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5 ねえや
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その日が来るのを心待ちにしていたのは、王太子よりもその取り巻きよりも、この老宰相だったかもしれない。
「今朝方、陛下が亡くなられた」
王太子が代理として玉座に座るようになった御前会議の席で、宰相は彼だけが見せかけとわかる沈痛な面持ちで官僚たちに告げた。
「三日ほど前から、陛下は意識をなくしておられた。したがってご遺言もない。ご生前のご意志どおり、我らは王太子殿下を新たな王としてお仕えすることになる」
一瞬にして場はざわめいたが、それは死した王に対する哀悼の意ではなく、今後の自分の身の振り方を危惧する声だった。
――こやつらは、王の肩書きを持つ人間さえいればいいのだな。
宰相の傍らで彼は冷ややかに思ったが、自分はあの白子の王子さえいればいいのだから、彼らを批判する資格はないだろう。
「さしあたっては、陛下のご葬儀の日取りだが……」
宰相がそう言いかけたとき、それまで黙していた王太子が口を開いた。
「その前に、至急なさねばならないことがある」
穏和と目されていた王太子の声は、そのことが信じられないほど冷厳としていた。
「まずはそれを済ませてからだ。……陛下もお一人では寂しかろう」
***
砂漠に囲まれたこの国では、水はもちろんとても貴重なものだ。
だが、小規模ながらこの離宮にも浴場は存在する。愛しい男のために体を清めようと服を脱ぎかけたとき、背後に人の気配を感じた。
あの男と恋仲になってからというもの、それ以外の人間の目に自分の裸体をさらすことを嫌った彼は、使用人たちには浴場の外で警護をするように申し渡している。憤然として振り返ったが、そこに想像もしていなかった人物を認めて、しばらく言葉を失った。
「ねえや……?」
見た目は八年前、自殺する直前の彼女そのままだった。彼女もまた懐かしそうに目を細めると、深々と頭を下げた。
「若様……お久しゅうございます……」
「どうして……」
思わず彼が彼女の両腕をつかもうとすると、その手は彼女の体を素通りした。
「私はここの使用人ではありませんので、若様と触れあうことはできません」
彼女は悲しげに微笑んでから、浴場の壁際にある寝椅子を手でさした。
「立ち話ではお疲れでしょう。どうぞこちらにおかけください」
「おまえは?」
「私はもう疲れる体を持ちません」
彼は迷ったが、結局、ねえやの顔をした謎の女にうながされるまま、寝椅子に腰を下ろした。
「ねえや……本当にねえやなのか……?」
おそるおそる訊ねると、彼女は黙ってうなずき、彼の前にひざまずいた。
「若様……申し訳ございません。八年前、私は恐怖のあまり、若様を残してこの世界から冥府へと逃れました。もう二度と若様の御前に現れてはならないとわかってはおりましたが、どうしてもお伝えしたいことがあり、冥府の門をくぐってまいりました……」
「私に伝えたいこと? 何だ?」
彼女は少しためらったが、思いきったように切り出した。
「八年前……この離宮に移られてから、若様は一度もここをお出になったことはございませんね?」
「あ、ああ……私には出かける先も用事もないから……」
そう答えながら、彼はかすかに自嘲した。今でもここを訪れる王宮の人間は、宰相の補佐官をしているあの男だけだ。彼は王宮からも世間からも忘れ去られた存在だった。
しかし、彼女は彼の言葉に淡々と同意した。
「そのとおりです。もはやこの離宮の他に、若様が生きられる場所はございません」
「……何?」
「八年前……若様があの王宮をお出になってから半年ほど後……この国は滅びました。この国で生き残っている人間は、もう若様お一人だけしかいらっしゃいません。この離宮で若様にお仕えしている人間たちはみな死人です。あの男――セトには、死人を傀儡のように操る力もあるのです」
彼は呆然として、かつて自分の侍女だった女を見下ろした。
「そんな馬鹿な……そんなこと、セトは一言も……」
「言えるはずがないでしょう」
そのときだけ、彼女の声に苦笑いが混じった。
「この国を滅ぼしたのは他でもない、あの男なのですから」
すべて嘘だと否定したかった。〝ねえや〟の姿をしたこの女の話すことも、この女の存在自体も。だが、彼の口をついて出たのはこの一言だけだった。
「なぜ」
「若様の御身を守るために。……八年前、若様がこの離宮に移られてからほどなくして陛下がお倒れになり、そのまま亡くなられました。王太子様は王位を継ぐ前に、若様を含む王子様方全員に殉死を命じられました。……ご自分が王となる前に、王位継承権者を少しでも減らしておきたかったのでしょう」
「あの義兄上が?」
八年も前にすでに自分の父が亡くなっていたというのも信じられなかったが、それ以上にあの王太子がそのような残虐なことをしようとしたというのが考えられなかった。直接会ったことはなかったが、誠実な人物だと聞いていたのに。
「陛下がご存命の間は温厚な方だと思われていましたが……王太子に指名されるために、そのようなふりをされていたようです」
「それで……?」
「無論、王子様方やその関係者たちは激怒し、王太子様に対して反乱を起こしました。あの男はその影響がこの離宮へと及ぶ前に、この世界からあの国を消し去ってしまったのです」
「消し去って……?」
「はい……王宮も人々も家々も……すべてが一瞬で砂塵と化しました。まるで最初からそこには砂しかなかったかのように」
「そんな……そんなことが……」
「残念ながら、事実です。あの男は私に国の惨状を見せた上で、若様のためだと言ってすべてを砂に変えました。私はそれを崖の上から見ていました。そして、崖から身を投げました……」
「どうして……セトはおまえを殺すつもりはなかっただろうに……」
「そうでしょうか……あの男は私には耐えられないことを見越して、私にあれを見せたのではないでしょうか……若様……あの男は……」
「人間ではないというのだろう?」
彼女は初めて驚いた表情をして、まじまじと彼を見た。そんな彼女に彼は静かに笑みを返す。
「それは知っていたよ。初めて会ったときから。だって、セトには色がなかったもの。私と同じように」
「若様……」
熱で朦朧としていた幼い彼の前に、ある日突然、あの男は現れた。
――闇。
何もかも呑みこみ塗りつぶす、白の似ない双生児たる黒。
噂では切れ者と評判の男も、彼にはとても優しくて。彼が体調を崩すと、本当に彼がつらいときは避け、心配そうに見舞いに来てくれた。
この白くて脆弱な体のために、実の父にも疎まれた彼を、あの男は選んで、愛してくれたのだ。
「今になって、わざわざおまえが真実を教えにきてくれたということは、もうじき、私もおまえたちと同じところに行くのだね。そのとき、この国は完全にこの世界から消滅する……」
彼女は耐えきれなくなったようにうつむき、平伏した。
「若様……申し訳ございません……」
「なぜおまえが謝る? 私はおまえのおかげで赤子のうちに死なずにセトと会えた。むしろ、謝らなければならないのは私のほうだ。たとえ人でなくとも、私のために国を滅ぼしたと知らされても、それでも私はセトを愛している。……死が訪れる瞬間まで、セトと離れたくない」
「……若様のお望みのままに。まもなくあの男がここへまいります。若様のこの〝王国〟が一日でも長く存続することを、冥府でお祈りいたしております……」
「殿下。こんなところでどうしました?」
〝ねえや〟が宙に溶けこむようにして消えた後、あの男が浴場へと入ってきて、彼の顔を訝しげに覗きこんできた。
「まだ入浴されていらっしゃいませんね。具合でも悪くなったんですか?」
「そういうわけではないのだけれど……」
しかし、今から服を脱いで浴槽につかる気力はなくしてしまっていることは確かだった。彼の表情で男にもそのことはわかったのか、何も言わずに彼を寝椅子から両腕で抱き上げた。
「セト!?」
「お部屋に戻りましょう。どうやらお疲れのようですから」
口調は穏やかだったが、彼の反論を許さない断固たる響きがあった。彼は目を閉じて、男の逞しい胸に耳を寄せる。
規則正しい鼓動。こうしていると本当に人間としか思えないのに。
「セト……」
「何ですか?」
「おまえはどこから来て、どこへ行く?」
少し考える間をおいてから、男はあっさり答えた。
「わかりません。私には常に今しかありませんから」
「今?」
「あなたが私の腕の中にいる今」
男が笑った気配がした。と、こめかみに軽く接吻された。驚いて目を開けると、やはり男は笑っていて、今度は彼の額に口づけた。
「セト! 私は真面目に訊いたのに!」
「だから私も真面目に答えましたよ。……殿下、お体はお部屋で清めましょうか?」
「……おまえも一緒にか?」
「殿下がお望みとあらば」
望むと答えるかわりに彼は男の首を抱き、今度は互いの唇を重ねあわせた。この男と愛しあえる時間は、きっともう残り少ない。
***
その離宮は、誰からも忘れ去られたかのようにそこにあった。
だが、そこに離宮があったことを知っていた者は、もはやない。
今そこに広がっているのは、物言わぬ砂の大海のみである。
―了―
「今朝方、陛下が亡くなられた」
王太子が代理として玉座に座るようになった御前会議の席で、宰相は彼だけが見せかけとわかる沈痛な面持ちで官僚たちに告げた。
「三日ほど前から、陛下は意識をなくしておられた。したがってご遺言もない。ご生前のご意志どおり、我らは王太子殿下を新たな王としてお仕えすることになる」
一瞬にして場はざわめいたが、それは死した王に対する哀悼の意ではなく、今後の自分の身の振り方を危惧する声だった。
――こやつらは、王の肩書きを持つ人間さえいればいいのだな。
宰相の傍らで彼は冷ややかに思ったが、自分はあの白子の王子さえいればいいのだから、彼らを批判する資格はないだろう。
「さしあたっては、陛下のご葬儀の日取りだが……」
宰相がそう言いかけたとき、それまで黙していた王太子が口を開いた。
「その前に、至急なさねばならないことがある」
穏和と目されていた王太子の声は、そのことが信じられないほど冷厳としていた。
「まずはそれを済ませてからだ。……陛下もお一人では寂しかろう」
***
砂漠に囲まれたこの国では、水はもちろんとても貴重なものだ。
だが、小規模ながらこの離宮にも浴場は存在する。愛しい男のために体を清めようと服を脱ぎかけたとき、背後に人の気配を感じた。
あの男と恋仲になってからというもの、それ以外の人間の目に自分の裸体をさらすことを嫌った彼は、使用人たちには浴場の外で警護をするように申し渡している。憤然として振り返ったが、そこに想像もしていなかった人物を認めて、しばらく言葉を失った。
「ねえや……?」
見た目は八年前、自殺する直前の彼女そのままだった。彼女もまた懐かしそうに目を細めると、深々と頭を下げた。
「若様……お久しゅうございます……」
「どうして……」
思わず彼が彼女の両腕をつかもうとすると、その手は彼女の体を素通りした。
「私はここの使用人ではありませんので、若様と触れあうことはできません」
彼女は悲しげに微笑んでから、浴場の壁際にある寝椅子を手でさした。
「立ち話ではお疲れでしょう。どうぞこちらにおかけください」
「おまえは?」
「私はもう疲れる体を持ちません」
彼は迷ったが、結局、ねえやの顔をした謎の女にうながされるまま、寝椅子に腰を下ろした。
「ねえや……本当にねえやなのか……?」
おそるおそる訊ねると、彼女は黙ってうなずき、彼の前にひざまずいた。
「若様……申し訳ございません。八年前、私は恐怖のあまり、若様を残してこの世界から冥府へと逃れました。もう二度と若様の御前に現れてはならないとわかってはおりましたが、どうしてもお伝えしたいことがあり、冥府の門をくぐってまいりました……」
「私に伝えたいこと? 何だ?」
彼女は少しためらったが、思いきったように切り出した。
「八年前……この離宮に移られてから、若様は一度もここをお出になったことはございませんね?」
「あ、ああ……私には出かける先も用事もないから……」
そう答えながら、彼はかすかに自嘲した。今でもここを訪れる王宮の人間は、宰相の補佐官をしているあの男だけだ。彼は王宮からも世間からも忘れ去られた存在だった。
しかし、彼女は彼の言葉に淡々と同意した。
「そのとおりです。もはやこの離宮の他に、若様が生きられる場所はございません」
「……何?」
「八年前……若様があの王宮をお出になってから半年ほど後……この国は滅びました。この国で生き残っている人間は、もう若様お一人だけしかいらっしゃいません。この離宮で若様にお仕えしている人間たちはみな死人です。あの男――セトには、死人を傀儡のように操る力もあるのです」
彼は呆然として、かつて自分の侍女だった女を見下ろした。
「そんな馬鹿な……そんなこと、セトは一言も……」
「言えるはずがないでしょう」
そのときだけ、彼女の声に苦笑いが混じった。
「この国を滅ぼしたのは他でもない、あの男なのですから」
すべて嘘だと否定したかった。〝ねえや〟の姿をしたこの女の話すことも、この女の存在自体も。だが、彼の口をついて出たのはこの一言だけだった。
「なぜ」
「若様の御身を守るために。……八年前、若様がこの離宮に移られてからほどなくして陛下がお倒れになり、そのまま亡くなられました。王太子様は王位を継ぐ前に、若様を含む王子様方全員に殉死を命じられました。……ご自分が王となる前に、王位継承権者を少しでも減らしておきたかったのでしょう」
「あの義兄上が?」
八年も前にすでに自分の父が亡くなっていたというのも信じられなかったが、それ以上にあの王太子がそのような残虐なことをしようとしたというのが考えられなかった。直接会ったことはなかったが、誠実な人物だと聞いていたのに。
「陛下がご存命の間は温厚な方だと思われていましたが……王太子に指名されるために、そのようなふりをされていたようです」
「それで……?」
「無論、王子様方やその関係者たちは激怒し、王太子様に対して反乱を起こしました。あの男はその影響がこの離宮へと及ぶ前に、この世界からあの国を消し去ってしまったのです」
「消し去って……?」
「はい……王宮も人々も家々も……すべてが一瞬で砂塵と化しました。まるで最初からそこには砂しかなかったかのように」
「そんな……そんなことが……」
「残念ながら、事実です。あの男は私に国の惨状を見せた上で、若様のためだと言ってすべてを砂に変えました。私はそれを崖の上から見ていました。そして、崖から身を投げました……」
「どうして……セトはおまえを殺すつもりはなかっただろうに……」
「そうでしょうか……あの男は私には耐えられないことを見越して、私にあれを見せたのではないでしょうか……若様……あの男は……」
「人間ではないというのだろう?」
彼女は初めて驚いた表情をして、まじまじと彼を見た。そんな彼女に彼は静かに笑みを返す。
「それは知っていたよ。初めて会ったときから。だって、セトには色がなかったもの。私と同じように」
「若様……」
熱で朦朧としていた幼い彼の前に、ある日突然、あの男は現れた。
――闇。
何もかも呑みこみ塗りつぶす、白の似ない双生児たる黒。
噂では切れ者と評判の男も、彼にはとても優しくて。彼が体調を崩すと、本当に彼がつらいときは避け、心配そうに見舞いに来てくれた。
この白くて脆弱な体のために、実の父にも疎まれた彼を、あの男は選んで、愛してくれたのだ。
「今になって、わざわざおまえが真実を教えにきてくれたということは、もうじき、私もおまえたちと同じところに行くのだね。そのとき、この国は完全にこの世界から消滅する……」
彼女は耐えきれなくなったようにうつむき、平伏した。
「若様……申し訳ございません……」
「なぜおまえが謝る? 私はおまえのおかげで赤子のうちに死なずにセトと会えた。むしろ、謝らなければならないのは私のほうだ。たとえ人でなくとも、私のために国を滅ぼしたと知らされても、それでも私はセトを愛している。……死が訪れる瞬間まで、セトと離れたくない」
「……若様のお望みのままに。まもなくあの男がここへまいります。若様のこの〝王国〟が一日でも長く存続することを、冥府でお祈りいたしております……」
「殿下。こんなところでどうしました?」
〝ねえや〟が宙に溶けこむようにして消えた後、あの男が浴場へと入ってきて、彼の顔を訝しげに覗きこんできた。
「まだ入浴されていらっしゃいませんね。具合でも悪くなったんですか?」
「そういうわけではないのだけれど……」
しかし、今から服を脱いで浴槽につかる気力はなくしてしまっていることは確かだった。彼の表情で男にもそのことはわかったのか、何も言わずに彼を寝椅子から両腕で抱き上げた。
「セト!?」
「お部屋に戻りましょう。どうやらお疲れのようですから」
口調は穏やかだったが、彼の反論を許さない断固たる響きがあった。彼は目を閉じて、男の逞しい胸に耳を寄せる。
規則正しい鼓動。こうしていると本当に人間としか思えないのに。
「セト……」
「何ですか?」
「おまえはどこから来て、どこへ行く?」
少し考える間をおいてから、男はあっさり答えた。
「わかりません。私には常に今しかありませんから」
「今?」
「あなたが私の腕の中にいる今」
男が笑った気配がした。と、こめかみに軽く接吻された。驚いて目を開けると、やはり男は笑っていて、今度は彼の額に口づけた。
「セト! 私は真面目に訊いたのに!」
「だから私も真面目に答えましたよ。……殿下、お体はお部屋で清めましょうか?」
「……おまえも一緒にか?」
「殿下がお望みとあらば」
望むと答えるかわりに彼は男の首を抱き、今度は互いの唇を重ねあわせた。この男と愛しあえる時間は、きっともう残り少ない。
***
その離宮は、誰からも忘れ去られたかのようにそこにあった。
だが、そこに離宮があったことを知っていた者は、もはやない。
今そこに広がっているのは、物言わぬ砂の大海のみである。
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