【完結】世界の果てで君を待つ

邦幸恵紀

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小話

ウィングエンの傭兵団団員たちの内緒話(※会話文のみ)

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「団長……あんなにカッコイイのに、何でか男と子供にばっかモテますよね……」
「女は計算高いからな。見ただけで相手にしてもらえないってわかるんだろ」
「団長、そっちには鈍くてよかったな」
「いや、よかないでしょ」
「馬鹿野郎。子供はともかく、自分が男にそういう目で見られてるって知ってみろ。〝無血剣〟で容赦なく瞬殺だ。下手したら大虐殺」
「ああ、自分の剣を汚すのも嫌なほど嫌なんすね。わかりますわかります」
「しかし、特別愛想がいいわけでもないのに、子供受けがいいのは不思議だよな。あの王子様もうちのガキどもも、団長にはメロメロだ」
「単純にカッコイイからじゃないんすか?」
「顔だけじゃ子供は懐かねえだろ」
「じゃあ、子供を惹きつける何かを垂れ流してるとか?」
「ついでに、男を惹きつける何かも垂れ流してるよな」
「団長……強くてほんとよかったすね……」
「逆に言うと、強いから男も寄ってくるんだろ」
「うわあ……厄介」
(2016/5/8 14:25:12)
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