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声劇の章
声劇フリー台本『粛々と』
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ジャンル……サイコホラー・無敵の人・朗読台本・声劇台本
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J= 個人勢Vtuber になっただけで芸能人になったという、妄想に取り憑かれた男
J「さて、VTuberデビューの準備も進んできた。そろそろ、SNSアカウントでデビュー日の告知をしていこう」
J「馬鹿にされている」
J「疎外されている」
J「こいつも、俺のことを悪く言っている」
J「ネットで俺の悪口を書いているやつがいる」
J「あの配信者、配信で俺のことをまた悪く言ってやがる」
J「最近ではテレビのCMでも俺の悪口を言っている」
J「なんで誰にも言ってない秘密をアイツラが知ってるんだ」
j「しかもそれを拡散しやがって、このままじゃあ、あの企業Vの人気配信者のあの人にまで迷惑がかかってしまう」
j「そうか、どこかにカメラが、」
j「盗撮されている。尾行されている」
j「このままじゃあの企業Vの人気配信者のあの人と内縁関係だってバレてしまう」
j「いま、連絡をとったら、それこそ自分からバラしているようなものだから連絡取れないし」
j「一体どうしたら」
j「くそ、あのライバル企業の組織の連中が悪いのに」
j「ああ、めまいがしてきた。もう終わりなのか、薬ももう効かないようだ。余命一年の命でも一緒にいてほしいってあの人は言ってくれたのに、せめて最後の瞬間は、あの人と……」
…………
医師「ということは、A社とB社がライバル関係であり、A社のトップVチューバーのKさんと関係を持ってしまったあなたは、B社の組織によって消されようとしていた。命からがら逃げているそのときに、ちょうどこの病院に飛びこんだわけだ。」
J「そうですよ。早くあのひとに私は無事だって教えてあげなきゃ。きっと心配してるだろうし、でもB社の組織だけじゃなくて、あの人のファンもアンチも私のことは消えたほうがいいはずだから、誰にもバレない方法であの人だけに、なんとかして伝える方法を……」
医師「ああ、昨日は眠れましたか?」
J「昨日? ええっと。昨日は、よく覚えてないけど、寝ていたと思います。疲れ切っていたから……」
医師「そうですか。とりあえずなにより。食事も取れているようですし、向こうの部屋でドリンクをもらってください。脱水症状の緩和のために……」
J「はい……」
Jが部屋を出ていく SE・『ガチャ(扉音)』
医師「(看護師に事務的に伝える)典型的な妄想患者ですね。しばらく入院していてもらいましょう」
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J= 個人勢Vtuber になっただけで芸能人になったという、妄想に取り憑かれた男
J「さて、VTuberデビューの準備も進んできた。そろそろ、SNSアカウントでデビュー日の告知をしていこう」
J「馬鹿にされている」
J「疎外されている」
J「こいつも、俺のことを悪く言っている」
J「ネットで俺の悪口を書いているやつがいる」
J「あの配信者、配信で俺のことをまた悪く言ってやがる」
J「最近ではテレビのCMでも俺の悪口を言っている」
J「なんで誰にも言ってない秘密をアイツラが知ってるんだ」
j「しかもそれを拡散しやがって、このままじゃあ、あの企業Vの人気配信者のあの人にまで迷惑がかかってしまう」
j「そうか、どこかにカメラが、」
j「盗撮されている。尾行されている」
j「このままじゃあの企業Vの人気配信者のあの人と内縁関係だってバレてしまう」
j「いま、連絡をとったら、それこそ自分からバラしているようなものだから連絡取れないし」
j「一体どうしたら」
j「くそ、あのライバル企業の組織の連中が悪いのに」
j「ああ、めまいがしてきた。もう終わりなのか、薬ももう効かないようだ。余命一年の命でも一緒にいてほしいってあの人は言ってくれたのに、せめて最後の瞬間は、あの人と……」
…………
医師「ということは、A社とB社がライバル関係であり、A社のトップVチューバーのKさんと関係を持ってしまったあなたは、B社の組織によって消されようとしていた。命からがら逃げているそのときに、ちょうどこの病院に飛びこんだわけだ。」
J「そうですよ。早くあのひとに私は無事だって教えてあげなきゃ。きっと心配してるだろうし、でもB社の組織だけじゃなくて、あの人のファンもアンチも私のことは消えたほうがいいはずだから、誰にもバレない方法であの人だけに、なんとかして伝える方法を……」
医師「ああ、昨日は眠れましたか?」
J「昨日? ええっと。昨日は、よく覚えてないけど、寝ていたと思います。疲れ切っていたから……」
医師「そうですか。とりあえずなにより。食事も取れているようですし、向こうの部屋でドリンクをもらってください。脱水症状の緩和のために……」
J「はい……」
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