1 / 30
声劇の章
声劇フリー台本001 『親友』
しおりを挟む
『親友』
日常シリアス
三人
1200字程度
<登場人物>
女子A
女子B
店長男A
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<場面>アーケードのある商店街。古い町並みだが行き交う人でにぎわっている。
女子A「あら? あれは『朋美』じゃないかしら。あんなに急いでどこへ……?」
効果音『走る足音』
女子B「急がなきゃバイトに遅れちゃう……」
女子A「ん? いま、『バイト』って言ってたわね?」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子B「……店長さん 遅れましたーーーーー^^(遠ざかる)」
店長男A「(遠いところから)おおーー。待ってたよー。早く準備してーー。」
女子A「古い喫茶店に入っていったわね……。そしてこの状況から推理するに、学校に内緒でバイトしてる娘がいるっていうのはどうやら『朋美』だったみたいね……。これは親友としては断固注意すべきね。それに最近、付き合いが悪くなったなーと思っていたけど理由はこれだったわけね……」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子A「『朋美』!」
女子B「いらっしゃ……って、え?」
女子A「どーしてバイトしてるって隠してたのよ!?」
女子B「え? え? だ、だ、誰ですか?」
女子A「はぁ~? 何それ? とぼけたってムダなんだからね! 『朋美』が学校やみんなに黙ってここでバイトしてるのはバレてんだから! 白状なさい!」
女子B「えっと? え? あの、人違いではないですか?」
女子A「ちょっ…! いいかげんにしないと怒るわよ! パーンチ!」
女子B「わぁ! やめてください! おばあさん!」
女子A「はぁ~~~~!? 『お、おばあさん~~ん!?』 マジでキレたわ! 覚悟しろ! 体当たりー! からの抱きしめーーー!!」
女子B「や! やめて~!」
効果音『ピーポーピーポー』
※ ※ ※ ※
店長男A「いやぁ大変だったねえ…」
女子A「いえいえ、店長が警察呼んでくれて助かりましたよ…あのおばあちゃん…近所の老人ホームから抜け出してきたみたいですね。いきなり『朋美~!』って言ってきて……。誰かと間違ってるんでしょうかね…何を言っても信じてくれなくて……」
店長男A「俺の推測だけど、女学生時代に戻っちゃってるんじゃないかな……。歳をとると昔のことは良く覚えてて最近のことは忘れちゃうっていうだろ。それが進んで、昔の記憶だけになってしまってさ……極端に言えば昔の自分にタイムスリップしちゃったのさ」
女子A「へぇ……じゃあ、あのおばあちゃん、若い頃ホントに『朋美』っていう親友がいたのかな……」
店長男A「そうかもしれないね……そして、最も素敵で大切な時間を過ごしていたのかもしれない。最近のことは忘れたとしてもいつまでも忘れられない大事な時間を……」
女子A「素敵な親友との時間か……一緒にいっぱい笑って、もしかしたら一緒にいっぱい泣いて……私もそんな親友がほしいな」
店長男A「じゃあさ、友達をバイトに勧誘しといてよ」
女子A「ええ? いやです」
女子A「だってここ、時給低いもん。この辺じゃあもう超激安ですよ?」
店長男A「そりゃあ……まいったね……」
おわり
日常シリアス
三人
1200字程度
<登場人物>
女子A
女子B
店長男A
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<場面>アーケードのある商店街。古い町並みだが行き交う人でにぎわっている。
女子A「あら? あれは『朋美』じゃないかしら。あんなに急いでどこへ……?」
効果音『走る足音』
女子B「急がなきゃバイトに遅れちゃう……」
女子A「ん? いま、『バイト』って言ってたわね?」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子B「……店長さん 遅れましたーーーーー^^(遠ざかる)」
店長男A「(遠いところから)おおーー。待ってたよー。早く準備してーー。」
女子A「古い喫茶店に入っていったわね……。そしてこの状況から推理するに、学校に内緒でバイトしてる娘がいるっていうのはどうやら『朋美』だったみたいね……。これは親友としては断固注意すべきね。それに最近、付き合いが悪くなったなーと思っていたけど理由はこれだったわけね……」
カランカラン(ドアを開ける音)
女子A「『朋美』!」
女子B「いらっしゃ……って、え?」
女子A「どーしてバイトしてるって隠してたのよ!?」
女子B「え? え? だ、だ、誰ですか?」
女子A「はぁ~? 何それ? とぼけたってムダなんだからね! 『朋美』が学校やみんなに黙ってここでバイトしてるのはバレてんだから! 白状なさい!」
女子B「えっと? え? あの、人違いではないですか?」
女子A「ちょっ…! いいかげんにしないと怒るわよ! パーンチ!」
女子B「わぁ! やめてください! おばあさん!」
女子A「はぁ~~~~!? 『お、おばあさん~~ん!?』 マジでキレたわ! 覚悟しろ! 体当たりー! からの抱きしめーーー!!」
女子B「や! やめて~!」
効果音『ピーポーピーポー』
※ ※ ※ ※
店長男A「いやぁ大変だったねえ…」
女子A「いえいえ、店長が警察呼んでくれて助かりましたよ…あのおばあちゃん…近所の老人ホームから抜け出してきたみたいですね。いきなり『朋美~!』って言ってきて……。誰かと間違ってるんでしょうかね…何を言っても信じてくれなくて……」
店長男A「俺の推測だけど、女学生時代に戻っちゃってるんじゃないかな……。歳をとると昔のことは良く覚えてて最近のことは忘れちゃうっていうだろ。それが進んで、昔の記憶だけになってしまってさ……極端に言えば昔の自分にタイムスリップしちゃったのさ」
女子A「へぇ……じゃあ、あのおばあちゃん、若い頃ホントに『朋美』っていう親友がいたのかな……」
店長男A「そうかもしれないね……そして、最も素敵で大切な時間を過ごしていたのかもしれない。最近のことは忘れたとしてもいつまでも忘れられない大事な時間を……」
女子A「素敵な親友との時間か……一緒にいっぱい笑って、もしかしたら一緒にいっぱい泣いて……私もそんな親友がほしいな」
店長男A「じゃあさ、友達をバイトに勧誘しといてよ」
女子A「ええ? いやです」
女子A「だってここ、時給低いもん。この辺じゃあもう超激安ですよ?」
店長男A「そりゃあ……まいったね……」
おわり
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました


声劇・シチュボ台本たち
ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。
声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。
使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります)
自作発言・過度な改変は許可していません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)
しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる