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66.新学期
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富山へ帰った次の日に、朋羽とヴァーグナー夫妻は仕事のため県外へ出ていった。
その際…
「そういえば今年中に、父さんと母さん日本に来たいって言ってたよ」
と朋羽に言われ、白羽も驚いたような顔をしていた。
普段仕事の忙しさから、家や実家に帰って来ることはほとんどない。
それに父も母も同じ業界にいて、連絡が取れて電話をしたりしても直ぐに切れてしまう。
それでも白羽や白銀家が不自由なく暮らせるように対応し、世界各国の品や写真を送ってくれたりして楽しませてくれている。
寂しくないのかと姫歌が白羽に聞いた事がある。
この学園に入りたての頃は、祖母と暮らし始めて右も左もわからず、今まで一緒に世界を飛び回ってきた両親と離れて暮らすことに、少し寂しさを感じた事はあったらしい。
だが今はその生活にも慣れており、それが当たり前だと考えるようになってからは寂しくないと言う。
それに今は祖母と朴木だけでなく、もう1人家族が増えたのだから。
と…ここで白羽は気付く。
『まさか…新しくメイドが…って話をしたから確認しに来るんじゃないだろうな…』
日本で姫歌に初めて出会って友達になった幼い頃、2週間という短い間にたくさん小さな思い出を積み上げて、それを沢山両親に話した。
日本を離れる時に泣きながらまた会いたいと言って、姫歌と会う約束を果たすために学園へ行くと言い出した時は両親も反対した。
もちろんそれだけで学園へ行く事は認めなかったが、固い意思が変わらなかった事や、朴木に毎日稽古をつけてもらい、勉強もその日から学園へ入学するために人一倍努力した白羽を見て、両親を納得させたのだ。
しかも、姫歌と約束したとはいえ、その学園に来るという確証もなかった。
それでも白羽は姫歌が来てくれることを信じて日本へ向かった。
普通ならただの思い出で、小さい頃あんな人に出会ったんだよね…なんて友達に話して終わるようなエピソードでも、姫歌と白羽にとってはそれで終わらなかったのだ。
お互いに会いたいと願い、数年の時を経て約束を果たした2人が、今一緒にいる。
おそらく祖母から母親へ、白羽がずっと会いたがっていた子に再開できて、その子が訳あってメイドになった…なんて事を聞いたら、確かめてみたくもなるだろう。
「白羽くんの…お父さんとお母さん…」
ひえぇ…と声が聞こえてくるくらいの表情をしている姫歌。
それはそうだ…。
世界を飛び回っている一流ホテルの社長なのだから、もし自分が姫歌と同じような立場なら絶対に緊張するだろうと白羽も思う。
朴木と美津子に、お優しい方々ですよ、そんなに緊張しなくていいわよ、と宥められたが…、年末になるのが少し怖い。
そんな話を新学期の始まった学園で空たちに話す。
「ほほぅー、顔合わせですか奥さん」
なんてことを食堂で、亮と愛莉に見守られながら空にからかわれ話をしていると、楓と楓真が同じ席に座った。
聞けば、今月末入学式があり、そこに楓真が生徒代表として話をしてくるのだと言う。
その時に学校案内などで手伝ってくれる人を募集していて、姫歌達にお願いをしにきたのだ。
「全然OKですよ!」
「私に出来ることなら」
「僕も大丈夫です」
「私も手伝います」
4人は快く引き受けた。
ちなみにもちろん白羽や徹も了承済みで、白羽が行くということは、ミルカもついてくるということだ。
「学園にいる時はほぼ離れようとしないですものね」
「あと姫歌のペンダントの事があってから、何もして来なくなったのが少し気味悪い…」
「まぁ…普段は何もしなければ支障ないから…」
「白羽先輩疲れないのかな…」
「疲れてるけど、諦めてるが正解かな」
呪いを解く方法は探すが、現時点でどうにもならない事は諦めている。
それでも学園にいる時に白羽の視界に、仲間やなにより姫歌が入るそれだけで、昔より白羽の気持ちも楽になった。
手こそ振りはしないが、なんとなくアイコンタクトというか、自分に対して微笑んでくれる事もあって、姫歌はそれだけでよかった。
「それにしても、入学式が2回あるのは不思議ですよね」
「そうだね、それだけ入れ替わりが激しいとも言える」
変身して活躍する姿や、英雄のようにメディアなどで扱われる事、就職先はどれも高待遇な事が多いため、志願者は多いのだが、そこから本当に生き残れるかどうかは本人次第だ。
お金が目にくらむ人や英雄になりたいだけでは、理想と現実は違う。
実際に目の前の魔物を目の当たりにし、戦えず命を落とす人も少なくない。
特に初戦は…。
そんな学園に入学して生き残るのは、強者だけだ。
――――――
「これより入学式を執り行う」
決まった流れ。
名前を呼ばれ立ち上がる入学生達。
その中にはディセンバーもとい、神無月 暁人(かんなづき あきと)の姿があった。
そして増えた教員の紹介も終わり、学園長や楓真が挨拶して入学式は無事に終わった。
ミルカが一緒にいる中、入学生の受付をしていた場所を片付けたり、先生から指示があったものを運んだりしていた姫歌。
掃除もしてから道具を片付け部屋を出ると、白羽とミルカが様子を見に来ていた。
「おわった~?」
「はい、終わりました」
ニコニコしながら聞いてくるミルカ。
やはり少し気味が悪い。
終わったなら報告しに行き、部室へ行って徹の様子でも見に行こうと白羽の提案で歩き始めた時だった。
「ひめかーーーー!!」
と呼ばれ、振り向いた瞬間…
姫歌の身体に抱きつく男子。
「へ?」
勢い余って廊下に転がった。
「あぁ~…この感触…たまらなー…」
姫歌が確認すると、見た事のある徹より少し長めの赤髪短髪の男子が、自分の胸に顔を押し付けて抱きついている…。
「たーくん?!ちょ…ちょっと!離れてっ!!」
「探したんだぞ姫歌~!久々の再開なんだから堪能させてくれたっていいだろー!」
『なんだこいつ…』
いきなり姫歌に抱きついてきた奴を見て、状況がよく掴めてはいないが、姫歌の知り合いであることは白羽もミルカも理解した。
そして、白羽の内心は荒れ始める。
「どうしてここに…?」
姫歌が起き上がって、たーくんとやらを引き離し質問する。
「どうしてって、みりゃ分かるでしょ?制服着てんだから」
「入学したの?!」
「そっ、姫歌追っかけてきたの」
その一言で白羽は敵認定した。
「ねーねー、姫歌ちゃん…だあれ?その人」
「あっ…えっと、すみませんこっちだけで話してしまって…」
「俺の名前は幸村 貴紀(ゆきむら たかのり)、姫歌の婚約者っす!よろしくお願いします先輩方!」
「ちょ…勝手に決めないで!」
「いいだろ減るもんでもないし!」
婚約者認定したことなんて1度もない。
しかも白羽の前でそんなことを言われて姫歌もどうしていいのか分からなかった。
「へぇ~姫歌ちゃんにもいたんだぁ…彼氏!」
「えぇっ!?違うんですが!」
「なんだよ姫歌ー、照れるなよー!」
『あぁ…もうやだ…なんでこんな事に…』
ミルカも貴紀も言っても聞いてくれなそうな雰囲気だ。
「私ミルカ・シュバルツって言うの、よろしくね貴紀くん」
「よろしくお願いしまーす、ミルカ先輩!」
「でね、横にいるのが、私の彼氏」
「そうなんすね!お名前伺ってもいいっすか?!」
貴紀は名乗ってくれることを期待して待っている。
しかし横に立っている白羽から出た言葉は…
「それを知ってどうするつもりだ…。答える義理はない」
その際…
「そういえば今年中に、父さんと母さん日本に来たいって言ってたよ」
と朋羽に言われ、白羽も驚いたような顔をしていた。
普段仕事の忙しさから、家や実家に帰って来ることはほとんどない。
それに父も母も同じ業界にいて、連絡が取れて電話をしたりしても直ぐに切れてしまう。
それでも白羽や白銀家が不自由なく暮らせるように対応し、世界各国の品や写真を送ってくれたりして楽しませてくれている。
寂しくないのかと姫歌が白羽に聞いた事がある。
この学園に入りたての頃は、祖母と暮らし始めて右も左もわからず、今まで一緒に世界を飛び回ってきた両親と離れて暮らすことに、少し寂しさを感じた事はあったらしい。
だが今はその生活にも慣れており、それが当たり前だと考えるようになってからは寂しくないと言う。
それに今は祖母と朴木だけでなく、もう1人家族が増えたのだから。
と…ここで白羽は気付く。
『まさか…新しくメイドが…って話をしたから確認しに来るんじゃないだろうな…』
日本で姫歌に初めて出会って友達になった幼い頃、2週間という短い間にたくさん小さな思い出を積み上げて、それを沢山両親に話した。
日本を離れる時に泣きながらまた会いたいと言って、姫歌と会う約束を果たすために学園へ行くと言い出した時は両親も反対した。
もちろんそれだけで学園へ行く事は認めなかったが、固い意思が変わらなかった事や、朴木に毎日稽古をつけてもらい、勉強もその日から学園へ入学するために人一倍努力した白羽を見て、両親を納得させたのだ。
しかも、姫歌と約束したとはいえ、その学園に来るという確証もなかった。
それでも白羽は姫歌が来てくれることを信じて日本へ向かった。
普通ならただの思い出で、小さい頃あんな人に出会ったんだよね…なんて友達に話して終わるようなエピソードでも、姫歌と白羽にとってはそれで終わらなかったのだ。
お互いに会いたいと願い、数年の時を経て約束を果たした2人が、今一緒にいる。
おそらく祖母から母親へ、白羽がずっと会いたがっていた子に再開できて、その子が訳あってメイドになった…なんて事を聞いたら、確かめてみたくもなるだろう。
「白羽くんの…お父さんとお母さん…」
ひえぇ…と声が聞こえてくるくらいの表情をしている姫歌。
それはそうだ…。
世界を飛び回っている一流ホテルの社長なのだから、もし自分が姫歌と同じような立場なら絶対に緊張するだろうと白羽も思う。
朴木と美津子に、お優しい方々ですよ、そんなに緊張しなくていいわよ、と宥められたが…、年末になるのが少し怖い。
そんな話を新学期の始まった学園で空たちに話す。
「ほほぅー、顔合わせですか奥さん」
なんてことを食堂で、亮と愛莉に見守られながら空にからかわれ話をしていると、楓と楓真が同じ席に座った。
聞けば、今月末入学式があり、そこに楓真が生徒代表として話をしてくるのだと言う。
その時に学校案内などで手伝ってくれる人を募集していて、姫歌達にお願いをしにきたのだ。
「全然OKですよ!」
「私に出来ることなら」
「僕も大丈夫です」
「私も手伝います」
4人は快く引き受けた。
ちなみにもちろん白羽や徹も了承済みで、白羽が行くということは、ミルカもついてくるということだ。
「学園にいる時はほぼ離れようとしないですものね」
「あと姫歌のペンダントの事があってから、何もして来なくなったのが少し気味悪い…」
「まぁ…普段は何もしなければ支障ないから…」
「白羽先輩疲れないのかな…」
「疲れてるけど、諦めてるが正解かな」
呪いを解く方法は探すが、現時点でどうにもならない事は諦めている。
それでも学園にいる時に白羽の視界に、仲間やなにより姫歌が入るそれだけで、昔より白羽の気持ちも楽になった。
手こそ振りはしないが、なんとなくアイコンタクトというか、自分に対して微笑んでくれる事もあって、姫歌はそれだけでよかった。
「それにしても、入学式が2回あるのは不思議ですよね」
「そうだね、それだけ入れ替わりが激しいとも言える」
変身して活躍する姿や、英雄のようにメディアなどで扱われる事、就職先はどれも高待遇な事が多いため、志願者は多いのだが、そこから本当に生き残れるかどうかは本人次第だ。
お金が目にくらむ人や英雄になりたいだけでは、理想と現実は違う。
実際に目の前の魔物を目の当たりにし、戦えず命を落とす人も少なくない。
特に初戦は…。
そんな学園に入学して生き残るのは、強者だけだ。
――――――
「これより入学式を執り行う」
決まった流れ。
名前を呼ばれ立ち上がる入学生達。
その中にはディセンバーもとい、神無月 暁人(かんなづき あきと)の姿があった。
そして増えた教員の紹介も終わり、学園長や楓真が挨拶して入学式は無事に終わった。
ミルカが一緒にいる中、入学生の受付をしていた場所を片付けたり、先生から指示があったものを運んだりしていた姫歌。
掃除もしてから道具を片付け部屋を出ると、白羽とミルカが様子を見に来ていた。
「おわった~?」
「はい、終わりました」
ニコニコしながら聞いてくるミルカ。
やはり少し気味が悪い。
終わったなら報告しに行き、部室へ行って徹の様子でも見に行こうと白羽の提案で歩き始めた時だった。
「ひめかーーーー!!」
と呼ばれ、振り向いた瞬間…
姫歌の身体に抱きつく男子。
「へ?」
勢い余って廊下に転がった。
「あぁ~…この感触…たまらなー…」
姫歌が確認すると、見た事のある徹より少し長めの赤髪短髪の男子が、自分の胸に顔を押し付けて抱きついている…。
「たーくん?!ちょ…ちょっと!離れてっ!!」
「探したんだぞ姫歌~!久々の再開なんだから堪能させてくれたっていいだろー!」
『なんだこいつ…』
いきなり姫歌に抱きついてきた奴を見て、状況がよく掴めてはいないが、姫歌の知り合いであることは白羽もミルカも理解した。
そして、白羽の内心は荒れ始める。
「どうしてここに…?」
姫歌が起き上がって、たーくんとやらを引き離し質問する。
「どうしてって、みりゃ分かるでしょ?制服着てんだから」
「入学したの?!」
「そっ、姫歌追っかけてきたの」
その一言で白羽は敵認定した。
「ねーねー、姫歌ちゃん…だあれ?その人」
「あっ…えっと、すみませんこっちだけで話してしまって…」
「俺の名前は幸村 貴紀(ゆきむら たかのり)、姫歌の婚約者っす!よろしくお願いします先輩方!」
「ちょ…勝手に決めないで!」
「いいだろ減るもんでもないし!」
婚約者認定したことなんて1度もない。
しかも白羽の前でそんなことを言われて姫歌もどうしていいのか分からなかった。
「へぇ~姫歌ちゃんにもいたんだぁ…彼氏!」
「えぇっ!?違うんですが!」
「なんだよ姫歌ー、照れるなよー!」
『あぁ…もうやだ…なんでこんな事に…』
ミルカも貴紀も言っても聞いてくれなそうな雰囲気だ。
「私ミルカ・シュバルツって言うの、よろしくね貴紀くん」
「よろしくお願いしまーす、ミルカ先輩!」
「でね、横にいるのが、私の彼氏」
「そうなんすね!お名前伺ってもいいっすか?!」
貴紀は名乗ってくれることを期待して待っている。
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