43 / 143
42.白羽のいない日
しおりを挟む
白羽の兄は地方での仕事のため、また白銀家から旅行に行く8月まで留守にするらしい。
見送った美津子は少し寂しそうだったが、仕事なので仕方ない。
週末が迫った金曜日、いつものように学園で過ごしていると、午後の授業が始まる前くらいに、校内放送でAクラスとSクラスの人が体育館へ集まるよう呼ばれている。
姫歌が学園で生活するようになってから、二つのクラスが同時に呼ばれるのは初めてだった。
『何があるんだろう』
そう思いながら姫歌は午後の授業を受ける。
一方、その頃白羽達は体育館に集められたことについて、大体の予想はできていた。
「よし、集まったな。それではこれから大型派遣について説明する」
『やっぱりか…』
そう思った白羽達が先生の話を聞いていると、今回の大型派遣は5ヵ所に分かれて派遣されるらしい。
軍の情報によると、関西と関東地域の空間に大きな裂け目ができ、魔物の軍勢が押し寄せているのだという。
そこは軍で対応しているものの、幾つかそれと同時に日本各地で小さな空間亀裂が生じ、軍だけでは対応しきれない場所もあるため、そこへ派遣されるとのこと。
仏島、岩川、狭島、山若、短崎の計5ヵ所。
来週1週間はそれぞれ派遣先で過ごすことになる。
その説明を帰宅時に白羽が姫歌に伝えた。
姫歌は少し残念そうに話を聞いていた。
『そっか……1週間、会えないんだ……』
姫歌にとっては、白羽と再開してから初めて離れる期間になる。
「気を付けて行ってきてね…」
「あぁ…」
そのまま黙ってはいるが、あからさまにしょぼくれている姫歌。
白羽もそれがわかったのか、姫歌を安心させようとする。
「大丈夫だ、すぐ帰る。徹は学園に唯一Sクラスで残るから、何かあれば連絡するといい。それに、今は離れていても、Limeだってあるだろ」
「うん、そうだよね」
しょぼくれていても何も変わらない。
派遣される事はもう決定事項、変えることはできない。
それなら、自分は自分で出来ることをやって待つしかない。
『あと2日…か。よしっ…』
——————————————————
白羽が派遣へ出かける日、本館のロビーで美津子や朴木と一緒に見送る。
「いってらっしゃい、あなたの事だから大丈夫だと思うけど、しっかりお勤めしてくるのよ」
「白羽ぼっちゃまなら大丈夫です。ただお怪我はされませんように」
「あぁ、気を付ける」
その言葉に続いて、白羽が姫歌の方を見た。
「あっ…、えっと…。これ…よかったら持って行って」
そう言って小さな袋を白羽に手渡す。
「開けても?」
という白羽の言葉に頷く。
中に入っていたのは、赤色の宝石のついた銀色のイヤーカフだった。
白羽はそのイヤーカフを手に取った瞬間、魔力が込められていることを察した。
「これ…どうやって入手した?」
「イヤーカフはちょっとお出かけしてきたときに買った、普通に一般販売されてるものだよ。宝石はおばあちゃんから貰った物の残りで、組み合わせて作ったの」
「なるほど…、だから魔力が強いのか」
「おばあちゃん昔から器用で、そういうの作るのも得意だったみたい。私もそれを教わったの。たぶん守護の力で、一回は何かあっても身代わりになってくれる」
白羽はイヤーカフを左耳に着ける。
耳から取れないように、自分でピンを追加して。
イヤーカフの機能だけだと、戦闘中取れてしまう可能性がある。
せっかくもらった物をなくしたくはなかった。
「ありがとう、じゃあ…行ってくる」
「うん、気を付けてね。行ってらっしゃい」
姫歌もできるなら、ついて行きたかった。
でも今、自分にその資格はない。
玄関ドアを開け去っていく白羽の後ろ姿に、逞しさと寂しさを感じながら、ドアはその姿を隠した。
「大丈夫よ、1週間少し辛いかもしれないけど、またすぐ会えるわ」
しゅんとした顔が美津子たちにもバレバレだったのか、そう話しかけられる。
「わっ…、あの…が、頑張ります…」
少し照れながら姫歌はいつもの工程に戻る。
自分も早々に準備して学校へ行かなくては。
制服に着替え、カバンを持って家から出る。
この家になってから一人で登校するのは初めてだなと思いながら門を出た時だった。
「おっはよ~!」
元気で明るい聞き覚えのある声。
そこにいたのは徹だった。
「あ、あれ?おはようございます神谷先輩」
「びっくりした?」
それはそうだ。
もともと一人で登校しようとしていたのだから。
「白羽にね、俺がいない間一緒に登下校してほしいって頼まれてね」
「えっ…そうなんですか?なんかすみません」
「いいのいいの、popocoのランチ3回分で手を打ったから!」
ケラケラと笑う徹に、食べ物につられたのか…と思う姫歌。
『神谷先輩単純だなぁ…』
そうは思ったものの、一緒に登校してくれる人がいるのは心強い。
魔物であれば容赦なく攻撃ができるが、人間相手であればそうはいかない。
ちょっと空に妬かれるかなとも思ったが、白羽が配慮してくれてのことだと思い、甘えることにした。
学園についてから空に説明をすると、むしろ私が一緒に登下校したいと言われる。
寮だからそれは無理なのだが。
いつも通り普通に過ごしているはずなのだが、やはりどこか落ち着かない。
今自分が学園でこうやって生活しているうちに、白羽達は派遣先で戦っているのだ。
「やっぱり落ち着かない?」
「あ…わかっちゃう?」
「桜川さんは結構表に出やすいタイプですよね」
お昼を食べながら空と亮と会話する。
表情や行動にすぐ感情が出てしまうのは、姫歌自身もよくわかっている。
だが、自分で制御しようと思ってもなかなかできないのだ。
「でも姫歌の気持ちもわかるなぁ。もし…私も同じ気持ちだったらきっとそわそわしちゃうと思うもん」
「僕も…早く役に立ちたいって思ってしまいます。戦っている人がいるのに、僕らはまだここにいるしかないなんて」
「そっか、亮くんも愛莉先輩が派遣でいないんだもんね」
1週間という期間、美津子はすぐまた会えるとは行っていたが、とてつもなく長い1週間になりそうだなと姫歌は思った。
授業が終わり、部活をして帰宅する時、いつもとは違う横にいる徹。
雑談はもちろんしてくれて楽しいのだが、隣にいる安心感は白羽のほうが上だ。
どちらかというと白羽はあまり話さない。
一度好きなジャンルについて語りだすと止まらないことはあるが、帰る時、どこかに出かける時、くつろいでいる時も、あまり話さないのだ。
それでも、たまに姫歌の方を見て確認したり、気にかけてくれているのを姫歌も感じ取れて、何も話さなくても一緒に居れるだけでよかった。
恋人同士という特別な関係ではないけれど、大事にしてくれているのは伝わる。
姫歌はその空間が好きだった。
「送ってくださって、ありがとうございました」
「ううん、いいよ。また明日ね!」
そう言い、姫歌は自分の家へ戻る。
制服を脱いで、下着のままポスッとベッドに倒れこんだ。
『1日目…、白羽くんがいなかっただけで…こんなに…切ないなんて…。白羽くん…今どうしてるんだろう…?大丈夫かな…』
見送った美津子は少し寂しそうだったが、仕事なので仕方ない。
週末が迫った金曜日、いつものように学園で過ごしていると、午後の授業が始まる前くらいに、校内放送でAクラスとSクラスの人が体育館へ集まるよう呼ばれている。
姫歌が学園で生活するようになってから、二つのクラスが同時に呼ばれるのは初めてだった。
『何があるんだろう』
そう思いながら姫歌は午後の授業を受ける。
一方、その頃白羽達は体育館に集められたことについて、大体の予想はできていた。
「よし、集まったな。それではこれから大型派遣について説明する」
『やっぱりか…』
そう思った白羽達が先生の話を聞いていると、今回の大型派遣は5ヵ所に分かれて派遣されるらしい。
軍の情報によると、関西と関東地域の空間に大きな裂け目ができ、魔物の軍勢が押し寄せているのだという。
そこは軍で対応しているものの、幾つかそれと同時に日本各地で小さな空間亀裂が生じ、軍だけでは対応しきれない場所もあるため、そこへ派遣されるとのこと。
仏島、岩川、狭島、山若、短崎の計5ヵ所。
来週1週間はそれぞれ派遣先で過ごすことになる。
その説明を帰宅時に白羽が姫歌に伝えた。
姫歌は少し残念そうに話を聞いていた。
『そっか……1週間、会えないんだ……』
姫歌にとっては、白羽と再開してから初めて離れる期間になる。
「気を付けて行ってきてね…」
「あぁ…」
そのまま黙ってはいるが、あからさまにしょぼくれている姫歌。
白羽もそれがわかったのか、姫歌を安心させようとする。
「大丈夫だ、すぐ帰る。徹は学園に唯一Sクラスで残るから、何かあれば連絡するといい。それに、今は離れていても、Limeだってあるだろ」
「うん、そうだよね」
しょぼくれていても何も変わらない。
派遣される事はもう決定事項、変えることはできない。
それなら、自分は自分で出来ることをやって待つしかない。
『あと2日…か。よしっ…』
——————————————————
白羽が派遣へ出かける日、本館のロビーで美津子や朴木と一緒に見送る。
「いってらっしゃい、あなたの事だから大丈夫だと思うけど、しっかりお勤めしてくるのよ」
「白羽ぼっちゃまなら大丈夫です。ただお怪我はされませんように」
「あぁ、気を付ける」
その言葉に続いて、白羽が姫歌の方を見た。
「あっ…、えっと…。これ…よかったら持って行って」
そう言って小さな袋を白羽に手渡す。
「開けても?」
という白羽の言葉に頷く。
中に入っていたのは、赤色の宝石のついた銀色のイヤーカフだった。
白羽はそのイヤーカフを手に取った瞬間、魔力が込められていることを察した。
「これ…どうやって入手した?」
「イヤーカフはちょっとお出かけしてきたときに買った、普通に一般販売されてるものだよ。宝石はおばあちゃんから貰った物の残りで、組み合わせて作ったの」
「なるほど…、だから魔力が強いのか」
「おばあちゃん昔から器用で、そういうの作るのも得意だったみたい。私もそれを教わったの。たぶん守護の力で、一回は何かあっても身代わりになってくれる」
白羽はイヤーカフを左耳に着ける。
耳から取れないように、自分でピンを追加して。
イヤーカフの機能だけだと、戦闘中取れてしまう可能性がある。
せっかくもらった物をなくしたくはなかった。
「ありがとう、じゃあ…行ってくる」
「うん、気を付けてね。行ってらっしゃい」
姫歌もできるなら、ついて行きたかった。
でも今、自分にその資格はない。
玄関ドアを開け去っていく白羽の後ろ姿に、逞しさと寂しさを感じながら、ドアはその姿を隠した。
「大丈夫よ、1週間少し辛いかもしれないけど、またすぐ会えるわ」
しゅんとした顔が美津子たちにもバレバレだったのか、そう話しかけられる。
「わっ…、あの…が、頑張ります…」
少し照れながら姫歌はいつもの工程に戻る。
自分も早々に準備して学校へ行かなくては。
制服に着替え、カバンを持って家から出る。
この家になってから一人で登校するのは初めてだなと思いながら門を出た時だった。
「おっはよ~!」
元気で明るい聞き覚えのある声。
そこにいたのは徹だった。
「あ、あれ?おはようございます神谷先輩」
「びっくりした?」
それはそうだ。
もともと一人で登校しようとしていたのだから。
「白羽にね、俺がいない間一緒に登下校してほしいって頼まれてね」
「えっ…そうなんですか?なんかすみません」
「いいのいいの、popocoのランチ3回分で手を打ったから!」
ケラケラと笑う徹に、食べ物につられたのか…と思う姫歌。
『神谷先輩単純だなぁ…』
そうは思ったものの、一緒に登校してくれる人がいるのは心強い。
魔物であれば容赦なく攻撃ができるが、人間相手であればそうはいかない。
ちょっと空に妬かれるかなとも思ったが、白羽が配慮してくれてのことだと思い、甘えることにした。
学園についてから空に説明をすると、むしろ私が一緒に登下校したいと言われる。
寮だからそれは無理なのだが。
いつも通り普通に過ごしているはずなのだが、やはりどこか落ち着かない。
今自分が学園でこうやって生活しているうちに、白羽達は派遣先で戦っているのだ。
「やっぱり落ち着かない?」
「あ…わかっちゃう?」
「桜川さんは結構表に出やすいタイプですよね」
お昼を食べながら空と亮と会話する。
表情や行動にすぐ感情が出てしまうのは、姫歌自身もよくわかっている。
だが、自分で制御しようと思ってもなかなかできないのだ。
「でも姫歌の気持ちもわかるなぁ。もし…私も同じ気持ちだったらきっとそわそわしちゃうと思うもん」
「僕も…早く役に立ちたいって思ってしまいます。戦っている人がいるのに、僕らはまだここにいるしかないなんて」
「そっか、亮くんも愛莉先輩が派遣でいないんだもんね」
1週間という期間、美津子はすぐまた会えるとは行っていたが、とてつもなく長い1週間になりそうだなと姫歌は思った。
授業が終わり、部活をして帰宅する時、いつもとは違う横にいる徹。
雑談はもちろんしてくれて楽しいのだが、隣にいる安心感は白羽のほうが上だ。
どちらかというと白羽はあまり話さない。
一度好きなジャンルについて語りだすと止まらないことはあるが、帰る時、どこかに出かける時、くつろいでいる時も、あまり話さないのだ。
それでも、たまに姫歌の方を見て確認したり、気にかけてくれているのを姫歌も感じ取れて、何も話さなくても一緒に居れるだけでよかった。
恋人同士という特別な関係ではないけれど、大事にしてくれているのは伝わる。
姫歌はその空間が好きだった。
「送ってくださって、ありがとうございました」
「ううん、いいよ。また明日ね!」
そう言い、姫歌は自分の家へ戻る。
制服を脱いで、下着のままポスッとベッドに倒れこんだ。
『1日目…、白羽くんがいなかっただけで…こんなに…切ないなんて…。白羽くん…今どうしてるんだろう…?大丈夫かな…』
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

4人の王子に囲まれて
*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。
4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって……
4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー!
鈴木結衣(Yui Suzuki)
高1 156cm 39kg
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。
母の再婚によって4人の義兄ができる。
矢神 琉生(Ryusei yagami)
26歳 178cm
結衣の義兄の長男。
面倒見がよく優しい。
近くのクリニックの先生をしている。
矢神 秀(Shu yagami)
24歳 172cm
結衣の義兄の次男。
優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。
結衣と大雅が通うS高の数学教師。
矢神 瑛斗(Eito yagami)
22歳 177cm
結衣の義兄の三男。
優しいけどちょっぴりSな一面も!?
今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。
矢神 大雅(Taiga yagami)
高3 182cm
結衣の義兄の四男。
学校からも目をつけられているヤンキー。
結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。
*注 医療の知識等はございません。
ご了承くださいませ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【本編完結】異世界再建に召喚されたはずなのにいつのまにか溺愛ルートに入りそうです⁉︎
sutera
恋愛
仕事に疲れたボロボロアラサーOLの悠里。
遠くへ行きたい…ふと、現実逃避を口にしてみたら
自分の世界を建て直す人間を探していたという女神に
スカウトされて異世界召喚に応じる。
その結果、なぜか10歳の少女姿にされた上に
第二王子や護衛騎士、魔導士団長など周囲の人達に
かまい倒されながら癒し子任務をする話。
時々ほんのり色っぽい要素が入るのを目指してます。
初投稿、ゆるふわファンタジー設定で気のむくまま更新。
2023年8月、本編完結しました!以降はゆるゆると番外編を更新していきますのでよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる