朗読・声劇(セリフ・シチュボ等)フリー台本置き場ごちゃ混ぜ

冬野てん

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声劇の章

【短編二人用声劇】ひかり【ハイファンタジー】

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フリー台本。声劇・シチュボ・サンプルボイス用台本です。

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配信などで無料でご利用ください。

ご利用の際は『作者、冬野てん』と記載くださるか口頭で『ふゆのてん』と読んでくださると嬉しがります。

過度な改変はおやめ下さい。
改変の基準がわからないよって場合は私のTwitterなどでお問い合わせください。

今後ともごひいきに。

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少女「光あれー」

執事「と、世界の始まりで神様は言ったとか言わないとか。」

少女「ま、そんなこと言ってはいないのだが」

執事「しかし、そういうことになってますが。」

少女「言ってないものは言ってない」


執事「 には、言ってませんよね。」


少女「そうじゃ。その言葉は世界の始まりにふさわしくない」


執事「終わりに告げられる言葉なのですね。」


少女「そうじゃな。世界の終わりの言葉じゃ。簡単にいうと『さらば』みたいな感じじゃなー。しっかし、どこでそうなったのかのー?」


執事「さあ? 意味を取り違えて広まるのは人間によくある特性らしいので、『さもありなん』というところでしょうか。」


少女「ポンコツじゃのー」


執事「……仮説でよろしければ、こう考えることもできます。」


少女「なんじゃ? 続けよ」

執事「終わりに告げられる言葉。それは間違いありません。しかし、とも解釈できるのではありませんか?」 


少女「そうじゃのー」


執事「単なる偶然かも知れませんが。」


少女「偶然じゃのー」


執事「ですよね。たかが人間ですもの。」

少女「そうじゃの。だが人間は。まさにソレそのものなんじゃよな。生きたり死んだりを繰り返す……。って、生物みんなそうだったかの」

執事「そうですよ。動物も植物も昆虫もそうです。神様は少し人間に肩入れしすぎです。」

少女「まぁまぁ。それじゃやるかのー。世界の終わりを」

執事「そして始まりを。」

少女「おお。おぬし、なんかカッコ良いのー」

執事「うるさいです。さっさとお願いします。」

少女「なんじゃ照れよってからに。せっかく褒めたのに。んまぁ……じゃあ、軽ーく、いくかの。」

――光あれ。
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