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97.ナイトメアとルミナス
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色とりどりの花や風船、装飾が学園内を飾っている。
スピーカーからは、今まで学園出身の学生や卒業生がリリースした歌が途切れる事なく流れている。
行き交う人々が持っているのは、学園に出店しているお店の商品や、美味しい食べ物、そして人気学生のグッズなど様々だ。
そんな人達を見る事はなく、ルミナスもナイトメアもステージに立つための準備を進めていた。
開始時間が午後からとは言え、朝早くから登校し準備をしなければ、ステージに立つのは間に合わないからだ。
それぞれグループごとに移動し、メイクや衣装を整える。
空いている部屋で動き方を再確認しなおし、ミスをしないように準備する。
いくら準備をしたとしても、沢山の人の前で歌って踊るのは初めてな静羽と空の顔が、こわばっているのは仕方のない事だろう。
「私達出番3番目だったよねぇぇ…!?あぁ~~…緊張して頭おかしくなりそうぅ…」
「私も…」
上手く歌えるだろうか、振り付けを間違えないだろうか、いろんな不安が押し寄せて、二人の心臓はバクバクしている。
「二人とも、一生懸命練習したじゃない。自信を持って」
「そう…なんだけどさぁ~~…楓ぇ、心が持たなそうで…」
「楓は緊張しないの…?」
「いや…してるけど、静羽と空のような気持ちになったのは家を出る前だったから、今はまだ落ち着いてる」
楓は今回が初めてではない。
去年もステージに立っており、その時の様子を思い出していた。
緊張はしていたがやり遂げられた事は自信に繋がり、今年も精一杯やり遂げようと腹をくくった。
それにどちらかと言えば、ステージに立つことよりも普段やっているフェンシングの試合の方が緊張する。
「せっかくこんな素敵な妖精の衣装を着て、皆に見てもらうんだもの。不安に思いながらやってたら、お客さんに伝わっちゃう。それは静羽も空も不本意でしょ?」
「そうだね、初めてだしいつも通りなんて言われても感覚はわからないけど、やれる事はやろう」
学園祭は1人で成し遂げることはできない。
来てくれたお客さん達がいて、他の出演者や準備を頑張った関係者、そして自分も含め全てが揃ってこそ学園祭なのだ。
メイクもした、ヘアセットも衣装も綺麗に整えた、ダンスと歌の確認もしたなら、あとは心残りがないように動くことだけだ。
静羽も空も深呼吸をし気合いを入れた。
――わあっ!
廊下のほうが少し騒がしい。
「見て見て!ナイトメアが来たわ!」
ルミナスがいた控え室に入ってきた女子が、目をキラキラさせながら同じ控え室の人に情報を共有した。
その声に促されるように、同じグループだろう人や部屋の中にいた女子達が廊下へ移動していく。
出演者側にいる人の特権だ。
Sクラスのメンバーが着飾って歩けば、いち早く衣装を見ることができる。
それも間近で。
廊下に出た女子達から、きゃーという歓声があがったと同時に、見覚えのある髪色の男性3人が通りすぎて行った。
目の前にいた女子たちよりも高い部分の衣装しか見えなかったが、黒い衣装にフードにファーがある事は認識出来た。
どうやら控え室からステージの方へ移動したようだ。
「み…見た?」
「チラッと見えただけだったけど…」
「どうしよう…対面したら言葉出て来なさそう…」
「そ…それは同意」
「でも気になる…」
「それも同意」
静羽と空がナイトメアに会いに行きたそうだ。
それと同時に、ナイトメアの3人のカッコ良さを想像すると、ときめいて何も言えなくなるかもしれないと迷っている事が、楓にとっては少しモヤモヤした。
「会いに行きたいなら行こう?別に知らない人じゃないんだし、しかも彼氏でしょ?」
「いやぁ…それはそうなんだけど」
「楓は楓真さんの姿見て私と空みたいにならない?」
「どうだろう…、多分かっこいいと思うし似合ってると思うけど、興奮??とかそう言うのはあんまり感覚がわからない」
そうは言いながらも内心は少し楽しみにしている楓。
ずっと控え室にいるのもうずうずするだけなので、思い切って会いに行くため部屋を出た。
ステージの近くまで行くと、関係者用のテントがありそこにナイトメアの3人の姿が見え、近づいていく。
直ぐにナイトメアもそれに気づき、衣装を着替えたあとのそれぞれが対面した。
ルミナスがいた控え室の前を通った時はよく見えていなかったが、ナイトメアは顔の半分、片側だけ白い仮面をつけており、ファーの着いた帽子があるゴシックパンクの衣装にまとまっている。
対してルミナスは森の妖精をイメージしており、シースルーのスカートや細かな花の飾り、蝶の羽を背中に付けた可愛い衣装になっている。
「やぁ…、3人ともその衣装とても良く似合っているよ。その衣装でステージに立って歌って踊ったら、ファンの人も増えるかもしれないね」
何の躊躇もなく、楓真が3人に対して声をかけ褒めてくれた。
照れるわけでもなく、さわやかにスラスラとその言葉を並べられると、表情からは本心だろうかと疑ってしまうくらいに。
かく言う楓真とは対照的に、徹が本気で顔を赤くし、空を見つめて困っているようだ。
「どうかな…似合ってる?」
なんて空に問われ、その質問すら可愛かった。
「す…すげー可愛い、むしろ誰にも見せたくねぇ…」
「嬉しい、ありがと!徹くんもいつもより決まっててかっこいいよ!さすが私の彼氏だっ」
緊張していたさっきとは違って、対面した方が空は自然に話せたようだ。
「楓真…かっこいい」
感覚が分からないと言っていた楓が楓真に釘付けである。
「ふふっ…、なんだか楓に素直にそう言われると照れてしまうなぁ…」
「後で一緒に写真撮って」
「写真?いいよ、着替える前に待ち合わせしようか」
それぞれのカップルが会話を楽しむ中、白羽と静羽はというと…
「……」
「……」
「……えっと…」
「…静羽……」
「はひっ?!」
顔を見るのもお互いに躊躇しているようだ。
ちらっと見る度に胸が痛い。
大好きでたまらないからこそ、2人とも目の前にいる愛おしい存在に気が狂ってしまいそうだ。
「……ライブ終わってからしばらくは、俺のそばから離れるな」
「えっ…、どうして?」
「多分ファンが増える…、きっと望んでないやつに絡まれる可能性が高い。ピアスで呼べはするが…そばにいた方が安心だから」
「白羽くん…、ありがとう」
自分の事を守ろうとしてくれている白羽に、静羽はまたときめいた。
きっと白羽だってライブが終わったら囲まれるかもしれないのに。
『白羽くんは自分が囲まれたらどうするんだろう…』
そう考えていると…
「俺は去年同じような体験はしてるが、特に興味はないし相手にする気はない。もともと握手とかもできないしな。部室にいたほうが安全かもしれない。人数制限かけて一定数以上入れないようにしてるから」
「そっか、それなら少し安心だね」
「まぁ本来ファンっていうのは、自分の恋愛感情なしに、過去も現在も未来も1歩引いた所から肯定的に応援する人の事なんだが、恋愛感情と混同する人が多い…。行き過ぎた感情の押し付けは迷惑だ…」
何はともあれ、白羽が心配してくれていることには変わりない。
最大限自分の出来る事をしようとしてくれる人に、静羽は今の気持ちを伝える事にした。
「白羽くんいつもかっこいいけど、今日はいつもと違うかっこよさの白羽くんが見れて私嬉しいな。ステージに立つのは初めてだから緊張してるけど、頑張るから見守っててね」
「あぁ…、ちゃんと見てるよ…ステージのそばで」
スピーカーからは、今まで学園出身の学生や卒業生がリリースした歌が途切れる事なく流れている。
行き交う人々が持っているのは、学園に出店しているお店の商品や、美味しい食べ物、そして人気学生のグッズなど様々だ。
そんな人達を見る事はなく、ルミナスもナイトメアもステージに立つための準備を進めていた。
開始時間が午後からとは言え、朝早くから登校し準備をしなければ、ステージに立つのは間に合わないからだ。
それぞれグループごとに移動し、メイクや衣装を整える。
空いている部屋で動き方を再確認しなおし、ミスをしないように準備する。
いくら準備をしたとしても、沢山の人の前で歌って踊るのは初めてな静羽と空の顔が、こわばっているのは仕方のない事だろう。
「私達出番3番目だったよねぇぇ…!?あぁ~~…緊張して頭おかしくなりそうぅ…」
「私も…」
上手く歌えるだろうか、振り付けを間違えないだろうか、いろんな不安が押し寄せて、二人の心臓はバクバクしている。
「二人とも、一生懸命練習したじゃない。自信を持って」
「そう…なんだけどさぁ~~…楓ぇ、心が持たなそうで…」
「楓は緊張しないの…?」
「いや…してるけど、静羽と空のような気持ちになったのは家を出る前だったから、今はまだ落ち着いてる」
楓は今回が初めてではない。
去年もステージに立っており、その時の様子を思い出していた。
緊張はしていたがやり遂げられた事は自信に繋がり、今年も精一杯やり遂げようと腹をくくった。
それにどちらかと言えば、ステージに立つことよりも普段やっているフェンシングの試合の方が緊張する。
「せっかくこんな素敵な妖精の衣装を着て、皆に見てもらうんだもの。不安に思いながらやってたら、お客さんに伝わっちゃう。それは静羽も空も不本意でしょ?」
「そうだね、初めてだしいつも通りなんて言われても感覚はわからないけど、やれる事はやろう」
学園祭は1人で成し遂げることはできない。
来てくれたお客さん達がいて、他の出演者や準備を頑張った関係者、そして自分も含め全てが揃ってこそ学園祭なのだ。
メイクもした、ヘアセットも衣装も綺麗に整えた、ダンスと歌の確認もしたなら、あとは心残りがないように動くことだけだ。
静羽も空も深呼吸をし気合いを入れた。
――わあっ!
廊下のほうが少し騒がしい。
「見て見て!ナイトメアが来たわ!」
ルミナスがいた控え室に入ってきた女子が、目をキラキラさせながら同じ控え室の人に情報を共有した。
その声に促されるように、同じグループだろう人や部屋の中にいた女子達が廊下へ移動していく。
出演者側にいる人の特権だ。
Sクラスのメンバーが着飾って歩けば、いち早く衣装を見ることができる。
それも間近で。
廊下に出た女子達から、きゃーという歓声があがったと同時に、見覚えのある髪色の男性3人が通りすぎて行った。
目の前にいた女子たちよりも高い部分の衣装しか見えなかったが、黒い衣装にフードにファーがある事は認識出来た。
どうやら控え室からステージの方へ移動したようだ。
「み…見た?」
「チラッと見えただけだったけど…」
「どうしよう…対面したら言葉出て来なさそう…」
「そ…それは同意」
「でも気になる…」
「それも同意」
静羽と空がナイトメアに会いに行きたそうだ。
それと同時に、ナイトメアの3人のカッコ良さを想像すると、ときめいて何も言えなくなるかもしれないと迷っている事が、楓にとっては少しモヤモヤした。
「会いに行きたいなら行こう?別に知らない人じゃないんだし、しかも彼氏でしょ?」
「いやぁ…それはそうなんだけど」
「楓は楓真さんの姿見て私と空みたいにならない?」
「どうだろう…、多分かっこいいと思うし似合ってると思うけど、興奮??とかそう言うのはあんまり感覚がわからない」
そうは言いながらも内心は少し楽しみにしている楓。
ずっと控え室にいるのもうずうずするだけなので、思い切って会いに行くため部屋を出た。
ステージの近くまで行くと、関係者用のテントがありそこにナイトメアの3人の姿が見え、近づいていく。
直ぐにナイトメアもそれに気づき、衣装を着替えたあとのそれぞれが対面した。
ルミナスがいた控え室の前を通った時はよく見えていなかったが、ナイトメアは顔の半分、片側だけ白い仮面をつけており、ファーの着いた帽子があるゴシックパンクの衣装にまとまっている。
対してルミナスは森の妖精をイメージしており、シースルーのスカートや細かな花の飾り、蝶の羽を背中に付けた可愛い衣装になっている。
「やぁ…、3人ともその衣装とても良く似合っているよ。その衣装でステージに立って歌って踊ったら、ファンの人も増えるかもしれないね」
何の躊躇もなく、楓真が3人に対して声をかけ褒めてくれた。
照れるわけでもなく、さわやかにスラスラとその言葉を並べられると、表情からは本心だろうかと疑ってしまうくらいに。
かく言う楓真とは対照的に、徹が本気で顔を赤くし、空を見つめて困っているようだ。
「どうかな…似合ってる?」
なんて空に問われ、その質問すら可愛かった。
「す…すげー可愛い、むしろ誰にも見せたくねぇ…」
「嬉しい、ありがと!徹くんもいつもより決まっててかっこいいよ!さすが私の彼氏だっ」
緊張していたさっきとは違って、対面した方が空は自然に話せたようだ。
「楓真…かっこいい」
感覚が分からないと言っていた楓が楓真に釘付けである。
「ふふっ…、なんだか楓に素直にそう言われると照れてしまうなぁ…」
「後で一緒に写真撮って」
「写真?いいよ、着替える前に待ち合わせしようか」
それぞれのカップルが会話を楽しむ中、白羽と静羽はというと…
「……」
「……」
「……えっと…」
「…静羽……」
「はひっ?!」
顔を見るのもお互いに躊躇しているようだ。
ちらっと見る度に胸が痛い。
大好きでたまらないからこそ、2人とも目の前にいる愛おしい存在に気が狂ってしまいそうだ。
「……ライブ終わってからしばらくは、俺のそばから離れるな」
「えっ…、どうして?」
「多分ファンが増える…、きっと望んでないやつに絡まれる可能性が高い。ピアスで呼べはするが…そばにいた方が安心だから」
「白羽くん…、ありがとう」
自分の事を守ろうとしてくれている白羽に、静羽はまたときめいた。
きっと白羽だってライブが終わったら囲まれるかもしれないのに。
『白羽くんは自分が囲まれたらどうするんだろう…』
そう考えていると…
「俺は去年同じような体験はしてるが、特に興味はないし相手にする気はない。もともと握手とかもできないしな。部室にいたほうが安全かもしれない。人数制限かけて一定数以上入れないようにしてるから」
「そっか、それなら少し安心だね」
「まぁ本来ファンっていうのは、自分の恋愛感情なしに、過去も現在も未来も1歩引いた所から肯定的に応援する人の事なんだが、恋愛感情と混同する人が多い…。行き過ぎた感情の押し付けは迷惑だ…」
何はともあれ、白羽が心配してくれていることには変わりない。
最大限自分の出来る事をしようとしてくれる人に、静羽は今の気持ちを伝える事にした。
「白羽くんいつもかっこいいけど、今日はいつもと違うかっこよさの白羽くんが見れて私嬉しいな。ステージに立つのは初めてだから緊張してるけど、頑張るから見守っててね」
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