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私は少し痛かったけど、我慢できる痛みでした。
ウディルも少し辛そうでした。
「大丈夫か」
ウディルが心配そうに聞いてくれます。
「うん」
私はウディルに笑顔で答えます。
「動くよ」
「うん」
ウディルはゆっくりと動き出します。
ウディルの腰が私の太腿に当たります。
私はウディルに必死にしがみ付きます。
ウディルは私を抱きしめると、激しく動かし始めます。
ウディルの汗が流れ落ちます。
私はウディルに抱きつくと、ウディルは私にキスをしてきました。
私はウディルの背中に腕を回していました。
ウディルが私の中から出て行くのがわかりました。
ウディルは私から離れると服を着替えています。
私は起き上がると、ウディルに話しかけました。
「また、来てくださいね」
ウディルは何も言わずに出て行ってしまいました。
私も着替えて帰り支度をします。
私は少し寂しい気持ちになりました。
次の約束はいつになるのでしょうか? 私はそんなことを考えながら部屋を出て行きました。
「父上、ご相談したいことがあります」
俺は国王陛下の部屋に行き、話を切り出す。
「なんだ?」
「フィリア嬢との婚約を解消したいのです」
俺の言葉を聞いて、国王陛下は黙ってしまった。
少しの沈黙の後、国王陛下は言葉を発する。
「理由を聞きましょうか」
俺はフィリアとの事を全て話すことにした。
兄貴に犯されそうになったこと。
兄がフィリアを欲しがっていること。
兄とフィリアの結婚を画策していること。
そして、兄との縁を切ってフィリアと結婚することを。
「なるほど、事情は理解した」
「それで、父上はどう思われますか」
「アルジオ王子がそのような事をしているとは知らなかった」
「父上のせいではありません、それに父上には感謝しております」
「そうか」
「はい、フィリアと結婚できましたから」
「そうだな」
「それでは、フィリアとの婚約を解消してくださるのですね」
「いや、それは出来ない」
「何故ですか」
「お前はフィリア嬢と婚約を解消するつもりなのか」
「それは……」
「アルジオ王子の事は気にならないのか」
「気にしないと言えば嘘にはなります。ですが、フィリアとは結婚するつもりでいます」
「ならば、解消する必要は無いだろう」
「それは……」
確かにそうなのだが、フィリアが俺以外の男と婚約するのは嫌なのだ。
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