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「えっと、その、せめてもう少し時間を空けてからにして欲しいなぁなんて思ったりなんかして……」
と、恐る恐る尋ねてみると、どうやら違うようで安心したけど、その後に続けられた言葉で、私は愕然とすることになったのよね。
なんと、今夜は友人夫婦を交えた食事会をするらしいのだけど、その際、私が着るドレスを選ぶために、一緒に買いに行くことになったみたい。
正直言って、かなり恥ずかしかったものの、せっかくの機会だからと思い、承諾することにしたんだけれども、
いざ店に入った瞬間に、店内にいる女性客たちから一斉に視線を向けられた上に、ヒソヒソと話し声が聞こえてきたことに驚いてしまったわね。
そのせいで、余計に恥ずかしくなってしまい、顔を真っ赤に染め上げていると、隣にいた彼が話しかけてきたので、
ハッと我に返ると、慌てて取り繕ったような笑顔を向けると、すぐさま店員に話しかけようとしたんですが、
そこでまた話しかけられてしまったんですよね。
しかも、それがあろうことか男性だったものだから、一瞬固まってしまったんだけど、その隙を狙っていたのか、
いきなり抱きつかれてしまったせいで、更に混乱していると、耳元で囁かれると同時にキスされちゃいました。
「蓮さん、私にはどんなドレスが似合いますか?」
「そうだな、これなんかどうだ?」
と言って彼が指差したのは、純白のウェディングドレスでした。
それを見た私は、思わず見惚れていると、不意に背後から抱き締められてしまい、ビクッと肩を震わせてしまいました。
その直後、耳に息を吹きかけられて、ゾクッとした快感を覚えてしまうと、
「ひゃあっ、ウェディングドレスを着て食事会に行くの?」
「はい、そうですけど、どうかしましたか?」
と、聞き返すと、彼は笑みを浮かべながら、こう言ってきたので、首を傾げながら、その意味について考えてみることにしたのですが、
結局答えは見つからずじまいでしたので、とりあえず彼に聞いてみることにしました。
「あの、どうしてそんなことを聞くんですか?」
そう尋ねると、彼曰く、私の着ている服が気に入らないらしく、もっと似合うものがあるはずだと言われたことで、
改めて自分の服装を確認してみたところ、確かに似合っていないことに気づいたんだよね。
その後、私に似合うドレスを蓮さんに選んで貰い、帰路してから私は購入したドレスを着て、蓮さんは蓮さんらしい恰好をしているのです。
それから私と彼は友人と食事会する場所へと向かうのだった。
その途中、知り合いの男性たちに出会ったのだが、彼らは私たちの姿に目を奪われていたようだったので、少しだけ優越感に浸っている自分がいることに気付き、
(まあ、そうだよね、こんなにカッコいい旦那さんがいるんだもん、羨ましいって思うよね)
などと考えているうちに目的地に到着したので、中へと入っていきました。
そこで待っていた友人たちと一緒に楽しい時間を過ごしたのち、二次会に参加することになった私たちは、とあるホテルへと向かったんだけど、
そこは貸し切りになっているみたいで、部屋には誰もいませんでした。
そのため、気兼ねなく過ごせることを喜びつつ、さっそくシャワーを浴びることにしたんだけどね、
その際に、体を洗ってくれることになった蓮さんから、こんなことを言われてしまったんですよ、ええ、それはもう、かなり過激なセリフでね、
さすがの私もドキドキしちゃいましたよ。
それでですね、彼のご厚意により、体を洗うだけでなく、アソコの中までキレイにしてもらったことで、
すっかり気分が高揚してしまい、そのままバスルームを出ると、バスタオル一枚を巻いた状態で、
ベッドの上で待っているように言われた私は、指示に従って、その場に座り込むことで待機していることにしたのですが、
その時、あることに気がついたんですね。
(あれ、もしかして、これってヤバいんじゃないかな?)
と思いつつも、今さら止めることなんてできるはずもなく、仕方なく成り行きを見守ることにしたんだけど、
案の定、予想通りの展開になってしまったので、もう諦めるしかないと悟ったわ。
と、恐る恐る尋ねてみると、どうやら違うようで安心したけど、その後に続けられた言葉で、私は愕然とすることになったのよね。
なんと、今夜は友人夫婦を交えた食事会をするらしいのだけど、その際、私が着るドレスを選ぶために、一緒に買いに行くことになったみたい。
正直言って、かなり恥ずかしかったものの、せっかくの機会だからと思い、承諾することにしたんだけれども、
いざ店に入った瞬間に、店内にいる女性客たちから一斉に視線を向けられた上に、ヒソヒソと話し声が聞こえてきたことに驚いてしまったわね。
そのせいで、余計に恥ずかしくなってしまい、顔を真っ赤に染め上げていると、隣にいた彼が話しかけてきたので、
ハッと我に返ると、慌てて取り繕ったような笑顔を向けると、すぐさま店員に話しかけようとしたんですが、
そこでまた話しかけられてしまったんですよね。
しかも、それがあろうことか男性だったものだから、一瞬固まってしまったんだけど、その隙を狙っていたのか、
いきなり抱きつかれてしまったせいで、更に混乱していると、耳元で囁かれると同時にキスされちゃいました。
「蓮さん、私にはどんなドレスが似合いますか?」
「そうだな、これなんかどうだ?」
と言って彼が指差したのは、純白のウェディングドレスでした。
それを見た私は、思わず見惚れていると、不意に背後から抱き締められてしまい、ビクッと肩を震わせてしまいました。
その直後、耳に息を吹きかけられて、ゾクッとした快感を覚えてしまうと、
「ひゃあっ、ウェディングドレスを着て食事会に行くの?」
「はい、そうですけど、どうかしましたか?」
と、聞き返すと、彼は笑みを浮かべながら、こう言ってきたので、首を傾げながら、その意味について考えてみることにしたのですが、
結局答えは見つからずじまいでしたので、とりあえず彼に聞いてみることにしました。
「あの、どうしてそんなことを聞くんですか?」
そう尋ねると、彼曰く、私の着ている服が気に入らないらしく、もっと似合うものがあるはずだと言われたことで、
改めて自分の服装を確認してみたところ、確かに似合っていないことに気づいたんだよね。
その後、私に似合うドレスを蓮さんに選んで貰い、帰路してから私は購入したドレスを着て、蓮さんは蓮さんらしい恰好をしているのです。
それから私と彼は友人と食事会する場所へと向かうのだった。
その途中、知り合いの男性たちに出会ったのだが、彼らは私たちの姿に目を奪われていたようだったので、少しだけ優越感に浸っている自分がいることに気付き、
(まあ、そうだよね、こんなにカッコいい旦那さんがいるんだもん、羨ましいって思うよね)
などと考えているうちに目的地に到着したので、中へと入っていきました。
そこで待っていた友人たちと一緒に楽しい時間を過ごしたのち、二次会に参加することになった私たちは、とあるホテルへと向かったんだけど、
そこは貸し切りになっているみたいで、部屋には誰もいませんでした。
そのため、気兼ねなく過ごせることを喜びつつ、さっそくシャワーを浴びることにしたんだけどね、
その際に、体を洗ってくれることになった蓮さんから、こんなことを言われてしまったんですよ、ええ、それはもう、かなり過激なセリフでね、
さすがの私もドキドキしちゃいましたよ。
それでですね、彼のご厚意により、体を洗うだけでなく、アソコの中までキレイにしてもらったことで、
すっかり気分が高揚してしまい、そのままバスルームを出ると、バスタオル一枚を巻いた状態で、
ベッドの上で待っているように言われた私は、指示に従って、その場に座り込むことで待機していることにしたのですが、
その時、あることに気がついたんですね。
(あれ、もしかして、これってヤバいんじゃないかな?)
と思いつつも、今さら止めることなんてできるはずもなく、仕方なく成り行きを見守ることにしたんだけど、
案の定、予想通りの展開になってしまったので、もう諦めるしかないと悟ったわ。
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