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「入ったか?」
「は、はい」
「よし、動いて見せろ」
「は、はい」
私はウディルの上で動き始める。
「どうだ?」
「は、はぁ、は、はい、気持ち良い、です」
「そうか、なら、もっと激しく動けよ」
ウディルは私の乳房を鷲づかみにしてくる。
「ああ、それ、ダメぇ、ウディル、イっちゃう、イっちゃいます」
「あぁ、イケよ」
「ああ、ウディル、ウディルゥゥ!!」
私はウディルにイカされてしまいました。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「なんだ、もう終わりなのかよ」
「は、はい」
「仕方ないな、じゃあ、今度は俺が動くから、お前は俺にしがみついていろ」
「は、はい」
「いくぞ」
そう言ってウディル様は私を突き上げてきたのですが、その瞬間、
「は、はぅ、は、は、はげしい、激しいです、ウディル、激しすぎますぅぅ!」
私はあまりの快感に耐えきれずに悲鳴を上げて仰け反ってしまいます。
それでも、ウディルは突き上げるのを止めてくれません。
私はウディルに必死に抱きつきながら耐えます。
ウディルも限界が近いようで、息遣いが激しくなります。
そして、私は再び絶頂を迎えたのでした。
私が絶頂を迎えてからも、暫くの間ウディルは私の中に留まったままで居てくれました。
私はそれがとても幸せでした。
やがて、
「抜くぞ」
と言って私の中から出て行きました。
私の股間からは愛液が流れ出ていますが、これは私のものではありませんでした。
(あぁ……私の中にあんなにも沢山出されたんだ)
と改めて思うと顔から火が出そうなほど恥ずかしく思いました。
それと同時に私の中から流れ出る精液を見て、
勿体無いと思ってしまったのですが……。
でも、そんな事を思ってしまった自分が少し嫌になりました。
私はベッドに寝転びながらそんな事を考えておりましたら、
突然眠気が襲ってきます。それもそのはずです。
あれだけ体力を消耗すれば疲れて眠くなるのも当然です。
そんな私に気づいたウディルは私の髪を優しく撫でてくれるのです。
「眠いのか?」
「はい……」
「そうか……」
そう言いながらウディルは私の額にキスをしてくれます。
そして、「お休み……」
と言うのでした。
私はその言葉を聞いて安心して眠りにつくのでした。
翌日、目が覚めると隣にウディルの姿がありました。
私は思わずウディルに抱きついてしまう。
すると、ウディルは起きて私を抱き寄せて背中をさすってくれました。
私はウディルの胸に顔を押し付けて甘えるように擦り付けます。
ウディルは私の頭を撫でて、そのまましばらく二人で過ごしたあと、
朝食を食べる為に部屋を出て食堂に向かいます。
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