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119.きっと元に
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友樹の声に反応したメタルヒューマン2体が静羽目掛けて駆け寄っていく。
そして2人共に拳を振りかざした。
―ドンッ!―
拳を受け止めた静羽の両手から鈍い音が鳴る。
がっちりと2人の手を掴んだ静羽は、待ってましたと言わんばかりに勝ち誇った表情をした。
【この者達の呪いを剥がし私へ移せ!purification‼】
静羽がそう唱えると、メタルヒューマン化した二人の手が人間の手に戻った。
そして変わりに静羽の手がメタルヒューマン化する。
今の静羽の力だと、この方法以外にできることはない。
そもそもメタルヒューマンというもの自体最近現れたもので、もともと静羽の力として使っていたpurificationを応用したに過ぎない。
しかもこの方法も実際自分やメタルヒューマンに適応できるかどうかは確定しておらず、静羽はできるかどうかを試すために賭けに出たのだ。
一部分を戻してしまえば、そこからシュプルを使い徐々に人間に戻していけるだろうと。
「友樹くんを置いて、二人でどこかへ旅立ってしまうなんて…絶対にダメ。う…うぅ…」
浸食が始まってしまった静羽の手が痛む。
でも今メタルヒューマンになっている二人だって、自我を失いつつも痛さと戦っているはずだ。
後ろで見ていた白羽や徹も心配そうな顔をしているが、この後どうするつもりなのかがわかっていなかった。
「おねぇ…ちゃん…?」
「だい…じょうぶ…、きっともうすぐ…パパとママに会える…から」
静羽の顔が歪んでいることに対して、白羽がひやひやしている。
「静羽さんっ!おまたせしました!今行きます!」
大きな声で背後白羽達の後ろから知っている声が聞こえた。
空を飛んでこっちに向かってきている、愛莉の声だった。
【治療の時間です!動いちゃダメですよ!treatment bind!】
愛莉から緑色に光る紐がメタルヒューマンの方へと放たれた。
勢いよく向かった先で2人に当たった紐は勢いよく巻き付き、動きを止める。
奇声を上げながらもがき倒れていく両親を、智樹は不安そうに見つめていた。
「愛莉…よかった来てくれて」
「すみません、遅くなりました。ここからは私が治療します、静羽さんもこれを…」
愛莉はショルダーバックからシュプルの塊を取り出して白羽に渡した。
シュプルを正常な人間が持つ時は特に何も無いのだが、今回の静羽のように侵食が始まった人が持つと痛みを感じる。
適切な距離で治療しなければならず、例えるならば冬のストーブに当たる為の距離を、ちょうどいい距離にするのと似たような感覚だ。
「無茶するな…」
「えへへ…ごめんね。でもこれで…友樹くんのご両親は元に戻れる。私の痛みだって、必要最小限だよ」
「最初からこうなることが目的だったんだな」
「うん、白羽くんの呪いを解いた時に私はそれを自分の身体の中に取り込んだ。その知識を応用しただけ。たぶん…私にしかできない事」
きっとここにいないメタルヒューマンは助けられないだろう。
直接触れて、それを自分に取り込まなくてはいけないこの技は、静羽にしかできないことだ。
たとえ全員を助けてあげられなかったとしても、目の前にいる人くらいは助けてあげたい。
両親の事を心配し、泣いて頼んできた男の子の助けを無視することはできなかったし、その両親もメタルヒューマン化したのにも関わらず、子どもの傍を離れようとしなかった。
親子としての強い絆が感じられたからこそ、助けてあげたかった。
もしここで両親が死んでしまったら、友樹の深い悲しみは容易に想像できたからだ。
「パパ…、ママ…」
治療をするため縛られ動かなくなった両親に友樹が近づく。
シュプルのおかげで少しずつ手首が見えている。
「おねぇちゃん…、パパとママは…助かる…?」
不安そうに愛莉に問いかける友樹の質問に、愛莉は優しく微笑んで返した。
「大丈夫です、メタル化した部分を剥がしてもらいました。ここからシュプルの光を当て続ければ、ご両親はきっと元に戻ります」
「よかった…よかったよおおぉ!」
泣きながら人間に戻った両親の手を友樹が握る。
両親は言葉こそ発しないものの、友樹が握ったその手を握り返していた。
――――――
森を抜け、海へ出なければいけない。
生い茂っている木の上を渡り歩いて楓真は移動していた。
メタルヒューマンから放たれる攻撃は、樹に当たればそこからスッパリと割け、バキバキと音を立てて倒れていく。
人間がその攻撃を受けてしまったら即死することは間違いないし、変身できる人がくらったとしても大怪我になってしまうだろう。
境内から徐々に離れていけているのはいいことだ。
ただ楓真には困っていることがあった。
『私の弓の攻撃では、あのメタルヒューマンに深手を負わせることは難しそうだ』
まるで忍者のように攻撃を避けながら、一定の距離を保ち移動する。
移動しながら何度か樹の上から矢を放ち当たる事も確認している。
だが身体がメタル化しているからか、矢の通りは悪く弾かれてしまう。
魔力を込めた技ならば幾分かましな攻撃を与えられるのだが、メタルヒューマンが止まるような動きを見せることはない。
走り続け砂浜に近付いた時、そこに人影が見えるのが確認できた。
『楓…?そうか、白羽達が合流したんだな』
「楓!」
「楓真!手伝う!」
「二人の共闘、久しぶりに…行こう」
合流した二人が近づき、腕時計を重ね合わせ呪文を唱えた。
【幻想世界へ誘え!】
二人は霧に包まれ、衣装を着替える。
特別な二人だけの、着物を基調とし洋風も取り入れた衣装だ。
それと一緒に髪飾りも大きな簪を付けており、二人の顔には眼帯が片目につけられている。
リンクさせたことで二人は片方の目を隠し、お互いの目を両目として動く。
そして楓真と楓の周りにだけ世界が生成され、敵が息絶えるまで外には出られなくなった。
メタルヒューマンをそこへ誘い込んだ後、楓真と楓の背後に2人の守護神が現れる。
イザナギ、そしてイザナミである。
普段楓真はイザナギを召喚して戦えるのだが、楓だけはリンクして二人で共闘している時だけイザナミが現れるのだ。
武器を刀に変更し二人は構えると、向かってくるメタルヒューマンを容赦なく切り刻んでいく。
こうなってしまえばオーバーキルもいいところで、これでもかというくらいに攻撃を浴びせた。
森の樹木を切り倒していた破壊力があったメタルヒューマンも、その攻撃を受け弱っていく。
最後に弱っているところを二人で突き刺し、メタルヒューマンは溶けて消滅していった。
消滅したのを見届けると、作り出した空間も消えていき同時にイザナミも消える。
「ふう…、楓が来てくれて助かった」
「そう…?私が来なくても楓真なら倒せたような気もするけど」
「いいじゃない、二人で戦うのも久しぶりだったし。このほうが私は楽しい」
戦闘を楽しいと言っている時はまだ余裕がある。
でもこの時の二人はまだ、強力なメタルヒューマンに出会う事になるとは思ってもいなかった。
他の人のところがどうなっているか気になり、音のするほうへ向かおうと足を向ける。
すると遠くの方でドーン!!と爆発音が聞こえ、煙が上がった。
「これは…」
「ただ事じゃなそうだ…いこう」
そして2人共に拳を振りかざした。
―ドンッ!―
拳を受け止めた静羽の両手から鈍い音が鳴る。
がっちりと2人の手を掴んだ静羽は、待ってましたと言わんばかりに勝ち誇った表情をした。
【この者達の呪いを剥がし私へ移せ!purification‼】
静羽がそう唱えると、メタルヒューマン化した二人の手が人間の手に戻った。
そして変わりに静羽の手がメタルヒューマン化する。
今の静羽の力だと、この方法以外にできることはない。
そもそもメタルヒューマンというもの自体最近現れたもので、もともと静羽の力として使っていたpurificationを応用したに過ぎない。
しかもこの方法も実際自分やメタルヒューマンに適応できるかどうかは確定しておらず、静羽はできるかどうかを試すために賭けに出たのだ。
一部分を戻してしまえば、そこからシュプルを使い徐々に人間に戻していけるだろうと。
「友樹くんを置いて、二人でどこかへ旅立ってしまうなんて…絶対にダメ。う…うぅ…」
浸食が始まってしまった静羽の手が痛む。
でも今メタルヒューマンになっている二人だって、自我を失いつつも痛さと戦っているはずだ。
後ろで見ていた白羽や徹も心配そうな顔をしているが、この後どうするつもりなのかがわかっていなかった。
「おねぇ…ちゃん…?」
「だい…じょうぶ…、きっともうすぐ…パパとママに会える…から」
静羽の顔が歪んでいることに対して、白羽がひやひやしている。
「静羽さんっ!おまたせしました!今行きます!」
大きな声で背後白羽達の後ろから知っている声が聞こえた。
空を飛んでこっちに向かってきている、愛莉の声だった。
【治療の時間です!動いちゃダメですよ!treatment bind!】
愛莉から緑色に光る紐がメタルヒューマンの方へと放たれた。
勢いよく向かった先で2人に当たった紐は勢いよく巻き付き、動きを止める。
奇声を上げながらもがき倒れていく両親を、智樹は不安そうに見つめていた。
「愛莉…よかった来てくれて」
「すみません、遅くなりました。ここからは私が治療します、静羽さんもこれを…」
愛莉はショルダーバックからシュプルの塊を取り出して白羽に渡した。
シュプルを正常な人間が持つ時は特に何も無いのだが、今回の静羽のように侵食が始まった人が持つと痛みを感じる。
適切な距離で治療しなければならず、例えるならば冬のストーブに当たる為の距離を、ちょうどいい距離にするのと似たような感覚だ。
「無茶するな…」
「えへへ…ごめんね。でもこれで…友樹くんのご両親は元に戻れる。私の痛みだって、必要最小限だよ」
「最初からこうなることが目的だったんだな」
「うん、白羽くんの呪いを解いた時に私はそれを自分の身体の中に取り込んだ。その知識を応用しただけ。たぶん…私にしかできない事」
きっとここにいないメタルヒューマンは助けられないだろう。
直接触れて、それを自分に取り込まなくてはいけないこの技は、静羽にしかできないことだ。
たとえ全員を助けてあげられなかったとしても、目の前にいる人くらいは助けてあげたい。
両親の事を心配し、泣いて頼んできた男の子の助けを無視することはできなかったし、その両親もメタルヒューマン化したのにも関わらず、子どもの傍を離れようとしなかった。
親子としての強い絆が感じられたからこそ、助けてあげたかった。
もしここで両親が死んでしまったら、友樹の深い悲しみは容易に想像できたからだ。
「パパ…、ママ…」
治療をするため縛られ動かなくなった両親に友樹が近づく。
シュプルのおかげで少しずつ手首が見えている。
「おねぇちゃん…、パパとママは…助かる…?」
不安そうに愛莉に問いかける友樹の質問に、愛莉は優しく微笑んで返した。
「大丈夫です、メタル化した部分を剥がしてもらいました。ここからシュプルの光を当て続ければ、ご両親はきっと元に戻ります」
「よかった…よかったよおおぉ!」
泣きながら人間に戻った両親の手を友樹が握る。
両親は言葉こそ発しないものの、友樹が握ったその手を握り返していた。
――――――
森を抜け、海へ出なければいけない。
生い茂っている木の上を渡り歩いて楓真は移動していた。
メタルヒューマンから放たれる攻撃は、樹に当たればそこからスッパリと割け、バキバキと音を立てて倒れていく。
人間がその攻撃を受けてしまったら即死することは間違いないし、変身できる人がくらったとしても大怪我になってしまうだろう。
境内から徐々に離れていけているのはいいことだ。
ただ楓真には困っていることがあった。
『私の弓の攻撃では、あのメタルヒューマンに深手を負わせることは難しそうだ』
まるで忍者のように攻撃を避けながら、一定の距離を保ち移動する。
移動しながら何度か樹の上から矢を放ち当たる事も確認している。
だが身体がメタル化しているからか、矢の通りは悪く弾かれてしまう。
魔力を込めた技ならば幾分かましな攻撃を与えられるのだが、メタルヒューマンが止まるような動きを見せることはない。
走り続け砂浜に近付いた時、そこに人影が見えるのが確認できた。
『楓…?そうか、白羽達が合流したんだな』
「楓!」
「楓真!手伝う!」
「二人の共闘、久しぶりに…行こう」
合流した二人が近づき、腕時計を重ね合わせ呪文を唱えた。
【幻想世界へ誘え!】
二人は霧に包まれ、衣装を着替える。
特別な二人だけの、着物を基調とし洋風も取り入れた衣装だ。
それと一緒に髪飾りも大きな簪を付けており、二人の顔には眼帯が片目につけられている。
リンクさせたことで二人は片方の目を隠し、お互いの目を両目として動く。
そして楓真と楓の周りにだけ世界が生成され、敵が息絶えるまで外には出られなくなった。
メタルヒューマンをそこへ誘い込んだ後、楓真と楓の背後に2人の守護神が現れる。
イザナギ、そしてイザナミである。
普段楓真はイザナギを召喚して戦えるのだが、楓だけはリンクして二人で共闘している時だけイザナミが現れるのだ。
武器を刀に変更し二人は構えると、向かってくるメタルヒューマンを容赦なく切り刻んでいく。
こうなってしまえばオーバーキルもいいところで、これでもかというくらいに攻撃を浴びせた。
森の樹木を切り倒していた破壊力があったメタルヒューマンも、その攻撃を受け弱っていく。
最後に弱っているところを二人で突き刺し、メタルヒューマンは溶けて消滅していった。
消滅したのを見届けると、作り出した空間も消えていき同時にイザナミも消える。
「ふう…、楓が来てくれて助かった」
「そう…?私が来なくても楓真なら倒せたような気もするけど」
「いいじゃない、二人で戦うのも久しぶりだったし。このほうが私は楽しい」
戦闘を楽しいと言っている時はまだ余裕がある。
でもこの時の二人はまだ、強力なメタルヒューマンに出会う事になるとは思ってもいなかった。
他の人のところがどうなっているか気になり、音のするほうへ向かおうと足を向ける。
すると遠くの方でドーン!!と爆発音が聞こえ、煙が上がった。
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