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声劇の章
声劇フリー台本001 『親友』
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『親友』
日常シリアス
三人
1200字程度
<登場人物>
女子A
女子B
店長男A
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<場面>アーケードのある商店街。古い町並みだが行き交う人でにぎわっている。
女子A「あら? あれは『朋美』じゃないかしら。あんなに急いでどこへ……?」
効果音『走る足音』
女子B「急がなきゃバイトに遅れちゃう……」
女子A「ん? いま、『バイト』って言ってたわね?」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子B「……店長さん 遅れましたーーーーー^^(遠ざかる)」
店長男A「(遠いところから)おおーー。待ってたよー。早く準備してーー。」
女子A「古い喫茶店に入っていったわね……。そしてこの状況から推理するに、学校に内緒でバイトしてる娘がいるっていうのはどうやら『朋美』だったみたいね……。これは親友としては断固注意すべきね。それに最近、付き合いが悪くなったなーと思っていたけど理由はこれだったわけね……」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子A「『朋美』!」
女子B「いらっしゃ……って、え?」
女子A「どーしてバイトしてるって隠してたのよ!?」
女子B「え? え? だ、だ、誰ですか?」
女子A「はぁ~? 何それ? とぼけたってムダなんだからね! 『朋美』が学校やみんなに黙ってここでバイトしてるのはバレてんだから! 白状なさい!」
女子B「えっと? え? あの、人違いではないですか?」
女子A「ちょっ…! いいかげんにしないと怒るわよ! パーンチ!」
女子B「わぁ! やめてください! おばあさん!」
女子A「はぁ~~~~!? 『お、おばあさん~~ん!?』 マジでキレたわ! 覚悟しろ! 体当たりー! からの抱きしめーーー!!」
女子B「や! やめて~!」
効果音『ピーポーピーポー』
※ ※ ※ ※
店長男A「いやぁ大変だったねえ…」
女子A「いえいえ、店長が警察呼んでくれて助かりましたよ…あのおばあちゃん…近所の老人ホームから抜け出してきたみたいですね。いきなり『朋美~!』って言ってきて……。誰かと間違ってるんでしょうかね…何を言っても信じてくれなくて……」
店長男A「俺の推測だけど、女学生時代に戻っちゃってるんじゃないかな……。歳をとると昔のことは良く覚えてて最近のことは忘れちゃうっていうだろ。それが進んで、昔の記憶だけになってしまってさ……極端に言えば昔の自分にタイムスリップしちゃったのさ」
女子A「へぇ……じゃあ、あのおばあちゃん、若い頃ホントに『朋美』っていう親友がいたのかな……」
店長男A「そうかもしれないね……そして、最も素敵で大切な時間を過ごしていたのかもしれない。最近のことは忘れたとしてもいつまでも忘れられない大事な時間を……」
女子A「素敵な親友との時間か……一緒にいっぱい笑って、もしかしたら一緒にいっぱい泣いて……私もそんな親友がほしいな」
店長男A「じゃあさ、友達をバイトに勧誘しといてよ」
女子A「ええ? いやです」
女子A「だってここ、時給低いもん。この辺じゃあもう超激安ですよ?」
店長男A「そりゃあ……まいったね……」
おわり
日常シリアス
三人
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女子A
女子B
店長男A
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<場面>アーケードのある商店街。古い町並みだが行き交う人でにぎわっている。
女子A「あら? あれは『朋美』じゃないかしら。あんなに急いでどこへ……?」
効果音『走る足音』
女子B「急がなきゃバイトに遅れちゃう……」
女子A「ん? いま、『バイト』って言ってたわね?」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子B「……店長さん 遅れましたーーーーー^^(遠ざかる)」
店長男A「(遠いところから)おおーー。待ってたよー。早く準備してーー。」
女子A「古い喫茶店に入っていったわね……。そしてこの状況から推理するに、学校に内緒でバイトしてる娘がいるっていうのはどうやら『朋美』だったみたいね……。これは親友としては断固注意すべきね。それに最近、付き合いが悪くなったなーと思っていたけど理由はこれだったわけね……」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子A「『朋美』!」
女子B「いらっしゃ……って、え?」
女子A「どーしてバイトしてるって隠してたのよ!?」
女子B「え? え? だ、だ、誰ですか?」
女子A「はぁ~? 何それ? とぼけたってムダなんだからね! 『朋美』が学校やみんなに黙ってここでバイトしてるのはバレてんだから! 白状なさい!」
女子B「えっと? え? あの、人違いではないですか?」
女子A「ちょっ…! いいかげんにしないと怒るわよ! パーンチ!」
女子B「わぁ! やめてください! おばあさん!」
女子A「はぁ~~~~!? 『お、おばあさん~~ん!?』 マジでキレたわ! 覚悟しろ! 体当たりー! からの抱きしめーーー!!」
女子B「や! やめて~!」
効果音『ピーポーピーポー』
※ ※ ※ ※
店長男A「いやぁ大変だったねえ…」
女子A「いえいえ、店長が警察呼んでくれて助かりましたよ…あのおばあちゃん…近所の老人ホームから抜け出してきたみたいですね。いきなり『朋美~!』って言ってきて……。誰かと間違ってるんでしょうかね…何を言っても信じてくれなくて……」
店長男A「俺の推測だけど、女学生時代に戻っちゃってるんじゃないかな……。歳をとると昔のことは良く覚えてて最近のことは忘れちゃうっていうだろ。それが進んで、昔の記憶だけになってしまってさ……極端に言えば昔の自分にタイムスリップしちゃったのさ」
女子A「へぇ……じゃあ、あのおばあちゃん、若い頃ホントに『朋美』っていう親友がいたのかな……」
店長男A「そうかもしれないね……そして、最も素敵で大切な時間を過ごしていたのかもしれない。最近のことは忘れたとしてもいつまでも忘れられない大事な時間を……」
女子A「素敵な親友との時間か……一緒にいっぱい笑って、もしかしたら一緒にいっぱい泣いて……私もそんな親友がほしいな」
店長男A「じゃあさ、友達をバイトに勧誘しといてよ」
女子A「ええ? いやです」
女子A「だってここ、時給低いもん。この辺じゃあもう超激安ですよ?」
店長男A「そりゃあ……まいったね……」
おわり
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