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第一章 ヨグ=ソトース
4 導くもの
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――〈門〉が開かれたのだ。
目には見えなかったが、恭司にもそう認識することができた。そして、その〈門〉からは、あたかもパンドラの箱から解き放たれた災いのように、無数のイメージが溢れ出ていた。
それは悪夢めいた奇怪な植物であったり、化け物としか形容のしようのない有翼の生物であったり、水面を天に戴く海底都市であったりした。
しかし、それらは互いに何の関連も持っておらず、また恭司とも何の関係も持っていなかった。それらはただそこにあり、これからもありつづけるのだった。利用者を持たない図書館のように。
「恭司」
驚くほど近くで若い男の声がした。それが名前だということは何となくわかったが、誰の名前かはわからなかった。だが、もう一度、今度は強めに言われて、それが自分の名前であることをようやく恭司は思い出した。
「……何?」
顔を上げると、浅黒い肌の男が心配げに恭司を覗きこんでいた。
こちらも少しの間、誰なのか思い出せなかった。表情でそうとわかったのか、男があせったように恭司の肩をつかむ。
「恭司、大丈夫か?」
「何が?」
「何がって……」
「それより、あそこで誰か待ってるみたいだけど?」
恭司は右の人差指で前方を指さした。
そこは闇ではなかった。何色ともつかない空から現実世界ではありえない様々な角度から光がさしいり、でたらめに配置されているとしか思えない巨大な石の集合体を照らし出していた。
象形文字の刻まれた巨大な台座はすべて六角形に近く、そこには衣服にすっぽり身を包んだ異形のものたちが座している。それらの台座の下では、普通の人間の半分ほどの大きさの、やはり台座の上のもののように判然としない色の織物で全身を覆ったものたちが、海月のように漂っていた。
そのとき、誰かが恭司に話しかけてきた。目の前の男ではない誰かが。それは音声によるものではなかったが、少なくとも恭司に悪感情は持っていなかった。
この場で恭司に話しかけるようなものといえば、消去法で織物を被った異形のものたちしか考えられなかったが、さて、その中のどれがというと、恭司にはわからなかった。
だが、すでに記憶の混乱の収まった恭司は、その〝意志〟を放射しているのが誰かは知っていた。〝ランドルフ・カーター〟は言う。
「それというのもこの異形のものは、ロマール大陸が海底より隆起し、〈猛燎たる霧の末裔〉が地球に到来して〈往古の知識〉を人間に教えて以来、全世界が恐れている存在にほかならなかったからである。まさしく恐るべき〈導くもの〉にして〈門を護るもの〉――写字者によって延命せられしものとあらわされる古のものウムル・アト=タウィル――にほかならなかった。」
「いかにも、我は〈古ぶるしきもの〉なり」
音声を伴わない〝意志〟は、ようやく恭司の頭の中で言葉の形をとった。
「おまえは鍵をもち、〈第一の門〉を開け放った。この先には〈窮極の門〉がある。このまま進むか。それとも引き返すか。どちらでもおまえの望むほうを選ぶがよい」
「へえ。俺にも選択の余地があるんだ?」
おどけたように恭司は言い、ここへ自分を連れてきた浅黒い肌の男――〈這い寄る混沌〉を見上げた。
蕃神は何も言わなかったが、おまえの好きなほうを選べとでもいうように小さくうなずいた。それを確認してから異形のものたちへと向き直る。
「なら、俺は引き返す。俺は過去に戻りたいとは思わないし、原型論を探究する気もさらさらない。そんなもの、知ってどうする?」
異形のものたちは、一瞬、身動ぎした。
「知りたくはないと?」
「ああ。そのことは知りたくない。でも、訊きたいことなら一つだけあるね。まあ、答えられないなら訊かないけど」
「……聞こう」
「そうして導いて、あんたに何の得がある?」
しばしの沈黙の後、〈導くもの〉が苦々しげに答える。
「低俗な問いだ。物事を損益で量るとは」
「低俗で結構。俺の信条はギブ・アンド・テイクだ。何かを知りたいなら、何かしらの代価を支払わなきゃならない。それとも、あんたはボランティアで、もれなく時空の旅をプレゼントしてやってるのか?」
「不遜な輩めが」
今や〈導くもの〉の放射には、突き刺すような怒りが含まれていた。
「使者よ。何ゆえこの者を選んだ?」
「今までにないタイプだろう?」
〝蕃神どもの魂魄にして使者〟はのうのうと答えると、再び恭司の腕をつかんだ。
「では、恭司。おまえはもうここに興味はなさそうだから、他へ移動しようか?」
「おいおい。ほんとに興味がなかったら見なくていいのか?」
まさか本当にそれで済まされるとは思っていなかった恭司は、半ば呆れて〈這い寄る混沌〉を見上げた。
「かまわぬ。おまえが興味ないなら、それはいらない」
「いらないって、あんた」
「そもそも〈門〉の局面は無数にある。ここはそのうちの一つにすぎない。何なら、また別の局面を見せようか?」
なぜか蕃神は機嫌よく笑うと、恭司の腕を引いてどこかへ歩き出そうとした。
「待て。それはおまえの権限ではない」
〈導くもの〉がいささか焦ったように〈這い寄る混沌〉を引き止める。
「権限?」
〈這い寄る混沌〉は足を止め、異形のものたちを振り返った。
「この我に、おまえがそれを言うか?」
〈這い寄る混沌〉の陰になって、恭司からは異形のものたち――その中にいるはずの〈導くもの〉――は見えなかった。しかし、あの〈導くもの〉が、いま恭司の腕を握っている長身の男に対して、今までにない恐れを抱いていることは恭司にもわかった。
「おまえの権限など、全体のほんの一部にすぎない。我はおまえにその微々たる権限を与えたものの〝総意〟だ。我を制すはあれを制すも同じとなるが、それでもよいか?」
〈這い寄る混沌〉の低い恫喝に、〈導くもの〉は何も答えなかった。
両者が〈旧支配者〉に該当するか否かは賛否両論ありそうだが、ヒエラルキーのようなものは存在しているらしい。そして、そのヒエラルキーのかなり上位に〈這い寄る混沌〉は位置しているらしい。――自分に対する態度を見るかぎり、とてもそうは思えないが。
そんなことを考えていると、いったい何を思いついたのか、突然〈這い寄る混沌〉が楽しげに笑いかけてきた。
「恭司。先ほどのおまえの疑問に、我が代わりに答えてやろう」
それは以前、恭司に〝本物〟を見せてやると囁いたときと同じ表情だった。
「これはな。導かねば、その存在理由を失うのだ」
「何を言う!」
心外なとでも言いたげに〈導くもの〉は叫んだが、その叫びに恐怖心が含まれているのを恭司は感じとった。
「導くものがなければ、これは存在しないも同然――無に帰すのだよ。かつて己を生み出した混沌に返るのだ。だから本当はおまえに断られては困る。〈導くもの〉が導かないことになるのだからな」
「貴様……!」
もはや〈導くもの〉の〝声〟は呪詛のようだった。だが、〈這い寄る混沌〉は涼しい顔でそれを無視した。
「さて、あまり時間もないことだし、次へ行くか」
秀麗な異国の男の姿をした邪神は、恭司だけを見つめて手を引いた。知ることは拒否できても、この手を払う自由は恭司にはない。ここへ来たときのように、また〈這い寄る混沌〉の腕に抱きこまれたとき、恭司は目の端で、異形のものたちの台座が次々と闇に呑まれていくのを見た。
彼らは台座から離れることはできないようだ。声なき悲鳴を上げながら、助けを求めるように、衣服に覆われた手らしきものをっこちらへ向かって伸ばしている。
〈這い寄る混沌〉の腕の下から、恭司は反射的に彼らのほうへ手を伸ばしかけた。しかし、すぐに蕃神に気づかれて、その手を強引に押さえつけられてしまった。
「おまえは、悪くない」
恭司の耳許で、〈這い寄る混沌〉はそう囁いた。
「だから、我の前で二度とこのような真似はするな」
何がこの蕃神を不快にさせたのか、恭司にはよくわからなかった。ただ一つ確かだったのは、恭司が呈した疑問に乗じて〈這い寄る混沌〉が〈導くもの〉を滅ぼしたということだけだった。
少しだけ〈導くもの〉に対して罪悪感を覚えつつ、また自分を抱いて時空を跳ぼうとしているこの蕃神の属性を今さらながら思い出す。
愚弄と嘲笑。皮肉と欺瞞。気まぐれだけで、眷族すら滅ぼす。
〈這い寄る混沌〉――ナイアーラトテップ。
目には見えなかったが、恭司にもそう認識することができた。そして、その〈門〉からは、あたかもパンドラの箱から解き放たれた災いのように、無数のイメージが溢れ出ていた。
それは悪夢めいた奇怪な植物であったり、化け物としか形容のしようのない有翼の生物であったり、水面を天に戴く海底都市であったりした。
しかし、それらは互いに何の関連も持っておらず、また恭司とも何の関係も持っていなかった。それらはただそこにあり、これからもありつづけるのだった。利用者を持たない図書館のように。
「恭司」
驚くほど近くで若い男の声がした。それが名前だということは何となくわかったが、誰の名前かはわからなかった。だが、もう一度、今度は強めに言われて、それが自分の名前であることをようやく恭司は思い出した。
「……何?」
顔を上げると、浅黒い肌の男が心配げに恭司を覗きこんでいた。
こちらも少しの間、誰なのか思い出せなかった。表情でそうとわかったのか、男があせったように恭司の肩をつかむ。
「恭司、大丈夫か?」
「何が?」
「何がって……」
「それより、あそこで誰か待ってるみたいだけど?」
恭司は右の人差指で前方を指さした。
そこは闇ではなかった。何色ともつかない空から現実世界ではありえない様々な角度から光がさしいり、でたらめに配置されているとしか思えない巨大な石の集合体を照らし出していた。
象形文字の刻まれた巨大な台座はすべて六角形に近く、そこには衣服にすっぽり身を包んだ異形のものたちが座している。それらの台座の下では、普通の人間の半分ほどの大きさの、やはり台座の上のもののように判然としない色の織物で全身を覆ったものたちが、海月のように漂っていた。
そのとき、誰かが恭司に話しかけてきた。目の前の男ではない誰かが。それは音声によるものではなかったが、少なくとも恭司に悪感情は持っていなかった。
この場で恭司に話しかけるようなものといえば、消去法で織物を被った異形のものたちしか考えられなかったが、さて、その中のどれがというと、恭司にはわからなかった。
だが、すでに記憶の混乱の収まった恭司は、その〝意志〟を放射しているのが誰かは知っていた。〝ランドルフ・カーター〟は言う。
「それというのもこの異形のものは、ロマール大陸が海底より隆起し、〈猛燎たる霧の末裔〉が地球に到来して〈往古の知識〉を人間に教えて以来、全世界が恐れている存在にほかならなかったからである。まさしく恐るべき〈導くもの〉にして〈門を護るもの〉――写字者によって延命せられしものとあらわされる古のものウムル・アト=タウィル――にほかならなかった。」
「いかにも、我は〈古ぶるしきもの〉なり」
音声を伴わない〝意志〟は、ようやく恭司の頭の中で言葉の形をとった。
「おまえは鍵をもち、〈第一の門〉を開け放った。この先には〈窮極の門〉がある。このまま進むか。それとも引き返すか。どちらでもおまえの望むほうを選ぶがよい」
「へえ。俺にも選択の余地があるんだ?」
おどけたように恭司は言い、ここへ自分を連れてきた浅黒い肌の男――〈這い寄る混沌〉を見上げた。
蕃神は何も言わなかったが、おまえの好きなほうを選べとでもいうように小さくうなずいた。それを確認してから異形のものたちへと向き直る。
「なら、俺は引き返す。俺は過去に戻りたいとは思わないし、原型論を探究する気もさらさらない。そんなもの、知ってどうする?」
異形のものたちは、一瞬、身動ぎした。
「知りたくはないと?」
「ああ。そのことは知りたくない。でも、訊きたいことなら一つだけあるね。まあ、答えられないなら訊かないけど」
「……聞こう」
「そうして導いて、あんたに何の得がある?」
しばしの沈黙の後、〈導くもの〉が苦々しげに答える。
「低俗な問いだ。物事を損益で量るとは」
「低俗で結構。俺の信条はギブ・アンド・テイクだ。何かを知りたいなら、何かしらの代価を支払わなきゃならない。それとも、あんたはボランティアで、もれなく時空の旅をプレゼントしてやってるのか?」
「不遜な輩めが」
今や〈導くもの〉の放射には、突き刺すような怒りが含まれていた。
「使者よ。何ゆえこの者を選んだ?」
「今までにないタイプだろう?」
〝蕃神どもの魂魄にして使者〟はのうのうと答えると、再び恭司の腕をつかんだ。
「では、恭司。おまえはもうここに興味はなさそうだから、他へ移動しようか?」
「おいおい。ほんとに興味がなかったら見なくていいのか?」
まさか本当にそれで済まされるとは思っていなかった恭司は、半ば呆れて〈這い寄る混沌〉を見上げた。
「かまわぬ。おまえが興味ないなら、それはいらない」
「いらないって、あんた」
「そもそも〈門〉の局面は無数にある。ここはそのうちの一つにすぎない。何なら、また別の局面を見せようか?」
なぜか蕃神は機嫌よく笑うと、恭司の腕を引いてどこかへ歩き出そうとした。
「待て。それはおまえの権限ではない」
〈導くもの〉がいささか焦ったように〈這い寄る混沌〉を引き止める。
「権限?」
〈這い寄る混沌〉は足を止め、異形のものたちを振り返った。
「この我に、おまえがそれを言うか?」
〈這い寄る混沌〉の陰になって、恭司からは異形のものたち――その中にいるはずの〈導くもの〉――は見えなかった。しかし、あの〈導くもの〉が、いま恭司の腕を握っている長身の男に対して、今までにない恐れを抱いていることは恭司にもわかった。
「おまえの権限など、全体のほんの一部にすぎない。我はおまえにその微々たる権限を与えたものの〝総意〟だ。我を制すはあれを制すも同じとなるが、それでもよいか?」
〈這い寄る混沌〉の低い恫喝に、〈導くもの〉は何も答えなかった。
両者が〈旧支配者〉に該当するか否かは賛否両論ありそうだが、ヒエラルキーのようなものは存在しているらしい。そして、そのヒエラルキーのかなり上位に〈這い寄る混沌〉は位置しているらしい。――自分に対する態度を見るかぎり、とてもそうは思えないが。
そんなことを考えていると、いったい何を思いついたのか、突然〈這い寄る混沌〉が楽しげに笑いかけてきた。
「恭司。先ほどのおまえの疑問に、我が代わりに答えてやろう」
それは以前、恭司に〝本物〟を見せてやると囁いたときと同じ表情だった。
「これはな。導かねば、その存在理由を失うのだ」
「何を言う!」
心外なとでも言いたげに〈導くもの〉は叫んだが、その叫びに恐怖心が含まれているのを恭司は感じとった。
「導くものがなければ、これは存在しないも同然――無に帰すのだよ。かつて己を生み出した混沌に返るのだ。だから本当はおまえに断られては困る。〈導くもの〉が導かないことになるのだからな」
「貴様……!」
もはや〈導くもの〉の〝声〟は呪詛のようだった。だが、〈這い寄る混沌〉は涼しい顔でそれを無視した。
「さて、あまり時間もないことだし、次へ行くか」
秀麗な異国の男の姿をした邪神は、恭司だけを見つめて手を引いた。知ることは拒否できても、この手を払う自由は恭司にはない。ここへ来たときのように、また〈這い寄る混沌〉の腕に抱きこまれたとき、恭司は目の端で、異形のものたちの台座が次々と闇に呑まれていくのを見た。
彼らは台座から離れることはできないようだ。声なき悲鳴を上げながら、助けを求めるように、衣服に覆われた手らしきものをっこちらへ向かって伸ばしている。
〈這い寄る混沌〉の腕の下から、恭司は反射的に彼らのほうへ手を伸ばしかけた。しかし、すぐに蕃神に気づかれて、その手を強引に押さえつけられてしまった。
「おまえは、悪くない」
恭司の耳許で、〈這い寄る混沌〉はそう囁いた。
「だから、我の前で二度とこのような真似はするな」
何がこの蕃神を不快にさせたのか、恭司にはよくわからなかった。ただ一つ確かだったのは、恭司が呈した疑問に乗じて〈這い寄る混沌〉が〈導くもの〉を滅ぼしたということだけだった。
少しだけ〈導くもの〉に対して罪悪感を覚えつつ、また自分を抱いて時空を跳ぼうとしているこの蕃神の属性を今さらながら思い出す。
愚弄と嘲笑。皮肉と欺瞞。気まぐれだけで、眷族すら滅ぼす。
〈這い寄る混沌〉――ナイアーラトテップ。
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