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第7話 ムーン
3 ベス
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「ここだ」
黒い飾り門の前で雅美が立ち止まった。鬼頭は困惑して門を見つめる。
「ここだって……おまえ、人んちじゃないか」
それも金持ちの、である。
月明かりの下、木立の黒い影に囲まれたその白い瀟洒な洋館は、まるで一枚の絵のように静かに佇んでいた。
だが、庭には芝生のかわりに雑草が生い茂り、窓からはわずかな明かり一つ見えない。少なくとも、人は住んでいないだろう。
「世間的には今は空き家だ。おそらく、これからも。〝出る〟という噂で、なかなか買い手がつかずにいるからな」
「〝出る〟って、おい、やっぱりここは……」
「まあ、幽霊屋敷だな」
簡単にそう答えて、雅美は錆の浮いた門を押した。門は悲鳴を上げて大きく開き、鬼頭の不安をさらにかき立てた。
「大丈夫。ここのはそんな質の悪いのじゃない。それに、出るって言っても、今夜みたいな満月の夜にしか現れない。その日以外は本当にここは無人だ」
「じゃあ俺、明日来るよ」
無駄とは知りつつ言ってみたが、案の定、雅美はそれを黙殺してさっさと歩き出した。仕方なく鬼頭もその後に続く。
このとき、鬼頭が後ろを見なかったのは幸いだった。開けたままにしておいた門が、勝手に元どおりに閉まったのだ。今度は音がしなかったので、鬼頭は気づけなかったのである。
「なあ、ここの幽霊って、いったい何者なんだ?」
何も気づかないまま鬼頭が訊ねると、雅美はさりげなく門のほうを見ながら、「もともとここの住人だ」と答えた。
「わけあってここに留まっているが、誰かを恨んでるわけじゃない。でも、満月の夜にはあんた一人で来ないほうがいいな。諍いの元だ」
「諍い?」
「ここに出るのは、一人じゃない」
と、雅美は妙な含み笑いを浮かべる。
「下手したら、あんた、殺されるぞ」
「俺、やっぱり帰るよ」
すみやかに鬼頭は回れ右しようとしたが、雅美の左手に遮られた。
「もう遅い」
今夜はよほど機嫌がいいのか、雅美はまた笑った。
「迎えが来てる」
「ごきげんよう」
雅美の言葉に応えるように、若い女の声がした。
柔らかな、おっとりとした声である。その声の持ち主の正体が何なのか、鬼頭はもうわかっていたが、怖いもの見たさと好奇心から、ぎごちなく屋敷のほうを振り返った。
白い娘が立っていた。
ワンピースの長い裾が夜風に揺れる。服と同じ白いリボンで束ねられた長い髪は、淡い金色をしていた。しかし、その足元にはあるべきはずの影がない。
「雅美、ずいぶん久しぶりね。この前の満月には、来てくれなかったでしょう? いったいどうしたんだろうって、〝彼〟とも話していたのよ?」
影を持たない娘は、整った小さな顔で優雅に微笑んだ。まだ二十歳にも満つまい。
だが、話し方も雰囲気もとても落ち着いていて、鬼頭には自分よりも年上のように思えた。
「用があったんだ」
多少気まずげに雅美は答えた。親しい人間――正確には、元人間だが――には、ポーカーフェイスはできないらしい。
「そちらの方に会う御用?」
笑顔のまま、ちくりと娘が言う。
確か、先月会った少女、可奈――やはり幽霊だ――にも同じようなことを言われた。
雅美の知り合いたちは雅美を冷やかすのが好きだ。そのたび鬼頭は複雑な気分にさせられるのだが。
「そういうわけじゃない」
ふてくされて雅美はそっぽを向いた。そういうわけだと自ら認めているようなものである。
いずれにしろ、この様子では紹介などしてくれそうもない。たとえ相手が幽霊でも、妙に礼儀正しいところのある鬼頭は、頭を掻きながら娘に声をかけた。
「どうも、こんばんは。初めまして。鬼頭和臣といいます。勝手にお邪魔してすみません」
鬼頭から挨拶してくるとは思っていなかったのか、娘は青い瞳を見張ったが、
「いいえ、雅美のお友達なら、いつでも大歓迎よ。こちらこそ、初めまして。私はエリザベス。ベスと呼んでね」
と、如才なく微笑んだ。
「鬼頭さん。ここへは月を見にきたんだろう」
突然、雅美が不機嫌そうに割りこんできた。自分を無視して和やかに挨拶を交わしているのが気に食わなかったらしい。自分がここへ連れてきたくせに、勝手なものだ。
「まあ、そうだったの。だったら、家の中よりお庭のほうがいいわね?」
ベスはぽんと両手を打ち鳴らすと、鬼頭たちの意見も聞かずにスカートの裾を翻し、屋敷のほうへと歩き出した。
鬼頭には、地に足をつけて歩くより、ふわふわ浮いて移動したほうが楽だし速いように思えるのだが、そういう幽霊は今まで見たことがない。
「おまえって、ああいうタイプの幽霊の女の子としかつきあいがないのか?」
ベスの強引さが、やはり可奈を彷彿とさせて、鬼頭は彼女に聞こえないように小声で雅美に囁いた。
「男とつきあって何が楽しい」
きっぱり雅美は言い切った。そういう意味で言ったのではなかったが、鬼頭は我が耳を疑って、雅美の顔をまじまじと見た。
「何だ? 何か文句があるのか?」
「いや……おまえがそんなこと言うなんて思わなくてさ。てっきり、女嫌いだとばかり思ってたから」
「どうして?」
「どうしてって……」
雅美に真顔で問い返されて、鬼頭は思わず視線をそらせる。
この前の可奈や今夜のベスを別にして、これまでの雅美の女性に対する態度は、どう考えてみても温かいものではなかった。
もっとも、だからといって男性には優しかったわけでもないのだが、一応はそのはしくれである自分の性別を考慮に入れると、どうしてもそういう結論を導き出したくなるのである。
「どうしましたの? 早くこちらにいらっしゃいな」
鬼頭たちが自分の後を追ってこないので、ベスがじれたように二人を手招いた。
「夜は短くはないけれど、決して長くもないんですのよ」
「さっきの詩みたいだな」
愉快そうに雅美が目を細める。
「バイロンの、あんたの好きな詩の」
「ああ、そう言われてみれば」
だが、鬼頭は原文をそのまま口にしただけで、訳してなどいない。ということは、雅美は一度聞いただけでその意味も把握していたのか。
(予備校、行ってんのかな)
ベスの手招きに応じて歩き出した雅美の背中を見ながら、鬼頭は首をひねった。
黒い飾り門の前で雅美が立ち止まった。鬼頭は困惑して門を見つめる。
「ここだって……おまえ、人んちじゃないか」
それも金持ちの、である。
月明かりの下、木立の黒い影に囲まれたその白い瀟洒な洋館は、まるで一枚の絵のように静かに佇んでいた。
だが、庭には芝生のかわりに雑草が生い茂り、窓からはわずかな明かり一つ見えない。少なくとも、人は住んでいないだろう。
「世間的には今は空き家だ。おそらく、これからも。〝出る〟という噂で、なかなか買い手がつかずにいるからな」
「〝出る〟って、おい、やっぱりここは……」
「まあ、幽霊屋敷だな」
簡単にそう答えて、雅美は錆の浮いた門を押した。門は悲鳴を上げて大きく開き、鬼頭の不安をさらにかき立てた。
「大丈夫。ここのはそんな質の悪いのじゃない。それに、出るって言っても、今夜みたいな満月の夜にしか現れない。その日以外は本当にここは無人だ」
「じゃあ俺、明日来るよ」
無駄とは知りつつ言ってみたが、案の定、雅美はそれを黙殺してさっさと歩き出した。仕方なく鬼頭もその後に続く。
このとき、鬼頭が後ろを見なかったのは幸いだった。開けたままにしておいた門が、勝手に元どおりに閉まったのだ。今度は音がしなかったので、鬼頭は気づけなかったのである。
「なあ、ここの幽霊って、いったい何者なんだ?」
何も気づかないまま鬼頭が訊ねると、雅美はさりげなく門のほうを見ながら、「もともとここの住人だ」と答えた。
「わけあってここに留まっているが、誰かを恨んでるわけじゃない。でも、満月の夜にはあんた一人で来ないほうがいいな。諍いの元だ」
「諍い?」
「ここに出るのは、一人じゃない」
と、雅美は妙な含み笑いを浮かべる。
「下手したら、あんた、殺されるぞ」
「俺、やっぱり帰るよ」
すみやかに鬼頭は回れ右しようとしたが、雅美の左手に遮られた。
「もう遅い」
今夜はよほど機嫌がいいのか、雅美はまた笑った。
「迎えが来てる」
「ごきげんよう」
雅美の言葉に応えるように、若い女の声がした。
柔らかな、おっとりとした声である。その声の持ち主の正体が何なのか、鬼頭はもうわかっていたが、怖いもの見たさと好奇心から、ぎごちなく屋敷のほうを振り返った。
白い娘が立っていた。
ワンピースの長い裾が夜風に揺れる。服と同じ白いリボンで束ねられた長い髪は、淡い金色をしていた。しかし、その足元にはあるべきはずの影がない。
「雅美、ずいぶん久しぶりね。この前の満月には、来てくれなかったでしょう? いったいどうしたんだろうって、〝彼〟とも話していたのよ?」
影を持たない娘は、整った小さな顔で優雅に微笑んだ。まだ二十歳にも満つまい。
だが、話し方も雰囲気もとても落ち着いていて、鬼頭には自分よりも年上のように思えた。
「用があったんだ」
多少気まずげに雅美は答えた。親しい人間――正確には、元人間だが――には、ポーカーフェイスはできないらしい。
「そちらの方に会う御用?」
笑顔のまま、ちくりと娘が言う。
確か、先月会った少女、可奈――やはり幽霊だ――にも同じようなことを言われた。
雅美の知り合いたちは雅美を冷やかすのが好きだ。そのたび鬼頭は複雑な気分にさせられるのだが。
「そういうわけじゃない」
ふてくされて雅美はそっぽを向いた。そういうわけだと自ら認めているようなものである。
いずれにしろ、この様子では紹介などしてくれそうもない。たとえ相手が幽霊でも、妙に礼儀正しいところのある鬼頭は、頭を掻きながら娘に声をかけた。
「どうも、こんばんは。初めまして。鬼頭和臣といいます。勝手にお邪魔してすみません」
鬼頭から挨拶してくるとは思っていなかったのか、娘は青い瞳を見張ったが、
「いいえ、雅美のお友達なら、いつでも大歓迎よ。こちらこそ、初めまして。私はエリザベス。ベスと呼んでね」
と、如才なく微笑んだ。
「鬼頭さん。ここへは月を見にきたんだろう」
突然、雅美が不機嫌そうに割りこんできた。自分を無視して和やかに挨拶を交わしているのが気に食わなかったらしい。自分がここへ連れてきたくせに、勝手なものだ。
「まあ、そうだったの。だったら、家の中よりお庭のほうがいいわね?」
ベスはぽんと両手を打ち鳴らすと、鬼頭たちの意見も聞かずにスカートの裾を翻し、屋敷のほうへと歩き出した。
鬼頭には、地に足をつけて歩くより、ふわふわ浮いて移動したほうが楽だし速いように思えるのだが、そういう幽霊は今まで見たことがない。
「おまえって、ああいうタイプの幽霊の女の子としかつきあいがないのか?」
ベスの強引さが、やはり可奈を彷彿とさせて、鬼頭は彼女に聞こえないように小声で雅美に囁いた。
「男とつきあって何が楽しい」
きっぱり雅美は言い切った。そういう意味で言ったのではなかったが、鬼頭は我が耳を疑って、雅美の顔をまじまじと見た。
「何だ? 何か文句があるのか?」
「いや……おまえがそんなこと言うなんて思わなくてさ。てっきり、女嫌いだとばかり思ってたから」
「どうして?」
「どうしてって……」
雅美に真顔で問い返されて、鬼頭は思わず視線をそらせる。
この前の可奈や今夜のベスを別にして、これまでの雅美の女性に対する態度は、どう考えてみても温かいものではなかった。
もっとも、だからといって男性には優しかったわけでもないのだが、一応はそのはしくれである自分の性別を考慮に入れると、どうしてもそういう結論を導き出したくなるのである。
「どうしましたの? 早くこちらにいらっしゃいな」
鬼頭たちが自分の後を追ってこないので、ベスがじれたように二人を手招いた。
「夜は短くはないけれど、決して長くもないんですのよ」
「さっきの詩みたいだな」
愉快そうに雅美が目を細める。
「バイロンの、あんたの好きな詩の」
「ああ、そう言われてみれば」
だが、鬼頭は原文をそのまま口にしただけで、訳してなどいない。ということは、雅美は一度聞いただけでその意味も把握していたのか。
(予備校、行ってんのかな)
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