リア充なお父さんがダンジョンに潜ったきり帰ってこないです

鷹月 檻

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11 リア充なお父さんはダンジョンでもリア充だった! アルバン視点

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 昨夜はアクサナの所に泊まって、一夜を明かした。
アクサナとは少し前から男と女の関係だ。派手な美人な割りに、素直で真面目なのは田舎育ちのせいか?
アクサナはギレス帝国の人間じゃない。ワイアットの東の端の村から来たと言っていた。そこからギレスは相当遠い。
ギレスの人間は肌が浅黒い、だからアクサナはすぐこちらの人間じゃないと分かった。彼女と男と女の関係になるきっかけも、里の話をしたのが始まりだった。

 色白の肌をしていて、深紅の落ち着いた髪色、瞳は鮮やかな青い色をしている。
胸もでかくて、ウエストが細い、誰が見ても美しいと思う女だ。そんな美しい女に『あんたと結婚したい』と言われた。
俺は何故か昔から女にモテる。自慢じゃないが女が途切れた事はない。
次から次へと寄ってくる。そのせいか、ダチのネリオには『リア充』と呼ばれた。
たぶん、ネリオがモテないからだろう。

 そんな彼女の所に泊まって朝帰りすると、娘が言った。

「ちゃんとお仕事しないと、また女の人に振られるよ?」

 俺には7歳の娘がいる。と言っても実の娘じゃない。血の繋がりは無い。今はもう滅亡したが7年程前に存在した国、『リュール国』そこで衛兵として働いていた俺と、親しかった女官がいた。王妃付きの綺麗な女官だった。そいつが生まれたばかりの赤ん坊と一冊の書物を俺に渡して逃げろと言った。
女官は孕んではいなかった。孕んでいたのは王妃だ。この子供を連れて遠くに逃げろと必死な顔で言ったあの女官はどうなったのか……俺は知らない。

 渡された書物を読もうと開いたが、俺の読めない古代語で書かれていた。
もしソフィが王女だったとしても、もう国は滅ぼされてワイアット皇国の一部となっている。しがないCランク冒険者の俺がどうにか出来る問題じゃない。
俺はソフィと二人で暮らす事にした。そうして今一緒にいるわけだ。だが、ソフィは母親の温もりを知らない。やっぱ母ちゃん欲しいよな? ソフィ?
金を稼いでアクサナと結婚するか……。彼女ならソフィとも仲良くやれる。優しい女だ。

 そう思って朝っぱらから稼ごうとダンジョンにふらりと来たが、大して準備もせずに来た。剣と2~3日の分の食事と、水と酒と薬。
こんだけあれば2日位篭れるよな。なんて甘い考えだったのか、その日に限ってダンジョンの中は寒かった。
氷系のモンスターがポップした(湧いた)ばかりだったのか、辺りはひんやりしていた。なので寒すぎて我慢出来ず、腰に下げていたウォッカを飲んだ。酒入れの半分程飲んだら身体が温まってきた。

 氷系モンスターに遭遇するのは嫌だな~と思いながら歩いていると床が抜けて、スロープみたいな筒をシューーーッと滑って、落ちた先はどこだか分からなかった。

「どこだぁ? ここは……」

 ダンジョン内の壁なのでダンジョン内だとは分かるが、今まで来た事の無い場所だった。あたりをうろうろ見渡しているとゴゴゴゴゴゴッと地響きと凄い音がした。

「何だ!?」

 音がする後方を見ると道一杯程有りそうな巨大な鉄球がゴロゴロと凄い勢いで転がって来た。

「やべぇっ! あれはやばいぞっ!」

 俺は慌てて走った。だが、転がる鉄球の速さに勝てるはずもなく、段々距離が縮まって、やべぇ、俺死ぬわっ!
と思った時だった。とっさに、反射的に壁に背を向けて引っ付いて逃れようとしたら、その壁が開いて、俺は背を床にして倒れた。
頭をぶつけて痛たかった。

『ヒール!』

 自分をヒールしたら女の声がした。

「あんた誰だい!? こんな所に来るなんて!」

 かっこ悪く仰向けに寝転んでた俺に声を掛けたのは、目も覚めるような凄い美女だった。青白い肌に光の加減で黒にも見える、濃い紫の艶のある髪。瞳は真紅で闇を照らす蝋燭の炎を反射して、きらきらと輝いて見えた。唇には深紅の紅を差し、黒のキャミソール型のワンピースを着ている。その裾にはスリットが入っていて、スラリと伸びた美しい足が男を誘惑しているかのように見えた。ただ、背に蝙蝠のような羽があり、ケツからは細い蛇のような尻尾が伸びてるのは気のせいか?

「お前人間だよね?」
「ってか、ここはどこだ? あんたみたいな絶世の美女がいるなんて、もしかして天国か? 俺死んじまったのか?」
「ぷっ、ここが天国? 笑っちゃうね」
「あんた名前はなんて言うんだ?」
「なんで私の名前を知りたがる?」
「……一目惚れしたっ! あんたの名前が知りたい! あんたとセックスしたい! 結婚したい! 俺と一緒に暮らそう!」
「えっ、ちょ、人間の分際で何言ってんだ!」
「俺を人間と馬鹿にするってことは、あんたは人間じゃないのか?」
「見れば分かるでしょ? 羽付いてるでしょ?」
「ああ、あんたの美しさに見とれていて、羽はあんまり目に入らなかった。あるっちゃ、あるな?」

「……私は淫魔のリリス=グラナス=フォシカ。魔族よ。そしてここのダンジョンのダンジョンマスターでもあるわ」
「ダンジョンマスター!? じゃ、ここにダンジョンコアがあるのか?」
「もしかして、盗みに来たの!? やっぱり人間ってやつは……!」
「ちょっと待て、待ってくれ! ダンジョンからコアを持ち出したら、確かダンジョンマスターは死んじまうんだろ?」
「そうよっ!! あんたを殺してでもコアは守るわよ!」
「そんな事しねぇよっ!! 俺はあんたに惚れたつっただろうが! 惚れた女にそんな酷い事しねぇよ!!」
「本当に?」
「本当だ! 俺の命を懸けてもいい! 嘘はつかねぇ!」
「……あんたの名前は?」
「アルバン=パルムクランツ、36歳、ちとおっさんだが……、あんたの男にさせてくれないか?」






「あんっ♥ んんっ! アルバンのちんぽ気持ちいいっ!」
「リリスのまんこも最高だよっ!」

 パンパンパンパン! とダンジョンの一室に男と女の肌のぶつかる音が響いた。
きつくてぬるぬると吸い付いてくるリリスのまんこに俺はめろめろだった。
今までの女とは全然違う! 本当にリリスと一生一緒にいたいと思った。
信じられねぇ、今まで適当にやってた俺がそんな事思うなんて!

「俺、本気だから! リリス! 愛してるぜ!」
「おまんこ気持ち良くてなんにも考えられないよっ! んんんっ!」
「リリスががってくれて、俺も嬉しいぜ! 加速すっぞ!」

 腰の動きを早めて正常位でがつがつと突いた。

「中に! 中に頂戴っ!」
「おっ、おっ、ぐぉおおおおっ!! 射精すぞ! リリスお前ん中にっ! うううっ、射精るっ……!」
「はぁああんっ! イ、イぎゅううっ!」

 二人で果ててぱたりと寝台に寝転がった。
はぁはぁはぁ、リリスはまだ呼吸が乱れている。

「アルバン、やっぱりあんた変よ」
「へ? 俺のちんぽどっか変? 包茎じゃないけど?」
「ちんぽのこと言ってないから!」
「じゃ、何が変なんだ?」
「あんた気付いてないかも知れないけど、私、淫魔って言ったでしょ?」
「言ったな?」
「淫魔ってサキュバスよ? 男の精を食らうの」
「うん、俺今食われたな?」
「ちょっと真面目に聞いてよっ!」

「おぅ、で?」
「普通の人間の男は私に精を食われたら、干からびちゃうのよ! 死ぬの!」
「俺、昇天はしたけど、干からびてはいないな? まだあと3回はいける!」
「馬鹿っ! 私、真面目に話してるのに!」
「あれだ、俺達相性が良いんじゃねぇか?」
「そんな気がする。だって、あんたの精を貰うと力が湧くの。たぶん、ダンジョンのどっかに凄く強いモンスターが湧いてるはずよ」
「へ~そんな展開になるんだ」

「ねぇ、おとぎ話でさ、『魔心核ましんかくつがい』って聞いた事ある?」
「生まれつき相性の良いやつ同士のことだろ?」
「そうそう、この二人がくっ付くと奇跡が起こるの! 私達絶対それだよ。じゃなきゃ、私に精を食われて、人間のあんたが生きてるなんておかしいもん!」
「じゃ、俺ら運命の恋人同士だな!」
「なんかロマンティックじゃない?」
「すんげぇロマンティック! ちんぽ勃起した!」
「アルバンてさぁ、ほんと下半身に節操が無いよねー?」
「え? リリス、俺のちんぽ好きだろ?」
「や、やだぁ! 好きだけどさぁ♥」
「ほら、来いよ」
「あんっ♥」

 ソフィ、悪りぃ、父ちゃんもう少しここにいるわ。
リリスが可愛くて堪らん! あ、いや、ソフィも可愛いぞ? うん、だがしかし、俺のちんぽは女に弱い! どうか許してくれソフィよ……。
とか思いながら、俺はへこへこと腰を動かして、何回もリリスに射精した。

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