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ゆっくり意識が戻ってきて起きると李凰はまだ眠っていた。
「…りーおー、りお、李凰!」
「ん、あぁ~」
するとパチッと目を覚ました李凰は、俺がいた事に驚いた顔をする。
でもすぐに、昨日のことを思い出したのか気まずそうに俺に背を向けてた。
「…李凰?俺の方、向いて?」
少し離れた李凰の体を引き寄せる。
すると、ゆっくり俺の方に戻ってきた李凰。
「…あの、昨日はごめんなさい、」
「本当に思ってる?…俺、絶対に1人でするなって言ったでしょ?」
俺は目を逸らそうとする李凰を捕らえながら話す。
「…なんでシたの?」
「それは…言えない、」
「何で?俺に言えないことなの?」
「っちが!違うけど…」
そのまま、詰まっちゃう。
「けど?」
「……言いたく、ない」
「…おっけ、分かった。もう、俺じゃ嫌だ?女の子とセックスしたくなった?」
言いたくないってことはそう言うことなんだろう。
俺、李凰と別れるってことは考えてなかったけどなぁ。
ボーッとした頭で考えていると、李凰がキッと睨みを効かせてくる。
「…別れたいって思ってるのは、響さんなんじゃない?」
「は?」
「だって、今だって女性ものの香水の匂い、ぷんぷんさせて、夜も帰ってくるの遅いくせに朝はいないし…」
「俺がいるから、家に呼べないから会社でその人とえっちするために、早く出勤してるんじゃない!?」
「お、俺は響さんだけ、なのにっ!」
正直、小山田さんの娘の香水が移ってることに李凰が気づいてると思っていなかった。
昨日は李凰のことがあって俺も風呂に入ってないから、もしかしたら、これも感じてるも。
と、同時に割と初めてに近いぐらいの嫉妬で頬が緩みそうになる。
「…悪りぃ、完全に俺のせい、だな?」
俺はそっと頭を撫でて、李凰を姫抱きにして風呂場へ向かった。
キョトンとする李凰。
「…李凰が俺の体洗って?もちろん、隅々まで全部ね?」
そう言って、ゆっくり服を脱がせていく。
「い、いいの?女の人、は…?」
「ふっ、俺には李凰だけだよ」
頭を撫でて2人で風呂に入る。
はい、とスポンジに石鹸のセットを李凰にわたす。
「…えっと、」
李凰は恐る恐るというかんじ。
そっと俺の肌につけて洗ってくる。
「…りお、じょーず、」
もう既に腹筋につくほど勃ちあがったソコまできて、李凰の動きが止まる。
「…ここ、もやる?」
「うん、当たり前。李凰のせいでこうなってるからさ、やっぱり鎮めてもらわないと!」
そういうと、恐る恐る俺の伸ばすとモノを上下する。
「…きもちぃ?」
そのうち、手の動きが早くなってきて、そっと李凰のことを盗み見ると李凰も先走りをこぼして…。
俺は李凰をやめさせて、洗ってもらった泡を流す。
「…響さ、きもちよくない?」
「きもちいよ、李凰、誰かと練習したのかなだって思ってさ~」
「…こんなに先走り溢れさせて」
ちょん、と掠めると小さく体が跳ねた。
だけどこのまま、李凰を抱くのは辞めた。
まず俺の弁明をしなければっ!
「おいで」
俺は李凰をまた姫抱きにして、寝室に戻った。
「…ごめんね、もう匂いしない?」
「しない…本当にまだ、俺でえっちできる?」
あー、ほんと可愛い。
「おぅ、ってからずっと李凰だけしか出来なくたさなったよ」
俺はバスローブを着させる。
「…俺、この間に発表された、この企画のやつの担当俺でさ、そのあと毎日のように飲み会に呼ばれて」
「そしたら途中からその社長の娘もきてたから、そん時に移ったんだろーな…」
「度々、呼び出されては飲みに付き合わされたし」
俺は李凰に説明を始める。
李凰はもじもじしながらも俺の話を聞いてくれる。
「…ごめんな、嫌な思いさせて。ずっと気になってたんだろ?」
俺はそっと抱きしめると、李凰の体が久しぶりに俺にくっついた。
ギュッと抱きしめ返される。
「…本当に本当に俺だけ?」
「当たり前だろ」
「その人の方が良かったり…」
…俺は予想以上に李凰を不安にさせていたようだ。
「するわけなだろ!…つってもなぁ~あ、堂本に聞くか!?」
俺は唯一李凰のことを話す、俺の秘書の名前を出して李凰のスマホから電話をした。
「“もしもし…?”」
「…あ、あの響さんって、」
「…あの女まだ、離さないんだな」
「李凰くん、もしどんなに不安なときがあったとしても、響は必ず李凰くんの話しかしないからね!」
「いいかい?どんなに嫌になっても、ちゃんとお互い話すんだろ?じゃないと、響も壊れちゃうからさ…!」
そう言われている李凰は堂本の言うことに首を縦に振っている。
それから、電話を切って俺に帰ってきた。
「…疑ってごめんなさい、」
「ふっ、いーよ、俺にも原因あるしな?」
これで、完全に解決、と言いたいところだが。
「…りーおー、りお、李凰!」
「ん、あぁ~」
するとパチッと目を覚ました李凰は、俺がいた事に驚いた顔をする。
でもすぐに、昨日のことを思い出したのか気まずそうに俺に背を向けてた。
「…李凰?俺の方、向いて?」
少し離れた李凰の体を引き寄せる。
すると、ゆっくり俺の方に戻ってきた李凰。
「…あの、昨日はごめんなさい、」
「本当に思ってる?…俺、絶対に1人でするなって言ったでしょ?」
俺は目を逸らそうとする李凰を捕らえながら話す。
「…なんでシたの?」
「それは…言えない、」
「何で?俺に言えないことなの?」
「っちが!違うけど…」
そのまま、詰まっちゃう。
「けど?」
「……言いたく、ない」
「…おっけ、分かった。もう、俺じゃ嫌だ?女の子とセックスしたくなった?」
言いたくないってことはそう言うことなんだろう。
俺、李凰と別れるってことは考えてなかったけどなぁ。
ボーッとした頭で考えていると、李凰がキッと睨みを効かせてくる。
「…別れたいって思ってるのは、響さんなんじゃない?」
「は?」
「だって、今だって女性ものの香水の匂い、ぷんぷんさせて、夜も帰ってくるの遅いくせに朝はいないし…」
「俺がいるから、家に呼べないから会社でその人とえっちするために、早く出勤してるんじゃない!?」
「お、俺は響さんだけ、なのにっ!」
正直、小山田さんの娘の香水が移ってることに李凰が気づいてると思っていなかった。
昨日は李凰のことがあって俺も風呂に入ってないから、もしかしたら、これも感じてるも。
と、同時に割と初めてに近いぐらいの嫉妬で頬が緩みそうになる。
「…悪りぃ、完全に俺のせい、だな?」
俺はそっと頭を撫でて、李凰を姫抱きにして風呂場へ向かった。
キョトンとする李凰。
「…李凰が俺の体洗って?もちろん、隅々まで全部ね?」
そう言って、ゆっくり服を脱がせていく。
「い、いいの?女の人、は…?」
「ふっ、俺には李凰だけだよ」
頭を撫でて2人で風呂に入る。
はい、とスポンジに石鹸のセットを李凰にわたす。
「…えっと、」
李凰は恐る恐るというかんじ。
そっと俺の肌につけて洗ってくる。
「…りお、じょーず、」
もう既に腹筋につくほど勃ちあがったソコまできて、李凰の動きが止まる。
「…ここ、もやる?」
「うん、当たり前。李凰のせいでこうなってるからさ、やっぱり鎮めてもらわないと!」
そういうと、恐る恐る俺の伸ばすとモノを上下する。
「…きもちぃ?」
そのうち、手の動きが早くなってきて、そっと李凰のことを盗み見ると李凰も先走りをこぼして…。
俺は李凰をやめさせて、洗ってもらった泡を流す。
「…響さ、きもちよくない?」
「きもちいよ、李凰、誰かと練習したのかなだって思ってさ~」
「…こんなに先走り溢れさせて」
ちょん、と掠めると小さく体が跳ねた。
だけどこのまま、李凰を抱くのは辞めた。
まず俺の弁明をしなければっ!
「おいで」
俺は李凰をまた姫抱きにして、寝室に戻った。
「…ごめんね、もう匂いしない?」
「しない…本当にまだ、俺でえっちできる?」
あー、ほんと可愛い。
「おぅ、ってからずっと李凰だけしか出来なくたさなったよ」
俺はバスローブを着させる。
「…俺、この間に発表された、この企画のやつの担当俺でさ、そのあと毎日のように飲み会に呼ばれて」
「そしたら途中からその社長の娘もきてたから、そん時に移ったんだろーな…」
「度々、呼び出されては飲みに付き合わされたし」
俺は李凰に説明を始める。
李凰はもじもじしながらも俺の話を聞いてくれる。
「…ごめんな、嫌な思いさせて。ずっと気になってたんだろ?」
俺はそっと抱きしめると、李凰の体が久しぶりに俺にくっついた。
ギュッと抱きしめ返される。
「…本当に本当に俺だけ?」
「当たり前だろ」
「その人の方が良かったり…」
…俺は予想以上に李凰を不安にさせていたようだ。
「するわけなだろ!…つってもなぁ~あ、堂本に聞くか!?」
俺は唯一李凰のことを話す、俺の秘書の名前を出して李凰のスマホから電話をした。
「“もしもし…?”」
「…あ、あの響さんって、」
「…あの女まだ、離さないんだな」
「李凰くん、もしどんなに不安なときがあったとしても、響は必ず李凰くんの話しかしないからね!」
「いいかい?どんなに嫌になっても、ちゃんとお互い話すんだろ?じゃないと、響も壊れちゃうからさ…!」
そう言われている李凰は堂本の言うことに首を縦に振っている。
それから、電話を切って俺に帰ってきた。
「…疑ってごめんなさい、」
「ふっ、いーよ、俺にも原因あるしな?」
これで、完全に解決、と言いたいところだが。
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