『 リベンジ 謀略の果の恋 』

二市アキラ(フタツシ アキラ)

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デイ・バイ・デイ

【内紛/深道という男】

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    深道さんはグループの中では参謀格の人で、頭が凄くいい。
   そして結構、セックスの趣味が変わっている、と云うか、ガチホモじゃなく色々な事をやりたがる。
   俺はチーム漆田の共有物だけど、普通だったら義兄は、深道さんが俺にやるような事は絶対に許さない筈なんだけど、それを特別に認めているみたいだ…。
    それだけ深道さんには実力があるってことなんだが。それって少し変な感じもする。
    まあ俺も、深道さんが仕掛けて来る変態遊びを楽しんでいる部分があるから別に構わないんだけど…。

   俺は一度だけこの深道さんに、ボディコン女装の手ほどきを受けた事があって、その時はシリコンのフェイクバストとヒップパッドつけられ、ウエストニッパーでぎっちぎちにウエスト締め上げられてフィギュアそのけのグラマラスな女の身体を作ってもらっちゃいました。

 その身体を、窮屈なパンストやボディコンの中に無理やり押し込めて、ど派手なメイクにロングのゴージャスなウイッグつけて、下半身はパンティとパンストのwナイロン拘束。
   そんなんで「出来上がった」俺をうっとりした目で見てたなぁ。

 自分にまさか女装趣味があるとは思っていなかったし、俺の身体つきはどうやっても女ぽく見えないから、本当に、出来上がったその女の姿には吃驚した。
 
  そんなある日、深道さんが俺に革袋のようなものを見せて「今日はさ、これ被って場所を変えてフェラ抜きをやってみないか。口利きは俺がやってやるからさ。」と言い始めた。
   多分それも義兄には内緒の行動の筈だったけど、それを義兄に伝えても結局、俺がチクったって事になって、俺が損をするだけなので黙って従う事にした。
    ・・というか、俺自身がそういった遊びを密かに楽しみ初めていたのが正直な所だ。

 それは一目でSMに使う革製の全頭マスクだって事は判ったけれど、実物を見るのはこの時が初めてだった。
 ただ作りがしっかりしていて、安物の大人の玩具じゃないことはすぐに判った。
    深道さんは、当時からこんなものを簡単に手に入れることの出来る不思議な男だったのだ。

「えーなんでそんなことする必要あるんすかぁ?」
「楓人さ、胸だけ膨らませて化粧もしないでこれ被って尺八とかやってみろよ。お前、目と唇だと顔がまんま女の子だから、相手わかんないよ。」
「どーゆーことすか、意味わかんないんすけど、、」
「まっいいからさ、、俺、お前を男と繋いでもピンハネとかしてないの知ってるだろ。純粋にさ、いろんな楓人を見てるのが好きなんだよ。」
「でもそれって一人じゃ被れないでしょ。後ろ編み上げになってるし、、。第一、目立って仕方がないですよぅ。」

「ガルボって言う喫茶店知ってるよな。あそこのトイレから裏路地に抜けられるんだよ。その裏路地、植え込みやらゴミ箱やらがあってさ、通りからは見通しが利かないんだ。マスクは俺がトイレで被せてやる。事が終わったら又、トイレで外してやる。ガルボのマスターには話を付けてあるんだ。」
「それ、いつもと違う、、。生は嫌ですよ。病気になっちゃう。」
「いや生だよ。それどころか恥垢を一杯貯めてる奴だっているかも知れないな。相手にはガチホモだって言ってないんだ。ペチャパイで顔も見せられないけど、金が欲しくて生尺八やってる女子大生がいるって持ちかけてる。なに、病気になったら俺が楓人のこと面倒みてやるよ。いやそれは、冗談。ちゃんと調べてるって。お前、俺が人間の目利き出来るの知ってるだろ?」
「でもなんでそんなことするんですか?」
「ぐずぐず言うなよ。さっき言ったろ。ただそんな楓人が見たいんだよ。」

 その件で、俺は性癖として人間が「モノとして扱われる」意味てか、面白さを初めて知ったんですよね。
    マスクを被ると顔がなくなるから、相手が、こちらを人間扱いしなくなる、オナホと一緒。
   それにマスクをすると、こちらも自分のたがが外れて果てしなく淫乱になることも。

 まあそんな感じで俺は深道さんには色んな「変態」を仕込んでもらいました。
   俺の変態オッケーな女装売りの「素養」というかプレイヤーとしての地力もこの頃、培ったのかも知れませんね。
 あの頃、凄く興奮して、興奮しすぎて逆に怖くなって「ああ自分はこうやって地獄の道を辿るんだ、、」って思った遊びがいくつかありましたよ。

「楓人、お前、スッカリ、女装が板に付いてきたな。ホルモンとかやってみるか?ギリの所で止めて、どっちでもイケるってのもいいだろ。変態で楽しみ尽くそうとすると、その相手の種類を増やさんとな。」
 深道さんが、何処かで見つけてきた洋館の廃屋の一室で、女装した俺をロープで縛り付けながらしゃべりかけてくる。

「面白いけど、でも兄貴がなんて思うかな。」
「黙ってりゃいいさ。漆田はとやかく言わないよ。はっきり言って、奴はそんなにお前との事にこだわりもってない。奴なら幾らでも自分で男を引っ張って来れるからな。普通、お前に執着してんなら、最初から俺達にお前の身体を分け与えたりせんだろ?」

 深道さんは俺の背後に回ってロープの結び目を点検しながら俺の首筋に垂れたウィッグの臭いを嗅ぎながら言いました。
「楓人、ウィッグの手入れしなよ。人毛だから高かったんだぜ。この臭い嫌いじゃないけどな。」

 俺は恥ずかしさで真っ赤になったのを今でも良く覚えている。
   その頃から俺は女性用の香水も付けはじめてたし、普段の身体のケアも化粧品だって大切にし始めてたけど、ウィッグとかには無沈着で、日常的な手入れなんて意識はまるでなかった。
    とゆーか俺の女装は別に女に近づく事が目的じゃないからだ。

 深道さんは、自分自身も女装の経験があるようだった。でも深道さんも、それは色々と変態的なセックスを楽しみたいからやってただけで、すぐに自分自身の女装に飽きたらしい。
    しかも嘘かほんとかその道では伝説的な「美女」で通っていた女装だったらしい。

『深道のフェラは凄い!!喉の奥まで咥え込んで、そのままタマまで舐めて来る。口性器が強いんだよ。深道がさ、ガングロの顔にオイル塗って前髪をギンギンに逆立ててデカい金の玉イヤリングをした超美系のイケイケギャルに女装した姿なんて、見てるだけで射精もんだけどさ、、。やっぱフェラだよ。深道の場合は。どんなにデカいモノでもディープに咥え込んでシゴいてみせるしな。口だけで、口だけでやる深道の高速シゴキフェラが最高なんだよなぁ。態とジュルジュパってでけぇを出して口内汁をタレ流しながらスロートだぜ、たまんないよ。深道って口内でザー汁発射されようがそのままフェラし続けるんだぜ。時には、口から離さずの2抜きさ、、まあこっちもあの顔あのスタイルだから口だけで満足なんだけどな。』
 色んな人の過去のうわさ話をまとめるとそんな感じ。

    全盛期の深道さんは「サオ付きクラブクィーン・フェラのイケイケ女王、絶対に弱音を吐かない強すぎる口性器美女」って言われてたらしい。

「なんだ楓人、、なんだかんだ言ってもうチンポ立ってるぜ。お前凄いな。見込みあるな、緊縛もオッケーなのな…。」
 黒のタイトスカートの上にかけられたロープは、亀甲なんとかっていう結び方らしく、丁度股間の回りを一周する用な感じになっていて、その上から深道さんが執拗にペニスをもみ上げてくる。

「俺さ、今日はいいもん穿いてるんだ。でも他の男たちはこれ見てもイマイチピンと来てないようだけどな。その点、楓人はいいよな。俺の見込み通りだ。」
「うーん、意味わかんないよぅ。それよか、早くしよ、ロープなんていらないよ、こんなん本気じゃないんだろ?」

 その日の縛りは、足首までしばらて棒みたいに突っ立ってるだけの単純なものなんだけど、身体のあちこちを弄られると流石につらかった。

「女装やってた頃の俺ならさ、これをはくと女に巨根が付いてる感じになるわけよ。似せチンポのサイズはほぼ膝までの長さの想定さ。でかいだろ?で、フルチンは駄目だから、それようの専用のソックス、ルーズ、ブーツ等を使用するのが、社会常識てもんだろ。だからさ、露出の多い服装に合わせる用に亀頭部だけのソックスなんかがあってさ、それを見て女の子が『わぁ、あのひとナマ足(ぺニ)だぁ』とか、『なんで女にはこんなのが付いてるんだろう、男は短小でカッコいいのに…』って逆転世界の場面になるわけよ。おもろいやろ?チンポブーツ、気に入ったねぇ、、で作らせたんだよ、想像じやなくリアルだからそんなにでかくないけどな。」
 深道さんの本物のペニスは巨大だ。
  初めて深道さんの一物を見せられた時に、一番驚いたのはなによりも、ぴっちりブリーフから魔法のように現れたその巨根ぶりだった。

「みてろよ」
    棒立ちになった俺の前に回り込んだ深道さんが、やおらズボンを脱ぎ始める。
    パンツの替わりに、なんだか細長い筒状の革製のビキニショーツが現れる。

「ほれ、これがペニスブーツ。」
 自分の腰からそれを外し、俺の目の前にその物体を差し出した深道さんが子どもみたいに笑った。
 確かにそれは踵の部分は退化してるけれどブーツみたいに見えるペニスサックだった。

「俺の臭いかいでみ」
 深道さんがペニスブーツを俺の鼻になすりつけてくる。
    ああ今日はこう来るんだって、俺はワクワクしたけど、ゲーム的には「嫌な顔」をしなくちゃいけない。

「うーん、やだよぅ、臭いよぅ。」
「なんでだよ。いつも美味しい美味しいって言って俺のをほおばっているんじゃないか。」
「だってよう、、男の子の靴の中の臭いがするんだよ。」
「そりゃあたりまえだろ。なんてたってチンポブーツなんだからな、、、蒸れてんだよ。ああそうか、いつもみたいに俺のチンカスの臭いがしないからモノ足りないんだな。だったらほら」

 深道さんはチンポブーツの裏筋に当たる部分に付いているジッパーを開けて、ブーツを「開き」の状態にして俺の鼻に押し当てて来る。
    鼻孔に革と生臭い臭いが充満する。

「いや、うぅ、くっさーい」
「嘘つくな。俺の匂い嗅いで楓人のチンポびんびんにおったってるぜ。スカートの上からでも形が判るんだからな。」
 再び俺の背後に回り込んできた深道さんは俺の首筋を舐めて、次に舌先を耳の穴に突っ込んでくる。
 その間中、ペニスブーツは俺の鼻と口元を覆ったままだ。

「うーん、、、おっぱい、、」
「えっ?なんだって?」
「おっぱいも揉んで」
「ペニスブーツはもういらないのか?」
 俺は首を激しく横に振った。
    俺の頭の中では、鼻と口からペニスブーツを生やした自分の姿が定着してる。
   このビジュアルが新しい俺の姿だ。
 「深道さんに変態を仕込まれた」っていったのは撤回、深道さんは人の変態を掘り起こすのが巧いだけなのだ。

「世話が焼けるな、こうか、、うーん気のせいかなぁ、楓人のオッパイちょっと膨らんで来てるぞ。」
 ロープ、ブラウスの下のブラジャー、さらにその中のアンコの下の乳首、、深道さんの指先は魔法みたいにあっという間に快楽のボタンに辿り着く。
   あの頃は、開発されはじめた青臭い乳首からの快感信号が痛たかった。
    男同士でいじり合う乳首の快感とはそれは又、微妙に違うのだ。

 深道さんは『考えて見ろよ、舞台は未来だ。女がピアスのように気軽にチンポを付け始める時代。わずか先の未来。「つきあってた男がね、チンポを付けた女が好きだったのよ。だからチンポを付けたの。」「胸を大きくしたわ・・そしたらそいつ、今度は髪を伸ばせって。それだけはご免だ、って断ったわ。でもそいつうるさくて、だから別れたわ。」
「ふうん、チンポはよくて、髪をのばすのは嫌か、そんなもんかな。」
「そ、そんなものよ・・ウッ、出るッ!チンポアクメ来るッ!」とかな、そんな感じの台詞のやりとりがあって次に、『ピアスをすると心が軽くなるわ。古いカラダには他人の重さがしみついてるからな。だからピアスをして新しいカラダにするんだよ。だろ?新しいカラダは自分だけの軽やかなもの。チンポも同じだよ。元に戻らないからいいんだよ。』ってゆー話をしてくる。

 ・・・やっぱ頭のいい人間って、なんでも理屈つけてくる。
    でも俺にはその言ってる事がほとんど分かっていない。

 そんなふうに深道さんの話は、ぶっ飛んでるけど、最後は、チンポ付き女が男に自分のチンポを扱かれながら「握ってッ、しごいてッ、カリが開くッ、オオッ、チンポ~~ッ」って叫ぶ所で落とすから好きだ。
    なぜなら俺は変態でもなんでもかんでもオッケーで、何より「気持ち良い」が大すきだから。




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