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「ああっ!!︎」
ビクビクと震える足。
私は更に中に入れてあった小石を掴むと陰核に押し付ける。
それから強く摘み上げる様に捻じった。
ザラザラとした部分が引っ掻かれるような感触を感じて身体を大きく震わせる。
途端に目の前で火花が散って視界に光が満ち溢れる様な感覚を覚えた。
(駄目!!)
私は押し寄せる快悦に堪え切れず意識を失ってしまった。
その後どうやってお城に帰ってきたのかあまり覚えていない。
ただ、一つはっきりしている事は私はもう二度とあんな体験はできないだろうということだけだった。
(はぁ……)
1人で自室に戻りベッドの上で寝転がり天井を眺めながら大きく溜息を吐いた後おもむろに上体を起こす。
そして股間に視線を落とすと花弁を覆う茂みの先にある突起物がピクッピクっと反応していた。
(なんなのよこの反応?)
こんなにも感じたのは久しぶりのことだった……と言うよりも初めての経験かも知れない。
(まさかとは思うけどあいつらのせいじゃないわよね)
私は心当たりのある三人の男の顔を思い浮かべながらそんな事を考えて頭を振ったが、
いくらなんでもあり得ないと思い直しもう一度深い嘆息を漏らした。
「おはようございます」
「おう、来たか」
「はい」
私はウディルの部屋を訪れるといつもの様に服を一枚ずつ脱ぎ捨て裸体を晒していく。
「さぁ、お前を味わわせてくれ」
「はい」
ウディルが服を全て脱ぎ捨て裸体になると私の背後から抱きついてくる。
そのまま私の乳房を掴み揉んで来るがそれだけでは満足できないらしく突起を強くつまんで刺激を与えてくる。
(んん!)
その痛みすらも今の私には快楽でしかなく声を上げそうになるが必死に耐える。
やがてウディルは私から離れると水桶を用意する。
私はそこに腰掛けるとウディルが水桶の中に手を突っ込み何かを取り出す。
それは小さな袋に入った粉薬のようなもの。
ウディルは水桶から取り出したその粉末状のものを私に飲ませようとする。
私は素直にそれを飲む。
(苦い)
思わず顔をしかめるがウディルは気にせず私の顎に手を添えて口を開かせるとその中に流し込んできた。
「んんんん!」
吐き出そうとしたがウディルが私の舌を押さえつけて吐き出せないようにする。
仕方なく私はその液体を飲み込んだ。
「はぁはぁはぁはぁ……」
飲み終わった瞬間に訪れる激しい動機。
私はその場に倒れこむ。
「はぁはぁはぁはぁ……」
呼吸が乱れて苦しくなる。
「大丈夫か?」
ウディルが心配そうに覗きこんでくる。
「はぁはぁはぁはぁ……」
私は荒い息を繰り返しながらもなんとか起き上がる。
「はい、大丈夫です」
「そうか、なら続きをしよう」
「はい」
ウディルが私を押し倒してくる。
「はぁはぁはぁはぁ……」
私は息を乱しながら受け入れる。
「はぁはぁはぁはぁ」
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「なら、もっと激しくするぞ」
ウディルが激しく腰を打ち付けてくる。その度に肉を打つ乾いた音が響き渡る。
ウディルは興奮して我を忘れているようだ。
私はというとその動きに翻弄されている。
ウディルが私の両足を抱えて持ち上げると、 私の奥まで届くように体重をかけてきた。
ウディルのモノが子宮口を突き破らんばかりに突いてきて、 私は堪らず悲鳴を上げる。
それでも構わず何度も突き上げてくる。
私は為す術もなくただひたすら喘がされるしかなかった。
私は絶頂を迎えてしまい、 ウディルも遅れて果てた。
ウディルはしばらく余韻に浸っていたようだったが、しばらくして立ち上がると、服を着始めた。
その様子をぼんやりと見ていると不意に声をかけられた。
ウディルはこちらを振り返って言う。
その顔は何時もと変わらない無表情だ。
(あぁ、またやってしまった)
私は後悔の念に苛まれる。
(どうして私はこうなんだろ)
何度同じ事を繰り返したら気が済むのか。
私は自己嫌悪に陥る。
でも、一度始まってしまえば後は流れに身を任せてしまうだけだ。
(はぁ~)
結局今日もまた、私は流されてしまった。
私は重い足を引きずるようにしながら部屋に戻る。
そしてベッドの上に横になる。
今日は散々な一日だったと思う。
朝から騎士団長達に呼び出されて、
彼らの相手をさせられてしまった。
その所為もあって私はすっかり疲れ切っている。
「はぁ~」
私は大きな溜息をついた。
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