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16 偶然? いや、運命!
しおりを挟むソフィたんの背中を確認したあと、ズコズコお股で腰を動かしてた私は射精した。
ぴゅっぴゅと勢いよく液体は飛び散って、ソフィたんの背中を汚した。
綺麗なソフィたんの背中を、私の白濁の液が汚す。背徳感が堪らない。
このままお風呂場へ直行したいけど、宿屋の風呂は遠い。
あ~~~やっぱり、お家欲しい! はよ欲しい!
『アクアウォッシュ!』
ソフィたんに浄化の生活魔法掛けると、ごろんと布団の上に横になった。
ソフィたんはうつ伏せのままこちらをちらりと見た。
「どったの? ソフィたん」
「……調べたい事って何だったの?」
「あ、そっか……」
もしかして、ソフィたんは自分の肩や背中に紋章があったり、地図があったりなんて知らないのかも知れない……。
「ソフィたんてさ、私以外の誰かに身体を触られた事とかって、ある?」
「ええ? う~ん、お父さんとお風呂に入った時は洗ってくれたけど……」
「えっ、もしかして、手で洗われた? タオルとか使ってないの?」
「タオルなんて使わないよ~手だよ?」
「おまんこも手で洗ったの?」
「うん、そだよ?」
何ですと!? ソフィたんのお父さん、あなた父親じゃなかったら、私が処刑してます。ゆ、許せん、私のソフィたんのおまんこを手で洗うなんてっ!
私はむくっと起き上がった。
お父さん以外に触った人はいないとなると、やっぱりあの肌の紋章の仕組みは、生まれた時に刻まれたようだ。
王家の家紋を付けられているって事は、ソフィたんは旧リシュール小国王家と縁があると思われる。当然魔力ってあるよな?
ちなみに平民には魔力が無い。たまに魔力持ちの平民も生まれる事もあるが、それはかなり確率が低い。
この世界では、魔力と美しさは関係があると言われている。
だからか平民はあまり美しい子がいない。たまに凄く綺麗な平民の子を見かけるが、極稀だ。幼女娼館で働いてる幼女娼婦の子達も皆没落した貴族の子達だ。
ずっと平民だと思ってたけど、こんなに綺麗で可愛いソフィたんが平民であるはずがなかった。
私は空間収納から『魔力検査の熊手』を出した。
そしてソフィたんに向けると、熊手の細い先に付いてるガラスの小さな玉が色付いてカチカチ音を鳴らしながら揺れていた。
「やっぱり! ソフィたん魔力あるよっ!」
「?」
「ねぇ、お父さんの置いて行った荷物、ちょっと見せてくれないかな?」
「え? うん」
ソフィたんは裸のまま、ぱたぱたと荷物置き場に行って父親の荷物が入った布袋を持って寝台に上がった。
私はそれを逆さにして中の物を出した。
中から出て来たのは、錆びたナイフや髪を梳かすブラシ、ハンカチや着替え用の下着、小銭の入った布袋と本が2冊。
その本のうち、1冊は裸の女が描かれている物だった。もう1冊は古代語で書かれていた書だった。
古代語とは、リュール小国が成り立つ遥か昔、そこら辺り一帯の土地は『ハルヴォニア』と呼ばれていた。そこに『ティオキア公国』が成り立ち、ティオキア公国の北に『リュール小国』が成り立った。
そこの住民達はハルヴォニアの民同士、国は分かれても心が通じ合い仲が良かった。
ティオキア公国とリュール小国は同盟を結び不可侵条約を結んでいた。
この古代語とはハルヴォニア時代に使われていた、ハルヴォニアの民の言葉だった。
私はこの言葉が分かる。
その本の表紙にはこう書かれていた『我が娘、クリステルへ』と。
読んでみると、この書はリュール小国の王妃が自分の娘をよろしくと、出自や背中の地図の事を記した物だった。
ソフィたんの本当の名前はクリステル・フランソワーズ・リュール・ラ・アル・クランツと書いてあった。きっと『ソフィ』と言うのは現在の父親、アルバンが付けた名前だろう。
クランツと最後に付くのは、リュール小国では貴族の称号の事だ。
リュール・ラ・アル・クランツ。リュール小国の貴族の王と言う意味だった。
ソフィたんは王族の直系の娘だった。お姫様だ。
こんな偶然あるんだろうか?
実は私も、神聖大国ワイアット皇国に滅ぼされた『ティオキア公国』の王族直系の娘だった。公国が戦争になっていた頃、私はまだ2歳で何も覚えていない。けれど、献身的に私の身を守る家臣達に連れられ、戦乱の中から逃げ切った。そしてギレス帝国に亡命した。
だから今こうして生きている。
リュール小国の姫は、代々ティオキア公国の王子に嫁いだという話を家臣の者達に聞いた事がある。
じゃあ、ソフィたんと私って、元々結ばれる運命だったんじゃ?
凄い偶然! いや、運命だよっ!
「ソフィたんっ!」
「はい?」
「マイラブッ! スィートハニー!」
「ど、どしたの?」
「ソフィたんと出会ったのは運命だったんだよーっ!」
ぎゅうううっと抱きしめた。うん、家必要! 絶対!
「ちょっと仲介屋行ってくる~!」
「え? うん、いってらっしゃい」
「いってらっしゃい……だとっ!? じーん、なんか新婚さんみたいっ! じゃぁね! 行ってくるね!」
私はもう家を買うお金の事しか考えてなかった。部屋を出るとそのままゲートを開いて仲介屋に行った。
「いらっしゃいませ~、あっ、ペトロネラさん! 金額の折り合い、付きましたよ」
「おっ、いくらになった?」
「全員分をリーダーの方がまとめて払うって事になりまして、金額は3300万ギルになったんですが、所持金が足りず1500万ギルは現金で払って頂く事になったんですが、残りは分割払いになってしまったんですよ」
「えっ!? あんた3300万ギルもぶん取ったのか!? すげぇな」
「証拠があったんでね、あれで金を払わないとなると殺人未遂でも訴えられますよ? って脅しました」
「で、手数料は? いくら?」
「もう頂きましたよ? 300万ギル」
「仕事はやっ」
「1500万ギルはペトロネラさんが教えてくれた口座に振込み済みです。分割払いの分は、私に振りこまれたら、うちの事務所を通してペトロネラさんに振り込むって形にしました。じゃないと払わないで逃げる可能性もあるんでね」
「ああ、ありがとうジョン、あんたに頼んで良かったよ」
「いえいえ、また何かあったらどうぞ」
そのあと私はエンシェントキングスパイダーからゲットした大きな魔石を魔石屋に売りに行った。
「お久しぶりです、ペトロネラさん!」
「ちょっとデカイのがあるんだ、今すぐ金が必要なんで、出来ればすぐ捌いて欲しい」
「はい、どれですか?」
私は空間収納から魔石を出してカウンターに置いた。ソフィたんの頭よりちっと大きい位の代物だ。
「こっ、これは随分大きい、それに質も良いですね赤く透き通っている」
「エンシェントキングスパイダーから出た」
「ええっ!? そ、それは、仕留めるのは大変だったでしょう」
「いくらになる?」
「1億2千万ギルですかね~ この大きさで、この質になると」
「じゃ、それでいいや売る、金はいつ入る?」
「明日には振り込み出来ますよ。今日はもう振込みの出来る時間じゃないんで」
「あ……、そうだな、じゃ、明日でいい、振り込んどいてくれ」
「はい、ありがとうございました、またどうぞ!」
ふぅ~~! 金、なんとかなった! てか家買っても余るな。
使用人を一人雇うか……。
私は商業者ギルドの受付に行って、側仕えの募集の張り紙をして貰った。
掲示板を使うには金がいる。500ギルだ。この料金は冒険者ギルドの掲示板の使用料と変わらない。
それが終わるとゲートで宿屋に戻った。
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