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第5話 パーティ
1 外見にだまされた
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いいかげん、オードブルにも飽きてきた。
帰るときのことを考えて、酒は飲まずにいた鬼頭だったが、ついに手なぐさみにあおりはじめる。
(そもそも、俺は経理だぞ?)
あくまでも、心の中でまた愚痴る。
(営業にだって、暇な人間の一人や二人はいただろうが。何で俺が引っ張り出されなきゃならないんだよ?)
この立食式パーティの名目は、一応〝親睦パーティ〟ということになっていた。主催は鬼頭が勤めている商社の得意先で、会場はその得意先社長の邸宅内にあるホール。化粧品関係の会社だからなのか、女性客も多く、華やかできらびやかだった。
本来なら、ここに出席すべきは社長だった。しかし、どうしても都合がつかなかったため、営業部長とその部下が出席する手筈になっていた。ところが、今朝になってその部下が夏風邪で寝こんでしまい、それなら営業部の誰かを強制連行すればいいものを、なぜか社長命令で鬼頭が代わりに行くことになってしまった。しかも、正式な出席者である営業部長は急用ができたとかで、鬼頭に後事を託し、早々に撤収してしまったのである。
もともと、鬼頭はこういう集まりは好きではない。好きではないが、外面がいい。だから〝抜擢〟されたのかもしれなかったが、様々な人々と名刺交換をし、愛想笑いをし、さすがの鬼頭もグロッキー気味だった。
「ご退屈?」
「は?」
目を上げると、白いワンピース姿の清楚な女が優雅に微笑んでいた。
「い、いえ、そんなことは」
「そう。でも、私は退屈なの。少し、お相手していただけるかしら?」
「はあ……」
鬼頭はただうなずくしかなかった。
美しい女だった。絹糸のような黒髪をボブにしている。赤い唇はシャンデリアの光を受けて、艶やかに光っていた。
「あなた、お名前は?」
唇は鬼頭にそう訊ねてきた。
「こういう者です」
鬼頭はよどみなく名刺を差し出す。今夜はもう、何度これを繰り返してきたかわからない。
「鬼頭……ちょっと怖いお名前ね」
「よくそう言われます」
「でも、あなただと精悍な感じがするわ」
嫣然と女が微笑んだ。そのとき、ひときわ大きなざわめきが湧き起こった。
「何かしら?」
女がそちらに顔を巡らせる。つられて鬼頭も目をやった。
「綺麗……」
うっとりしたように女が呟く。
彼女にそう言わしめた主は、黒いスーツに身を包み、片腕に黒いコートを掛けたまま、人混みを縫って歩いていた。
――絢爛たる白い美貌。
今夜は満月だった。月も浮かれてこのパーティにやってきたのかもしれない。
「霧河」
思わず、鬼頭は声に出した。
「ご存じなの?」
女が驚いたように鬼頭を見上げる。
「いや、その、ええ、まあ」
「鬼頭さんじゃないか」
冴えた声が、当の佳人から発せられた。
しまったと鬼頭は思った。彼に会って、無事に済んだ夜はない。
「何であんたがこんなところに……」
そう言いながら、霧河雅美はまっすぐ鬼頭のもとへとやってきた。自分に向けられる人々の視線など、まったく気にかけたふうもない。
それと同じように、自分の存在も黙殺してくれればいいのにと鬼頭は恨めしくなったが、この前会ったときのことを考えると、それはまずあり得まい。ここまで偶然が続くと、雅美が作為的にそうしているんじゃないかと疑りたくなってくる。
「おまえこそ、どうしてこんなところに? ここぐらい、おまえに不似合いなところはないぞ」
「代理でね」
いかにも不本意そうに雅美は顔をしかめた。
「誰の?」
「――親の」
「おまえに親なんていたのか!?」
本気で鬼頭は驚いた。確か以前、自分は昔から一人だと言っていたのに。
「どうだっていいだろ。それより、あんたは?」
「仕事だよ、仕事」
「へえ。楽しそうな仕事だ」
「おまえ、全っ然そう思ってないだろ」
「別に……」
ふと、雅美は鬼頭から視線をはずした。
鬼頭の傍らにいる、女に気づいたのだ。
「あんたの恋人か?」
低く雅美は訊ねた。それで鬼頭は女の存在を思い出し、すぐに暗澹とした。
「いや、違う違う! 全っ然違う! 今さっきここで会ったばっかりだ!」
自分でもどうしてこんなに必死になって否定しなければならないのだろうと思うが、もう二度とあんな恐ろしい思いはしたくない。現に、それまでわりと普通だった雅美の表情が、急速に険しさを帯びてきている。
「いや、ほんとだって! ね、そうですよね? ええと……?」
あっけにとられていた女は、鬼頭に助けを求められてくすりと笑った。
「羽鳥令子です。……ええ、ほんとに鬼頭さんとはさっき会ったばかりよ。安心して」
同意してくれたのはいいが、『安心して』というのはいったい……
鬼頭が困惑していると、女――令子は続けて、
「ところであなたは? 鬼頭さんとどういうご関係?」
「どういうご関係……」
鬼頭は呆然と呟いたが、雅美は何も言わずに身を翻した。
「あ、おい、帰るのか?」
内心、鬼頭はほっとした。が、雅美は立ち止まり、肩ごしに鬼頭を見た。
「ここの主に挨拶に行くんだ」
返す言葉を失った鬼頭を尻目に、雅美はそのまま人混みの中に消えてしまった。
「綺麗な子ね」
ぽつりと令子が言った。
「綺麗?」
「そう思いません?」
「それはそうかもしれないけど、性格が……」
「どういうお知り合い?」
「いや、俺……じゃなかった、僕も名前以外詳しくは知らないんですが、霧河雅美っていう……」
「まあ」
令子の反応からすると、雅美とかなり親しい仲だと思われていたらしい。
「とにかく、得体の知れない奴でしてね」
鬼頭は正直に言った。
「外見にだまされちゃいけない。そりゃ、僕も奴のおかげで何度か命拾いしたことがありますがね。それを差し引いても、やっぱりあいつは――」
突然、令子は自分の唇の前に白い指を立てて鬼頭を黙らせた。目で向こうを見てと言う。鬼頭は素直にその指示に従った。
威厳に満ちた小太りの老紳士が、深々と頭を下げていた。――雅美に。
「あ、あの社長が……」
鬼頭は戦慄した。どう見ても、祖父と孫ほどに年の離れた二人である。不気味な図だった。
「いったい、どういう人なのかしら?」
それは鬼頭も同感だった。
雅美は最初からずっと気のない様子だったが、まだ話し足りなさそうな社長にとうとう業を煮やし、強引に背を向けて、再びこちらへ向かって歩いてきた。
どうしてそのまま出口のほうへ行ってくれないものかなと鬼頭は思ったが、雅美がそうしてくれないのだからどうしようもない。あきらめて雅美に声をかけた。
「用は済んだのか?」
「――ああ」
ぶっきらぼうに雅美は答えた。よほどやりたくなかった用事らしい。
「おまえ、ほんとに何者なんだ? あの社長があんなに腰低くして……そうか、実はおまえ、大金持ちの息子だな?」
雅美は淡く口元をゆるめただけで、否定も肯定もしなかった。
「仲がいいのね」
いきなり、令子が口を出してきた。
「とても何度か会っただけには見えないわ」
「何だ、貴様は」
雅美は横目で令子を睨んだ。もともと愛想のない雅美だが、鬼頭と一緒にいる女にはとりわけ愛想がない。
「お、おい、霧河……」
あわててなだめにかかったが、雅美は引き下がらなかった。
「人のことなどどうでもかまうまい。いちいち首を突っこむな」
「霧河!」
「見かけ以上にきついわね」
動じず、令子は笑った。
「でも、噂どおり。本当にここに来るとは思わなかったけど、わざわざ潜りこんだかいがあったってもんよね。ああ、今まで猫かぶってて、疲れた疲れた」
言うと、令子は自分の肩を交互に叩いた。
「な、何だ?」
雅美が現れてから、鬼頭は驚いてばかりである。それに気づいて、令子はニカッと笑った。
「実は私、オカルト専門のフリーライターやってるの。あなたの隣にいるその美少年はね、どうも戦前からこの界隈を闊歩してたらしいのよ。しかも、その姿のままでね。そのうえ元華族の名家の生まれだっていうじゃない。こんなおいしいネタ、誰がほっとくもんですか。まさか鬼頭さん、あなたが知り合いだとは思わなかったけど、ちょうどいいわ、あなたから頼んで、この無愛想美少年とのインタビュー、成功させてちょうだい」
もはやセレブ女性の面影など跡形もなかった。鬼頭はただただ呆然と令子を見ていた。
「霧河」
「何だ?」
「すまん」
「何が?」
怪訝そうな雅美へ、
「俺も外見にだまされた」
帰るときのことを考えて、酒は飲まずにいた鬼頭だったが、ついに手なぐさみにあおりはじめる。
(そもそも、俺は経理だぞ?)
あくまでも、心の中でまた愚痴る。
(営業にだって、暇な人間の一人や二人はいただろうが。何で俺が引っ張り出されなきゃならないんだよ?)
この立食式パーティの名目は、一応〝親睦パーティ〟ということになっていた。主催は鬼頭が勤めている商社の得意先で、会場はその得意先社長の邸宅内にあるホール。化粧品関係の会社だからなのか、女性客も多く、華やかできらびやかだった。
本来なら、ここに出席すべきは社長だった。しかし、どうしても都合がつかなかったため、営業部長とその部下が出席する手筈になっていた。ところが、今朝になってその部下が夏風邪で寝こんでしまい、それなら営業部の誰かを強制連行すればいいものを、なぜか社長命令で鬼頭が代わりに行くことになってしまった。しかも、正式な出席者である営業部長は急用ができたとかで、鬼頭に後事を託し、早々に撤収してしまったのである。
もともと、鬼頭はこういう集まりは好きではない。好きではないが、外面がいい。だから〝抜擢〟されたのかもしれなかったが、様々な人々と名刺交換をし、愛想笑いをし、さすがの鬼頭もグロッキー気味だった。
「ご退屈?」
「は?」
目を上げると、白いワンピース姿の清楚な女が優雅に微笑んでいた。
「い、いえ、そんなことは」
「そう。でも、私は退屈なの。少し、お相手していただけるかしら?」
「はあ……」
鬼頭はただうなずくしかなかった。
美しい女だった。絹糸のような黒髪をボブにしている。赤い唇はシャンデリアの光を受けて、艶やかに光っていた。
「あなた、お名前は?」
唇は鬼頭にそう訊ねてきた。
「こういう者です」
鬼頭はよどみなく名刺を差し出す。今夜はもう、何度これを繰り返してきたかわからない。
「鬼頭……ちょっと怖いお名前ね」
「よくそう言われます」
「でも、あなただと精悍な感じがするわ」
嫣然と女が微笑んだ。そのとき、ひときわ大きなざわめきが湧き起こった。
「何かしら?」
女がそちらに顔を巡らせる。つられて鬼頭も目をやった。
「綺麗……」
うっとりしたように女が呟く。
彼女にそう言わしめた主は、黒いスーツに身を包み、片腕に黒いコートを掛けたまま、人混みを縫って歩いていた。
――絢爛たる白い美貌。
今夜は満月だった。月も浮かれてこのパーティにやってきたのかもしれない。
「霧河」
思わず、鬼頭は声に出した。
「ご存じなの?」
女が驚いたように鬼頭を見上げる。
「いや、その、ええ、まあ」
「鬼頭さんじゃないか」
冴えた声が、当の佳人から発せられた。
しまったと鬼頭は思った。彼に会って、無事に済んだ夜はない。
「何であんたがこんなところに……」
そう言いながら、霧河雅美はまっすぐ鬼頭のもとへとやってきた。自分に向けられる人々の視線など、まったく気にかけたふうもない。
それと同じように、自分の存在も黙殺してくれればいいのにと鬼頭は恨めしくなったが、この前会ったときのことを考えると、それはまずあり得まい。ここまで偶然が続くと、雅美が作為的にそうしているんじゃないかと疑りたくなってくる。
「おまえこそ、どうしてこんなところに? ここぐらい、おまえに不似合いなところはないぞ」
「代理でね」
いかにも不本意そうに雅美は顔をしかめた。
「誰の?」
「――親の」
「おまえに親なんていたのか!?」
本気で鬼頭は驚いた。確か以前、自分は昔から一人だと言っていたのに。
「どうだっていいだろ。それより、あんたは?」
「仕事だよ、仕事」
「へえ。楽しそうな仕事だ」
「おまえ、全っ然そう思ってないだろ」
「別に……」
ふと、雅美は鬼頭から視線をはずした。
鬼頭の傍らにいる、女に気づいたのだ。
「あんたの恋人か?」
低く雅美は訊ねた。それで鬼頭は女の存在を思い出し、すぐに暗澹とした。
「いや、違う違う! 全っ然違う! 今さっきここで会ったばっかりだ!」
自分でもどうしてこんなに必死になって否定しなければならないのだろうと思うが、もう二度とあんな恐ろしい思いはしたくない。現に、それまでわりと普通だった雅美の表情が、急速に険しさを帯びてきている。
「いや、ほんとだって! ね、そうですよね? ええと……?」
あっけにとられていた女は、鬼頭に助けを求められてくすりと笑った。
「羽鳥令子です。……ええ、ほんとに鬼頭さんとはさっき会ったばかりよ。安心して」
同意してくれたのはいいが、『安心して』というのはいったい……
鬼頭が困惑していると、女――令子は続けて、
「ところであなたは? 鬼頭さんとどういうご関係?」
「どういうご関係……」
鬼頭は呆然と呟いたが、雅美は何も言わずに身を翻した。
「あ、おい、帰るのか?」
内心、鬼頭はほっとした。が、雅美は立ち止まり、肩ごしに鬼頭を見た。
「ここの主に挨拶に行くんだ」
返す言葉を失った鬼頭を尻目に、雅美はそのまま人混みの中に消えてしまった。
「綺麗な子ね」
ぽつりと令子が言った。
「綺麗?」
「そう思いません?」
「それはそうかもしれないけど、性格が……」
「どういうお知り合い?」
「いや、俺……じゃなかった、僕も名前以外詳しくは知らないんですが、霧河雅美っていう……」
「まあ」
令子の反応からすると、雅美とかなり親しい仲だと思われていたらしい。
「とにかく、得体の知れない奴でしてね」
鬼頭は正直に言った。
「外見にだまされちゃいけない。そりゃ、僕も奴のおかげで何度か命拾いしたことがありますがね。それを差し引いても、やっぱりあいつは――」
突然、令子は自分の唇の前に白い指を立てて鬼頭を黙らせた。目で向こうを見てと言う。鬼頭は素直にその指示に従った。
威厳に満ちた小太りの老紳士が、深々と頭を下げていた。――雅美に。
「あ、あの社長が……」
鬼頭は戦慄した。どう見ても、祖父と孫ほどに年の離れた二人である。不気味な図だった。
「いったい、どういう人なのかしら?」
それは鬼頭も同感だった。
雅美は最初からずっと気のない様子だったが、まだ話し足りなさそうな社長にとうとう業を煮やし、強引に背を向けて、再びこちらへ向かって歩いてきた。
どうしてそのまま出口のほうへ行ってくれないものかなと鬼頭は思ったが、雅美がそうしてくれないのだからどうしようもない。あきらめて雅美に声をかけた。
「用は済んだのか?」
「――ああ」
ぶっきらぼうに雅美は答えた。よほどやりたくなかった用事らしい。
「おまえ、ほんとに何者なんだ? あの社長があんなに腰低くして……そうか、実はおまえ、大金持ちの息子だな?」
雅美は淡く口元をゆるめただけで、否定も肯定もしなかった。
「仲がいいのね」
いきなり、令子が口を出してきた。
「とても何度か会っただけには見えないわ」
「何だ、貴様は」
雅美は横目で令子を睨んだ。もともと愛想のない雅美だが、鬼頭と一緒にいる女にはとりわけ愛想がない。
「お、おい、霧河……」
あわててなだめにかかったが、雅美は引き下がらなかった。
「人のことなどどうでもかまうまい。いちいち首を突っこむな」
「霧河!」
「見かけ以上にきついわね」
動じず、令子は笑った。
「でも、噂どおり。本当にここに来るとは思わなかったけど、わざわざ潜りこんだかいがあったってもんよね。ああ、今まで猫かぶってて、疲れた疲れた」
言うと、令子は自分の肩を交互に叩いた。
「な、何だ?」
雅美が現れてから、鬼頭は驚いてばかりである。それに気づいて、令子はニカッと笑った。
「実は私、オカルト専門のフリーライターやってるの。あなたの隣にいるその美少年はね、どうも戦前からこの界隈を闊歩してたらしいのよ。しかも、その姿のままでね。そのうえ元華族の名家の生まれだっていうじゃない。こんなおいしいネタ、誰がほっとくもんですか。まさか鬼頭さん、あなたが知り合いだとは思わなかったけど、ちょうどいいわ、あなたから頼んで、この無愛想美少年とのインタビュー、成功させてちょうだい」
もはやセレブ女性の面影など跡形もなかった。鬼頭はただただ呆然と令子を見ていた。
「霧河」
「何だ?」
「すまん」
「何が?」
怪訝そうな雅美へ、
「俺も外見にだまされた」
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