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声劇の章
(ちょいBL)ボイス声劇台本 異世界ファンタジー(練習用)
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声劇・ボイスドラマ練習用台本です。
配信・動画などで無料で自由に使っていただいて構いません。
使用時の報告などは不要ですが作者名は『冬野てん』でどこかに記載していただけると嬉しいです。(強制ではございません)。
プロフからTwitterへお気軽にお問い合わせください。お返事までお時間をいただく場合があります。ご了承下さい。
==============================
人数:男性二人
(注)BL風味
配役:
冒険者の剣士
村の少年
==============================
剣士「まだか~? 本当に街まで着くんだろうな。この道で~。結構な山道をこえてきたぜー」
少年「……はい。ええっと……その……街はあと少しですよ……」
剣士「ん? なんだ? せっかく秘境の村を出る時に道案内を頼んだんだ。自信もって案内してもらわないと困るぜ?」
少年「えっと……。お兄さんは冒険者……なんですよね?」
剣士「そうだぜ! ま…、このアウシペリの森で道に迷っちまって、お前とお前の村に助けられたのは事実だけどよ。紛れもなく国家資格の冒険者サマよ! って……なんだ?疑ってんのか?」
少年「いえ!そんなことはないです! ただ……」
剣士「ただ……なんだよ? 言ってみな?」
少年「このまま街に着いたら、その、お別れ……なのかなって思って……」
剣士「まあそうなるだろうな。俺みたいなよそ者が突然押しかけちまって悪かったな……。」
少年「いえ! そんな悪くなんて!ないです!!」
剣士「まあ安心しろよな! お前の村の場所をバラすつもりなんてねえしさ! 村の女たちや子供が盗賊どもに狙われる事もねえって! こう見えても俺って口堅いんだぜ?」
少年「いや、そうじゃなくて……」
剣士「んん?」
少年「あの……お兄さんと分かれるのが寂しいっていうか……」
剣士「お……『おにいさん』……?」
少年「お願いします!! お兄さん!! 僕も一緒に冒険に連れてってくれませんか!?」
剣士「なっ!……本気か? っていうかお前、村の仕事はどうするんだよ?」
少年「それはもう村長と話をしてきました!」
剣士「え? で、村長なんて?」
少年「足手まといにならないように頑張りなさいって」
剣士「軽いなあ!おい!」
少年「お願いします! だから僕、もう行く所がないんです!この通りです!」(土下座)
剣士「わかった。わかった。とりあえずその土下座をやめてくれ」
少年「え? 『わかった』? いま、わかったって言いましたね!」
剣士「いや、それは、もののはずみで」
少年「やったあ!! ありがとうございます!! お兄さん大好きです!!」
(抱きつく)
剣士「おい! ちょっ……! ったく、しょうがねえなぁ! ずいぶんと懐かれちまったもんだぜ……」
少年「好き! 好きなんです! もう離さない! 離れたくない!」
剣士「なんか……ちょっと言動がおかしい気がするけど……。よし!とりあえず! 街を目指すぞ! まだ街にすら着いてないんだからな! 道案内たのむぜ!」
少年「はい!! えへへへ! 行きましょう! どこまでも一緒に!」
終。
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(注)BL風味
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村の少年
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剣士「まだか~? 本当に街まで着くんだろうな。この道で~。結構な山道をこえてきたぜー」
少年「……はい。ええっと……その……街はあと少しですよ……」
剣士「ん? なんだ? せっかく秘境の村を出る時に道案内を頼んだんだ。自信もって案内してもらわないと困るぜ?」
少年「えっと……。お兄さんは冒険者……なんですよね?」
剣士「そうだぜ! ま…、このアウシペリの森で道に迷っちまって、お前とお前の村に助けられたのは事実だけどよ。紛れもなく国家資格の冒険者サマよ! って……なんだ?疑ってんのか?」
少年「いえ!そんなことはないです! ただ……」
剣士「ただ……なんだよ? 言ってみな?」
少年「このまま街に着いたら、その、お別れ……なのかなって思って……」
剣士「まあそうなるだろうな。俺みたいなよそ者が突然押しかけちまって悪かったな……。」
少年「いえ! そんな悪くなんて!ないです!!」
剣士「まあ安心しろよな! お前の村の場所をバラすつもりなんてねえしさ! 村の女たちや子供が盗賊どもに狙われる事もねえって! こう見えても俺って口堅いんだぜ?」
少年「いや、そうじゃなくて……」
剣士「んん?」
少年「あの……お兄さんと分かれるのが寂しいっていうか……」
剣士「お……『おにいさん』……?」
少年「お願いします!! お兄さん!! 僕も一緒に冒険に連れてってくれませんか!?」
剣士「なっ!……本気か? っていうかお前、村の仕事はどうするんだよ?」
少年「それはもう村長と話をしてきました!」
剣士「え? で、村長なんて?」
少年「足手まといにならないように頑張りなさいって」
剣士「軽いなあ!おい!」
少年「お願いします! だから僕、もう行く所がないんです!この通りです!」(土下座)
剣士「わかった。わかった。とりあえずその土下座をやめてくれ」
少年「え? 『わかった』? いま、わかったって言いましたね!」
剣士「いや、それは、もののはずみで」
少年「やったあ!! ありがとうございます!! お兄さん大好きです!!」
(抱きつく)
剣士「おい! ちょっ……! ったく、しょうがねえなぁ! ずいぶんと懐かれちまったもんだぜ……」
少年「好き! 好きなんです! もう離さない! 離れたくない!」
剣士「なんか……ちょっと言動がおかしい気がするけど……。よし!とりあえず! 街を目指すぞ! まだ街にすら着いてないんだからな! 道案内たのむぜ!」
少年「はい!! えへへへ! 行きましょう! どこまでも一緒に!」
終。
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