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第10話 デス
1 悩
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鬼頭は悩んでいた。駅前のベンチに腰かけ、携帯電話のカレンダーを睨みながら、えんえん悩みつづけていた。
仕事上のことではまったくない。それどころか、他人が知ったら、なぜそんなことで悩むのかと馬鹿馬鹿しく思うかもしれない。だが、鬼頭にとっては最重要課題だった。
――忘れてしまった、あるいは、そこには注意を払っていなかったことにするかどうか。
たぶん、そのことについて、向こうから触れてくることはないと思うのだ。
しかし、だからといって、それに甘えて無視してしまうのも、今の関係を考えるとあまりに薄情すぎる気がする。
すでに十二月に突入してしまった。タイムリミットは迫りつつある。
「何か急用でも入ったのか?」
思わず、鬼頭は携帯電話を取り落としそうになった。
いきなりだったせいもあるが、その声の持ち主が、いま鬼頭を悩ませている問題のまさに元凶だったからである。
「いや、別に何も」
あわてて携帯電話をコートのポケットにしまいこみながら、鬼頭は目の前に立っている人物を見上げた。
汗の噴き出る真夏でも、息が白くなる真冬でも、彼は常に黒いコート姿だった。一見、美少女にも見える白い顔にも、まったく変化は見られない。
霧河雅美。肩書・予備校生。
たとえば残業で、いくら会社を出るのが遅くなったとしても、彼と会うことは非常にたやすい。この予備校生は、夜に外を出歩くことを日課としているからだ。今、どこそこの店の前にいると携帯電話で連絡すれば、さほど待たずに会うことができる。
そういう場合、いつも雅美のほうが先に鬼頭を見つけ出す。どんなに多くの人であふれかえっているような場所でも、雅美は鬼頭に今どこにいるのかと携帯電話をかけることなく捜し出す。これも雅美の特技の一つかもしれない。
見た目は高校生ほどにしか見えない、自称戦前生まれというこの謎の美少年と、鬼頭は今、自分でも訝しく思うほど頻繁に会っている。
会ったところで、することと言えば、鬼頭の夕飯につきあわせるか、気ままに夜の街を散策するかだ。
会う回数は多いが、一緒にいる時間は決して長くはない。平日なら、どんなに長くても二時間ほど。
気が向けば話をする。たいていの場合、その内容は他愛もない。たとえば、十二月二十五日が国民の休日になるときがくるのかとか、そのときには仏教徒が四月八日も国民の休日にしろと言い出すのではないかとか。
だが、雅美はどんな話を振られても、くだらないと一蹴することだけはしなかった。
結局のところ、今の鬼頭にとって雅美とは、余計な気を遣わなくていいほとんど唯一の相手であり、だから、これといった用事もないのに、わざわざ待ち合わせをしてまで会いつづけているのだった。
会社の人間や知り合いには会いそうもないところを選んで歩いているせいか、今のところ、誰にも雅美の存在を追及されたことはない。しかし、もし見つかってしまったときには、母方の遠い親戚だと言い逃れしようと今から心に決めている。雅美もあえて訂正を入れたりはしないだろう。たぶん。
そんな自分たちの関係を、言葉で表現しようとするならば、友人関係というのがいちばんふさわしいのだろう。
そして、友人ならばその行為は自然であり、当然でもあるのに、なぜにこうもためらってしまうのか。
十二月十二日。
偶然知ってしまった――雅美が在籍している予備校の学生証を見てしまったのだ――雅美の誕生日。
雅美に誕生日プレゼントを贈るか否か。そんな単純なことを、最近の鬼頭はずっと悩んでいた。
金が惜しいわけではない。雅美にプレゼントを贈るという行為自体に、なぜか抵抗を覚えてしまうのだ。たとえるなら――行ったらもう戻れない場所に、自ら足を踏み入れてしまうような。
相手が雅美でなかったら、プレゼントがわりに食事をおごるという手も使えたのだが、あいにく、彼は酒と紅茶以外は味わえないという厄介な舌の持ち主だった。
紅茶はともかく、雅美に酒をおごるのは、鬼頭にとっては最大級の危険行為だった。一度おごってやって、ひどい目にあった。
ここは一つ、飲むのは家でという条件つきで、ワインの一本でも贈っておくか。そう考えたりもするのだが、実際にそれを雅美に渡すときのことを想像すると、やはりためらいが先に立ってしまう。
(いったい俺は何がそんなに嫌なんだ?)
悩んだあげく、いつもの結論に達すると、ようやく鬼頭はベンチから立ち上がった。
「雅美。悪いけど、スーパーに寄ってもいいか?」
雅美は意外そうに首をかしげた。
「今日は家で食べるのか?」
雅美と会うときは、たいてい夕食もとっていたから、自分は自炊をしない男だと思われていたようだ。
確かに回数は減っていたが、休日には今でも自分で食事を作る。ただし、それを他人もうまいと思うかどうかは、また別の問題だ。
「昨日、冷蔵庫を覗いたら、賞味期限切れ寸前なのが結構あったんだ」
本当はすでに切れていたもののほうが多かったのだが、それはあえて言わないでおく。
「だから、スーパーで必要なものを買い足して帰ろうかと」
「わかった。どこのスーパーに行くんだ?」
だが、鬼頭はその質問に答える前に、ふとある疑問を思いついた。
「雅美。おまえ、今までスーパーとか行ったことあるか?」
少なくとも、コンビニエンスストアには行ったことがあることは鬼頭も知っていた。しかし、あそこはいわゆるスーパーストアとはまた違う。品揃えも客層も。
雅美は少し考えてから、鬼頭の予想どおり「ないな」と答えた。
「でも、コンビニとそう大差ないだろう?」
「まあ、基本的には」
「それで、今日は何を食べるんだ?」
鬼頭の食べるものに、雅美は少なからず興味があるらしい。自分は食べられなくても、料理の知識はそれなりにあるようなのが、鬼頭には不思議だ。
「ああ、キムチ鍋」
雅美は怪訝そうに鬼頭を見た。
「一人でか?」
「残ったらまた明日食えばいいだろ。楽なんだよ、鍋は。材料切ってぶちこんで煮るだけだから」
「なるほど」
鬼頭の怠惰な主張に、雅美は生真面目にうなずいた。
嫌味でも何でもなく、本心から納得しているようである。雅美のこういうところを鬼頭は存外嫌いではない。
十二月になり、夜の街のイルミネーションはますます華やかさを増した。
だが、雅美がそれらに見入ることはあまりない。以前、魂の色が見えるとちらりと漏らしたことのあるこの少年には、人とは違うものが見えているのかもしれない。
そのかわり、雅美はよくじっと鬼頭を見ていることがある。まるで子供が飼育動物を観察しているような無心な目で。
鬼頭はそう思うからこそ、しばしばその視線に気づかないふりをする。
雅美は長い間、幽霊を話し相手としてきた。だから、生きた人間と接することにまだ慣れていないのだ。――たぶん。
仕事上のことではまったくない。それどころか、他人が知ったら、なぜそんなことで悩むのかと馬鹿馬鹿しく思うかもしれない。だが、鬼頭にとっては最重要課題だった。
――忘れてしまった、あるいは、そこには注意を払っていなかったことにするかどうか。
たぶん、そのことについて、向こうから触れてくることはないと思うのだ。
しかし、だからといって、それに甘えて無視してしまうのも、今の関係を考えるとあまりに薄情すぎる気がする。
すでに十二月に突入してしまった。タイムリミットは迫りつつある。
「何か急用でも入ったのか?」
思わず、鬼頭は携帯電話を取り落としそうになった。
いきなりだったせいもあるが、その声の持ち主が、いま鬼頭を悩ませている問題のまさに元凶だったからである。
「いや、別に何も」
あわてて携帯電話をコートのポケットにしまいこみながら、鬼頭は目の前に立っている人物を見上げた。
汗の噴き出る真夏でも、息が白くなる真冬でも、彼は常に黒いコート姿だった。一見、美少女にも見える白い顔にも、まったく変化は見られない。
霧河雅美。肩書・予備校生。
たとえば残業で、いくら会社を出るのが遅くなったとしても、彼と会うことは非常にたやすい。この予備校生は、夜に外を出歩くことを日課としているからだ。今、どこそこの店の前にいると携帯電話で連絡すれば、さほど待たずに会うことができる。
そういう場合、いつも雅美のほうが先に鬼頭を見つけ出す。どんなに多くの人であふれかえっているような場所でも、雅美は鬼頭に今どこにいるのかと携帯電話をかけることなく捜し出す。これも雅美の特技の一つかもしれない。
見た目は高校生ほどにしか見えない、自称戦前生まれというこの謎の美少年と、鬼頭は今、自分でも訝しく思うほど頻繁に会っている。
会ったところで、することと言えば、鬼頭の夕飯につきあわせるか、気ままに夜の街を散策するかだ。
会う回数は多いが、一緒にいる時間は決して長くはない。平日なら、どんなに長くても二時間ほど。
気が向けば話をする。たいていの場合、その内容は他愛もない。たとえば、十二月二十五日が国民の休日になるときがくるのかとか、そのときには仏教徒が四月八日も国民の休日にしろと言い出すのではないかとか。
だが、雅美はどんな話を振られても、くだらないと一蹴することだけはしなかった。
結局のところ、今の鬼頭にとって雅美とは、余計な気を遣わなくていいほとんど唯一の相手であり、だから、これといった用事もないのに、わざわざ待ち合わせをしてまで会いつづけているのだった。
会社の人間や知り合いには会いそうもないところを選んで歩いているせいか、今のところ、誰にも雅美の存在を追及されたことはない。しかし、もし見つかってしまったときには、母方の遠い親戚だと言い逃れしようと今から心に決めている。雅美もあえて訂正を入れたりはしないだろう。たぶん。
そんな自分たちの関係を、言葉で表現しようとするならば、友人関係というのがいちばんふさわしいのだろう。
そして、友人ならばその行為は自然であり、当然でもあるのに、なぜにこうもためらってしまうのか。
十二月十二日。
偶然知ってしまった――雅美が在籍している予備校の学生証を見てしまったのだ――雅美の誕生日。
雅美に誕生日プレゼントを贈るか否か。そんな単純なことを、最近の鬼頭はずっと悩んでいた。
金が惜しいわけではない。雅美にプレゼントを贈るという行為自体に、なぜか抵抗を覚えてしまうのだ。たとえるなら――行ったらもう戻れない場所に、自ら足を踏み入れてしまうような。
相手が雅美でなかったら、プレゼントがわりに食事をおごるという手も使えたのだが、あいにく、彼は酒と紅茶以外は味わえないという厄介な舌の持ち主だった。
紅茶はともかく、雅美に酒をおごるのは、鬼頭にとっては最大級の危険行為だった。一度おごってやって、ひどい目にあった。
ここは一つ、飲むのは家でという条件つきで、ワインの一本でも贈っておくか。そう考えたりもするのだが、実際にそれを雅美に渡すときのことを想像すると、やはりためらいが先に立ってしまう。
(いったい俺は何がそんなに嫌なんだ?)
悩んだあげく、いつもの結論に達すると、ようやく鬼頭はベンチから立ち上がった。
「雅美。悪いけど、スーパーに寄ってもいいか?」
雅美は意外そうに首をかしげた。
「今日は家で食べるのか?」
雅美と会うときは、たいてい夕食もとっていたから、自分は自炊をしない男だと思われていたようだ。
確かに回数は減っていたが、休日には今でも自分で食事を作る。ただし、それを他人もうまいと思うかどうかは、また別の問題だ。
「昨日、冷蔵庫を覗いたら、賞味期限切れ寸前なのが結構あったんだ」
本当はすでに切れていたもののほうが多かったのだが、それはあえて言わないでおく。
「だから、スーパーで必要なものを買い足して帰ろうかと」
「わかった。どこのスーパーに行くんだ?」
だが、鬼頭はその質問に答える前に、ふとある疑問を思いついた。
「雅美。おまえ、今までスーパーとか行ったことあるか?」
少なくとも、コンビニエンスストアには行ったことがあることは鬼頭も知っていた。しかし、あそこはいわゆるスーパーストアとはまた違う。品揃えも客層も。
雅美は少し考えてから、鬼頭の予想どおり「ないな」と答えた。
「でも、コンビニとそう大差ないだろう?」
「まあ、基本的には」
「それで、今日は何を食べるんだ?」
鬼頭の食べるものに、雅美は少なからず興味があるらしい。自分は食べられなくても、料理の知識はそれなりにあるようなのが、鬼頭には不思議だ。
「ああ、キムチ鍋」
雅美は怪訝そうに鬼頭を見た。
「一人でか?」
「残ったらまた明日食えばいいだろ。楽なんだよ、鍋は。材料切ってぶちこんで煮るだけだから」
「なるほど」
鬼頭の怠惰な主張に、雅美は生真面目にうなずいた。
嫌味でも何でもなく、本心から納得しているようである。雅美のこういうところを鬼頭は存外嫌いではない。
十二月になり、夜の街のイルミネーションはますます華やかさを増した。
だが、雅美がそれらに見入ることはあまりない。以前、魂の色が見えるとちらりと漏らしたことのあるこの少年には、人とは違うものが見えているのかもしれない。
そのかわり、雅美はよくじっと鬼頭を見ていることがある。まるで子供が飼育動物を観察しているような無心な目で。
鬼頭はそう思うからこそ、しばしばその視線に気づかないふりをする。
雅美は長い間、幽霊を話し相手としてきた。だから、生きた人間と接することにまだ慣れていないのだ。――たぶん。
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