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第5話 パーティ
6 彼らの影は薄すぎた
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「死体の番って言ってもなあ……」
一方、雅美に置いていかれてしまった鬼頭は、いずれもまともな死に方をしていない二つの死体を前に困惑していた。
「まさか、ゾンビになって生き返ったりしないだろうな」
正確には〝生き返った〟とは言わないのだろうが、ゾンビに襲われた経験のある鬼頭としては、どうしてもそう表現したくなる。
「やっぱり、警察に電話しよう。夏場は腐る」
雅美の影響か、無意識にブラック・ユーモア的なことを呟きながら、再び携帯電話を取り出しかけたときだった。
「鬼頭さん」
後ろから、そう呼びかけられた。
特徴のある声なので、誰なのかはすぐにわかった。
「松井さん?」
振り返った。
闇に二つの目が赤く光っていた。
「やっぱり、若い男のほうがいいわ」
淫猥な声で松井美津子は言った。
「中年男は張りがなくて嫌よ。その点、あなたは……ふふ、おいしそう」
「いや、おいしくはないと思うな」
苦笑しながら鬼頭は答える。これくらいではもはや動じない。
「あら。これでも私、美食家なのよ?」
「そうでしょうね」
美津子のふくよかな肢体を見ながら、鬼頭は生真面目にうなずいた。
「だから、そこに転がってる中年男の口直しに、あなたの精をあまさず吸いとってあげる」
「ちょっと待ってください」
鬼頭は難しい顔をして遮った。
「その精って、精気の精ですか? それとも男特有のものですか?」
「決まってるじゃないの」
艶然と美津子は笑った。
「両方よ」
「――だったら、余計ご遠慮願いたいな」
「ダ・メ・よ。逃がさないわ。あなたほどのいい男、いったい何年ぶりかしら」
このとき、鬼頭は男に襲われる女の気持ちがわかったような気がした。
美津子が赤い舌を覗かせながら近づいてくる。逃げようと思ったが、まるで金縛りにあっているかのように体が動かない。まさに蛇に睨まれた蛙状態だった。
「松井さん」
「なあに?」
「本当は雑食派でしょ?」
美津子は細い眉をひそめたが、かまわず鬼頭の前にひざまずき、恍惚とした表情で、鬼頭のスラックスのファスナーに手を伸ばす。
それを見下ろしながら、たとえ美津子が絶世の美女だったとしても、こいつは嫌だなと鬼頭はぼんやり考えていた。
だしぬけだった。
誰かの足が、美津子の肩を思いきり蹴った。一撃で、美津子は廊下の壁まで吹き飛んだ。
鬼頭は助かったと思うより、まずその荒っぽさに圧倒された。
「もっと力を入れてやればよかった」
淡々と、キックボクサー並みの蹴りを見せた誰かは言った。
「あれで?」
美津子は壁画になっている。
「足癖悪いな、霧河」
「手癖が悪いよりましだ」
雅美が鬼頭の横に立つ。それだけで鬼頭は落ち着いた。
嫌ってはいるのだが、自分はこの正体不明な子供にすっかり依存してしまっているらしい。
我ながら現金で気恥ずかしくて、素直に礼を言おうか言うまいか迷っていると。
「何でこんなに早いのよーっ!」
階段のほうから、女の絶叫が上がった。
「羽鳥さん」
ほどなく、息をはずませながら現れた令子は、二人の前でへたりこんでしまった。
「大丈夫?」
「生きてはいるわ、一応」
その間に、雅美は壁にめりこんだままの美津子のほうへと歩いていった。
美津子は意識を失っている。そんな美津子に雅美は右手を無造作にかざした。
と、美津子は白い炎に包まれた。
その輝きに気づいて鬼頭たちが振り返ったときには、すでにすべてが終わっていた。美津子がいたはずのその場には、炎も燃えかすも残ってはいなかったのである。
「殺したのか?」
ゆっくりと歩いて戻ってきた雅美に、鬼頭は硬い声で訊ねた。
「あの女が、この男を殺したんだ」
雅美は床に転がっている湯川の死体を一瞥した。
「あんただって、あともう少しであの女の餌食になるとこだったんじゃないか。もっとも、あんたはそのほうがよかったかもしれないが」
「感謝してます! ものすごく!」
プライドを投げ捨てて、鬼頭が軽く頭を下げたとき。
「どうして、さっきの林さんみたいなことはしないの?」
令子だった。もう床から立ち上がっている。
「女だから……っていうのは理由にならないわよね。あなたはそんなこと、かまいやしない人だわ。もしかして……彼の前だから?」
〝彼〟――それは鬼頭を指していた。
鬼頭は知らないことだから、きょとんとしている。
雅美は無言のままだった。
「だから、結構穏当な方法であの人を殺したんじゃない? 嫌われたくないのね、彼に」
「羽鳥さん」
おもむろに雅美は口を開いた。
「そこの窓の前に、こちらを向いて立ってくれないか?」
「え?」
令子は面食らった顔をしたが、それでも雅美に言われるまま、自分のそばにある月明かりに満ちた窓の下へと移動した。令子の背後に、淡い影が落ちる。
雅美は右手を上げ、令子に向けて払った。
悲鳴が上がった。令子の口から。
「霧河!?」
「つまらんミスだな」
冷然と雅美が指摘する。
「通常、背後から光を受けた場合、その前方に影が落ちる。だが、おまえの影は今どこにある? ……後ろじゃないか」
あっと鬼頭は声を上げた。令子は愕然とたたずんでいる。が、その顔がふてぶてしい嬌笑を浮かべるまで、さほど時間はかからなかった。
「やれ、ぼろを出してしまった」
その表情のまま、令子は言った。
「やはり、一筋縄ではいかないな。あの三人をまたたくまに全員殺しただけのことはある」
「羽鳥さんから離れろ」
ほうと、令子が感心したような表情を作る。
「たいした目利きだ。では、ご期待に添おうか」
奇怪なことが起こった。
床の上の令子の影が、令子自身は何もしていないのに、勝手にもぞもぞと動きはじめ、ついにはすいと立ち上がってしまったのである。
それと入れ違うように、令子は失神して床に倒れこんだ。
「目的は何だ?」
影に雅美は訊ねた。
「無論、パーティだよ」
影は令子の声で意気揚々と答えた。
「君たちはいつも我々を〝影〟と呼び、付属品のように扱うがね。我々にしてみれば、君たちのほうこそ付属品だ。だが、残念なことに我々はこの世界では身動きがとれない。私を別としてね。だから、私は日頃不満を抱いている仲間たちのために、この場を借りてパーティを催したのだ」
そこまで聞いてから、雅美は床に転がっている二つの死体を見やった。
「なぜ、この二人は招かれなかった?」
「彼らの影は薄すぎた」
影は揺らめいた。笑っているようだった。
「あれは、じき死ぬ人間の影だ」
「俺たちをどうする気だ?」
「特別に、我々のパーティにもお招きしよう」
「そいつはどうも」
「霧河!」
あわてて名前を呼べば、すました顔で言い返される。
「この状況を何とかしたかったのはあんただろう?」
――こう言うためか。
あのとき雅美が自分から言質を取った理由を理解して、鬼頭は思わず渋面を作った。
「では、まずは外に出ていただこうか?」
言葉だけは慇懃に、影は顎で外を指した。
一方、雅美に置いていかれてしまった鬼頭は、いずれもまともな死に方をしていない二つの死体を前に困惑していた。
「まさか、ゾンビになって生き返ったりしないだろうな」
正確には〝生き返った〟とは言わないのだろうが、ゾンビに襲われた経験のある鬼頭としては、どうしてもそう表現したくなる。
「やっぱり、警察に電話しよう。夏場は腐る」
雅美の影響か、無意識にブラック・ユーモア的なことを呟きながら、再び携帯電話を取り出しかけたときだった。
「鬼頭さん」
後ろから、そう呼びかけられた。
特徴のある声なので、誰なのかはすぐにわかった。
「松井さん?」
振り返った。
闇に二つの目が赤く光っていた。
「やっぱり、若い男のほうがいいわ」
淫猥な声で松井美津子は言った。
「中年男は張りがなくて嫌よ。その点、あなたは……ふふ、おいしそう」
「いや、おいしくはないと思うな」
苦笑しながら鬼頭は答える。これくらいではもはや動じない。
「あら。これでも私、美食家なのよ?」
「そうでしょうね」
美津子のふくよかな肢体を見ながら、鬼頭は生真面目にうなずいた。
「だから、そこに転がってる中年男の口直しに、あなたの精をあまさず吸いとってあげる」
「ちょっと待ってください」
鬼頭は難しい顔をして遮った。
「その精って、精気の精ですか? それとも男特有のものですか?」
「決まってるじゃないの」
艶然と美津子は笑った。
「両方よ」
「――だったら、余計ご遠慮願いたいな」
「ダ・メ・よ。逃がさないわ。あなたほどのいい男、いったい何年ぶりかしら」
このとき、鬼頭は男に襲われる女の気持ちがわかったような気がした。
美津子が赤い舌を覗かせながら近づいてくる。逃げようと思ったが、まるで金縛りにあっているかのように体が動かない。まさに蛇に睨まれた蛙状態だった。
「松井さん」
「なあに?」
「本当は雑食派でしょ?」
美津子は細い眉をひそめたが、かまわず鬼頭の前にひざまずき、恍惚とした表情で、鬼頭のスラックスのファスナーに手を伸ばす。
それを見下ろしながら、たとえ美津子が絶世の美女だったとしても、こいつは嫌だなと鬼頭はぼんやり考えていた。
だしぬけだった。
誰かの足が、美津子の肩を思いきり蹴った。一撃で、美津子は廊下の壁まで吹き飛んだ。
鬼頭は助かったと思うより、まずその荒っぽさに圧倒された。
「もっと力を入れてやればよかった」
淡々と、キックボクサー並みの蹴りを見せた誰かは言った。
「あれで?」
美津子は壁画になっている。
「足癖悪いな、霧河」
「手癖が悪いよりましだ」
雅美が鬼頭の横に立つ。それだけで鬼頭は落ち着いた。
嫌ってはいるのだが、自分はこの正体不明な子供にすっかり依存してしまっているらしい。
我ながら現金で気恥ずかしくて、素直に礼を言おうか言うまいか迷っていると。
「何でこんなに早いのよーっ!」
階段のほうから、女の絶叫が上がった。
「羽鳥さん」
ほどなく、息をはずませながら現れた令子は、二人の前でへたりこんでしまった。
「大丈夫?」
「生きてはいるわ、一応」
その間に、雅美は壁にめりこんだままの美津子のほうへと歩いていった。
美津子は意識を失っている。そんな美津子に雅美は右手を無造作にかざした。
と、美津子は白い炎に包まれた。
その輝きに気づいて鬼頭たちが振り返ったときには、すでにすべてが終わっていた。美津子がいたはずのその場には、炎も燃えかすも残ってはいなかったのである。
「殺したのか?」
ゆっくりと歩いて戻ってきた雅美に、鬼頭は硬い声で訊ねた。
「あの女が、この男を殺したんだ」
雅美は床に転がっている湯川の死体を一瞥した。
「あんただって、あともう少しであの女の餌食になるとこだったんじゃないか。もっとも、あんたはそのほうがよかったかもしれないが」
「感謝してます! ものすごく!」
プライドを投げ捨てて、鬼頭が軽く頭を下げたとき。
「どうして、さっきの林さんみたいなことはしないの?」
令子だった。もう床から立ち上がっている。
「女だから……っていうのは理由にならないわよね。あなたはそんなこと、かまいやしない人だわ。もしかして……彼の前だから?」
〝彼〟――それは鬼頭を指していた。
鬼頭は知らないことだから、きょとんとしている。
雅美は無言のままだった。
「だから、結構穏当な方法であの人を殺したんじゃない? 嫌われたくないのね、彼に」
「羽鳥さん」
おもむろに雅美は口を開いた。
「そこの窓の前に、こちらを向いて立ってくれないか?」
「え?」
令子は面食らった顔をしたが、それでも雅美に言われるまま、自分のそばにある月明かりに満ちた窓の下へと移動した。令子の背後に、淡い影が落ちる。
雅美は右手を上げ、令子に向けて払った。
悲鳴が上がった。令子の口から。
「霧河!?」
「つまらんミスだな」
冷然と雅美が指摘する。
「通常、背後から光を受けた場合、その前方に影が落ちる。だが、おまえの影は今どこにある? ……後ろじゃないか」
あっと鬼頭は声を上げた。令子は愕然とたたずんでいる。が、その顔がふてぶてしい嬌笑を浮かべるまで、さほど時間はかからなかった。
「やれ、ぼろを出してしまった」
その表情のまま、令子は言った。
「やはり、一筋縄ではいかないな。あの三人をまたたくまに全員殺しただけのことはある」
「羽鳥さんから離れろ」
ほうと、令子が感心したような表情を作る。
「たいした目利きだ。では、ご期待に添おうか」
奇怪なことが起こった。
床の上の令子の影が、令子自身は何もしていないのに、勝手にもぞもぞと動きはじめ、ついにはすいと立ち上がってしまったのである。
それと入れ違うように、令子は失神して床に倒れこんだ。
「目的は何だ?」
影に雅美は訊ねた。
「無論、パーティだよ」
影は令子の声で意気揚々と答えた。
「君たちはいつも我々を〝影〟と呼び、付属品のように扱うがね。我々にしてみれば、君たちのほうこそ付属品だ。だが、残念なことに我々はこの世界では身動きがとれない。私を別としてね。だから、私は日頃不満を抱いている仲間たちのために、この場を借りてパーティを催したのだ」
そこまで聞いてから、雅美は床に転がっている二つの死体を見やった。
「なぜ、この二人は招かれなかった?」
「彼らの影は薄すぎた」
影は揺らめいた。笑っているようだった。
「あれは、じき死ぬ人間の影だ」
「俺たちをどうする気だ?」
「特別に、我々のパーティにもお招きしよう」
「そいつはどうも」
「霧河!」
あわてて名前を呼べば、すました顔で言い返される。
「この状況を何とかしたかったのはあんただろう?」
――こう言うためか。
あのとき雅美が自分から言質を取った理由を理解して、鬼頭は思わず渋面を作った。
「では、まずは外に出ていただこうか?」
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