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第6話 ドランカー
1 泥沼化
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その夜は、まだ真夜中どころか七時にもなっていなかったし、道もいつもと同じところを歩いていた。
それでも雅美に会ってしまったのは、もう運が悪かったのだとしか言いようがない。
「鬼頭さん」
鬼頭よりも先に雅美のほうが気がついて、器用に人を避けながら近づいてきた。
八月だというのに、例によって黒いコート姿である。暑くないんだろうかと鬼頭は思ったが、雅美の白い肌には汗ひとつ浮いていない。彼だけ見ていると、万年冬のようだ。
「おまえって、いつもこんな時間から歩ってるのか?」
何事か言いかけた雅美を遮って問うと、雅美は一瞬きょとんとしたが、
「いや、いつもじゃない。たいていは真夜中近くになってからで、今日は特別だ」
と答えた。
「特別? 何か用でもあるのか?」
「そういう意味の〝特別〟じゃない。単に気が向いて、いつもより早めに外に出ただけの話だ」
「早めって……ずいぶん早いぞ、おい」
思わず鬼頭は自分の腕時計を見た。雅美がいつも何時間くらい外を歩いているのか知らないが、単純に朝までと考えると、これから半日近く歩く計算になる。鬼頭だったら、とても一人でそんなに長く夜の散歩は続けられない。
「鬼頭さんは? 仕事の帰りか?」
鬼頭の言葉は無視して、今度は雅美が訊ねてくる。雅美がこんな質問をするなど、ほんの数ヶ月前にはまったく考えられなかったことだ。それがいいか悪いかは別として。
「ああ、そうだけど……おまえ、今までこんな時間にここらへん歩いたことないだろ?」
そう問い返すと、なぜか雅美は少しぎくっとした。
「まったくないとは言えないが、たぶんないと思う」
「そうだよな。そうでなかったら、もっと前にこうしておまえと会ってたはずだもんな」
鬼頭には、やはりこんな時間にこんなところで雅美と会ってしまったのが釈然としなかったのである。いつもの偶然と言ってしまえばそれまでなのだが。
そんな鬼頭を、雅美は不思議そうな顔をして見上げていた。
出会った頃はもっぱら無表情に見えた雅美だが、今ではこちらが見慣れてきたのか、それとも雅美自身変わってきているのか、それなりに表情がある。愛想はまだまだいいとは言えないが、以前と比べて刺々しさはなくなった。
今、鬼頭の前に立っている雅美は、恐ろしく美しいことと、真夏に黒いコートを着ていることを除けば、高校生くらいのごく普通の少年に見える。
(でも、今となっては、最初の頃の雅美のほうがよかったような……)
そのへんの鬼頭の感情は複雑である。
最初の頃――つまり、初めて会った今年の春頃は、鬼頭がはっきり嫌悪を表しても、雅美はきちんと嫌味を返してきた。それがまた鬼頭を苛立たせることになったのだが、いつからか、雅美は嫌味を言うかわりに、傷ついた顔をして黙りこむようになってしまった。
これに鬼頭は弱い。まるで子供をいじめているような気分になる。雅美のことはやはり今でも好きにはなれないが、かといって突き放すこともできないというのが、現在の状況だった。
(『じゃ、またな』って言って、こいつ、別れてくれるかな)
雅美と目を合わせないようにして、鬼頭は悩みつづける。
雑踏の中で立ち話をしているこの二人組は、けっこう迷惑でかつ目立つ存在だったが、今はそんなことに気を回している余裕はなかった。
たぶん、ここで別れを告げても、雅美は自分を引き止めたりはしないだろう。しかし、きっとまたあの傷ついた顔をするに違いない。もう目に見えるようである。
(誰か、俺を助けてくれ!)
本気で鬼頭はそう思っていたが、傍目には、会社帰りの男が黒ずくめの美女とデートを楽しんでいるようにしか見えなかった。
(仕方ない)
鬼頭は覚悟を決めた。もしかしたら、雅美のほうから帰ってくれる可能性もある。
「雅美」
「何?」
待っていましたとばかりに雅美が応じる。一瞬、鬼頭はひるんだが、態勢を立て直して訊いた。
「おまえ、今日はこれからどうするつもりだ?」
「別に、いつものように、ただ歩き回るだけだが……」
ここで雅美は上目使いで鬼頭を見た。
「鬼頭さんは?」
――まるで、取引先と駆け引きしてるみたいだな。
あるいは、狐と狸の化かし合いか。どちらが損する得するということはないが、これも駆け引きの一つには違いない。しかも、鬼頭にとっては、仕事上のそれより重大だ。
「俺? 俺はこれからまっすぐ家に帰るつもりだったけど」
ことさら〝まっすぐ〟に力を入れて答える。こう言えば、ここで雅美は自分と別れるだろうと踏んでである。
雅美はプライドが高い。自分からどこかへ行こうと鬼頭を誘うことなど、万に一つもあり得ない。もしかしたら、自分の家までつきあうと言い出すかもしれないが、それはそれでかまわない。だが、その可能性も低いだろうと鬼頭は考えていた。
案の定、雅美は困ったような顔をしていた。初対面の鬼頭に『真夜中にはあまり出歩かないほうがいい』と忠告した――鬼頭には嫌味としか聞こえなかった――のは、まぎれもない、雅美当人である。その鬼頭がまっすぐ家に帰ると言っているのだ、それを雅美が邪魔するわけにはいかない。なかなか愉快である。
(この勝負、俺の勝ちだな)
鬼頭は自分の勝利を確信した。雅美の傷ついた顔を見るのは嫌いだが、困った顔を見るのは好きかもしれない。それほどに雅美とは馬が合わないのだ。……と、鬼頭だけは思っている。
一方、困惑顔の雅美はしかし、なかなか鬼頭の待っていた言葉――〝じゃあな〟とか何とか――を言ってくれなかった。
(まさか、このままずっと何も言わないつもりか?)
最初は悠長にかまえていた鬼頭も、だんだん不安になってきた。
もっとあっさり片がつくと思っていたのに、まさかこういう作戦に出るとは。雅美はいつも鬼頭の予想外のことをする。
(やっぱり、俺のほうから一方的に言うべきだったか)
それが嫌で、わざわざこんな回りくどいことをしたのだが、こういう結果になってしまっては仕方がない。鬼頭は別れを切り出すために口を開いた。
「じゃ、俺はこれで……」
そのとたん、雅美はばね仕掛けの人形のように顔を上げた。赤い唇が何か言いたげに開かれたが、そこから言葉はついに一言も出なかった。
それを見て、鬼頭はまた例の罪悪感にさいなまれた。自分にだって、嫌いな人間を避ける権利はあると思うのだが、いざこんな雅美の顔を見てしまうと、実はそれほど雅美を嫌ってはいないのではないかという気もしてくるのだ。
鬼頭は天を仰ぎ、深い溜め息を一つついた。
「雅美。おまえ、飯はもう食ったのか?」
一瞬、雅美は黒目がちの瞳を大きく見張り、ついでその目を伏せた。そうすると、睫が長いのがよく目立った。
「いや、まだ食べていないが……」
「じゃあ、一緒に食いに行かないか? 今日だけは俺がおごってやるから」
再び雅美は目を上げて鬼頭を見る。鬼頭は気恥ずかしくなって、雅美から視線をそらせた。
「何だよ?」
「いや……あんたがいったい、どういう風の吹き回しかと思って……」
「悪かったな」
どういう風の吹き回しも、そう言わせたのは雅美ではないか。結局、自分はいつも雅美にいいように振り回されている。
「別に、おまえが嫌だったらいいんだ。俺は予定どおり、まっすぐうちに帰るから」
ちょっと意地悪をして、雅美に背を向けて歩きかけた。あくまでふりで、本気ではなかったのだが――
「嫌じゃない!」
今までに聞いたことがないほど必死な声だった。振り返ると、雅美自身、そんな自分に驚いているような、とまどっているような顔をしていた。
「嫌じゃないんだ。――本当に」
うつむいて、なおも雅美は言った。どうあっても、鬼頭を解放する気はないらしい。
まいったなと鬼頭は思った。いったいいつからこんなに面倒くさい関係になってしまったのだろう。鬼頭がもがけばもがくほど、事態は泥沼化していくようだ。
「わかった」
だから、もうこれ以上、自分を困らせないでほしい。
「じゃ、食いに行こう。雅美。おまえ、何が食べたい?」
「あんたの好きでいいよ」
奥床しくも雅美はそう答えた。顔は相変わらずうつむき加減だが、明らかにほっとしているのが鬼頭にもわかった。
そんな雅美を、鬼頭は困惑の表情で見やる。以前の横柄な態度より、絶対今のほうが可愛げがあるはずなのだが、どうも鬼頭には居心地が悪い。雅美が雅美でないような、妙な違和感を覚えてしまう。
ゆえに、鬼頭は以前の雅美のように、そっけなく言った。
「行ってから、文句言うなよ」
それでも雅美に会ってしまったのは、もう運が悪かったのだとしか言いようがない。
「鬼頭さん」
鬼頭よりも先に雅美のほうが気がついて、器用に人を避けながら近づいてきた。
八月だというのに、例によって黒いコート姿である。暑くないんだろうかと鬼頭は思ったが、雅美の白い肌には汗ひとつ浮いていない。彼だけ見ていると、万年冬のようだ。
「おまえって、いつもこんな時間から歩ってるのか?」
何事か言いかけた雅美を遮って問うと、雅美は一瞬きょとんとしたが、
「いや、いつもじゃない。たいていは真夜中近くになってからで、今日は特別だ」
と答えた。
「特別? 何か用でもあるのか?」
「そういう意味の〝特別〟じゃない。単に気が向いて、いつもより早めに外に出ただけの話だ」
「早めって……ずいぶん早いぞ、おい」
思わず鬼頭は自分の腕時計を見た。雅美がいつも何時間くらい外を歩いているのか知らないが、単純に朝までと考えると、これから半日近く歩く計算になる。鬼頭だったら、とても一人でそんなに長く夜の散歩は続けられない。
「鬼頭さんは? 仕事の帰りか?」
鬼頭の言葉は無視して、今度は雅美が訊ねてくる。雅美がこんな質問をするなど、ほんの数ヶ月前にはまったく考えられなかったことだ。それがいいか悪いかは別として。
「ああ、そうだけど……おまえ、今までこんな時間にここらへん歩いたことないだろ?」
そう問い返すと、なぜか雅美は少しぎくっとした。
「まったくないとは言えないが、たぶんないと思う」
「そうだよな。そうでなかったら、もっと前にこうしておまえと会ってたはずだもんな」
鬼頭には、やはりこんな時間にこんなところで雅美と会ってしまったのが釈然としなかったのである。いつもの偶然と言ってしまえばそれまでなのだが。
そんな鬼頭を、雅美は不思議そうな顔をして見上げていた。
出会った頃はもっぱら無表情に見えた雅美だが、今ではこちらが見慣れてきたのか、それとも雅美自身変わってきているのか、それなりに表情がある。愛想はまだまだいいとは言えないが、以前と比べて刺々しさはなくなった。
今、鬼頭の前に立っている雅美は、恐ろしく美しいことと、真夏に黒いコートを着ていることを除けば、高校生くらいのごく普通の少年に見える。
(でも、今となっては、最初の頃の雅美のほうがよかったような……)
そのへんの鬼頭の感情は複雑である。
最初の頃――つまり、初めて会った今年の春頃は、鬼頭がはっきり嫌悪を表しても、雅美はきちんと嫌味を返してきた。それがまた鬼頭を苛立たせることになったのだが、いつからか、雅美は嫌味を言うかわりに、傷ついた顔をして黙りこむようになってしまった。
これに鬼頭は弱い。まるで子供をいじめているような気分になる。雅美のことはやはり今でも好きにはなれないが、かといって突き放すこともできないというのが、現在の状況だった。
(『じゃ、またな』って言って、こいつ、別れてくれるかな)
雅美と目を合わせないようにして、鬼頭は悩みつづける。
雑踏の中で立ち話をしているこの二人組は、けっこう迷惑でかつ目立つ存在だったが、今はそんなことに気を回している余裕はなかった。
たぶん、ここで別れを告げても、雅美は自分を引き止めたりはしないだろう。しかし、きっとまたあの傷ついた顔をするに違いない。もう目に見えるようである。
(誰か、俺を助けてくれ!)
本気で鬼頭はそう思っていたが、傍目には、会社帰りの男が黒ずくめの美女とデートを楽しんでいるようにしか見えなかった。
(仕方ない)
鬼頭は覚悟を決めた。もしかしたら、雅美のほうから帰ってくれる可能性もある。
「雅美」
「何?」
待っていましたとばかりに雅美が応じる。一瞬、鬼頭はひるんだが、態勢を立て直して訊いた。
「おまえ、今日はこれからどうするつもりだ?」
「別に、いつものように、ただ歩き回るだけだが……」
ここで雅美は上目使いで鬼頭を見た。
「鬼頭さんは?」
――まるで、取引先と駆け引きしてるみたいだな。
あるいは、狐と狸の化かし合いか。どちらが損する得するということはないが、これも駆け引きの一つには違いない。しかも、鬼頭にとっては、仕事上のそれより重大だ。
「俺? 俺はこれからまっすぐ家に帰るつもりだったけど」
ことさら〝まっすぐ〟に力を入れて答える。こう言えば、ここで雅美は自分と別れるだろうと踏んでである。
雅美はプライドが高い。自分からどこかへ行こうと鬼頭を誘うことなど、万に一つもあり得ない。もしかしたら、自分の家までつきあうと言い出すかもしれないが、それはそれでかまわない。だが、その可能性も低いだろうと鬼頭は考えていた。
案の定、雅美は困ったような顔をしていた。初対面の鬼頭に『真夜中にはあまり出歩かないほうがいい』と忠告した――鬼頭には嫌味としか聞こえなかった――のは、まぎれもない、雅美当人である。その鬼頭がまっすぐ家に帰ると言っているのだ、それを雅美が邪魔するわけにはいかない。なかなか愉快である。
(この勝負、俺の勝ちだな)
鬼頭は自分の勝利を確信した。雅美の傷ついた顔を見るのは嫌いだが、困った顔を見るのは好きかもしれない。それほどに雅美とは馬が合わないのだ。……と、鬼頭だけは思っている。
一方、困惑顔の雅美はしかし、なかなか鬼頭の待っていた言葉――〝じゃあな〟とか何とか――を言ってくれなかった。
(まさか、このままずっと何も言わないつもりか?)
最初は悠長にかまえていた鬼頭も、だんだん不安になってきた。
もっとあっさり片がつくと思っていたのに、まさかこういう作戦に出るとは。雅美はいつも鬼頭の予想外のことをする。
(やっぱり、俺のほうから一方的に言うべきだったか)
それが嫌で、わざわざこんな回りくどいことをしたのだが、こういう結果になってしまっては仕方がない。鬼頭は別れを切り出すために口を開いた。
「じゃ、俺はこれで……」
そのとたん、雅美はばね仕掛けの人形のように顔を上げた。赤い唇が何か言いたげに開かれたが、そこから言葉はついに一言も出なかった。
それを見て、鬼頭はまた例の罪悪感にさいなまれた。自分にだって、嫌いな人間を避ける権利はあると思うのだが、いざこんな雅美の顔を見てしまうと、実はそれほど雅美を嫌ってはいないのではないかという気もしてくるのだ。
鬼頭は天を仰ぎ、深い溜め息を一つついた。
「雅美。おまえ、飯はもう食ったのか?」
一瞬、雅美は黒目がちの瞳を大きく見張り、ついでその目を伏せた。そうすると、睫が長いのがよく目立った。
「いや、まだ食べていないが……」
「じゃあ、一緒に食いに行かないか? 今日だけは俺がおごってやるから」
再び雅美は目を上げて鬼頭を見る。鬼頭は気恥ずかしくなって、雅美から視線をそらせた。
「何だよ?」
「いや……あんたがいったい、どういう風の吹き回しかと思って……」
「悪かったな」
どういう風の吹き回しも、そう言わせたのは雅美ではないか。結局、自分はいつも雅美にいいように振り回されている。
「別に、おまえが嫌だったらいいんだ。俺は予定どおり、まっすぐうちに帰るから」
ちょっと意地悪をして、雅美に背を向けて歩きかけた。あくまでふりで、本気ではなかったのだが――
「嫌じゃない!」
今までに聞いたことがないほど必死な声だった。振り返ると、雅美自身、そんな自分に驚いているような、とまどっているような顔をしていた。
「嫌じゃないんだ。――本当に」
うつむいて、なおも雅美は言った。どうあっても、鬼頭を解放する気はないらしい。
まいったなと鬼頭は思った。いったいいつからこんなに面倒くさい関係になってしまったのだろう。鬼頭がもがけばもがくほど、事態は泥沼化していくようだ。
「わかった」
だから、もうこれ以上、自分を困らせないでほしい。
「じゃ、食いに行こう。雅美。おまえ、何が食べたい?」
「あんたの好きでいいよ」
奥床しくも雅美はそう答えた。顔は相変わらずうつむき加減だが、明らかにほっとしているのが鬼頭にもわかった。
そんな雅美を、鬼頭は困惑の表情で見やる。以前の横柄な態度より、絶対今のほうが可愛げがあるはずなのだが、どうも鬼頭には居心地が悪い。雅美が雅美でないような、妙な違和感を覚えてしまう。
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