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50、開戦
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「は?」
と私が驚いたのと同時にその場が騒然としだした。
この死神が作り出したような空に、遂さっきの雄叫び、そしてそのあとに続いた衝撃波と、人を狂乱させるのに十分な状況が出現したわけだけど、ベルモンテの人達を決定的にパニック状態に陥れたのは、宮殿から細長い何かが飛び出してそれが空高く舞い上がり、それがベルモンテの街全体に火の粉を降らせ始めたということだった。
「一度目の攻撃でこの街を燃え上がらせようとしてる。どうやら終焉を与えるっていうのは本当のようね」
と言ったマルカはここら辺一帯にバリアを張って火の粉から住民の人達を守るという、マルカらしいことをした。次に私の方を見て、
「恐らく戦闘力がケタ違いだから、その分早く倒さないとこの街が壊滅に近いダメージを受けると思う。行ける?」
とそう聞いてきた。
「もちろん」
と頷くと、すぐに私に全能力を上げるダリルカをかけてくれた。そのあと自分にもダリルカをかけ、マルカが、
「チーノ、念願の天空竜戦が出来るけど、どうする? 私達は闘うけど」
とチーノにそう聞いていた。
そこでチーノの顔を見てみると、ジーッと天空竜の方を見たあとに注意深く市街部の様子を窺っていた。何の反応もしないから、何か言おうとしたところで、
「ツバキ」
と声をかけられたから、うんと頷き、
「じゃ、気が向いたら参戦して」
とチーノにそう言った。そのまま飛び上がろうとしたところで、
「待て、まだ早い」
とチーノにそう言われた。
「早い? これ以上待ったらラムダの攻撃を受けてしまうわよ」
とそれにマルカが反論すると、
「それでいい。実害が出てから闘った方がいい。じゃないと、ベルモンテのやつらの洗脳が解けないだろ」
とチーノがそう言った。それを聞きマルカが一時沈黙する。でもすぐに、
「防げるはずの大技を食らって何十人もの死者が出たらそれは私達のせいよ。申し訳ないのだけど、私にはそれが正しい判断には思えないわ」
とそう言って、ラムダの方を見たかと思うと、右手を光らせ空中に舞い上がった。そんなマルカにチーノがこう言う。
「バカ、違えよ。誰も死人を出せ何て言ってない。適当に建物壊させとけってことだ。あいつの動き見てみろ。何で飛び上がってすぐ攻撃しないでああいう風に空中を跳び回っているか分かるか? 恐らく体を慣らすためだ。だからまだ大技は来ない。始めの火の粉は体が慣れるまでの時間稼ぎだ。攻撃がどこに来るかは分からないけど、だったら逆に誘導すればいい。マルカ、お前かなり優秀な魔法使いなんだろ。だったら色々な魔法使えるはずだ。これからここら辺一帯のやつら全員逃がすから、その間あいつに挑発的な魔法食らわせてやれ。怒らせてここを攻撃させよう」
しばらく黙ったあとに、
「分かった」
そう言ったマルカは、地面に着地したあとに今度は両手を光らせて、それを口に近付け何かの詠唱を唱え始めた。それを見ている私に、
「おい、行くぞ」
とチーノが声をかけてくる。
「あ、うん」
と返してチーノと一緒にこの場所にいる人達を遠くに逃がすことにした、のだけど、突然復活したラムダの影響で全員が全員半狂乱になっていて、とてもではないけど、私達の話を聞く余裕などなさそうだった。
私はこれに途方に暮れたのだけど、チーノはなかなかの切れ者みたいで、近くにある無人の屋台に突然ブレスをかけて炎上させたかと思うと、
「ラムダの攻撃が来たぞっ、みんな逃げろっ」
とそのようなことを言って、近くの人達を小神殿付近から追い出していた。チーノが一つ目の屋台を炎上させてすぐに、頭上から天空竜の怒声みたいなものが聞こえた。
何だろうと思いそこを見てみると、荒れ狂うラムダの周辺で光の小爆発みたいなものが連続的に起こり、それがラムダに数発当たっているところだった。これは言うまでもなくマルカの対天空竜用の挑発魔法だった。
「しゃらくせえっ、もう全部燃やしてやらあっ」
そう言ったチーノは空中に大跳躍したあと、凄まじい勢いで爆炎を吐き出し、それを屋台群に直撃させた。
人がいないことを確認してからやったのだろうけど、ナパーム弾でも投げられたみたいに屋台が吹き飛んでいたから、私はそれを見て、
「ちょっ、それ大丈夫なの?」
とチーノにそう聞いた。そうしたらチーノ、それを受け、
「ああ、大丈夫だ、問題ない。どの道魔法ですぐ直せるからな」
と言ったのだけど、私が言いたいのはそういうことじゃなかった。人がいる可能性があるのにそんな大攻撃を繰り出して大丈夫なのかとそういうつもりで言ったのだった。
でも確かにチーノの攻撃のおかげで周りに人がいなくなったというのは事実だった。
ラムダはどうなったのかと上を見上げてみると、今度はマルカの重力の攻撃を受けたらしく、突然飛行中に下にずり落ちたり、持ち直したかと思うとまた下に落ちて行ったりということを繰り返していた。
そしてこれがラムダを怒らせたらしい。ラムダは小神殿付近で魔法攻撃を繰り出しているマルカに向け絶叫したかと思うと、口を紫色に発光させ、そしてそれを私達に向けて撃ち下ろした。
「来るぞっ」
とチーノが大声を出した時にはもうラムダの吐き出した閃光弾がバリアに触れる直前だった。
凄まじいまぶしさだったから思わず目をつぶり体をかがめたのだけど、その次の瞬間何かの爆発音がして、私の体はそれにより生じた爆風により一体どのくらいかは分からないけど、取り合えず訳が分からないままけっこうな距離吹っ飛んだ。
何か硬い物に体の色々な部分を何度も打ち付けたのだけど、これで死ななかったのは、事前にマルカにダリルカをかけてもらっていたからというのと、水色のシールドが閃光弾の威力を緩和させていたからだった。
それでも衝撃が凄かったから、
「うわ、やべーなこれ」
と頭でというよりは体感的にそう思った。
平衡感覚を失ってしまったから立ち上がることが出来ず、その場にイモ虫のように転がっていることしか出来ない。
「ツバキ、大丈夫?」
というマルカの声が聞こえてきたから、
「全然、だいじょばない」
と言うと、
「それ言えるなら大丈夫じゃない」
という言葉のあとに回復魔法でも当てられたのか体が温まるのを感じた。
「これでもう大丈夫。ちょっとそれより油断したわ。ラムダがこんなに攻撃力あるとは思わなかった」
というマルカの言葉を受けて薄目を開けて街の風景を見てみると、戦争でも起きたみたいに周囲数百メートルがガレキの山になっていた。
こんな攻撃を受けてよく死ななかったなと思う。そのあと上半身を起き上がらせたところで、
「被害は思ったより甚大だったけど、でもこれでラムダと闘う大義名分が出来たわ。もうこんな大技はこの街に撃ち込ませないようにしましょう」
とマルカがそう言った。それにうんと頷いて立ち上がると、案の定というかマルカは私を見てこう続けた。
「それより怪我人がいないか確認して来ていい?」
言うと思ったからすぐ、
「いいよ、マルカが来るまであいつは私が何とかする」
とそう答えておいた。それに、
「うん、ありがとう。10分はかからないと思う」
とマルカが言ったところで、頭上で突然爆音が上がったかと思うと、そのあとラムダの怒声が辺り一面に轟いた。
見てみるとチーノが早くもラムダに攻撃を仕掛けていて、爆炎でも吐きかけたのか、弾き飛ばされたかのようにチーノと距離を取るラムダの体からはモウモウと煙が上がっていた。その吹き飛んで行ったラムダを見てチーノが、
「見たか、この野郎っ」
とそう言いガッツポーズを取る。そんなチーノを見て、
「加勢して来る、すぐにこの闘い終わらせよう」
とマルカに言うと、マルカは頷いて、
「ええ、そうね。怪我人がいないかどうか確認したら、すぐに私も参戦するから3人揃ったら一気に勝負を決めましょう」
とそう返し、そのあとすぐ倒壊したガレキの山に向かうために空に浮き上がっていた。
と私が驚いたのと同時にその場が騒然としだした。
この死神が作り出したような空に、遂さっきの雄叫び、そしてそのあとに続いた衝撃波と、人を狂乱させるのに十分な状況が出現したわけだけど、ベルモンテの人達を決定的にパニック状態に陥れたのは、宮殿から細長い何かが飛び出してそれが空高く舞い上がり、それがベルモンテの街全体に火の粉を降らせ始めたということだった。
「一度目の攻撃でこの街を燃え上がらせようとしてる。どうやら終焉を与えるっていうのは本当のようね」
と言ったマルカはここら辺一帯にバリアを張って火の粉から住民の人達を守るという、マルカらしいことをした。次に私の方を見て、
「恐らく戦闘力がケタ違いだから、その分早く倒さないとこの街が壊滅に近いダメージを受けると思う。行ける?」
とそう聞いてきた。
「もちろん」
と頷くと、すぐに私に全能力を上げるダリルカをかけてくれた。そのあと自分にもダリルカをかけ、マルカが、
「チーノ、念願の天空竜戦が出来るけど、どうする? 私達は闘うけど」
とチーノにそう聞いていた。
そこでチーノの顔を見てみると、ジーッと天空竜の方を見たあとに注意深く市街部の様子を窺っていた。何の反応もしないから、何か言おうとしたところで、
「ツバキ」
と声をかけられたから、うんと頷き、
「じゃ、気が向いたら参戦して」
とチーノにそう言った。そのまま飛び上がろうとしたところで、
「待て、まだ早い」
とチーノにそう言われた。
「早い? これ以上待ったらラムダの攻撃を受けてしまうわよ」
とそれにマルカが反論すると、
「それでいい。実害が出てから闘った方がいい。じゃないと、ベルモンテのやつらの洗脳が解けないだろ」
とチーノがそう言った。それを聞きマルカが一時沈黙する。でもすぐに、
「防げるはずの大技を食らって何十人もの死者が出たらそれは私達のせいよ。申し訳ないのだけど、私にはそれが正しい判断には思えないわ」
とそう言って、ラムダの方を見たかと思うと、右手を光らせ空中に舞い上がった。そんなマルカにチーノがこう言う。
「バカ、違えよ。誰も死人を出せ何て言ってない。適当に建物壊させとけってことだ。あいつの動き見てみろ。何で飛び上がってすぐ攻撃しないでああいう風に空中を跳び回っているか分かるか? 恐らく体を慣らすためだ。だからまだ大技は来ない。始めの火の粉は体が慣れるまでの時間稼ぎだ。攻撃がどこに来るかは分からないけど、だったら逆に誘導すればいい。マルカ、お前かなり優秀な魔法使いなんだろ。だったら色々な魔法使えるはずだ。これからここら辺一帯のやつら全員逃がすから、その間あいつに挑発的な魔法食らわせてやれ。怒らせてここを攻撃させよう」
しばらく黙ったあとに、
「分かった」
そう言ったマルカは、地面に着地したあとに今度は両手を光らせて、それを口に近付け何かの詠唱を唱え始めた。それを見ている私に、
「おい、行くぞ」
とチーノが声をかけてくる。
「あ、うん」
と返してチーノと一緒にこの場所にいる人達を遠くに逃がすことにした、のだけど、突然復活したラムダの影響で全員が全員半狂乱になっていて、とてもではないけど、私達の話を聞く余裕などなさそうだった。
私はこれに途方に暮れたのだけど、チーノはなかなかの切れ者みたいで、近くにある無人の屋台に突然ブレスをかけて炎上させたかと思うと、
「ラムダの攻撃が来たぞっ、みんな逃げろっ」
とそのようなことを言って、近くの人達を小神殿付近から追い出していた。チーノが一つ目の屋台を炎上させてすぐに、頭上から天空竜の怒声みたいなものが聞こえた。
何だろうと思いそこを見てみると、荒れ狂うラムダの周辺で光の小爆発みたいなものが連続的に起こり、それがラムダに数発当たっているところだった。これは言うまでもなくマルカの対天空竜用の挑発魔法だった。
「しゃらくせえっ、もう全部燃やしてやらあっ」
そう言ったチーノは空中に大跳躍したあと、凄まじい勢いで爆炎を吐き出し、それを屋台群に直撃させた。
人がいないことを確認してからやったのだろうけど、ナパーム弾でも投げられたみたいに屋台が吹き飛んでいたから、私はそれを見て、
「ちょっ、それ大丈夫なの?」
とチーノにそう聞いた。そうしたらチーノ、それを受け、
「ああ、大丈夫だ、問題ない。どの道魔法ですぐ直せるからな」
と言ったのだけど、私が言いたいのはそういうことじゃなかった。人がいる可能性があるのにそんな大攻撃を繰り出して大丈夫なのかとそういうつもりで言ったのだった。
でも確かにチーノの攻撃のおかげで周りに人がいなくなったというのは事実だった。
ラムダはどうなったのかと上を見上げてみると、今度はマルカの重力の攻撃を受けたらしく、突然飛行中に下にずり落ちたり、持ち直したかと思うとまた下に落ちて行ったりということを繰り返していた。
そしてこれがラムダを怒らせたらしい。ラムダは小神殿付近で魔法攻撃を繰り出しているマルカに向け絶叫したかと思うと、口を紫色に発光させ、そしてそれを私達に向けて撃ち下ろした。
「来るぞっ」
とチーノが大声を出した時にはもうラムダの吐き出した閃光弾がバリアに触れる直前だった。
凄まじいまぶしさだったから思わず目をつぶり体をかがめたのだけど、その次の瞬間何かの爆発音がして、私の体はそれにより生じた爆風により一体どのくらいかは分からないけど、取り合えず訳が分からないままけっこうな距離吹っ飛んだ。
何か硬い物に体の色々な部分を何度も打ち付けたのだけど、これで死ななかったのは、事前にマルカにダリルカをかけてもらっていたからというのと、水色のシールドが閃光弾の威力を緩和させていたからだった。
それでも衝撃が凄かったから、
「うわ、やべーなこれ」
と頭でというよりは体感的にそう思った。
平衡感覚を失ってしまったから立ち上がることが出来ず、その場にイモ虫のように転がっていることしか出来ない。
「ツバキ、大丈夫?」
というマルカの声が聞こえてきたから、
「全然、だいじょばない」
と言うと、
「それ言えるなら大丈夫じゃない」
という言葉のあとに回復魔法でも当てられたのか体が温まるのを感じた。
「これでもう大丈夫。ちょっとそれより油断したわ。ラムダがこんなに攻撃力あるとは思わなかった」
というマルカの言葉を受けて薄目を開けて街の風景を見てみると、戦争でも起きたみたいに周囲数百メートルがガレキの山になっていた。
こんな攻撃を受けてよく死ななかったなと思う。そのあと上半身を起き上がらせたところで、
「被害は思ったより甚大だったけど、でもこれでラムダと闘う大義名分が出来たわ。もうこんな大技はこの街に撃ち込ませないようにしましょう」
とマルカがそう言った。それにうんと頷いて立ち上がると、案の定というかマルカは私を見てこう続けた。
「それより怪我人がいないか確認して来ていい?」
言うと思ったからすぐ、
「いいよ、マルカが来るまであいつは私が何とかする」
とそう答えておいた。それに、
「うん、ありがとう。10分はかからないと思う」
とマルカが言ったところで、頭上で突然爆音が上がったかと思うと、そのあとラムダの怒声が辺り一面に轟いた。
見てみるとチーノが早くもラムダに攻撃を仕掛けていて、爆炎でも吐きかけたのか、弾き飛ばされたかのようにチーノと距離を取るラムダの体からはモウモウと煙が上がっていた。その吹き飛んで行ったラムダを見てチーノが、
「見たか、この野郎っ」
とそう言いガッツポーズを取る。そんなチーノを見て、
「加勢して来る、すぐにこの闘い終わらせよう」
とマルカに言うと、マルカは頷いて、
「ええ、そうね。怪我人がいないかどうか確認したら、すぐに私も参戦するから3人揃ったら一気に勝負を決めましょう」
とそう返し、そのあとすぐ倒壊したガレキの山に向かうために空に浮き上がっていた。
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