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84.白羽くんが…好きです
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市内から車を走らせて30~40分ほどすると、大きな橋が前方に見えてきた。
比較的新しいこの橋は全長600mほどあり、橋の上からは海も見える。
近くに行ってその橋を通り抜ければその大きさに圧倒され、その橋に隣接して今日の目的地、海皇丸公園がある。
橋を降りたあとすぐ近くの道路を左折すると大きな駐車場があり、そこで白羽と静羽は朴木たちと別れる事になった。
ある程度時間がたったら迎えに来てもらうと約束し、車を降りる。
公園に併設されているお店を見ると”恋人の聖地”と書かれていた。
静羽が散策する前にトイレに行って出てくると、白羽が手招きしているので近寄る。
「面白い自販機があった」
そう言われ見ると、自販機には”焼き芋”と書かれていた。
焼き芋の自販機があることに驚き、初めて見たと白羽に言うと、白羽も初めてだったらしい。
前来た時はこの自販機は設置されていなかったようだ。
しかも温かいものだけでなく冷たいものもあるようで、2人は冷たいほうの焼き芋を買って食べてみることにした。
焼き芋(冷たい)のボタンを押すと、真空パック詰めされひんやりした焼き芋が落ちてくる。
開けてみると蜜でしっとりとしており、食べると舌ざわりがやわらかく、しつこくない甘みが口に広がった。
が、やはり甘いので手がべとっとする。
2人は近くで手を洗うと次に進むことにした。
お店を抜けると大きな船が見える。
海皇丸と名付けられているその船は、新しい元号になるまでは現役で働いていたらしい。
現役を退いてからはこの場所で、観光名所として親しまれており、中に入ることも可能なようだ。
船には後で行くことにし、近くにある小さな博物館に入る事にした。
博物館の入口近くに見慣れない鉄の塊が展示されている。
歩いてきた方向からはわからなかったが、説明を見ると船に使う錨のようだ。
錨を過ぎ博物館に入ると、大きく綺麗な帆が張られている状態の海皇丸の写真が飾られていた。
歴史を学び、いろいろな船の模型も見たりして外に出る。
いよいよ、船の中を観光する番だ。
チケットを購入しようと進むと券売機の近くに、有名人が”恋人の聖地”プロデュースと書かれた看板が掲げられていた。
どうやら愛鍵というものを購入し、2人の名前を書いた南京錠をはめておける部屋があるらしい。
2人ともその看板を見たものの、特に購入することもなく入場券だけ買い中に入る。
甲板はそれなりの広さがあったが、いざ船の中に進んでみると、人ひとり通るくらいの広さしかなく、2人すれ違う時は横向きにならないと通れないくらいの狭さだ。
最近の日本人は栄養バランスもよくなり身長も体重も増えたが、一昔前の人たちは身長も低かった。
そのせいか、船の中に設置されているベッドの大きさは小さく、白羽が横になることはできないかもしれない。
近くにいても触れられない事から、静羽は一定の距離を保ち進む。
と、中を探索しているうちに入口にあった愛鍵の部屋にたどり着いた。
部屋にびっしりと配置された格子、そしてそれに設置されている南京錠の数は数えられないほどだった。
「すごい数だな…」
たくさんのカップルがここを訪れ、いずれ結婚できることを願いかけていった南京錠。
見ると名前だけでなく、”結婚するぞ”と決意が書かれていたものもあった。
何となくその雰囲気に押されて、静羽も気持ちを伝えたいと思い深呼吸する。
ずっとずっと好きだと言う気持ちはあった。
むしろ大好きで、大好き過ぎて…自分なんかが隣にいていいのか、気持ちを伝えてもいいのか幾度となく悩んだ。
でも…何時も支えてくれる人に、ちゃんと気持ちを伝えたい。
だが、いざそうしようと思うと緊張してなかなか声が出せない。
早くなっている鼓動がうるさい。
「白羽くん……あのね」
「……ん?」
と、気持ちをいいかけてハッとして廊下を見る。
すぐに後続は来なさそうだ。
誰も居ないのを確認して振り向き、白羽の方を見上げた。
窓から差し込む光が白羽の綺麗な白い髪を照らしている。
その綺麗な人に、これから気持ちを伝えるのだ。
「私…ずっと…、言いたかった事があって…」
「…うん」
顔を赤くしながら見つめてくる静羽の、ただならぬ雰囲気に白羽が何かを察し、少し目が開いた。
そして……
「……白羽くんが…好き…です……」
今出せる最大の声量は、いつも話している声量には届かず、その言葉は震えを伴っていた。
それでも精一杯、恐らく生きてきた中で1番…勇気を出して伝えた言葉。
その好きをやっと…直接言えた。
白羽はその言葉を聞いてから間を置くと、少し胸を抑えている。
「あ…大丈夫……?!」
「心配ない…いつもより酷いわけじゃないから…」
白羽は壁に少し手を起き、呼吸を整える。
「静羽…少しここで待っていてくれるか?少し外の空気吸ってくる」
「うん…わかった」
近くにあったソファに腰掛け、外に行った白羽が帰って来るのを待った。
自分が気持ちを伝えた事で白羽に負担をかけてしまっただろうか…と心配しながら座っていると、何組かのカップルや家族、年配のご夫婦が現れ去っていく。
そのまま待ちながら5分ほどが経った。
「ただいま」
そう言って白羽が戻って来た。
「おかえりなさい」
座っていたソファから静羽が立つ。
そして、外を見られる小窓から1度、白羽が外を眺めた後、振り向いて静羽を見た。
「静羽…」
「…は、はいっ!」
「今の俺は、ご覧の通り不便な身体で…自分の事すらまともに話せない。それでも…出来ることはあると思うんだ」
ポケットから白羽はあるものを取り出した。
それは入口の看板で見た、ハート型の南京錠。
外の空気を吸いに行くと言いながら、1度船から降り、入口のところで愛鍵を購入してきてくれたのだ。
「……これ」
「…俺の名前は書いてある。だから…あとは静羽が書いてここにはめてほしい」
白羽の手から受け取った愛鍵はとても輝いていて、中から南京錠を取り出すと、本当に白羽と名前が書かれていた。
渡されたマジックペンで静羽も自分の名前を書き、小さな窓の近く、左上に取り付けた。
「今は伝えられなくても…、いずれ言えるようになったら必ず迎えに行く。だから…待っていてくれるか?」
「……うん。大丈夫、私…ずっと待ってるね」
本当なら、白羽は自分から気持ちを言いたかった。
精一杯の勇気を出して、自分に気持ちを伝えてくれた静羽を、この場で抱きしめたかった。
そして、そのままキスをして…手を繋いで、また公園を散策出来たらどんなによかっただろう。
しかしそれはどれも…今の白羽には叶わないものだ。
それでも、白羽なりの今できる最大の答えを返し、2人はその場を後にした。
『彼女とは言えないけど…でも、ちゃんと気持ちを伝えられて、…白羽くんも返してくれた。嬉しい…、言えてよかった』
その後、2人は展望台で当たりを眺め、近くの小さな食パンを売っているお店で、可愛い昼食を済ませた後、売店でお土産を買い朴木達と合流、帰路につく。
帰りの車の中で美津子に…
「どうだった?海皇丸には乗った?愛鍵は?」
と聞かれ、隠すことでもなかった為、白羽が買ってきてくれたので、お互いに名前を書いて壁にはめてきた事を伝えると、とても喜んでくれた。
白羽は決めなきゃ行けない時は、カッコをつけるのよと美津子は言い、笑いあった。
後部座席に乗る2人の鞄には、南京錠と一緒に梱包されていた2つの鍵のストラップが、ユラユラと揺れて光っていた。
比較的新しいこの橋は全長600mほどあり、橋の上からは海も見える。
近くに行ってその橋を通り抜ければその大きさに圧倒され、その橋に隣接して今日の目的地、海皇丸公園がある。
橋を降りたあとすぐ近くの道路を左折すると大きな駐車場があり、そこで白羽と静羽は朴木たちと別れる事になった。
ある程度時間がたったら迎えに来てもらうと約束し、車を降りる。
公園に併設されているお店を見ると”恋人の聖地”と書かれていた。
静羽が散策する前にトイレに行って出てくると、白羽が手招きしているので近寄る。
「面白い自販機があった」
そう言われ見ると、自販機には”焼き芋”と書かれていた。
焼き芋の自販機があることに驚き、初めて見たと白羽に言うと、白羽も初めてだったらしい。
前来た時はこの自販機は設置されていなかったようだ。
しかも温かいものだけでなく冷たいものもあるようで、2人は冷たいほうの焼き芋を買って食べてみることにした。
焼き芋(冷たい)のボタンを押すと、真空パック詰めされひんやりした焼き芋が落ちてくる。
開けてみると蜜でしっとりとしており、食べると舌ざわりがやわらかく、しつこくない甘みが口に広がった。
が、やはり甘いので手がべとっとする。
2人は近くで手を洗うと次に進むことにした。
お店を抜けると大きな船が見える。
海皇丸と名付けられているその船は、新しい元号になるまでは現役で働いていたらしい。
現役を退いてからはこの場所で、観光名所として親しまれており、中に入ることも可能なようだ。
船には後で行くことにし、近くにある小さな博物館に入る事にした。
博物館の入口近くに見慣れない鉄の塊が展示されている。
歩いてきた方向からはわからなかったが、説明を見ると船に使う錨のようだ。
錨を過ぎ博物館に入ると、大きく綺麗な帆が張られている状態の海皇丸の写真が飾られていた。
歴史を学び、いろいろな船の模型も見たりして外に出る。
いよいよ、船の中を観光する番だ。
チケットを購入しようと進むと券売機の近くに、有名人が”恋人の聖地”プロデュースと書かれた看板が掲げられていた。
どうやら愛鍵というものを購入し、2人の名前を書いた南京錠をはめておける部屋があるらしい。
2人ともその看板を見たものの、特に購入することもなく入場券だけ買い中に入る。
甲板はそれなりの広さがあったが、いざ船の中に進んでみると、人ひとり通るくらいの広さしかなく、2人すれ違う時は横向きにならないと通れないくらいの狭さだ。
最近の日本人は栄養バランスもよくなり身長も体重も増えたが、一昔前の人たちは身長も低かった。
そのせいか、船の中に設置されているベッドの大きさは小さく、白羽が横になることはできないかもしれない。
近くにいても触れられない事から、静羽は一定の距離を保ち進む。
と、中を探索しているうちに入口にあった愛鍵の部屋にたどり着いた。
部屋にびっしりと配置された格子、そしてそれに設置されている南京錠の数は数えられないほどだった。
「すごい数だな…」
たくさんのカップルがここを訪れ、いずれ結婚できることを願いかけていった南京錠。
見ると名前だけでなく、”結婚するぞ”と決意が書かれていたものもあった。
何となくその雰囲気に押されて、静羽も気持ちを伝えたいと思い深呼吸する。
ずっとずっと好きだと言う気持ちはあった。
むしろ大好きで、大好き過ぎて…自分なんかが隣にいていいのか、気持ちを伝えてもいいのか幾度となく悩んだ。
でも…何時も支えてくれる人に、ちゃんと気持ちを伝えたい。
だが、いざそうしようと思うと緊張してなかなか声が出せない。
早くなっている鼓動がうるさい。
「白羽くん……あのね」
「……ん?」
と、気持ちをいいかけてハッとして廊下を見る。
すぐに後続は来なさそうだ。
誰も居ないのを確認して振り向き、白羽の方を見上げた。
窓から差し込む光が白羽の綺麗な白い髪を照らしている。
その綺麗な人に、これから気持ちを伝えるのだ。
「私…ずっと…、言いたかった事があって…」
「…うん」
顔を赤くしながら見つめてくる静羽の、ただならぬ雰囲気に白羽が何かを察し、少し目が開いた。
そして……
「……白羽くんが…好き…です……」
今出せる最大の声量は、いつも話している声量には届かず、その言葉は震えを伴っていた。
それでも精一杯、恐らく生きてきた中で1番…勇気を出して伝えた言葉。
その好きをやっと…直接言えた。
白羽はその言葉を聞いてから間を置くと、少し胸を抑えている。
「あ…大丈夫……?!」
「心配ない…いつもより酷いわけじゃないから…」
白羽は壁に少し手を起き、呼吸を整える。
「静羽…少しここで待っていてくれるか?少し外の空気吸ってくる」
「うん…わかった」
近くにあったソファに腰掛け、外に行った白羽が帰って来るのを待った。
自分が気持ちを伝えた事で白羽に負担をかけてしまっただろうか…と心配しながら座っていると、何組かのカップルや家族、年配のご夫婦が現れ去っていく。
そのまま待ちながら5分ほどが経った。
「ただいま」
そう言って白羽が戻って来た。
「おかえりなさい」
座っていたソファから静羽が立つ。
そして、外を見られる小窓から1度、白羽が外を眺めた後、振り向いて静羽を見た。
「静羽…」
「…は、はいっ!」
「今の俺は、ご覧の通り不便な身体で…自分の事すらまともに話せない。それでも…出来ることはあると思うんだ」
ポケットから白羽はあるものを取り出した。
それは入口の看板で見た、ハート型の南京錠。
外の空気を吸いに行くと言いながら、1度船から降り、入口のところで愛鍵を購入してきてくれたのだ。
「……これ」
「…俺の名前は書いてある。だから…あとは静羽が書いてここにはめてほしい」
白羽の手から受け取った愛鍵はとても輝いていて、中から南京錠を取り出すと、本当に白羽と名前が書かれていた。
渡されたマジックペンで静羽も自分の名前を書き、小さな窓の近く、左上に取り付けた。
「今は伝えられなくても…、いずれ言えるようになったら必ず迎えに行く。だから…待っていてくれるか?」
「……うん。大丈夫、私…ずっと待ってるね」
本当なら、白羽は自分から気持ちを言いたかった。
精一杯の勇気を出して、自分に気持ちを伝えてくれた静羽を、この場で抱きしめたかった。
そして、そのままキスをして…手を繋いで、また公園を散策出来たらどんなによかっただろう。
しかしそれはどれも…今の白羽には叶わないものだ。
それでも、白羽なりの今できる最大の答えを返し、2人はその場を後にした。
『彼女とは言えないけど…でも、ちゃんと気持ちを伝えられて、…白羽くんも返してくれた。嬉しい…、言えてよかった』
その後、2人は展望台で当たりを眺め、近くの小さな食パンを売っているお店で、可愛い昼食を済ませた後、売店でお土産を買い朴木達と合流、帰路につく。
帰りの車の中で美津子に…
「どうだった?海皇丸には乗った?愛鍵は?」
と聞かれ、隠すことでもなかった為、白羽が買ってきてくれたので、お互いに名前を書いて壁にはめてきた事を伝えると、とても喜んでくれた。
白羽は決めなきゃ行けない時は、カッコをつけるのよと美津子は言い、笑いあった。
後部座席に乗る2人の鞄には、南京錠と一緒に梱包されていた2つの鍵のストラップが、ユラユラと揺れて光っていた。
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