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135.歴史博物館
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何を言っているのか日本語でよくわからなかったルカだが、白羽の名前を口にしている事はわかった。
「Wer bist du?!」
誰だお前はというルカに対し俺の親友だと白羽は返すが、なぜこいつが割って入ってくるのかと、ルカの怒りのゲージが上がっていく。
睨み合う楓真とルカ…。
親友は親友かもしれないが、楓真も親友以上の感情が無いとも言いきれない。
もちろん楓が好きであり彼女である事に変わりはないが、白羽が決めた相手を認めようとしないルカや、自分の思うようにしようとしたミルカの事は、楓真の中の鬼が顔を出すようだ。
「怖い顔怖い顔…どこか遠くに飛んでっちゃえー」
白羽のぬいぐるみ越しに静羽が3人に語りかける。
ぬいぐるみの後ろからひょこっと顔を出し、ニコッと笑った。
拍子抜けしたような顔をする3人、そして楓真は満足したようにその場から楓の所に戻る。
「お前の気持ちは知ってる、でも俺は…もう決めた事は変えない。言葉は通じなくても、なんとなく静羽の人柄伝わるだろ?」
「あぁ……わかって……いたさ……。白羽の呪いを解いたのも彼女だ、俺に入る隙が無いことなんて…」
くるっと静羽の方を向くルカはそのまま近づくと、ポンとすれ違いざまに肩を叩いた。
「白羽の事…大事にしなきゃ許さないからな」
ドイツ語で語ったその言葉の意味は、彼の姿が消えた後白羽によって伝えられた。
――――――
落ち着いた一同は白羽の家で昼食を食べながら、今後の予定について話し合っていた。
ドイツに来たのは静羽を両親に会わせるという目的以外に、テヴェルニア人について何か手掛かりがないかを探るためでもある。
かと言って、水晶ですら詳しい場所はわかっておらず何をどう探せばいいのか検討もつかない。
「一般の図書館にそれらしき見聞があるとは思えないし…」
「歴史博物館みたいな所がいいんじゃない?もしかしたら何か展示されてる可能性もあるよ」
「それなら、俺が一番データ見てるし分かるかもしれないっす」
デュセルフ近郊に博物館もあることから、昼食後直ぐにその場所へ出発する。
博物館は多くの観光客で賑わっていた。
他の人の邪魔にならないよう注意しながら、見つかった骨や人の進化について見たり、何か手がかりになる出土品がないか見逃さないようたまに意見交換もしながら進む。
一般人として見るのなら特に興味もないとそこまで時間もかからず見れるのだが、今回は情報が隠されていないかを見つけ出したかった為、舐め回すように見てしまい、不思議な観光客メンバーとして案内員の目に止まったようだ。
ふと、今までで雰囲気の違う石版に出会う。
古くはあるが、他の出土品よりも明らかに綺麗でしっかりとした造りになっている。
「貴紀、ちょっと見てくれるか」
呼ばれた貴紀が白羽の指した先にある石版を確認する。
「ここ、写真ってとってよかったっけ?」
「ちょっと待ってくれ、確認する」
近くにいた案内員に白羽が尋ねると、この部屋は撮影OKということだった。
動画と写真を両方とも撮影し、共有して保存する。
貴紀には見覚えのある文字だった。
ただデュセルフの博物館では未解明の物であり、失われた文明のものだろうと予測されていた。
詳しく読み解いてみないと分からないが、歴史博物館に来た意味は大いにあったようだ。
必要なデータを持ち、館内を一通り見てから外へ出る。
「収穫はありましたね」
「あぁ、早速このデータを解析して何が書かれているのか確かめないと」
貴紀と小雪はさっそくホテルに帰って解析したいらしく、白羽達とは別行動となった。
執事であるカロッソが一緒に行動するため、困る事はないだろう。
他のメンバーは一度歴史博物館を見るために外に出てきていただけなので、クレーエ家に少し荷物を置いてきていたため一度戻る事になる。
そして家の中は案内していたが、庭は案内していなかったためそちらも一緒に案内するという事になった。
静羽も白羽の部屋や写真を見たいようだ。
「皆少し休んでいてほしい、静羽に屋敷の中を案内してくる」
「わかった、いってらっしゃい」
戻ってきた時に用意されていた飲み物とお菓子を楽しみながら、徹たちは客室で待っているようだ。
約束通り白羽と静羽は家の中を歩きまわって案内する。
広いリビング、客室、パーティー会場、会議室、大きなお風呂、そして白羽の部屋。
いつ戻ってきてもいいように手入れをしてくれているらしい。
そして白羽の部屋のベッドの上には、母である和音が探し出してくれていた写真のアルバムが置いてあった。
今のようにデータで保存できない時代もあった。
その写真も今ではスキャナで取り込まれデータ化されているようだが、昔ながらの方法で印刷されているものはとても貴重である。
「ふふっ…かわいい」
1ページごとに見える白羽の幼い頃の写真は、どれも静羽の目には可愛くて仕方のないものだった。
ふと、自分が移っている写真を見つける。
「この…写真」
それは美津子の家にも置いてあるものだった。
「それ、その頃俺の顔が変わる前の写真だ。このあとドイツに帰ってからは…写真を撮る時も暗い顔ばっかりしていたから。まぁそもそも写真も嫌いになっていったんだが…」
白羽に言われて続きを見ると、言われた通り顔に笑顔がない。
ミルカによって呪いになり対人恐怖症にもなったことから、写真を撮る回数も減っていったらしい。
『私も…嫌いだったな…写真』
事あるごとにブスや可愛くない、気持ち悪いと言われて育った静羽。
学校でいじめられていた事も重なって、自分を撮るという事に対して非常に抵抗があった。
写真を撮る時は同じく暗い顔が多かった。
唯一、白羽と一緒に撮った時の写真だけは、とても楽しかったため笑顔になれた。
その時は自分でいられた瞬間だったのだろう。
「私も白羽くんと一緒で、写真撮るの嫌いだったんだ。だって…ずっとブスとか気持ち悪いって言われてたんだもの、撮ってもその顔が映るだけだったから…」
「今も…そう思ってるのか…?」
「……そ…それは、う…ん…やっぱり自分の事可愛いだなんて思えないかな…。他人からずっと言われてきた言葉なんて早々消えるものじゃないから…」
「じゃあ俺と一緒にいるうちに、それが消えていくといいな」
「そう…だね。あ…でもね、一つ不思議だなって思う事があるの」
「?」
「あんなに写真嫌いだったのに、今は…美津子おばあちゃん達や空達や、そして白羽くんとなら写真撮りたいって思えるようになった。変わったんだね…、私も幸せになったんだ」
「静羽…」
「え…?…んっ」
呼びかけられて顔をあげた時には唇を重ねられていた。
それは軽くでとても短い時間だったが、次の言葉で顔に火がついたように赤くなる。
「静羽は…可愛いよ」
至近距離で言わないでほしい。
「あ…う…」
その言葉が嘘偽りない言葉だと分かっているからこそ、可愛いよと言われた事に対しての反応をどうしていいかわからない。
自分がそうでしょ!なんて返せる人間ではないが、静羽もやられっぱなしではいられなかった。
「白羽くんだって…」
「っ…ん」
反撃のキス。
静羽はいつもされる側なので、白羽からしかした事がなかったキスが今回は違った。
全く想像していなかった静羽の行動に、白羽はびっくりしつつも受け入れた。
「すごく…すごーく…かっこいいんだから…。私にはもったいないくらい…かっこいい…よ」
恥ずかしそうに潤んだ瞳で言ってくる静羽を、気付けばベッドに押し倒していた。
『もう…無理かもしれない』
「白羽…くん…?」
「Wer bist du?!」
誰だお前はというルカに対し俺の親友だと白羽は返すが、なぜこいつが割って入ってくるのかと、ルカの怒りのゲージが上がっていく。
睨み合う楓真とルカ…。
親友は親友かもしれないが、楓真も親友以上の感情が無いとも言いきれない。
もちろん楓が好きであり彼女である事に変わりはないが、白羽が決めた相手を認めようとしないルカや、自分の思うようにしようとしたミルカの事は、楓真の中の鬼が顔を出すようだ。
「怖い顔怖い顔…どこか遠くに飛んでっちゃえー」
白羽のぬいぐるみ越しに静羽が3人に語りかける。
ぬいぐるみの後ろからひょこっと顔を出し、ニコッと笑った。
拍子抜けしたような顔をする3人、そして楓真は満足したようにその場から楓の所に戻る。
「お前の気持ちは知ってる、でも俺は…もう決めた事は変えない。言葉は通じなくても、なんとなく静羽の人柄伝わるだろ?」
「あぁ……わかって……いたさ……。白羽の呪いを解いたのも彼女だ、俺に入る隙が無いことなんて…」
くるっと静羽の方を向くルカはそのまま近づくと、ポンとすれ違いざまに肩を叩いた。
「白羽の事…大事にしなきゃ許さないからな」
ドイツ語で語ったその言葉の意味は、彼の姿が消えた後白羽によって伝えられた。
――――――
落ち着いた一同は白羽の家で昼食を食べながら、今後の予定について話し合っていた。
ドイツに来たのは静羽を両親に会わせるという目的以外に、テヴェルニア人について何か手掛かりがないかを探るためでもある。
かと言って、水晶ですら詳しい場所はわかっておらず何をどう探せばいいのか検討もつかない。
「一般の図書館にそれらしき見聞があるとは思えないし…」
「歴史博物館みたいな所がいいんじゃない?もしかしたら何か展示されてる可能性もあるよ」
「それなら、俺が一番データ見てるし分かるかもしれないっす」
デュセルフ近郊に博物館もあることから、昼食後直ぐにその場所へ出発する。
博物館は多くの観光客で賑わっていた。
他の人の邪魔にならないよう注意しながら、見つかった骨や人の進化について見たり、何か手がかりになる出土品がないか見逃さないようたまに意見交換もしながら進む。
一般人として見るのなら特に興味もないとそこまで時間もかからず見れるのだが、今回は情報が隠されていないかを見つけ出したかった為、舐め回すように見てしまい、不思議な観光客メンバーとして案内員の目に止まったようだ。
ふと、今までで雰囲気の違う石版に出会う。
古くはあるが、他の出土品よりも明らかに綺麗でしっかりとした造りになっている。
「貴紀、ちょっと見てくれるか」
呼ばれた貴紀が白羽の指した先にある石版を確認する。
「ここ、写真ってとってよかったっけ?」
「ちょっと待ってくれ、確認する」
近くにいた案内員に白羽が尋ねると、この部屋は撮影OKということだった。
動画と写真を両方とも撮影し、共有して保存する。
貴紀には見覚えのある文字だった。
ただデュセルフの博物館では未解明の物であり、失われた文明のものだろうと予測されていた。
詳しく読み解いてみないと分からないが、歴史博物館に来た意味は大いにあったようだ。
必要なデータを持ち、館内を一通り見てから外へ出る。
「収穫はありましたね」
「あぁ、早速このデータを解析して何が書かれているのか確かめないと」
貴紀と小雪はさっそくホテルに帰って解析したいらしく、白羽達とは別行動となった。
執事であるカロッソが一緒に行動するため、困る事はないだろう。
他のメンバーは一度歴史博物館を見るために外に出てきていただけなので、クレーエ家に少し荷物を置いてきていたため一度戻る事になる。
そして家の中は案内していたが、庭は案内していなかったためそちらも一緒に案内するという事になった。
静羽も白羽の部屋や写真を見たいようだ。
「皆少し休んでいてほしい、静羽に屋敷の中を案内してくる」
「わかった、いってらっしゃい」
戻ってきた時に用意されていた飲み物とお菓子を楽しみながら、徹たちは客室で待っているようだ。
約束通り白羽と静羽は家の中を歩きまわって案内する。
広いリビング、客室、パーティー会場、会議室、大きなお風呂、そして白羽の部屋。
いつ戻ってきてもいいように手入れをしてくれているらしい。
そして白羽の部屋のベッドの上には、母である和音が探し出してくれていた写真のアルバムが置いてあった。
今のようにデータで保存できない時代もあった。
その写真も今ではスキャナで取り込まれデータ化されているようだが、昔ながらの方法で印刷されているものはとても貴重である。
「ふふっ…かわいい」
1ページごとに見える白羽の幼い頃の写真は、どれも静羽の目には可愛くて仕方のないものだった。
ふと、自分が移っている写真を見つける。
「この…写真」
それは美津子の家にも置いてあるものだった。
「それ、その頃俺の顔が変わる前の写真だ。このあとドイツに帰ってからは…写真を撮る時も暗い顔ばっかりしていたから。まぁそもそも写真も嫌いになっていったんだが…」
白羽に言われて続きを見ると、言われた通り顔に笑顔がない。
ミルカによって呪いになり対人恐怖症にもなったことから、写真を撮る回数も減っていったらしい。
『私も…嫌いだったな…写真』
事あるごとにブスや可愛くない、気持ち悪いと言われて育った静羽。
学校でいじめられていた事も重なって、自分を撮るという事に対して非常に抵抗があった。
写真を撮る時は同じく暗い顔が多かった。
唯一、白羽と一緒に撮った時の写真だけは、とても楽しかったため笑顔になれた。
その時は自分でいられた瞬間だったのだろう。
「私も白羽くんと一緒で、写真撮るの嫌いだったんだ。だって…ずっとブスとか気持ち悪いって言われてたんだもの、撮ってもその顔が映るだけだったから…」
「今も…そう思ってるのか…?」
「……そ…それは、う…ん…やっぱり自分の事可愛いだなんて思えないかな…。他人からずっと言われてきた言葉なんて早々消えるものじゃないから…」
「じゃあ俺と一緒にいるうちに、それが消えていくといいな」
「そう…だね。あ…でもね、一つ不思議だなって思う事があるの」
「?」
「あんなに写真嫌いだったのに、今は…美津子おばあちゃん達や空達や、そして白羽くんとなら写真撮りたいって思えるようになった。変わったんだね…、私も幸せになったんだ」
「静羽…」
「え…?…んっ」
呼びかけられて顔をあげた時には唇を重ねられていた。
それは軽くでとても短い時間だったが、次の言葉で顔に火がついたように赤くなる。
「静羽は…可愛いよ」
至近距離で言わないでほしい。
「あ…う…」
その言葉が嘘偽りない言葉だと分かっているからこそ、可愛いよと言われた事に対しての反応をどうしていいかわからない。
自分がそうでしょ!なんて返せる人間ではないが、静羽もやられっぱなしではいられなかった。
「白羽くんだって…」
「っ…ん」
反撃のキス。
静羽はいつもされる側なので、白羽からしかした事がなかったキスが今回は違った。
全く想像していなかった静羽の行動に、白羽はびっくりしつつも受け入れた。
「すごく…すごーく…かっこいいんだから…。私にはもったいないくらい…かっこいい…よ」
恥ずかしそうに潤んだ瞳で言ってくる静羽を、気付けばベッドに押し倒していた。
『もう…無理かもしれない』
「白羽…くん…?」
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