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第32話 番外 葛様に学ぶ政治経済
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「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
正座して居住まいを正し、三つ指ついてお辞儀する。
「おう、よろしくのう」
葛様も合わせて頭を下げる、神様に何て体勢をと思うかもだが、お正月の何時もの風景なので特に問題の有る物では無いだろう。
「何時の間にやら年が明けたな、抱負でも何か有るか?」
「男らしくなるために鍛えます」
そう告げると改めて頭から爪先迄ゆっくり見つめらる。
「折角かわいいのに?」
呆れ気味に一言告げられた。
「だから男に可愛いは如何なんですか・・・」
ぐったりと返す、現在揃って晴れ着だ、葛様が可愛い。
其れは良いのだが何で自分まで晴れ着を・・・・
「折角着付けてやったんじゃ、SNSにでも自撮りを上げて炎上する位の芸をだな?」
「炎上してどうするんですか・・・」
思わずツッコミを入れる。
「まあ良いわい、ほら、ポーズを取らんか」
スマホのレンズを此方に向けてくる。
「これだとポーズどうしろと?」
「座ったままなら微妙に足を崩して振り返る感じで・・・・そうそう・・・」
葛様の指示に合わせて色々動いてポーズをとる。
「次はこう、目線はそっちじゃ、伏し目がちにな?」
暫く葛様の要求に付き合ってポーズを取る羽目に成った。
「起ち上って・・・・・こう袖を大きく広げて・・・」
指示を出して来る葛様がこうポーズをしろと実際にやってくれるのだが、見本が無暗に可愛い、後で撮らせてもらおう・・・・・
「こうして袖をこうやって、裾をめくってだな?」
何故セクシー路線まで・・・・
「ふう、こんな物かな?」
つやつやとした顔で満足気にスマホ撮影の構えを解いた。
すっかり着崩れて乱暴された後みたいな事に成って居る、やたらと疲れた。
「ご満足いただけましたか?」
ぐったりと床に崩れこむ。
「うむ、結構満足したからお年玉をやろう」
「?」
謎の理論展開でお年玉が出て来たので、驚いて顔を上げる。
「ありがとうございます?」
お年玉のポチ袋が差し出されているので、咄嗟に受け取る。
・・・・妙に分厚かった。
「何だか乱暴した後お金置いて帰るみたいな構図に成ってませんか?」
咄嗟に「エロ同人みたいに!」って言えばいいってクラスの二人の顔が思い浮かぶ。
「やかましいわ」
ツッコミに対して特に気分を害した様子も無く楽し気に返して来るので、これで良いらしい。
「所で、葛様って結構お金使ってますよね?」
年末には紬と琥珀と一緒にサクチケ貰ったからお祭りに行って来ると意気揚々と出かけて来たと思ったら、段ボールと共に帰って来た。
「使っておるが、どうした? 藪から棒に?」
「いや、余り働いている様子も無いので、お金何処から出て来るのかなあと・・・」
神様相手の質問としてはぶしつげだが、気に成った物だからしょうがない。
「お前らと同じ様に退魔の仕事と、占星術で占い、神としてお賽銭、本家の連中に出資しておるから配当金(うわまえ)も有るし、色々稼ぎ口は有るが、最近ではこれか?」
葛様がスマホを操作する、何かアプリを起動して居る様だ。
「ほれ、こんな感じじゃな?」
軌道したスマホのアプリ画面を此方に向けて来る。
・・・妙に桁数の多い数字が表示されていた。
「一十百千万十万百万一千万・・・億?」
個人の口座に有るには可笑しな数字が納められていた。
「ダメリカ株じゃ、ここ数年で愉快な感じに増えた、配当で生活できるぐらいは有るぞ?」
「増えるって何かあったんですか?」
「鳩が首相やってた頃、日銀と揃って円高デフレが素晴らしいとかほざいていたもんだから、最高値1ドル70円とかに成ったからな、其処でダメリカ株買って10年気絶しておくだけで8倍ぐらいに増えておるな?」
「言いたい幾らに?」
「確かその時がオハマの6千で今が4万だったか?」
スマホの画面を操作してグラフの数字を確認して見せて来る、確かに右肩上がりだった。
「今一ドル幾らでしたっけ?」
「120円じゃ、体感で倍近いぞ」
「そんなに勝てる銘柄って一体?」
「SP500じゃ、ダメリカに限ればリンゴと密林、ぐるぐるかモーターでも買って置けば10倍以上に成っただろうが、極論個別だとその会社が潰れれば終わりじゃからな。将軍もあのでかい図体で実際潰れたし、全部買って置くと平均値が上がれば問題無い、日経平均も7000円から28000に成ったが、どれが上がってるのか全然分からんと怨嗟の声が響いておった通り、時代が変わると最早何だか分からん、まあ、ダメリカ全体なら能天気にインフレして上がるから、長々とほっときゃ勝てるって感じじゃな?」
「そんなに勝てますか?」
「10年20年ほったらかしに出来るなら勝てる、ブラックマンデーの時でもサブプライムの時でもほったらかしにしておけば元通りじゃ、時間の分は欲しいがな?」
何と言うか、思ったより政治経済と言う物は身近だったらしい。
「日本のじゃダメですか?」
「日経平均のは最近上げ方が可笑しいから悪く無いように見えるが、30年経とうとバブル崩壊を越えられんから駄目じゃな?」
バッサリであった。
「バブルの値段って言うと・・・・・?」
「日経平均が4万じゃな、まともにインフレさせれば失われた30年何て言われん訳じゃが。とち狂って増税しておる内は多分無理じゃと思うぞ?」
良いから金を刷れと呟いて居る。
「増税しないと借金返せないんじゃ?」
「国債は税収で返しておる訳じゃ無いぞ? 日銀が経済規模的にこれ位返して良いって判子押したらその時点で勝手に減るだけじゃ、外国相手に金借りとるドイツとは状況が違う、まともな運営なら増税関係なくインフレで借金を減らすわい」
「まともでは無いと?」
「増税してる限りまともでは無いな、ニュース信じると阿保を見るぞ?」
色々有るらしいが、全然わからなかった。
正座して居住まいを正し、三つ指ついてお辞儀する。
「おう、よろしくのう」
葛様も合わせて頭を下げる、神様に何て体勢をと思うかもだが、お正月の何時もの風景なので特に問題の有る物では無いだろう。
「何時の間にやら年が明けたな、抱負でも何か有るか?」
「男らしくなるために鍛えます」
そう告げると改めて頭から爪先迄ゆっくり見つめらる。
「折角かわいいのに?」
呆れ気味に一言告げられた。
「だから男に可愛いは如何なんですか・・・」
ぐったりと返す、現在揃って晴れ着だ、葛様が可愛い。
其れは良いのだが何で自分まで晴れ着を・・・・
「折角着付けてやったんじゃ、SNSにでも自撮りを上げて炎上する位の芸をだな?」
「炎上してどうするんですか・・・」
思わずツッコミを入れる。
「まあ良いわい、ほら、ポーズを取らんか」
スマホのレンズを此方に向けてくる。
「これだとポーズどうしろと?」
「座ったままなら微妙に足を崩して振り返る感じで・・・・そうそう・・・」
葛様の指示に合わせて色々動いてポーズをとる。
「次はこう、目線はそっちじゃ、伏し目がちにな?」
暫く葛様の要求に付き合ってポーズを取る羽目に成った。
「起ち上って・・・・・こう袖を大きく広げて・・・」
指示を出して来る葛様がこうポーズをしろと実際にやってくれるのだが、見本が無暗に可愛い、後で撮らせてもらおう・・・・・
「こうして袖をこうやって、裾をめくってだな?」
何故セクシー路線まで・・・・
「ふう、こんな物かな?」
つやつやとした顔で満足気にスマホ撮影の構えを解いた。
すっかり着崩れて乱暴された後みたいな事に成って居る、やたらと疲れた。
「ご満足いただけましたか?」
ぐったりと床に崩れこむ。
「うむ、結構満足したからお年玉をやろう」
「?」
謎の理論展開でお年玉が出て来たので、驚いて顔を上げる。
「ありがとうございます?」
お年玉のポチ袋が差し出されているので、咄嗟に受け取る。
・・・・妙に分厚かった。
「何だか乱暴した後お金置いて帰るみたいな構図に成ってませんか?」
咄嗟に「エロ同人みたいに!」って言えばいいってクラスの二人の顔が思い浮かぶ。
「やかましいわ」
ツッコミに対して特に気分を害した様子も無く楽し気に返して来るので、これで良いらしい。
「所で、葛様って結構お金使ってますよね?」
年末には紬と琥珀と一緒にサクチケ貰ったからお祭りに行って来ると意気揚々と出かけて来たと思ったら、段ボールと共に帰って来た。
「使っておるが、どうした? 藪から棒に?」
「いや、余り働いている様子も無いので、お金何処から出て来るのかなあと・・・」
神様相手の質問としてはぶしつげだが、気に成った物だからしょうがない。
「お前らと同じ様に退魔の仕事と、占星術で占い、神としてお賽銭、本家の連中に出資しておるから配当金(うわまえ)も有るし、色々稼ぎ口は有るが、最近ではこれか?」
葛様がスマホを操作する、何かアプリを起動して居る様だ。
「ほれ、こんな感じじゃな?」
軌道したスマホのアプリ画面を此方に向けて来る。
・・・妙に桁数の多い数字が表示されていた。
「一十百千万十万百万一千万・・・億?」
個人の口座に有るには可笑しな数字が納められていた。
「ダメリカ株じゃ、ここ数年で愉快な感じに増えた、配当で生活できるぐらいは有るぞ?」
「増えるって何かあったんですか?」
「鳩が首相やってた頃、日銀と揃って円高デフレが素晴らしいとかほざいていたもんだから、最高値1ドル70円とかに成ったからな、其処でダメリカ株買って10年気絶しておくだけで8倍ぐらいに増えておるな?」
「言いたい幾らに?」
「確かその時がオハマの6千で今が4万だったか?」
スマホの画面を操作してグラフの数字を確認して見せて来る、確かに右肩上がりだった。
「今一ドル幾らでしたっけ?」
「120円じゃ、体感で倍近いぞ」
「そんなに勝てる銘柄って一体?」
「SP500じゃ、ダメリカに限ればリンゴと密林、ぐるぐるかモーターでも買って置けば10倍以上に成っただろうが、極論個別だとその会社が潰れれば終わりじゃからな。将軍もあのでかい図体で実際潰れたし、全部買って置くと平均値が上がれば問題無い、日経平均も7000円から28000に成ったが、どれが上がってるのか全然分からんと怨嗟の声が響いておった通り、時代が変わると最早何だか分からん、まあ、ダメリカ全体なら能天気にインフレして上がるから、長々とほっときゃ勝てるって感じじゃな?」
「そんなに勝てますか?」
「10年20年ほったらかしに出来るなら勝てる、ブラックマンデーの時でもサブプライムの時でもほったらかしにしておけば元通りじゃ、時間の分は欲しいがな?」
何と言うか、思ったより政治経済と言う物は身近だったらしい。
「日本のじゃダメですか?」
「日経平均のは最近上げ方が可笑しいから悪く無いように見えるが、30年経とうとバブル崩壊を越えられんから駄目じゃな?」
バッサリであった。
「バブルの値段って言うと・・・・・?」
「日経平均が4万じゃな、まともにインフレさせれば失われた30年何て言われん訳じゃが。とち狂って増税しておる内は多分無理じゃと思うぞ?」
良いから金を刷れと呟いて居る。
「増税しないと借金返せないんじゃ?」
「国債は税収で返しておる訳じゃ無いぞ? 日銀が経済規模的にこれ位返して良いって判子押したらその時点で勝手に減るだけじゃ、外国相手に金借りとるドイツとは状況が違う、まともな運営なら増税関係なくインフレで借金を減らすわい」
「まともでは無いと?」
「増税してる限りまともでは無いな、ニュース信じると阿保を見るぞ?」
色々有るらしいが、全然わからなかった。
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