上 下
98 / 102

98.

しおりを挟む
それから、言われた通りにしようとするのですが、上手く出来なくて困っていると、彼が手伝ってくれたので無事に終えることが出来たのですが、
今度は、彼が上に乗ってきたかと思えば、いきなり激しく腰を打ち付けてきたものですから、ビックリしちゃいましたけど、
それ以上に気持ち良くて、すぐにイッちゃいそうになりましたが、何とか堪えることができました。

そんな私の姿を見た彼は、私の事を気遣ってくれたのでしょうか、一度動きを止めてくれたので息を整えることに専念することができました。
しばらくして落ち着いた頃を見計らって再開してくれたおかげで、すぐにイクことはありませんでしたが、
それでも我慢するのが精一杯だったので、もう無理かもと思った瞬間、急に突き上げられてしまい、その衝撃で呆気なく果ててしまいました。

その後、何度か体位を変えて交わりあった後、最後に正常位で抱かれることになったのですが、
その時になってようやくゴムを着けていないことに気付いたものの、どうすることも出来ず、そのまま中に出されてしまうことになりました。
(どうしよう、赤ちゃんが出来ちゃうかもしれない)

そう思った私は、何とかしようと思い、お腹に手を当てながら、
(お願いだから、これ以上入ってこないでね)
そう祈りながら耐えていましたが、そんな願いも虚しく、子宮にまで到達してしまうと、そこで射精されてしまい、
その瞬間、頭の中に火花が散ったような感覚と共に意識が飛びそうになり、同時に快感も押し寄せてくることで何も考えられなくなるくらい気持ちが良すぎて、
またイキそうになっていました。

そして、遂に我慢できずに絶頂しそうになった時、突然蓮さんが動きを止めたことで我に返り、慌てて離れようとするのですが、
逆に引き寄せられてしまう結果となり、結局最後までする羽目になってしまったのです。

その後、今いる場所から離れて街まで行くと至る所では、街灯が灯っていて、夜だなって言うのが分かるのですけれど、
今は冬なのでクリスマスツリーがあって綺麗だなって思っているのです。

「わぁ~綺麗~」
と言って見上げると、蓮さんも一緒になって見上げていて、その横顔に見惚れていると、
不意にこっちを見てきたものだから、ドキッとしてしまいましたわ。

しかも、目が合ったまま逸らすことが出来ないでいたから、しばらく見つめ合っていたのだけれど、
やがて恥ずかしくなってしまった私は俯いてしまうのですが、その時にふとあることを思い出しましたのよ。
それは、以前、一緒に買い物に行った時に見かけたカップルの事です。

その時の彼女は彼氏の腕に手を回して楽しそうにしていたのを見て、いいなぁって思っていたら、
いつの間にか口に出してしまっていたみたいで、それを聞いた蓮さんは何を思ったのか、私をお姫様抱っこすると、
近くの公園にあるベンチに座らせてから、

「じゃあ、今から二人で夜の散歩でもしようか」
そう言って私の手を取ると、優しく微笑んでくれたから嬉しくなった私は、元気よく返事をするのだった。

そうして、手を繋いで歩いているうちに高台の方まで来たところで夜景を眺めることになったんだけど、
そこから見える景色はすごく綺麗で、思わず見とれてしまっていたら、不意に手を引っ張られてしまい、
バランスを崩してしまったので、咄嗟に彼の身体にしがみつくような形になってしまうのですが、
そのまま抱きしめられる格好になってしまうと、キスされてしまいました。

突然のことに驚いた私は固まってしまい、身動きが取れなくなってしまいましたが、
その間にも唇を奪われてしまっていて、気付いた時には舌が絡み合っていて、濃厚なキスを交わされていたのです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです

星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。 2024年4月21日 公開 2024年4月21日 完結 ☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。

【完結】もう二度と離さない~元カレ御曹司は再会した彼女を溺愛したい

魚谷
恋愛
フリーライターをしている島原由季(しまばらゆき)は取材先の企業で、司馬彰(しばあきら)と再会を果たす。彰とは高校三年の時に付き合い、とある理由で別れていた。 久しぶりの再会に由季は胸の高鳴りを、そして彰は執着を見せ、二人は別れていた時間を取り戻すように少しずつ心と体を通わせていく…。 R18シーンには※をつけます 作家になろうでも連載しております

推活♡指南〜秘密持ちVtuberはスパダリ社長の溺愛にほだされる〜

湊未来
恋愛
「同じファンとして、推し活に協力してくれ!」 「はっ?」 突然呼び出された社長室。総務課の地味メガネこと『清瀬穂花(きよせほのか)』は、困惑していた。今朝落とした自分のマスコットを握りしめ、頭を下げる美丈夫『一色颯真(いっしきそうま)』からの突然の申し出に。 しかも、彼は穂花の分身『Vチューバー花音』のコアなファンだった。 モデル顔負けのイケメン社長がヲタクで、自分のファン!? 素性がバレる訳にはいかない。絶対に…… 自分の分身であるVチューバーを推すファンに、推し活指南しなければならなくなった地味メガネOLと、並々ならぬ愛を『推し』に注ぐイケメンヲタク社長とのハートフルラブコメディ。 果たして、イケメンヲタク社長は無事に『推し』を手に入れる事が出来るのか。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~

椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」 私を脅して、別れを決断させた彼の両親。 彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。 私とは住む世界が違った…… 別れを命じられ、私の恋が終わった。 叶わない身分差の恋だったはずが―― ※R-15くらいなので※マークはありません。 ※視点切り替えあり。 ※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。

【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~

安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。 愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。 その幸せが来訪者に寄って壊される。 夫の政志が不倫をしていたのだ。 不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。 里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。 バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は? 表紙は、自作です。

【完結】エリート産業医はウブな彼女を溺愛する。

花澤凛
恋愛
第17回 恋愛小説大賞 奨励賞受賞 皆さまのおかげで賞をいただくことになりました。 ありがとうございます。 今好きな人がいます。 相手は殿上人の千秋柾哉先生。 仕事上の関係で気まずくなるぐらいなら眺めているままでよかった。 それなのに千秋先生からまさかの告白…?! 「俺と付き合ってくれませんか」    どうしよう。うそ。え?本当に? 「結構はじめから可愛いなあって思ってた」 「なんとか自分のものにできないかなって」 「果穂。名前で呼んで」 「今日から俺のもの、ね?」 福原果穂26歳:OL:人事労務部 × 千秋柾哉33歳:産業医(名門外科医家系御曹司出身)

家族愛しか向けてくれない初恋の人と同棲します

佐倉響
恋愛
住んでいるアパートが取り壊されることになるが、なかなか次のアパートが見つからない琴子。 何気なく高校まで住んでいた場所に足を運ぶと、初恋の樹にばったりと出会ってしまう。 十年ぶりに会話することになりアパートのことを話すと「私の家に住まないか」と言われる。 未だ妹のように思われていることにチクチクと苦しみつつも、身内が一人もいない上にやつれている樹を放っておけない琴子は同棲することになった。

処理中です...