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「こんな私なんかじゃなくて他の女の人の方が良くはありません?」
とアシェリアは訴えかけるも王子は笑みを浮かべたまま首を横に振るばかり。しかも ここ最近は公務を放置してアシェリアのもとに訪れている為 公務が滞ってしまうことにもなり、そのしわ寄せは全て大臣たちに行く羽目になるのだが 彼らの負担が増える一方で彼らからの文句が増えてきていた。そうしたこともあってアシェリアの悩みの種は増える一方。そんな中にあっても バッデスド王子は構わずに彼女を抱きまくっていくのだが とうとう恐れていたことが現実になってしまった。それは夜中のことだ。
「貴様ら何をする!?」
と、バッデスド王子は寝ているところを部下の兵士に踏み込まれ、強制的に起こされると周りには護衛兵が何人もおり、武器を持ち込んでは取り囲まれていた。
兵士達は王子を睨むと口々に怒号を浴びせかかるが 当の本人は全く意に介さない様子で淡々と受け答えをした。
「ふん、私は その程度で怖気付いたりはしないが 仮に そのような事が起きたとすれば 私が責任を持って対処させよう。ただし……その時には相応の覚悟をしてもらうがな」
と言い放ち
「ところで そこの女は誰だ?」
と 問い詰めるもアシェリアは身を潜めていたため王子に見つかってしまい顔を覗かれると驚きのあまりつい反射的にその場から離れてしまう。しかしながらその隙を見逃さなかったバッデスド王子はすかさず追い回すと彼女をベッドの上へ押し倒して 服を脱ぎ始める。そして彼女が身動きを取れないように押さえ込むと下着越しに下半身を攻め始めた。
「きゃあッ ちょ やめてくださいっ くすぐったぃ!!」
とアシェリアは抵抗を試みようとするが 王子の力が強く敵わないためされるままになってしまう。
「や、止めてくだしゃい……いやっ!
これ以上は駄目なんです!」
彼女は足をバタつかせ暴れだすが効果は無い。王子は嬉しさからか微笑しながら攻め立てていった。するとアシェリアは羞恥心からか頬が赤く染まるがそれでも彼の行為は止まらず執拗に なおかつ強く刺激を与え続けた。
そうやって一方的に弄られてからどれくらい経過した頃だろうか?
アシェリアは疲労からかグッタリとなり完全に力が入らない状態にさせられていた。その一方で王子は非常に満足そうな表情を見せるとしばらくじっとしていた後にアシェリアを解放した。
「楽しかったよ」
と、言うなり そのまま何事も無かったかのように去っていけば彼女は無力感から悔し涙を流すしか出来ずにいた。その後アシェリアは意識を覚醒させると衣服を整えなおすと牢屋にあるトイレへと向かった。その際 下腹部が膨らんではいたが気にすること無く用を足そうとしていたが我慢が出来なかった彼女はその場で致すことを選んでしまう。
「もうだめっ……。出るッ!!!」
それから数分後 アシェリアは肩を落として落ち込むと急いで牢屋の隅に隠れては自分の指先に付着した白い液体を確認するとそれを布巾を使って拭き取っていた。
あれから幾日が経過したものの相変わらずアシェリアは 自由が利かない状態がつづいている。
ある日のことだ。いつものように彼女に暴力を振るうべくやってきた王子であったが、この日は違っており普段とは違う展開が待っていた。
まず最初にアシェリアが閉じ込められていた部屋へと入っていった王子は彼女を殴ることはせずに優しく抱きしめるのみだったからだ、彼女は驚いて固まってしまい戸惑いを見せていた。
とアシェリアは訴えかけるも王子は笑みを浮かべたまま首を横に振るばかり。しかも ここ最近は公務を放置してアシェリアのもとに訪れている為 公務が滞ってしまうことにもなり、そのしわ寄せは全て大臣たちに行く羽目になるのだが 彼らの負担が増える一方で彼らからの文句が増えてきていた。そうしたこともあってアシェリアの悩みの種は増える一方。そんな中にあっても バッデスド王子は構わずに彼女を抱きまくっていくのだが とうとう恐れていたことが現実になってしまった。それは夜中のことだ。
「貴様ら何をする!?」
と、バッデスド王子は寝ているところを部下の兵士に踏み込まれ、強制的に起こされると周りには護衛兵が何人もおり、武器を持ち込んでは取り囲まれていた。
兵士達は王子を睨むと口々に怒号を浴びせかかるが 当の本人は全く意に介さない様子で淡々と受け答えをした。
「ふん、私は その程度で怖気付いたりはしないが 仮に そのような事が起きたとすれば 私が責任を持って対処させよう。ただし……その時には相応の覚悟をしてもらうがな」
と言い放ち
「ところで そこの女は誰だ?」
と 問い詰めるもアシェリアは身を潜めていたため王子に見つかってしまい顔を覗かれると驚きのあまりつい反射的にその場から離れてしまう。しかしながらその隙を見逃さなかったバッデスド王子はすかさず追い回すと彼女をベッドの上へ押し倒して 服を脱ぎ始める。そして彼女が身動きを取れないように押さえ込むと下着越しに下半身を攻め始めた。
「きゃあッ ちょ やめてくださいっ くすぐったぃ!!」
とアシェリアは抵抗を試みようとするが 王子の力が強く敵わないためされるままになってしまう。
「や、止めてくだしゃい……いやっ!
これ以上は駄目なんです!」
彼女は足をバタつかせ暴れだすが効果は無い。王子は嬉しさからか微笑しながら攻め立てていった。するとアシェリアは羞恥心からか頬が赤く染まるがそれでも彼の行為は止まらず執拗に なおかつ強く刺激を与え続けた。
そうやって一方的に弄られてからどれくらい経過した頃だろうか?
アシェリアは疲労からかグッタリとなり完全に力が入らない状態にさせられていた。その一方で王子は非常に満足そうな表情を見せるとしばらくじっとしていた後にアシェリアを解放した。
「楽しかったよ」
と、言うなり そのまま何事も無かったかのように去っていけば彼女は無力感から悔し涙を流すしか出来ずにいた。その後アシェリアは意識を覚醒させると衣服を整えなおすと牢屋にあるトイレへと向かった。その際 下腹部が膨らんではいたが気にすること無く用を足そうとしていたが我慢が出来なかった彼女はその場で致すことを選んでしまう。
「もうだめっ……。出るッ!!!」
それから数分後 アシェリアは肩を落として落ち込むと急いで牢屋の隅に隠れては自分の指先に付着した白い液体を確認するとそれを布巾を使って拭き取っていた。
あれから幾日が経過したものの相変わらずアシェリアは 自由が利かない状態がつづいている。
ある日のことだ。いつものように彼女に暴力を振るうべくやってきた王子であったが、この日は違っており普段とは違う展開が待っていた。
まず最初にアシェリアが閉じ込められていた部屋へと入っていった王子は彼女を殴ることはせずに優しく抱きしめるのみだったからだ、彼女は驚いて固まってしまい戸惑いを見せていた。
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