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第一部
18 浣腸
しおりを挟む菱田さんは消防署の人が頑張って鎮火させた僕の家を見て言った。
「クソッ! やられた! ……あいつめ……!!」
あいつ?
人がまばらになってきた僕の家の前で、菱田さんはしゃがんで僕と同じ目線になった。僕の両肩をがっしり掴む。
「これからお前は伯父さんに引き取られる事になると思う。だけど……絶対俺が助ける! だから……諦めるな。辛いことがあっても……約束出来るか?」
「どういうこと? もう菱田さんとは会えないの?」
「会えるように努力はする。でもお前の伯父さんが邪魔すると思う」
「……僕、伯父さんの家の子になりたくない……」
「それは俺が一番分かってる」
「……僕は……菱田さんと一緒にいたい」
「それは……今は無理だ」
「離れたくないよ……」
菱田さんが僕をぎゅっと抱きしめると涙がぽろぽろ出て来た。
「俺もだよ……」
搾り出すような声で菱田さんが言った。
「別れは済んだか? 桂斗」
いつの間にか伯父さんが僕の後ろに立っていた。
菱田さんが立ち上がっておじさんを睨んだ。
「あんたがここまでやるとは思わなかった。花蓮さんを……実の妹を殺すなんて……!」
「人聞きの悪い事を言うな。火事なんて……不幸な事故だったな? 妹の最後には相応しい死だよ」
「死んだ肉親を貶める気か?」
「肉親? あんな頭の悪いアバズレ女、妹だと思った事なんか一度も無い」
「それがあんたの本音か」
「さあな?」
「咲姫ちゃんはあんたの家にいるのか?」
「ああ、いるよ。こんな時間だ。寝てるさ」
「……」
「消防員の人とはもう話は済んだ。さぁ、行くぞ、桂斗」
伯父さんが僕の左手を握って引っ張った。
「菱田さん!」
僕は右手を菱田さんに伸ばした。だけどその手は繋いで貰えなかった。
「桂斗、絶対、絶対迎えに行くからなっ!」
僕は頷いて伯父さんに引っ張られて行った。
伯父さんの家に着くと朝の5時だった。
なのに玄関には二人の靴が無かった。
「伯母さんとお姉ちゃんは?」
「ちょっと今日は泊まりで出掛けてる」
「……そうなんだ」
まさか、もうあの500万で買うって言ってたおじさんに会わせちゃったのかな?
お姉ちゃんは自分勝手で意地悪であんまり好きじゃないけど、少しだけ心配だった。
「僕、出掛けてたから眠い」
「眠くてもやって貰う事がある」
「……何?」
僕は伯父さんに腕を引っ張られてトイレに連れて行かれた。
伯父さんの家はトイレが広い。老後を考えて広くしたそうだけど、上じゃなくて左下に棚がある。そこにトイレットペーパーや掃除道具が置いてあって引き戸を閉めれば見えないような造りになっている。
伯父さんはその棚から黒い紙袋を取り出した。その袋から出したのは大きな注射器だった。
それに左の棚の上がお手洗いになってて、そこから注射器にお湯を入れた。
「桂斗、ズボンとパンツを脱げ」
「……えっ? 厭だよ……。何する気? 伯父さん」
「この注射器の中のお湯をお前のケツの穴に入れるのさ。そして中を綺麗にする」
「厭だよ……」
伯父さんは注射器を棚の上に置いて、僕の右頬を拳で殴った。
「俺に逆らうな! ……傷を付けたく無い」
僕は小刻みに肩が震えた。
「は……はい」
殴られると痛い。だから伯父さんの言う事を聞く事にした。
ズボンとパンツを脱いだあと、便座にしゃがめと言われてしゃがんだ。
伯父さんに見えやすいように股を開いてお尻の穴を見えるようにしてしゃがむと、伯父さんは僕のお尻の穴に注射を挿れてお湯を押し出した。
「すぐに出すなよ? 暫くそのまま我慢しろ」
「はい」
伯父さんはまたお湯を注射器に入れていた。
「いいぞ、出して」
「はい」
僕はお湯をお尻の穴からじょぼじょぼとトイレに出した。
「あんまり汚れてないな、でもまだやるぞ。生でやりたいから、中は綺麗にしておかないとな?」
「生?」
「俺のチンポをそのまま突っ込む事を言うんだ」
「そんなの厭だよ!」
「暴れるな!」
伯父さんに平手打ちされた。パンパンパン! 右左右と三回ぶたれた。
痛くて目の前がチカチカした。
伯父さんは僕に構わず、僕の穴に注射を挿れて中のお湯を押し出した。
恥ずかしい格好で、変な事をされて涙が出てくる。
伯父さんのチンポを僕のお尻の穴に挿れると言ってるけど、あんなでかいの挿いるわけない。絶対痛いし切れそう。
厭だ。逃げたい。ここから誰か助けて! 菱田さん……っ!
「さぁ、中身を出せ」
ジョボボボボ。
「もう一度やって終了にしようか」
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