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なので、何で謝る必要があるのかと聞いてみると、彼は恥ずかしそうにしながら答えてくれたんです。
その言葉を聞いた私は、一瞬キョトンとしてしまいましたが、すぐに理解することが出来たので、そのまま話を続けてみました。
すると、先程までとは打って変わって嬉しそうな表情を浮かべながら話を聞いている姿を見た私は、嬉しくなりましたね。

それから暫くして話が一段落ついた所で、気になっていたことを確認することにしたのですが、
その際に私が口にした言葉は、自分でもビックリするくらい大胆なものでした!
そう、まるで別人のようになってしまう程に……。

(ふふっ、可愛いわね♪そんなに怯えなくても大丈夫よ?)
そんな私の言葉を耳にした彼は、驚いた表情を見せましたが、すぐに満面の笑みを浮かべながら、私にキスをしてくれました。
それだけでも嬉しいというのに、何度もキスをされる度に身体が熱くなっていくのを感じた私は、遂に我慢できなくなり、
こちらからキスをし返してしまうことで応えると、それを喜んだ彼の行動はエスカレートしていき、やがて服を脱がされて裸身を晒すことになった私に対して、彼は言ったのです。

その言葉を聞いた私は、戸惑いつつも受け入れた結果、朝を迎えてしまった訳ですが、
起きてからも身体の疼きが収まらず、昨夜の行為を思い出していると、またしたいという衝動に駆られてしまい、

「んっ、はぁ、あぁっ、ダメなのにぃ、我慢できないよぉ、お願いだから許してぇ♡」
そんなことを口走りながら自らの手で慰め続けるものの、絶頂を迎えることは出来ずにいたので、
どうしたものかと考え込んでいたその時、突然部屋の扉が開いたかと思えば、そこには蓮さんの姿があったので、
驚いて固まっていたところ、彼に声を掛けられたことで我に返った私は、返事をすると共に服を手に取ろうとしたのですが、
その手を押さえられてしまい、そのまま押し倒されてしまったのです。

そのことに動揺しつつも、なんとか抵抗しようと試みたものの、結局されるがままになってしまったせいで、
なす術もなく抱かれることになってしまい、気が付けば気を失ってしまいました。

「うっ、うーん……」
あれからどれくらい時間が経ったのだろうか?
そんなことを考えながら目を覚ますと、隣で眠っている蓮さんの寝顔が目に入った。

(もう、仕方ないんだから! でも、そういうところも含めて好きなんだけどね……)
心の中で呟きながら微笑むと、彼を起こす為に声を掛けようとすると、

「んっ、おはよう、愛してるよ」
そう言って唇を重ねられたことで、嬉しさのあまり思わず泣きそうになってしまったけど、
何とか堪えることに成功した私は、朝食の準備に取り掛かることにしたのだった。

出来上がった料理をテーブルの上に並べていると、目を覚ました蓮さんが、嬉しそうな表情で話し掛けてきた。
そんな彼に対し、笑顔で挨拶を返すと、食事を始める事にしたのだが、ふと気になったことがあったので、彼に尋ねてみることにした。
それは、何故あの時、あの場所にいたのかということだったのですが、その問いに対する答えは、意外なものだった。

「え、私がお風呂に入っている間にいなくなったんですか!?」
(そんな、どうして教えてくれなかったんだろう……?)
そう思っていたら、急に不安になってきて泣き出しそうになったのだけど、優しく頭を撫でてくれたことによって、落ち着きを取り戻すことが出来たわ。

「美羽、久しぶりに奉仕してくれないか?」
「はい、喜んで!」

そう言うと、私は彼に向かって跪くと、ズボンの中から大きくなったモノを取り出した。
そして、ゆっくりと扱きながら亀頭にキスをした後、舌を這わせていったんだけど、途中で止められてしまったことで不満そうな表情を浮かべていると、
微笑みながら頭を撫でられたので、嬉しくなった私は、そのまま口に含んでしゃぶり始めたんだ。

だけど、あまりにも大きくて上手く出来なかったせいで、申し訳なく思っていると、彼が突然立ち上がってしまったので、
思わず見上げてみると、いつの間にか服を脱ぎ捨てていたことに気付くと同時に、勃起したモノを目にした瞬間、
無意識のうちにゴクリと喉を鳴らしてしまい、それを見ていたらしい彼から笑われてしまったことで、恥ずかしさから俯いてしまったものの、

「さぁ、続きをしようか?」
と言うと、いきなり唇を奪われてしまった私は、口内を舐め回され、舌を絡め取られる度に、
快感で悶えることしか出来なくなっていった。

そうしてキスを続けているうちに、段々と意識が遠のいていくのを感じた私は、
気付いた時にはベッドの上に寝かされていたみたいで、目の前に彼の顔が見えた。

すると、何を思ったのか、再びキスをされてしまったので、それに応えるようにして舌を差し出すと、
それを吸われたことにより、強い快楽に襲われ、ビクビクっと身体を震わせながらイッてしまったのだけど、
その後も執拗に責められ続けたことで、とうとう意識を失ってしまったらしい。
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