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これは冗談とかじゃない。本気の顔だ。
私は恐怖しながらこう言う。
「貴方にはふさわしい女性がいるはずですわ」
ウディルは一瞬驚いた表情をしたが、すぐにいつもの表情に戻る。
そして、ウディルは優しい声でこう言う。
「フィリア、久々すぎて、困惑しているのかな?」
私は首を横に振る。
ウディルは微笑むと、私に言った。
「いい加減な我儘は止めなさい、本気で言っているのなら、怒るよ? お前は俺が好きなのだろう」
私は黙り込んでしまう。
そうだよね……私なんかがウディルの妻になる資格は無いよね。
それにしても、ウディルが怒ってるところを初めて見たかも……。
私は下を向いて涙を流す。
ウディルが近付いてくる気配を感じる。
そして私の顎を持ち上げると強引にキスをする。
長い時間キスをしていたと思う。
唇が離れると、ウディルは私の耳元で囁くように言う。
「今晩、連れ帰る、身支度をしておくように」
そう言ってウディルは去って行った。
その夜、夕食を終えて部屋に戻るとドアがノックされる。
ドアを開けるとウディルがいた。
私が驚いていると、ウディルは無言のまま中に入って来る。
「ウディル様?」
ウディルは私に覆い被さるようにベッドに押し倒すと、再びキスをして来た。
今度は舌を入れて、深い方のキスだ。
私はウディルの乳房板を押して抵抗する。
しかし、ウディルは私に体重を掛けて押さえ込むと、更にキスを続けてくる。
私はウディルの肩を強く押すと、やっと解放してくれた。
ウディルは私から離れると、真剣な目で言う。
「最終確認だ、帰るぞ、来なさい」
「嫌です、私は貴女の婚約者では無いわ、私はもう、フィリア・アンジェロじゃ無くてよ、
私は、アイシクルよ、もう貴方の知る私じゃないわ」
「それでも、君は俺の物だよ」
そう言うとウディルは、私にもう一度キスをしてくる。
私は、ウディルの乳房板に手を置いて押し返すが、ウディルはビクともしない。
「離して、ウディル様」
「無理、フィリアが可愛いすぎるから」
「お願い」
「嫌だ」
ウディルは私にキスをしながら私の服を脱がしていく。
私の肌が露になると、ウディルは私を見て興奮したのか、自分の服も脱いでいく。
「やめて、国際問題にするわよ」
その言葉を聞いた途端手が止まるのでした。
私は起き上がると、ウディルの体から離れようとするが、ウディルが抱きついてきて、
そのまま押し倒されてしまう。
ウディルは私に馬乗りになり、自分の服を全て脱ぐと、 私の服にも手をかけてきた。
私は必死に抵抗するが、ウディルは力ずくで服を剥ぎ取る。
下着姿になった私は泣きながら懇願した。
ウディルは私に何度もキスをすると、ブラを外す。
私の乳房があらわになると、ウディルは私に言った。
「国際問題か、良いんじゃないか? お前の叔父上は頭の着れるお方だ、何方に火があるかは
分かるだろうな」
ウディルは私に軽くキスをしただけで、後は何もしなかった。
ウディルは私を解放すると、服を着て部屋を出て行く。
私も慌てて服を着て、ウディルの後を追う。
ウディルは私に背を向けたまま立ち止まっていた。
私は恐る恐るウディルに聞く。
「私に呆れちゃった? 私と婚約解消するの?」 と、ウディルは振り向かずに答える。
いや、俺が愛しているのはフィリア・アンジェロであってお前じゃない、失礼な事をした、
後日謝罪の品を持とう、では失礼、フィリア・アイシクル王女様」
そう言うと優雅に王族にする一礼を初めて返された。
私は恐怖しながらこう言う。
「貴方にはふさわしい女性がいるはずですわ」
ウディルは一瞬驚いた表情をしたが、すぐにいつもの表情に戻る。
そして、ウディルは優しい声でこう言う。
「フィリア、久々すぎて、困惑しているのかな?」
私は首を横に振る。
ウディルは微笑むと、私に言った。
「いい加減な我儘は止めなさい、本気で言っているのなら、怒るよ? お前は俺が好きなのだろう」
私は黙り込んでしまう。
そうだよね……私なんかがウディルの妻になる資格は無いよね。
それにしても、ウディルが怒ってるところを初めて見たかも……。
私は下を向いて涙を流す。
ウディルが近付いてくる気配を感じる。
そして私の顎を持ち上げると強引にキスをする。
長い時間キスをしていたと思う。
唇が離れると、ウディルは私の耳元で囁くように言う。
「今晩、連れ帰る、身支度をしておくように」
そう言ってウディルは去って行った。
その夜、夕食を終えて部屋に戻るとドアがノックされる。
ドアを開けるとウディルがいた。
私が驚いていると、ウディルは無言のまま中に入って来る。
「ウディル様?」
ウディルは私に覆い被さるようにベッドに押し倒すと、再びキスをして来た。
今度は舌を入れて、深い方のキスだ。
私はウディルの乳房板を押して抵抗する。
しかし、ウディルは私に体重を掛けて押さえ込むと、更にキスを続けてくる。
私はウディルの肩を強く押すと、やっと解放してくれた。
ウディルは私から離れると、真剣な目で言う。
「最終確認だ、帰るぞ、来なさい」
「嫌です、私は貴女の婚約者では無いわ、私はもう、フィリア・アンジェロじゃ無くてよ、
私は、アイシクルよ、もう貴方の知る私じゃないわ」
「それでも、君は俺の物だよ」
そう言うとウディルは、私にもう一度キスをしてくる。
私は、ウディルの乳房板に手を置いて押し返すが、ウディルはビクともしない。
「離して、ウディル様」
「無理、フィリアが可愛いすぎるから」
「お願い」
「嫌だ」
ウディルは私にキスをしながら私の服を脱がしていく。
私の肌が露になると、ウディルは私を見て興奮したのか、自分の服も脱いでいく。
「やめて、国際問題にするわよ」
その言葉を聞いた途端手が止まるのでした。
私は起き上がると、ウディルの体から離れようとするが、ウディルが抱きついてきて、
そのまま押し倒されてしまう。
ウディルは私に馬乗りになり、自分の服を全て脱ぐと、 私の服にも手をかけてきた。
私は必死に抵抗するが、ウディルは力ずくで服を剥ぎ取る。
下着姿になった私は泣きながら懇願した。
ウディルは私に何度もキスをすると、ブラを外す。
私の乳房があらわになると、ウディルは私に言った。
「国際問題か、良いんじゃないか? お前の叔父上は頭の着れるお方だ、何方に火があるかは
分かるだろうな」
ウディルは私に軽くキスをしただけで、後は何もしなかった。
ウディルは私を解放すると、服を着て部屋を出て行く。
私も慌てて服を着て、ウディルの後を追う。
ウディルは私に背を向けたまま立ち止まっていた。
私は恐る恐るウディルに聞く。
「私に呆れちゃった? 私と婚約解消するの?」 と、ウディルは振り向かずに答える。
いや、俺が愛しているのはフィリア・アンジェロであってお前じゃない、失礼な事をした、
後日謝罪の品を持とう、では失礼、フィリア・アイシクル王女様」
そう言うと優雅に王族にする一礼を初めて返された。
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