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22 青い空の下で手を繋ぐ【最終話】
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私達はホテルの自分達の部屋にいた。結婚衣装のままで。
結局、エドは私の花嫁衣装姿が気に入ってしまい、そのまま買取をしてしまった。
で、それを着たままホテルに帰ってきた。
結婚式や、その後のパーティ代、交通費や、両親のホテル宿泊代、指輪の代金を入れると相当お金を使ってると思われる。本当に大丈夫なのか?
「大丈夫ですよ、お金の事は気にしなくて。この年齢ですからね、貯蓄はたっぷりあります。普段、無駄遣いもしませんし」
「本当に? ゼーゼマン男爵家が立ち行かなくなるなんて嫌ですよ?」
「あれくらいでそんな展開になるわけないでしょ」
「なら……いいんだけど。で、話してくれるんですね?」
「はいはい、じゃあ、私の隣に座って下さい、奥さん」
「うん」
私はエドが座ってる長椅子の隣に座った。
イアンの手助けになったこと、その理由も話してくれた。
イアンに結婚式をすることを言ったら参列したいと言われて、列車のチケットを贈ったと言った。当日ではバッタリ会ってしまうかもと昨日来てもらっていたらしい。
両親には列車のチケットを元々用意してあって、実家に行った時に渡したとのことだ。どうやら両親は私達と同じ列車に乗っていたらしい。全然気付かなかった。ルーム席だったからか。結婚式の列席者にタウンハウスの皆が来たのは、夏季休暇で元々ギレス帝国に行く予定だった旦那様に、結婚式に列席して欲しいと言った所、気を利かせたのかゲートを使ってノースホワイト城の者達も連れてきたという話だった。
ちなみに、列車の時間待ち中に出掛けていたのは、ペルチェ宝石商会に誓約の指輪を取りに行っていたからだった。
何もかも私の知らない所で事が進められていた。何も知らされてない怒りと、私を喜ばせようとしたその行動が嬉しくて、複雑な気分だった。
私はぽつりと言った。
「ありがとう、『約束の指輪』を取り上げないでくれて……」
「ティスにとって、それが大事な物だって分かってるからね。取り上げるなんてしないよ」
「『本当の約束の指輪』って何? こっちは破局したから?」
「違うよ。本当は『真実の~』とかにしようかな? とか思ったけど、イアンに貰ったそっちも真実の愛が込もってるし、私のも真実の愛が込もってるから……語感的に違うなと思って。だから『本当の』って付けた。私が本当に約束を守るって意味でね」
「そういう意味なんだ」
「だから私の指輪にはティスの瞳の色の宝石を付けてあるんだよ」
「……私の指輪はエドの瞳の色だ」
「ティスは青空が好きだから。私の瞳も青空の色と似てないか?」
「似てる。エドの瞳の色、大好きだ」
「私も貴方が大好きですよ」
二人見つめ合ってキスをした。
「いま、すっごく感極まった。……エドが欲しいっ!」
「ええ、私をティスに全部あげます」
エドが立って後ろを向いてと言うので、立って後ろを向くとスッと背中のファスナーを下ろされた。ゆっくりとドレスの部分が床に落ちた。
くるっと引っ張られて前を向かされると恥ずかしくなって胸を隠した。
「どうして胸を隠すんです?」
「見たら笑うでしょ?」
「何を?」
分かってないみたいなのでゆっくり手を外した。
そこには乳首に肌色の丸いテープが貼られていた。目を丸くするエド。
「これは……?」
「このドレスタイプって、上半身が刺繍の模様のところ以外は透けてるじゃないですか、で、乳首が列席者の皆さんに見えるのはまずいってことで、ブルボンヌさんに貼るよう言われたんです」
「へぇ……」
エドがそのテープの端を持ってペリッと捲ろうとした時、痛みが走った。
「痛っ!」
「これはそうとう粘着力が高いタイプのテープですね。剥がしたら痛いかもしれません。でも剥がさないとね? 大丈夫、すぐヒールしますよ?」
「も~絶対ヤダ! 顔が喜んじゃってるでしょ!!」
「そんな事ないですよ。ティスが痛がってるのを見るのは忍びないです」
「ほんとに?」
「本当に。一気に捲った方が良いかも知れません。痛みが大きいけどすぐ終わりますよ?」
「じゃ、やって」
エドはさっきちょっと捲った所を人差し指と親指で摘んで、一気に剥いだ。
「ひぎゃっ!」
『ヒール!』
すぐにヒールしてくれた。
「ねぇ、エド、やっぱり一気にやるの痛すぎる。ゆっくり剥いで?」
「いいですけど、痛みが長引きますよ?」
「ちょっとずつ、優しくしてね?」
「……!!」
さっきのようにテープの端を摘んでピリピリと剥いで行くエド。
ゆっくりされると痛いのがまだマシな気がする。でも遅い。じっと見てるとまだ半分までしか剥がされてなかった。
「もうそこまでなら一気に剥いで?」
「分かった」
ビリッと音が聞こえた気がした。
「ぎゃっ」
『ヒール!』
「はあ~しんどかった。乳首取れるかと思った」
「取れたら大変でしょ!」
「それだけ痛かったって事だよ」
気がつくと、エドのズボンの中心が明らかに大きく膨らんでて、窮屈そうにしていた。エドのは普段の大きさは普通よりちょっと大きいかな? くらいだけど、膨張率がすごくて有り得ないくらい大きくなる。
「苦しそう、脱いだら?」
「あっ、うん、でもティスを脱がしてからね。しかし……エロいな」
自分の姿を見ると上半身は裸でショートパンツにサイハイソックスだけだった。
「このショートパンツとソックスの間に見える肌色がいいですよね。堪りません」
「変態」
「夫をいじめちゃだめですよ?」
エドはショートパンツのボタンに手を掛けて脱がした。ストンとそれは床に落ちて、下着を見てエドは息を飲んでいた。
トランクスではショートパンツからはみ出てしまうので、凄くぴっちりとしたビキニパンツを履いていた。結婚式場で担当者のブルボンヌさんに薦められてお買い上げした物だ。靴下留めはそのビキニパンツとハイサイソックスを、太ももの前と後ろで留めている。
「うん、良いですね。後ろはどうなってるんです?」
ひょいっと後ろを覗かれた。後ろの部分はお尻が半分丸見えになっていた。
「これはっ……堪りませんね」
そう言うと、自分の上下のスーツを脱いで長椅子に放り投げた。青白いシャツも脱いでそこに放ると下着もぽいっと放った。
全部脱いで裸になると、私の手を握って寝台に放り込んだ。
「え? まだ下着脱いでないですよ?」
うつ伏せにお尻を高く上げさせられた。
「このままします。記念です」
「記念って……」
エドはサイドテーブルにサービスで置いてある小瓶を取って、自分の物に塗り込んだ。下着をずらして私の後ろの穴にも塗りつける。
指で軽く揉み解したあと、下着をずらしたままいきなり挿入した。
「えっ、いきなりっ!?」
「あああっ……温かい。窮屈であったかいな。ティスの中は……」
「くっ……」
「今締まった」
ただ挿入しただけで、エドは動いてもいない。なのに私の亀頭の先からは、たらたらと淫らな汁が溢れ出している。
エドはただ挿れて、私の穴がヒクヒクと動いているのを楽しんでいる。
物足りない、こんな焦らされたんじゃ、無理!
「エド! 足んないっ、前も弄ってぇ」
「はいはい」
エドは私に背後から覆い被さって、前に手を伸ばしてそれを優しく包み込んだ。
「んっ、はぁぁあ……先っぽ、ぐちゅぐちゅして欲しい……」
エドは親指の腹で亀頭の先の穴を責めた。ぐりぐりと力強く擦られたり、優しく撫で回されたりして、どんどん頭がぼぅっとしてきた。
そんな中で、エドは私の耳元で声を低くして囁いた。
「イアンはティスの最初の男で忘れられない存在かも知れないけど、……私はティスの最後の男になるから」
ぐちゅぐちゅと亀頭を嬲られて、エドの言葉があんまり頭に入ってこない。
「生きて生活するときも、死が来て、二人を裂いたとしても……ずっと一緒だ」
亀頭の先から陰茎に指が動かされ、力強く扱かれた。ねっとりした液にまみれた陰茎は滑りやすいようでリズミカルに擦られた。快感の渦でぼうっとしながら言った。
「おっ、おっ、おねがいしゅる……あずらいる……さまに。おねがいしゅるっ!」
「? 何をです?」
「しんでも、いっしょにいさせてって……おいのりしゅる」
「……じゃあ、私も一緒にお祈りしましょう」
「うん、いっしょにして! エドのおっきいの、うごかしてぇええっ!」
「愛してるよ、ティス」
「エドぉ……!」
それからは挿入された物を前後にピストン運動させられると、私はあっという間に射精した。
「ぁああっ、きもちいっ、もっと、もっと突いてぇええっ!」
「ええ」
エドはまだまだ余裕があるようで、私の首筋を唇で吸って跡を残した。エドの大きな物の一番太い部分が、私の中を擦ると良すぎて吐息が出た。
「はぁあああっ、いいっ!」
「そんなに喜んで貰えて、嬉しいな」
カリの部分まで引き抜いて、ズン! と長くて極太のそれを打ち込まれると口から涎が垂れてきた。惚けたように口を開けてたからだと思う。
「あー、ぁああぅ、溶けりゅ……、とけて、なくなっちゃうよおおっ!」
「大丈夫、無くならないから」
ズン、ズン、ズンッ! と突き上げられてイキそうになった。
「イキそぅ、エド、イキそぅ……」
「んっ、私もね、そろそろやばいんですよ」
後ろから覆い被されて、抱きかかえるように左の肩と口を押さえられてた。
がつがつと休みなく、残酷な鬼神か悪魔のように激烈な勢いで突き上げられた。
中がとろとろなのは自分でも分かる。本当にそこから溶けちゃいそうだった。
頭の中が白くなっていって、悦楽の波が押し寄せる。下半身から何かが湧いてきそうな感覚がして、溢れそうだった。
「エド、いいぃっ、いぐっ、いぐうっ! ぁあああああっ、いぐううう"っ!」
「ティス締めすぎっ! くぅううっ、射精すよ! 射精るううっ!」
私がへたりと布団に沈むと、そのままエドも私の体に乗っかった。
二人で呼吸が乱れている。私は斜め後ろに顔をやった。私の視線に気がついて、エドも私を見つめる。
「愛してる、エド」
「私もですよ、ティス」
二人で何度も唇にキスをし合った。
次の日、空は晴れててとても良い観光日和だった。
私に手を伸ばすエド。
その手を握る私。
誰の目も気にせずに、二人で青い空の下、手を繋いで街を歩いた。
今、私はとても幸せだ。
_____________________________________
ご愛読ありがとうございました。
ここで『青い空の下で……』は一応完結になります。
あと【番外編】が前後編で2話ありますのでお付き合い下さい。
結局、エドは私の花嫁衣装姿が気に入ってしまい、そのまま買取をしてしまった。
で、それを着たままホテルに帰ってきた。
結婚式や、その後のパーティ代、交通費や、両親のホテル宿泊代、指輪の代金を入れると相当お金を使ってると思われる。本当に大丈夫なのか?
「大丈夫ですよ、お金の事は気にしなくて。この年齢ですからね、貯蓄はたっぷりあります。普段、無駄遣いもしませんし」
「本当に? ゼーゼマン男爵家が立ち行かなくなるなんて嫌ですよ?」
「あれくらいでそんな展開になるわけないでしょ」
「なら……いいんだけど。で、話してくれるんですね?」
「はいはい、じゃあ、私の隣に座って下さい、奥さん」
「うん」
私はエドが座ってる長椅子の隣に座った。
イアンの手助けになったこと、その理由も話してくれた。
イアンに結婚式をすることを言ったら参列したいと言われて、列車のチケットを贈ったと言った。当日ではバッタリ会ってしまうかもと昨日来てもらっていたらしい。
両親には列車のチケットを元々用意してあって、実家に行った時に渡したとのことだ。どうやら両親は私達と同じ列車に乗っていたらしい。全然気付かなかった。ルーム席だったからか。結婚式の列席者にタウンハウスの皆が来たのは、夏季休暇で元々ギレス帝国に行く予定だった旦那様に、結婚式に列席して欲しいと言った所、気を利かせたのかゲートを使ってノースホワイト城の者達も連れてきたという話だった。
ちなみに、列車の時間待ち中に出掛けていたのは、ペルチェ宝石商会に誓約の指輪を取りに行っていたからだった。
何もかも私の知らない所で事が進められていた。何も知らされてない怒りと、私を喜ばせようとしたその行動が嬉しくて、複雑な気分だった。
私はぽつりと言った。
「ありがとう、『約束の指輪』を取り上げないでくれて……」
「ティスにとって、それが大事な物だって分かってるからね。取り上げるなんてしないよ」
「『本当の約束の指輪』って何? こっちは破局したから?」
「違うよ。本当は『真実の~』とかにしようかな? とか思ったけど、イアンに貰ったそっちも真実の愛が込もってるし、私のも真実の愛が込もってるから……語感的に違うなと思って。だから『本当の』って付けた。私が本当に約束を守るって意味でね」
「そういう意味なんだ」
「だから私の指輪にはティスの瞳の色の宝石を付けてあるんだよ」
「……私の指輪はエドの瞳の色だ」
「ティスは青空が好きだから。私の瞳も青空の色と似てないか?」
「似てる。エドの瞳の色、大好きだ」
「私も貴方が大好きですよ」
二人見つめ合ってキスをした。
「いま、すっごく感極まった。……エドが欲しいっ!」
「ええ、私をティスに全部あげます」
エドが立って後ろを向いてと言うので、立って後ろを向くとスッと背中のファスナーを下ろされた。ゆっくりとドレスの部分が床に落ちた。
くるっと引っ張られて前を向かされると恥ずかしくなって胸を隠した。
「どうして胸を隠すんです?」
「見たら笑うでしょ?」
「何を?」
分かってないみたいなのでゆっくり手を外した。
そこには乳首に肌色の丸いテープが貼られていた。目を丸くするエド。
「これは……?」
「このドレスタイプって、上半身が刺繍の模様のところ以外は透けてるじゃないですか、で、乳首が列席者の皆さんに見えるのはまずいってことで、ブルボンヌさんに貼るよう言われたんです」
「へぇ……」
エドがそのテープの端を持ってペリッと捲ろうとした時、痛みが走った。
「痛っ!」
「これはそうとう粘着力が高いタイプのテープですね。剥がしたら痛いかもしれません。でも剥がさないとね? 大丈夫、すぐヒールしますよ?」
「も~絶対ヤダ! 顔が喜んじゃってるでしょ!!」
「そんな事ないですよ。ティスが痛がってるのを見るのは忍びないです」
「ほんとに?」
「本当に。一気に捲った方が良いかも知れません。痛みが大きいけどすぐ終わりますよ?」
「じゃ、やって」
エドはさっきちょっと捲った所を人差し指と親指で摘んで、一気に剥いだ。
「ひぎゃっ!」
『ヒール!』
すぐにヒールしてくれた。
「ねぇ、エド、やっぱり一気にやるの痛すぎる。ゆっくり剥いで?」
「いいですけど、痛みが長引きますよ?」
「ちょっとずつ、優しくしてね?」
「……!!」
さっきのようにテープの端を摘んでピリピリと剥いで行くエド。
ゆっくりされると痛いのがまだマシな気がする。でも遅い。じっと見てるとまだ半分までしか剥がされてなかった。
「もうそこまでなら一気に剥いで?」
「分かった」
ビリッと音が聞こえた気がした。
「ぎゃっ」
『ヒール!』
「はあ~しんどかった。乳首取れるかと思った」
「取れたら大変でしょ!」
「それだけ痛かったって事だよ」
気がつくと、エドのズボンの中心が明らかに大きく膨らんでて、窮屈そうにしていた。エドのは普段の大きさは普通よりちょっと大きいかな? くらいだけど、膨張率がすごくて有り得ないくらい大きくなる。
「苦しそう、脱いだら?」
「あっ、うん、でもティスを脱がしてからね。しかし……エロいな」
自分の姿を見ると上半身は裸でショートパンツにサイハイソックスだけだった。
「このショートパンツとソックスの間に見える肌色がいいですよね。堪りません」
「変態」
「夫をいじめちゃだめですよ?」
エドはショートパンツのボタンに手を掛けて脱がした。ストンとそれは床に落ちて、下着を見てエドは息を飲んでいた。
トランクスではショートパンツからはみ出てしまうので、凄くぴっちりとしたビキニパンツを履いていた。結婚式場で担当者のブルボンヌさんに薦められてお買い上げした物だ。靴下留めはそのビキニパンツとハイサイソックスを、太ももの前と後ろで留めている。
「うん、良いですね。後ろはどうなってるんです?」
ひょいっと後ろを覗かれた。後ろの部分はお尻が半分丸見えになっていた。
「これはっ……堪りませんね」
そう言うと、自分の上下のスーツを脱いで長椅子に放り投げた。青白いシャツも脱いでそこに放ると下着もぽいっと放った。
全部脱いで裸になると、私の手を握って寝台に放り込んだ。
「え? まだ下着脱いでないですよ?」
うつ伏せにお尻を高く上げさせられた。
「このままします。記念です」
「記念って……」
エドはサイドテーブルにサービスで置いてある小瓶を取って、自分の物に塗り込んだ。下着をずらして私の後ろの穴にも塗りつける。
指で軽く揉み解したあと、下着をずらしたままいきなり挿入した。
「えっ、いきなりっ!?」
「あああっ……温かい。窮屈であったかいな。ティスの中は……」
「くっ……」
「今締まった」
ただ挿入しただけで、エドは動いてもいない。なのに私の亀頭の先からは、たらたらと淫らな汁が溢れ出している。
エドはただ挿れて、私の穴がヒクヒクと動いているのを楽しんでいる。
物足りない、こんな焦らされたんじゃ、無理!
「エド! 足んないっ、前も弄ってぇ」
「はいはい」
エドは私に背後から覆い被さって、前に手を伸ばしてそれを優しく包み込んだ。
「んっ、はぁぁあ……先っぽ、ぐちゅぐちゅして欲しい……」
エドは親指の腹で亀頭の先の穴を責めた。ぐりぐりと力強く擦られたり、優しく撫で回されたりして、どんどん頭がぼぅっとしてきた。
そんな中で、エドは私の耳元で声を低くして囁いた。
「イアンはティスの最初の男で忘れられない存在かも知れないけど、……私はティスの最後の男になるから」
ぐちゅぐちゅと亀頭を嬲られて、エドの言葉があんまり頭に入ってこない。
「生きて生活するときも、死が来て、二人を裂いたとしても……ずっと一緒だ」
亀頭の先から陰茎に指が動かされ、力強く扱かれた。ねっとりした液にまみれた陰茎は滑りやすいようでリズミカルに擦られた。快感の渦でぼうっとしながら言った。
「おっ、おっ、おねがいしゅる……あずらいる……さまに。おねがいしゅるっ!」
「? 何をです?」
「しんでも、いっしょにいさせてって……おいのりしゅる」
「……じゃあ、私も一緒にお祈りしましょう」
「うん、いっしょにして! エドのおっきいの、うごかしてぇええっ!」
「愛してるよ、ティス」
「エドぉ……!」
それからは挿入された物を前後にピストン運動させられると、私はあっという間に射精した。
「ぁああっ、きもちいっ、もっと、もっと突いてぇええっ!」
「ええ」
エドはまだまだ余裕があるようで、私の首筋を唇で吸って跡を残した。エドの大きな物の一番太い部分が、私の中を擦ると良すぎて吐息が出た。
「はぁあああっ、いいっ!」
「そんなに喜んで貰えて、嬉しいな」
カリの部分まで引き抜いて、ズン! と長くて極太のそれを打ち込まれると口から涎が垂れてきた。惚けたように口を開けてたからだと思う。
「あー、ぁああぅ、溶けりゅ……、とけて、なくなっちゃうよおおっ!」
「大丈夫、無くならないから」
ズン、ズン、ズンッ! と突き上げられてイキそうになった。
「イキそぅ、エド、イキそぅ……」
「んっ、私もね、そろそろやばいんですよ」
後ろから覆い被されて、抱きかかえるように左の肩と口を押さえられてた。
がつがつと休みなく、残酷な鬼神か悪魔のように激烈な勢いで突き上げられた。
中がとろとろなのは自分でも分かる。本当にそこから溶けちゃいそうだった。
頭の中が白くなっていって、悦楽の波が押し寄せる。下半身から何かが湧いてきそうな感覚がして、溢れそうだった。
「エド、いいぃっ、いぐっ、いぐうっ! ぁあああああっ、いぐううう"っ!」
「ティス締めすぎっ! くぅううっ、射精すよ! 射精るううっ!」
私がへたりと布団に沈むと、そのままエドも私の体に乗っかった。
二人で呼吸が乱れている。私は斜め後ろに顔をやった。私の視線に気がついて、エドも私を見つめる。
「愛してる、エド」
「私もですよ、ティス」
二人で何度も唇にキスをし合った。
次の日、空は晴れててとても良い観光日和だった。
私に手を伸ばすエド。
その手を握る私。
誰の目も気にせずに、二人で青い空の下、手を繋いで街を歩いた。
今、私はとても幸せだ。
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ここで『青い空の下で……』は一応完結になります。
あと【番外編】が前後編で2話ありますのでお付き合い下さい。
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