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56.白羽のぬいぐるみ
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いつもより早い起床。
朝の日差しはまだ柔らかい。
気持ちよく準備がしたいと、姫歌は窓を開ける。
爽やかに入ってくる風が部屋を駆け抜け髪を揺らす。
今日くらい少しおめかししてもいいかなと、ドレッサーの前に座り、髪型を考えた。
髪を下ろしていると、やはり夏は暑い。
それならアップにするかまとめてしまおうと、ゆるふわにしたり三つ編みにしてみたり、自分に合いそうな髪型を探す。
悩んでいるうちにどんどん時間は過ぎ、いつもと変わらない時間になりつつあった。
焦る姫歌。
毛先を少し緩く、くるっと巻いてから首の後ろに空間ができるようにポニーテールを作り、シュシュを付けた。
相変わらず白羽からもらったリボンは固定の位置にあるが、シンプルでこれが爽やかに見えて涼しい。
よしっ、と気合を入れ前日にまとめてあった荷物を持つと外へ出た。
「おはようございます」
そう言いながら白銀家の玄関を通ると、そこにいたのは荷物をまとめて待っていた家族だった。
しかも見ると…白羽もポニーテールだった。
「お、姫歌ちゃんおはよう!ポニーテールで爽やかだ。白羽と一緒だね」
ニコニコしながら姫歌を迎え入れる朋羽を通りすぎ、白羽に挨拶する。
「おはよう…」
「お、おぅ…、おはよう」
姫歌に挨拶されると白羽も照れ臭そうに朝の挨拶をして、顔を反らしながらも横に並ぶ。
それをとても微笑ましいなと思いながら見る皆の視線がくすぐったい。
とりあえずは今いる人の荷物をバスに詰め込む作業を始めた。
その作業をしているうちに、6人もそれぞれ到着する。
付いた途端、白羽と姫歌が同じ髪型なのを見て徹が
「お前ら夫婦かよー」
と…からかってきたが、白羽に頬を伸び縮みされて黙らされていた。
楓真はいつもポニーテールなのだが、楓も今回ポニーテールにしてきていたので、お揃いだと少し親近感がわく。
しかも楓のポニーテールにら三つ編みも混ざっていてオシャレだ。
まだ楓とはそこまで話をした事がない。
今回の旅行で仲良くなれたらいいなと思う姫歌。
最後に愛莉と亮が合流し、全員揃ったところで朋羽が皆を集めた。
「よし、みんな揃ったことだし、今からバスに乗り込んで貰おうと思う。でも、ただ中に入って座るだけじゃつまらないから、サービスエリアに止まるごとにくじ引きで座る座席を決めるよ!」
朋羽の提案に修学旅行気分だ。
バスの中は座席がペアになって、それが6列ある。
朋羽が用意してくれた、お手製の色分けの棒を引いて、ペアを決めた。
ちなみに朴木とヴァーグナー夫妻が交代で運転するらしい。
そして出発する時の姫歌の隣は楓だった。
バスに乗り込み楓と一緒に座る。
「衣笠先輩よろしくお願いします」
姫歌がそう楓に話かけると
「楓でいい。先輩とかそういうのじゃなくて、友達がいい」
そう言ってきた。
先輩とつけるとどうしても上下関係ができてしまう。
楓はそれが嫌だったのだろう。
「わかりました。じゃあ私も姫歌って呼んでください」
「じゃあ姫歌…、敬語もやめて。白羽とは普通に話してるなら、私ともできるでしょ?」
「えっ…あ、うん…頑張る…」
慣れていないだけだが、まだ楓がつかめない。
怒っているわけでもないのだが、言葉が少し冷たく感じる。
「ごめんね…楓少し慣れるまで冷たく感じるかも」
後ろの座席から楓真が姫歌に声をかけてきた。
大丈夫ですと返しながらシートベルトを装着し、朋羽から配られた紅茶をサイドのくぼみに入れた。
皆がシートベルトを付けた事を確認すると、朴木がバスを発進させる。
「紅茶…好きなの?」
ある程度走ってから、楓から質問される。
あらかじめ朋羽には一番最初の飲み物だけ好きなものを注文できた。
姫歌が紅茶をチョイスしていたことが楓にとって気になったようだ。
「うん、普段から紅茶大好きなの」
「そう…私も好き。ハーブティーとかよく飲む」
「ハーブティー何が好き?」
「レモングラス」
「レモングラス私も好き、でも一番はラベンダーティーかな」
そこから会話も弾むようになり、フェンシングを始めたきっかけや、幼いころの楓真の事を聞くことができた。
フェンシングを始めたのは母親が選手だった影響のようだ。
その事もあってか、変身する時もレイピアで戦うのだとか。
そして家も近く、親同士が交流があったことで、幼いころから楓真と楓は本当の兄妹のように過ごしてきたらしい。
物心ついた時から楓真は髪が長かったのだと言う。
その髪の長さ故に、同級生に理解されずいじめられる事もあった。
その時は楓がその同級生の前に立ったこともしばしば。
2人で助け合ってきた。
学校で困ったことがあった時の相談や、テスト勉強も当たり前のように一緒にしている。
そんな楓真の事を楓はどう思っているのだろう。
さすがに座席の後ろに楓真がいる状態で聞くのはどうなのかと姫歌も思ったため、今日泊まるコテージの時に聞いてみることにした。
もし楓がいいのなら、楓真の事が好きでいるのなら、恋愛同盟に一緒に入ってみんなで盛り上がれたらいいなと姫歌は思った。
サービスエリアについて皆で買い食いをして、飲み物の追加を買う。
もともと住んでいたところへ進むにつれ、サービスエリアや標識に軍那の文字が目に入る。
姫歌の心が少し痛んでいた。
『大丈夫…一人じゃない、皆がいる』
そう自分に言い聞かせる姫歌だが、身体はそう言う事を聞いてくれない…。
胸を押さえて俯く姫歌に、一緒の席になった空が心配して声をかけた。
「姫歌…大丈夫?」
「うん…大丈夫…」
大丈夫かと聞かれて大丈夫ではないのに、心配をかけたくなくてそう答えてしまうのは姫歌の悪い癖である。
そういう癖があるのも、子どもながらに自分のことよりも両親の事を優先させ、自分を押し殺して生きなければならなかった環境のせいなのだ。
どれだけ姫歌が頑張っても、どれだけ親の為に動いても、それが当たり前であり、積み重ねた努力は1度の失敗で全てが台無しになる。
『役立たず』
その声が頭の中に聞こえてくる感じがした。
苦しそうな姫歌を心配して、空が白羽に相談する。
白羽が朴木に言って、パーキングエリアに停車すると、美津子と一緒に姫歌の持ち物を捜索した。
「あったわ」
そう言って美津子が鞄から取り出したのは、白髪で赤目の大きめのぬいぐるみ。
どう見ても白羽をぬいぐるみにしたようにしか見えない。
姫歌は定期的に少し憂鬱になる事がある、その時に自分の気持ちを落ち着けるために抱っこしているのがこのぬいぐるみなのだ。
白羽も美津子もそれを知っていた。
そのぬいぐるみを白羽に渡し、持っていくよう促す。
「桜川…これ」
眼が虚ろになった姫歌が声に反応し、ぬいぐるみを受け取ってギュッと抱きしめている。
少しだけ表情が和らいで、そのままふっと寝るような感じになった。
「なんか白羽先輩に似てますねこのぬいぐるみ」
「姫歌らしいよ、亮くんが言ってるので間違いないんじゃないかなー」
なんて会話を近くで空と亮がしている。
「姫歌さんそんなにお辛いことがあったんですか?」
そう聞く愛莉に白羽が答えた。
「例えば…毎日、お前はダメな人間だ、クズだと言われ続けたら、自分ならどうなると思う?」
「頭が…おかしくなりそうです」
「桜川は…そういう環境で育った。親の所有物として、ありとあらゆるものを管理され、親の決めた規律の中で従わなければ殴られるそんな環境。だから今でもそれがトラウマで悩んだり、苦しんだりしてる」
「そういう時…どうしたら」
「普通でいいんだ、いつも通り接すればいい。本人が自分の力で立ち直ったり前に進まなくちゃならない。必要があれば話を聞いたり手助けすることはあるが、隣にいるだけでも時間が経てば治る。その繰り返し」
おそらく時間が立てば姫歌の気持ちも元に戻るだろう。
気持ちの浮き沈みやトラウマに関しては、治るのに時間もかかり、克服できるまでにも本人のペースでやる事が大事なのだ。
そして周りはそれを理解して、必要があれば手助けをする。
その環境が整って初めて、回復に向かうのだ。
落ち着いた姫歌を確認し、バスはまた走り出す。
今度は楽しい思い出を皆と作るために。
朝の日差しはまだ柔らかい。
気持ちよく準備がしたいと、姫歌は窓を開ける。
爽やかに入ってくる風が部屋を駆け抜け髪を揺らす。
今日くらい少しおめかししてもいいかなと、ドレッサーの前に座り、髪型を考えた。
髪を下ろしていると、やはり夏は暑い。
それならアップにするかまとめてしまおうと、ゆるふわにしたり三つ編みにしてみたり、自分に合いそうな髪型を探す。
悩んでいるうちにどんどん時間は過ぎ、いつもと変わらない時間になりつつあった。
焦る姫歌。
毛先を少し緩く、くるっと巻いてから首の後ろに空間ができるようにポニーテールを作り、シュシュを付けた。
相変わらず白羽からもらったリボンは固定の位置にあるが、シンプルでこれが爽やかに見えて涼しい。
よしっ、と気合を入れ前日にまとめてあった荷物を持つと外へ出た。
「おはようございます」
そう言いながら白銀家の玄関を通ると、そこにいたのは荷物をまとめて待っていた家族だった。
しかも見ると…白羽もポニーテールだった。
「お、姫歌ちゃんおはよう!ポニーテールで爽やかだ。白羽と一緒だね」
ニコニコしながら姫歌を迎え入れる朋羽を通りすぎ、白羽に挨拶する。
「おはよう…」
「お、おぅ…、おはよう」
姫歌に挨拶されると白羽も照れ臭そうに朝の挨拶をして、顔を反らしながらも横に並ぶ。
それをとても微笑ましいなと思いながら見る皆の視線がくすぐったい。
とりあえずは今いる人の荷物をバスに詰め込む作業を始めた。
その作業をしているうちに、6人もそれぞれ到着する。
付いた途端、白羽と姫歌が同じ髪型なのを見て徹が
「お前ら夫婦かよー」
と…からかってきたが、白羽に頬を伸び縮みされて黙らされていた。
楓真はいつもポニーテールなのだが、楓も今回ポニーテールにしてきていたので、お揃いだと少し親近感がわく。
しかも楓のポニーテールにら三つ編みも混ざっていてオシャレだ。
まだ楓とはそこまで話をした事がない。
今回の旅行で仲良くなれたらいいなと思う姫歌。
最後に愛莉と亮が合流し、全員揃ったところで朋羽が皆を集めた。
「よし、みんな揃ったことだし、今からバスに乗り込んで貰おうと思う。でも、ただ中に入って座るだけじゃつまらないから、サービスエリアに止まるごとにくじ引きで座る座席を決めるよ!」
朋羽の提案に修学旅行気分だ。
バスの中は座席がペアになって、それが6列ある。
朋羽が用意してくれた、お手製の色分けの棒を引いて、ペアを決めた。
ちなみに朴木とヴァーグナー夫妻が交代で運転するらしい。
そして出発する時の姫歌の隣は楓だった。
バスに乗り込み楓と一緒に座る。
「衣笠先輩よろしくお願いします」
姫歌がそう楓に話かけると
「楓でいい。先輩とかそういうのじゃなくて、友達がいい」
そう言ってきた。
先輩とつけるとどうしても上下関係ができてしまう。
楓はそれが嫌だったのだろう。
「わかりました。じゃあ私も姫歌って呼んでください」
「じゃあ姫歌…、敬語もやめて。白羽とは普通に話してるなら、私ともできるでしょ?」
「えっ…あ、うん…頑張る…」
慣れていないだけだが、まだ楓がつかめない。
怒っているわけでもないのだが、言葉が少し冷たく感じる。
「ごめんね…楓少し慣れるまで冷たく感じるかも」
後ろの座席から楓真が姫歌に声をかけてきた。
大丈夫ですと返しながらシートベルトを装着し、朋羽から配られた紅茶をサイドのくぼみに入れた。
皆がシートベルトを付けた事を確認すると、朴木がバスを発進させる。
「紅茶…好きなの?」
ある程度走ってから、楓から質問される。
あらかじめ朋羽には一番最初の飲み物だけ好きなものを注文できた。
姫歌が紅茶をチョイスしていたことが楓にとって気になったようだ。
「うん、普段から紅茶大好きなの」
「そう…私も好き。ハーブティーとかよく飲む」
「ハーブティー何が好き?」
「レモングラス」
「レモングラス私も好き、でも一番はラベンダーティーかな」
そこから会話も弾むようになり、フェンシングを始めたきっかけや、幼いころの楓真の事を聞くことができた。
フェンシングを始めたのは母親が選手だった影響のようだ。
その事もあってか、変身する時もレイピアで戦うのだとか。
そして家も近く、親同士が交流があったことで、幼いころから楓真と楓は本当の兄妹のように過ごしてきたらしい。
物心ついた時から楓真は髪が長かったのだと言う。
その髪の長さ故に、同級生に理解されずいじめられる事もあった。
その時は楓がその同級生の前に立ったこともしばしば。
2人で助け合ってきた。
学校で困ったことがあった時の相談や、テスト勉強も当たり前のように一緒にしている。
そんな楓真の事を楓はどう思っているのだろう。
さすがに座席の後ろに楓真がいる状態で聞くのはどうなのかと姫歌も思ったため、今日泊まるコテージの時に聞いてみることにした。
もし楓がいいのなら、楓真の事が好きでいるのなら、恋愛同盟に一緒に入ってみんなで盛り上がれたらいいなと姫歌は思った。
サービスエリアについて皆で買い食いをして、飲み物の追加を買う。
もともと住んでいたところへ進むにつれ、サービスエリアや標識に軍那の文字が目に入る。
姫歌の心が少し痛んでいた。
『大丈夫…一人じゃない、皆がいる』
そう自分に言い聞かせる姫歌だが、身体はそう言う事を聞いてくれない…。
胸を押さえて俯く姫歌に、一緒の席になった空が心配して声をかけた。
「姫歌…大丈夫?」
「うん…大丈夫…」
大丈夫かと聞かれて大丈夫ではないのに、心配をかけたくなくてそう答えてしまうのは姫歌の悪い癖である。
そういう癖があるのも、子どもながらに自分のことよりも両親の事を優先させ、自分を押し殺して生きなければならなかった環境のせいなのだ。
どれだけ姫歌が頑張っても、どれだけ親の為に動いても、それが当たり前であり、積み重ねた努力は1度の失敗で全てが台無しになる。
『役立たず』
その声が頭の中に聞こえてくる感じがした。
苦しそうな姫歌を心配して、空が白羽に相談する。
白羽が朴木に言って、パーキングエリアに停車すると、美津子と一緒に姫歌の持ち物を捜索した。
「あったわ」
そう言って美津子が鞄から取り出したのは、白髪で赤目の大きめのぬいぐるみ。
どう見ても白羽をぬいぐるみにしたようにしか見えない。
姫歌は定期的に少し憂鬱になる事がある、その時に自分の気持ちを落ち着けるために抱っこしているのがこのぬいぐるみなのだ。
白羽も美津子もそれを知っていた。
そのぬいぐるみを白羽に渡し、持っていくよう促す。
「桜川…これ」
眼が虚ろになった姫歌が声に反応し、ぬいぐるみを受け取ってギュッと抱きしめている。
少しだけ表情が和らいで、そのままふっと寝るような感じになった。
「なんか白羽先輩に似てますねこのぬいぐるみ」
「姫歌らしいよ、亮くんが言ってるので間違いないんじゃないかなー」
なんて会話を近くで空と亮がしている。
「姫歌さんそんなにお辛いことがあったんですか?」
そう聞く愛莉に白羽が答えた。
「例えば…毎日、お前はダメな人間だ、クズだと言われ続けたら、自分ならどうなると思う?」
「頭が…おかしくなりそうです」
「桜川は…そういう環境で育った。親の所有物として、ありとあらゆるものを管理され、親の決めた規律の中で従わなければ殴られるそんな環境。だから今でもそれがトラウマで悩んだり、苦しんだりしてる」
「そういう時…どうしたら」
「普通でいいんだ、いつも通り接すればいい。本人が自分の力で立ち直ったり前に進まなくちゃならない。必要があれば話を聞いたり手助けすることはあるが、隣にいるだけでも時間が経てば治る。その繰り返し」
おそらく時間が立てば姫歌の気持ちも元に戻るだろう。
気持ちの浮き沈みやトラウマに関しては、治るのに時間もかかり、克服できるまでにも本人のペースでやる事が大事なのだ。
そして周りはそれを理解して、必要があれば手助けをする。
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