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#05-A

手長足長像と窒息プレイ①

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 連休中の「地方出張デート」で、わざわざ何度も行ってる高山なんかに寄らなくても、とは思うんだけど、都会の隠花植物だって人並みにゴールデンウィーク気分を味わいたいじゃない。
 で、高山に行ったらいつも立ち寄るのが宮川朝市。
 宮川朝市の、一番の見所は何と言っても店番してるおばちゃんにお婆ちゃん達だね。洒落たお店の抜けちゃたマネキンさんを見るのも楽しいけれど、彼女たちも可愛いよ~。
 お弁当広げて朝御飯してるおばあちゃんとか、商売そっちのけでカッパノベルス読んでるおばちゃんとかもう最高。

 そして宮川朝市通りが始まる鍛冶橋には、お互いが向き合うように立っている「足長像」と「手長像」があるんだよね。アタシの中ではこの像と朝市と二四三屋鍛冶橋店の醤油味みたらしがコンボセット(笑)。

 この像は嘉永元年に名工谷口与鹿が高山屋台の恵比寿台にとりつけたものを模したものだとか。
 手長像を初めて見たときは布袋大黒とオランウータンのキメラかと思った程、その姿は印象深くて、グロテスクだった。そーいえば外人さんがしきりにこの像をカメラに収めていたっけ、、。

 手長足長・・・ 元は中国の仙人なんだそうです。「足長」は海の幸を得るために脚が長くなり、「手長」は山の幸を得るために手が長く特化した。
 これが「夫婦」だというのはいくらなんでも谷口与鹿さん「そら無茶でっせ。」と言いたくなるけど(笑)。
    第一、そんな身体だと夫婦の営みが、、えーっっとあーやってこーやって、、。意外といいかも!セックスは創意工夫です(笑)。

 そして今回の殿方は、せっかく高山方面まで来たので、「(仮名)Aさん」じゃなく谷口与鹿さんにあやかって「与鹿さん」と呼ぶことにしました。
 ここからは、与鹿さんのビザールプレイにかける創意工夫、じっくり味わってください。
    アタシはかなりびびってましたが、、。

………………………………………………………………………

 プレイに使えるような「離れ」を持ってる田舎の豪家へ出向くのはそんなに珍しい事じゃないけど、ゴールデンウィークの最中に家人を旅行に出させて自分だけがデリバリーSM嬢と楽しむというケースになると、そのプレイ内容を含めて色々な意味で「特殊」なことが多いんです。
    感覚的にはジキルとハイドの「裏の顔・ハイドさん」に拉致られてるみたいな(笑)。

 離れの中の一室に案内されると、すでにそこには沢山の合羽が床に置かれていました。その他にも拘束のために使うベルトや手錠が何本もあったし。
 その時のアタシの格好は、上半身は体にぴったりと貼り付いたブラウス、下半身には深くスリットの入ったミニスカート、スカートの中は心もとないほど小さなパンティだけ。
 エロいといえなくもないけれど、アタシ的には結構普通の格好、、通常なら入浴シャワーを経てプレイ用のコスを着用してから事に及ぶんだけど。与鹿さんにはそういう手順は必要ないようです。

 それでも衝立の影で服を脱ぐアタシをチラチラと見ていたのは、おそらくアタシが普段相手をしないニューハーフだからでしょう。

「どれでも好きな合羽を着てくれましたまえ。しかし最低3枚は重ね着してくれ、一番上にはこの黒色のビニール合羽を着てくれるともっといい」と言われました。
 どれでも好きな物を選んで良いと言われれば気前が良くて自由って感じだけど、3枚以上合羽を重ね着、さらに一番上は黒色なんだから、ちっとも「気前が良くて自由」じゃない上に、今回のお相手の気難しさがひしひしと、、。

 「あっ、これはライトSMって感じじゃないな」って、すぐに判って、緊張しながら服を脱ぎ終えると「合羽を着る前に手にこれをかぶせるよ。しかし肌が柔らかいな、、」と、与鹿さんにビニール袋をかぶせられ、さらにその上からゴム手袋をはめられました。

 すぐに手の中にジワッと汗がにじむのがわかりました。
 同じように脚にも、つま先から太ももが入る大きなビニール袋をそれぞれにかぶされ、それをビニールテープで固定されたのです。

「どれを最初に着る?」
 アタシは、汗で薄いビニールが密着する感触を思い出し、こーゆー人は多分あの感覚が好きなんだろうと考えて、透明で薄い素材でできている合羽を指差し「これにします」と言いました。

「いいよ、それにしなよ。それはゴミ袋のような薄さだけど、多少引っ張ったりしたぐらいでは破れない素材で、できててね。試しに思いっきり引っ張ってごらん。」
 その通りにしてみたら少し伸びるだけで一切破れることはありませんでした。

 ビニール袋で覆われた手足をなんとか動かし、透明ビニール合羽を着込みました。すぐに全身に合羽が密着して汗が滲みはじめます。

「フードもかぶってもらうけど、このフードは鼻の穴しか開いてないからね。先にキミの希望通り、口にビニールテープを貼ってあげるよ」と与鹿さんが言い、アタシの口を黒色のビニールテープで厳重に塞いでしまいました。
 勿論、アタシは「口にビニールテープ」なんて事を希望した覚えはありませんが、すでにプレイは始まっていて、アタシは与鹿さんがいうような「拘束好きのオトコオンナ」を演じる他ないわけです。

「よし、フードをかぶせてやろうか。」
 ゆっくりフードがアタシの頭を覆って行きます。
    アタシはとまどいながらビニール越しに与鹿さんの動きを見ているしかありません。
 フードも透明なビニール素材でできているので、視界を奪われることはありませんでしたが、唯一開いているはずの鼻の穴が小さいため、かなり呼吸が苦しい状況でした。

「このフードは私の自作で2枚組みになってるんだ。もう1枚のフードもかぶせるとさらに息苦しくなる」と言って与鹿さんは、アタシの顔を眺めながら2枚目のフードをかぶせ、その上から幅広のビニールテープで、きつく目と鼻以外の部分を巻きつけ始めます。

「・・・・・んぅぅ・・・」
「いいなぁ並の女よりそそるよ」
 ビニールテープが顔面を圧迫して来ます。しかも小さな呼吸穴しか開いていないフードを2枚もかぶせられているので、かなり息苦しい・・・・・そんなアタシを与鹿さんは、嬉しそう見ています。

「さあ、後はこの2つの合羽を重ね着してくれ。と言ってもかなり動きづらい状態になってるだろうから手伝ってあげるよ」と言われ、真っ黒のビニール合羽とズボンを2枚着せられました。

 全身から汗が噴き出し合羽が素肌に密着しています。
 呼吸もかなり苦しい・・・アタシはゴム手袋を嵌められました指でフードを引っ張るようにして、なんとか空気が呼吸穴から入ってくるようにしていました。

 そんなアタシの様子を見て与鹿さんは「大丈夫、すぐに呼吸は慣れるよ。大きく息を吐いて、ゆっくりと息を吸ってみるんだ」と声をかけてきました。
 言われるままに試してみると、ほんの少し呼吸が楽になった気がしました。

「これを履いてくれ」と今度は黒いゴム長靴を渡されました。
 このゴム長靴も与鹿さんの自作品らしく、伸縮性が高い素材でできており、引っ張るようにしてそれに足を入れていくと、つま先から太ももまで完全にゴム長靴で締め付けられるようになりました。

 アタシにとってはお馴染みのラバーなんですが、与鹿さんの差し出すこれは、まったく雰囲気が違う物でした。
    ファッションとは縁遠い代わりに、ゴムとしての禍々しい魅力に溢れていました。

「いよいよ完成だな。最後にこれをつけよう。」
 そう言いながら与鹿さんは、アタシの合羽ズボンのベルト通しに、頑丈そうな黒革製のベルトを通しました。

「どうだい、こういう合羽を着せられました感想は?と言っても話すことはできなかったな」と与鹿さんは興奮したように話しかけて来ます。
 相変わらずアタシは、指でフードを引っ張るようにして、なんとか空気が呼吸穴から入ってくるようにし続けていました。

「ここに胡座の体勢で座ってくれ。」
 その通りにすると、手に持った長めの革ベルトで胡座に組んだアタシの足をきつく固定します。

「足を動かしてみて」と言われましたので、足をばたばたさせようとしたのですが、胡座に組まれました両足はびくとも動かせません。

「仕上げはこれだ。」
 与鹿さんから金属製の手錠を見せられました。
 それは特殊な手錠で、手首に嵌める部分がリストバンドほどの幅広になっており、手首を痛めないように内側にはゴムが貼り付けられていました。

「面白い手錠だろ。SMクラブとかではあまりお目にかからないはずだ。何しろ実用本位だからね。嵌められた人間が手錠の痛みを感じないようにこんな形になっているんだよ。逆に言うと何時間も嵌め続けさせれるってことだけどね。」
 そう言い終ると、その手錠をアタシの腰ベルトの背中側に持っていき、南京錠でベルトとそれを固定してしまいました。

「どうかね、合羽を重ね着した感触は?今、鼻の穴以外はすべてビニール製の合羽で密封されてるわけなんだが、、ゴムが好きだと聞いているんだがね。これは序の口だよ。さあ自分で背中に固定している手錠を嵌めてくれるかね。私はこれを一度嵌めたらしばらくはその後手の手錠は外さないつもりでいる。これからどうするか、君が自分で決めるんだ。」
   そう言い終ると与鹿さんはじっとアタシを見つめたまま何も言わないのです・・・。

 デリバリーSMと言っても、相手は「会員候補」の方ですから、それなりに身元はしっかりしていて、こんなプレイでも滅多な事は起きない事は判っているのですが、主導権が完全に相手にある場合には不安がつきまといます。

 勿論、ここまできて、いまさら止めることはできません。手探りでまずは左手を背中に回し手錠を嵌めました。
 なかなかロックがかからないので強めに手錠を押さえるようにするとガチリッと音がして、手首を痛めずに同時に隙間なくロックがかかりました。

 残された右手は、まだビニールフードの中に空気が入るように指でフードを引っ張るようにしたままです・・・そうしているのは、この状態で右手にも手錠を嵌めると息ができなくなるのではないかと不安でたまらなかったからです。

 本当にこういったディープなプレイヤーに出会うと、受け身のままで、自分がどこまでいけるのか見極めるのが難しいのです。
 逆に言えばお客様の方も、アタシの事を、どこまで遊べる相手なのか瀬踏みをしている状況なのですが。

 与鹿さんは何も言いません・・・ふぅぅぅぅ~ふぅぅぅぅぅぅ~・・・アタシの呼吸音だけが部屋に響いています・・・
 アタシは決心して右手をゆっくりと背中に回しました。

 もがき続けて懇願するアタシに向かって「そんなに喜ぶなんて意外だよ。だって4分もビニール袋で窒息させられるなんて聞いたら普通は逃げ出すはずなのに、君は嬉しさに身を震わせているじゃないか。君は、アタシがいつか出会いたいと願っていた通りの窒息Mだ、本当に嬉しいよ。」と与鹿さんは言いました。

 んんんっっっっっっっっ~~~~~んぐっっっっ(違いますぅぅぅぅぅ~一度解いて下さいぃぃぃぃぃ)。

 実を言うと半分演技で、半分は本気だったんです。
 この意識配分がプロのM女として適切なのかどうかよく判りませんが、アタシはMをやるといつも、こうなります。
 そんなアタシに構わず与鹿さんの話は続きました。

「君の早く責めを受けたい気持ちは分かるが、いきなり4分もビニール袋をかぶるのは止めておいた方が良いよ。少しずつ・・そうだな15秒づつビニールをかぶる時間を長くして慣れさせた方がいい。君の体が大事だからね。」

 妙に優しい口調が、さらにアタシを不安にさせます。
 アタシが嫌がっているのを分かった上で意地悪く言っているのではなく、完全にアタシが責めを望んでいると信じきっている口調だからです。

 確かにアタシの売りは「サドでもマゾなニューハーフ女王様」だし、ラバー・呼吸制御系、OKな人なんですが、「窒息M」と正面切って言われれば、それはそうではないような、、。

「少し拘束を変えてみよう」
 そう言って与鹿さんはアタシの頭部からビニールフードを脱がしました。
 久々に新鮮な空気を大量に吸い込むことができました。
 ビニールフードがアタシの呼吸をどれだけ大きく制御していたかを感じさせられた瞬間でもありました。

「目を閉じてっ!」
 与鹿さんの言葉や様子の変化に不安を感じ、何か抵抗するとさらに過酷な責めを受けさせられる気がして黙って命令に従うことにしました。

 両目にベッタリとビニールテープが貼りつけられ目の前が真っ暗になりました。
 目蓋を開けようとしましたが、ビニールテープに阻まれてしまい動かすことができません。
    オトコなのにオンナに見えるこの「顔」が売りなのに、、と思うまもなく、「そのままジッとして」という命令が下りました。

 ゆっくりと硬いヘルメットのような全頭マスクをかぶせられ、首元でギュッと締め付けられる感触がありました。

 これも初めての感触です。
    倶楽部で使う全頭マスクの中にはファッションではなくハードボンデージ用のものもありますが、ここまで固くはありません。
 さらに両手を握り締めた状態で、その上からテープでグルグル巻きにされます。

 一方、足の拘束が解かれて、足全体が開放感に包まれましたが、痺れていてすぐに立ち上がることができない状態でした。

「ほら立って、少しだけ移動しよう」
 与鹿さんに体を支えられるようにして視界を奪われたまま数歩移動するとベンチのような長椅子に寝転がされました。

 固い革製のベンチのようでひんやりとした感触があります。

「両足を真っ直ぐに伸ばして。」
 言われるままに従うとベンチに取れ付けられているらしい革ベルトで足首、膝下、膝上、太ももをガッチリと締め付けられるように拘束されました。

 両足はベンチと完全に固定されてしまいビクとも動かすことができません。

「これから手錠を外すよ。特製の革拘束具で拘束し直すから、手は後に回したままにしてること。」
「3分間を超える窒息責めは、革拘束具を使って体の動きを完全に封じておかないと暴れまわったりして関節を痛めたりするかも知れないんでね。これには素人だとかプロだとかは関係ないんだ。」と言われました。

 一瞬ですが両手の拘束が解けました・・・与鹿さんの「責め」の興奮をこちらの主導で高めるチャンスです。
 別に先ほどの「素人だとかプロだとか」の言葉に意地として反応したわけではなく、オカネを戴いている限りは、なんの反応もない、ただの人形であってはいけないのです。

「じゃあ、手錠を外すぞ」
 ガチャリと音がして長時間嵌められていた手錠が外されました。
 自由になった両手を使って、激しい勢いで、、上半身をくねらせながら頭にかぶらされてしまった硬いヘルメットのような全頭マスクを脱ごうとしました。
    そうすることで与鹿さんの加虐の炎をより大きくすることが出来るからです。


「おい、手は後のままだと言っただろ!」
 与鹿さんの叱るような声が響きます。
 アタシは必死に全頭マスクを脱ごうとし続けます。
    勿論、身体をよじりくねらせながらです。全頭マスクの内側に響くアタシの叫び声は、妖しいくぐもり声として与鹿さんに届いている筈です。

    しかし、当然、両拳を握り締めた状態でテープでグルグル巻きにされている状態では、全頭マスクを外すことは出来ません・・・。

 何か首の辺りで固定されているらしく、強引に押し上げるように脱ごうとしても首に痛みが走るだけで全頭マスクは一切脱げる余地はありませんでした。

「手を後ろにしろと言ってるだろ!」
 再び与鹿さんの怒声が響きました。かなりヒステリックに叫んでいるので、どこまでが興奮なのか、演技上の怒りなのか?微妙な部分で、そこがアタシを不安にさせました。

 アタシは全頭マスクを剥がそうとする演技から、今度は動きを足の拘束を解くことに変更しましたが、実際こちらの解除も(演技どころではなく)やはり拳をグルグル巻きにされている手では革ベルトさえ外すことができません。

 アタシに残されました手段は、手を後に回さずに、芋虫のようにのたうち回って抵抗の姿勢を示すことだけでした。

 バシィィィッッ!!!大きな音とともにアタシの上半身に痛みが走りました。その何かの正体は目を封じられているので分からなかったのですが、鞭のようなもので叩かれたようです。

 でも、その痛みで少し安心しました。
 与鹿さんはちゃんと鞭打ちの強度を加減をしています。
    というかこのようなプレイに、おそろしく場慣れしてるようです。
    これならアタシもプレイに本気で突っ込んでいけそうです。

「言うことをきかないと悪い子はおしおきだ!」
ビチィィィッッ!!!
んぐぅぅぅぅぅっっっっっっ~~~(痛いぃぃぃぃ~~~)

「おら、手を後に回せ!」
バチィッッッッ!!!
んぎぃっぃ~~ぐんむんっっっ(止めてぇぇぇ~~~痛いぃぃぃぃ~~~)

「まだ抵抗するのか、もう1発だっ!」
バッチィィィッッッッッ!!!今度は股間を叩かれました。
んぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!~~~

「どうだ、まだチンボに鞭を喰らいたいか?そんなになってもチンボは急所なんだろう?何発でも言うことをきくまで叩いてやるぞっ」

 バチィッッ!!!ビシィッッッ!!!バシィッッッ!!!
んぐぅっぅぅぅ!!!~~~うごぅっぅぅっっ!!!~~~んぐぐぐぅぅっっ!!!~~~
(止めて下さいぃぃぃ~~~痛いぃぃぃ~~~言う通りにしますぅぅぅ)

 アタシは完全に征服され、与鹿さんの命令に従う他は無く、両手を後に回し両手を後に回し腕組みするように重ねました。

「よしよし、素直になったね。少し生意気な子をおしおきする気分も味わえて楽しかったよ」
 与鹿さんは、今度は自らアタシの頭部を覆った全頭マスクを剥がしてくれました。この時は、これからも普通のプレイが展開されるものだと安心していたのですが、、。


 ・・・これは後で判った事ですが、30センチぐらいの長さの頑丈な革でできている筒状の拘束具を与鹿さんは用意していたようです。

 筒の中は2つに仕切られており、それぞれの穴に右腕・左腕を通すようにと与鹿さんに説明と指示を受けました。

 目をテープで塞がれているので、与鹿さんが介助する形で右手・左手を穴の中に通します。
 肘下から手首までがスッポリと拘束具の筒の中に収められてしまいました。

 筒上の拘束具の外側には両腕を束ねるように拘束するためのベルトが5本取り付けてあり、それを締め上げると両腕は後手に腕組みしている状態で、束ねられるように固く拘束される仕組みになっていたようです。

 さらに筒の中から腕を抜けないように、それぞれの手首に筒の穴より大きいサイズの手錠を嵌められました。
 万一、5本のベルトが緩んでしまっても手錠が筒に引っ掛かり拘束が解けないように考えられているとの事、、、。

 その上その5本のベルトも絶対に緩まないように各ベルトは小さな南京錠でロックするという念のいれようです。

「どうかね、腕は絶対に後手の状態から動かせないだろう?」
 起こされていた上半身もベンチに仰向けに寝かされ、腰、わき腹、胸、首をベンチに取り付けられている革ベルトで締め上げられベンチに固定されました。

 この拘束ベンチは、頭を乗せている部分だけが下に倒せる構造になっていて、与鹿さんが何か金具のようなものを押すとその部分が倒れ、アタシの頭だけがガクンと落ちそうになりました。

 頭以外をすべてベンチに拘束されているので、頭だけが仰向けの状態で垂れ下がり逆さに部屋の床を見ているような体勢になっているようです。

 もちろんアタシの目は塞がれているので部屋の床は見えず真っ暗なままなんですが。
     ややあって与鹿さんから、ベンチのこの部分だけが倒せるようにしてあるのは、窒息責めに使うビニール袋を頭にかぶせやすくしているためだと聞かされました。




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