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まあ、その直後、彼が意地悪そうな笑みを浮かべてきたので、嫌な予感を覚えたものの、どうすることもできずにいると、
突然、耳元に口を近づけられたかと思ったら、とんでもないことを囁かれてしまったんですよね。
「大丈夫だよ、気にしなくていいからね」
ってね。
でも、さすがにそれは無理ですよ。
だって、あの大きなものが入ってくるかもしれないんですから、そんなの耐えられるわけがないじゃないですか!
それなのに、そんなこともわからないんでしょうか?
いくら鈍感な人だからって、ここまでとは思っていませんでしたよ。
こうなったら、私の方からハッキリ言ってあげるしかないですよね。
そう思って、口を開いた瞬間、彼の人差し指で唇を押さえられてしまった上に、
そっと抱き寄せられてしまい、抵抗できなくなってしまったため、仕方なく大人しくしていると、
今度は頬に軽くキスをされたんですが、それも束の間のことで、すぐに舌を這わされて、
強引に口の中まで犯されてしまったんです。
もちろん、それだけで終わるはずもなく、舌を絡め合ったり、歯茎をなぞったり、上顎を舐め回したりしてきた挙句、
唾液を流し込んできたりして、私を完全に蕩けさせていったんですよ。
(ああっ、だめっ、そんなにされたらイッちゃう……)
そんなことを考えていると、いつの間にか手を取られていたので、反射的に指を絡ませ合う形になっていましたが、
それに気を良くしたのか、さらに激しく責め立てられたことで、とうとう絶頂を迎えてしまうと同時に、
体中を駆け巡る快感に身を任せることにしたんですが、 それでも、彼が止まる気配はなかったですね。
むしろ、ますますヒートアップしていき、何度もイカされ続けた結果、頭の中が真っ白になったまま、
失神してしまっていたらしく、気がついた時にはベッドの上で寝ていました。
「おはようございます、蓮さん」
そんな私を愛おしそうに見つめていた彼に朝の挨拶をした私は、昨日のことを思い出し、
顔を赤くしながら俯いてしまいましたが、彼は気にすることなく抱きしめてきた後、軽いキスを交わしてからベッドを出て行きました。
(さて、今日はどんな風に甘えようかな)
それから、いつものように朝食を済ませた後、リビングへ移動してから身支度を整え、いよいよ出勤する時間が近づいてきたので、
玄関へと向かうと、彼が見送りに来てくれたので、靴を履く前にハグをしようと思い、
腕を広げた状態で待機していたら、なぜか途中で止められてしまったうえに、何故か苦笑いされてしまうという予想外の展開に戸惑ったものの、
とりあえず応じてくれたことには変わりないので、お礼を言った後にギュッと抱きしめ、ついでにキスをしてから出社することにしたんですが、
まさか、あんなことになろうとは夢にも思ってませんでしたよ。
(うぅ~、恥ずかしい……)
突然、耳元に口を近づけられたかと思ったら、とんでもないことを囁かれてしまったんですよね。
「大丈夫だよ、気にしなくていいからね」
ってね。
でも、さすがにそれは無理ですよ。
だって、あの大きなものが入ってくるかもしれないんですから、そんなの耐えられるわけがないじゃないですか!
それなのに、そんなこともわからないんでしょうか?
いくら鈍感な人だからって、ここまでとは思っていませんでしたよ。
こうなったら、私の方からハッキリ言ってあげるしかないですよね。
そう思って、口を開いた瞬間、彼の人差し指で唇を押さえられてしまった上に、
そっと抱き寄せられてしまい、抵抗できなくなってしまったため、仕方なく大人しくしていると、
今度は頬に軽くキスをされたんですが、それも束の間のことで、すぐに舌を這わされて、
強引に口の中まで犯されてしまったんです。
もちろん、それだけで終わるはずもなく、舌を絡め合ったり、歯茎をなぞったり、上顎を舐め回したりしてきた挙句、
唾液を流し込んできたりして、私を完全に蕩けさせていったんですよ。
(ああっ、だめっ、そんなにされたらイッちゃう……)
そんなことを考えていると、いつの間にか手を取られていたので、反射的に指を絡ませ合う形になっていましたが、
それに気を良くしたのか、さらに激しく責め立てられたことで、とうとう絶頂を迎えてしまうと同時に、
体中を駆け巡る快感に身を任せることにしたんですが、 それでも、彼が止まる気配はなかったですね。
むしろ、ますますヒートアップしていき、何度もイカされ続けた結果、頭の中が真っ白になったまま、
失神してしまっていたらしく、気がついた時にはベッドの上で寝ていました。
「おはようございます、蓮さん」
そんな私を愛おしそうに見つめていた彼に朝の挨拶をした私は、昨日のことを思い出し、
顔を赤くしながら俯いてしまいましたが、彼は気にすることなく抱きしめてきた後、軽いキスを交わしてからベッドを出て行きました。
(さて、今日はどんな風に甘えようかな)
それから、いつものように朝食を済ませた後、リビングへ移動してから身支度を整え、いよいよ出勤する時間が近づいてきたので、
玄関へと向かうと、彼が見送りに来てくれたので、靴を履く前にハグをしようと思い、
腕を広げた状態で待機していたら、なぜか途中で止められてしまったうえに、何故か苦笑いされてしまうという予想外の展開に戸惑ったものの、
とりあえず応じてくれたことには変わりないので、お礼を言った後にギュッと抱きしめ、ついでにキスをしてから出社することにしたんですが、
まさか、あんなことになろうとは夢にも思ってませんでしたよ。
(うぅ~、恥ずかしい……)
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