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私はウディルの首に腕を回して抱き寄せると、
「なら許されたついでに追加で情報な」
「何の事」
「3日間俺はここに滞在する」
「へ」
「さて、ここでクエスチョン、何の3日でしょうか?」
なんの3日なのか?
「な、なんの3日」
と、私が戸惑っていると、ウディルはニヤリと笑ってから答えを教えてくれました。
それは、私がウディルに抱かれたあの日から3日後の事でした。
私は今、謁見の間に居ます。
玉座には陛下が座っていて、私は陛下の前に立っています。
叔父様は私の後ろに立っています。
私は緊張しながら陛下に話しかけました。
まずは、陛下に謝りました。
家出したことを。
それから、ウディルとの関係も。
陛下は黙って聞いていました。
私は言いたいことを全て言い終えてから、最後に言います。
ウディルが私にしたことを。
私がウディルに感じた事を。
「愛しているとか、甘い言葉を囁いて、私を持ち上げて、3日間休み無しってどういう事よ」
3日は3日3晩抱かれて過ごしたのです。
たしかに、それはアイシルクで無くては出来ない事、
ここバロンではどうしても公務が途中に入ってしまうからなのでした。
「何だよ不服そうだな、なんなら地下牢にでも入れた方がよかったか?」
と、陛下が言うと、私は首を横に振ります。
そんなことされたら、ウディルと会えないからです。
私は陛下に頭を下げてお願いします。
どうか、許して欲しいと
ウディルは溜息を尽きました。
「この前とは逆だな、とりあえず、叔父上にはお帰り願いなさい」
と、言われて叔父は渋々帰っていきました。
叔父を見送った後、私はウディルの膝の上に乗せられていました。
後ろから抱きしめられています。
私は恥ずかしくて俯いてしまいます。
そんな私を見てウディルはクスリと笑うと、私の顎に手を添えて顔を上げさせます。
そのまま、ウディルの顔が近づいてきて、私は目を閉じます。
そっと触れるだけの優しいキス。
私はそれだけで嬉しくなってしまいます。
ウディルの乳房に寄りかかると、そのまま抱きしめられて、またキスされます。
今度は舌を入れてきます。
私は驚いてしまい、ウディルを押し退けようとしました。
でも、ウディルは離してくれません。
「逃げるな」
「なんでよ」
「お前が反抗的だから、追加でお仕置き中」
と、言って私を抱き上げると歩き始めた。
そう、着いたのはウディルの寝室なのでした。
そして私は愛されながら過ごすのでした。
「なら許されたついでに追加で情報な」
「何の事」
「3日間俺はここに滞在する」
「へ」
「さて、ここでクエスチョン、何の3日でしょうか?」
なんの3日なのか?
「な、なんの3日」
と、私が戸惑っていると、ウディルはニヤリと笑ってから答えを教えてくれました。
それは、私がウディルに抱かれたあの日から3日後の事でした。
私は今、謁見の間に居ます。
玉座には陛下が座っていて、私は陛下の前に立っています。
叔父様は私の後ろに立っています。
私は緊張しながら陛下に話しかけました。
まずは、陛下に謝りました。
家出したことを。
それから、ウディルとの関係も。
陛下は黙って聞いていました。
私は言いたいことを全て言い終えてから、最後に言います。
ウディルが私にしたことを。
私がウディルに感じた事を。
「愛しているとか、甘い言葉を囁いて、私を持ち上げて、3日間休み無しってどういう事よ」
3日は3日3晩抱かれて過ごしたのです。
たしかに、それはアイシルクで無くては出来ない事、
ここバロンではどうしても公務が途中に入ってしまうからなのでした。
「何だよ不服そうだな、なんなら地下牢にでも入れた方がよかったか?」
と、陛下が言うと、私は首を横に振ります。
そんなことされたら、ウディルと会えないからです。
私は陛下に頭を下げてお願いします。
どうか、許して欲しいと
ウディルは溜息を尽きました。
「この前とは逆だな、とりあえず、叔父上にはお帰り願いなさい」
と、言われて叔父は渋々帰っていきました。
叔父を見送った後、私はウディルの膝の上に乗せられていました。
後ろから抱きしめられています。
私は恥ずかしくて俯いてしまいます。
そんな私を見てウディルはクスリと笑うと、私の顎に手を添えて顔を上げさせます。
そのまま、ウディルの顔が近づいてきて、私は目を閉じます。
そっと触れるだけの優しいキス。
私はそれだけで嬉しくなってしまいます。
ウディルの乳房に寄りかかると、そのまま抱きしめられて、またキスされます。
今度は舌を入れてきます。
私は驚いてしまい、ウディルを押し退けようとしました。
でも、ウディルは離してくれません。
「逃げるな」
「なんでよ」
「お前が反抗的だから、追加でお仕置き中」
と、言って私を抱き上げると歩き始めた。
そう、着いたのはウディルの寝室なのでした。
そして私は愛されながら過ごすのでした。
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