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1、戦姫転生
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どん底にいる私が幸せになるためには、相対的に周りの人間達が不幸になればいい。そのことに気付いたのは学校を追い出されたあとで、柄にもなく人生に絶望して何の予定もなく街をほっつき歩いている時のことだった。
さて、何から話し始めればいいのか。
短期間で色々悪いことを経験してしまったのだけど、まずはやはりあれか、私がしていたちょっとした労力でバカみたいに高いお金が入るアルバイトの話をするべきかもしれない。ということで、その話を。
まともな人間だったら、
「短時間・高収入」
というマジックワードが出て来たら、そんなのウソだと警戒して近寄らないのが普通だと思うのだけど、私は頭がちょっとアレだったからそれとは違う行動を取ってしまった。
ちなみに、そのブラックなバイトは、鼻に2つピアスを付けて、感動を表す言葉のレパートリーが、
「やべー」
しかない先輩が紹介してくれた、という時点でどのようなバイトなのか推して知るべしだけど、その先輩が言った、
「渡された箱を届けるだけで一日5万貰えるバイトあるって言ったらやばくね?」
という言葉に理性を骨抜きにされて、
「何ですかそれ、やばいっすね、教えて下さい」
と私はそのようなことを聞いてしまった。
今思えば、本当に私には本質を見抜く知性とか、現実に即した知力とかが抜け落ちていたと思う。もしそれがありさえすれば、これを契機としてドッと押し寄せて来る不幸の大波からも身を守ることが出来たはずだった。
でも残念ながら、私はそういうものを持たない人間だった。理由は、えーと、分からない。
いや、分かるのだけど、自分で自分のことをバカとは言いたくないから、ここは「分からない」と言って、自分がノータリンな人間だという事実から目を逸らしておこうと思う。
ただ、これで生きて行くのに支障があったのかと言うと、別になかった。少なくともこの時までは。
私は享楽的かつ楽天的な人間で、その瞬間その瞬間が楽しければそれでいいやと思っていたから、1の労力で10の結果が付いて来るという話があれば喜んで飛び付いた。だってそういう話に飛び付かないと、努力せずに死ぬまで楽をして生きるということが出来ないのだ。
そういう人間だから弱冠15歳で人生を破滅させることになるのだけど、警察に捕まるまではそれが分からず、バイトをすることになった次の日から事務所に行って、指定された場所までそれを届けて、ということを週に5日のペースで繰り返していた。
一日の労働時間が数十分で日給が5万円だから恐ろしく割りの良いバイトだった。割が良いどころかきっと世界でもトップレベルにクオリティの高い仕事で、一ヶ月経って稼いだお金が100万円を超えると、高校を出てもどこかで働く必要はもうないんじゃないかと思うようになった。
始めは特に何を運んでいるのか気にかけなかったのだけど、一ヶ月も経ち仕事に慣れてくると、次第に箱の中に何が入っているのかに興味を持つようになった。
それでも普通は興味を持つだけで中身を確認したりはしないのではないかと思うのだけど、こういう場合私は好奇心旺盛で、知りたいと思ったら何とかして中身を知ろうとする性分をしていた。
だから、箱を運び始めて一ヶ月とちょい経った日のこと、いつも行く事務所の女の人に、
「そう言えばこれ、何が入っているんですかね?」
とそう聞いたことがあった。
聞いてはいけない雰囲気剥き出しのところで聞いたから、静かな授業中にクラスのマドンナが巨大なオナラをしたみたいな空気になったけど、私にそう言われた女の人はイヤな顔一つせず、
「あれ、興味がありますか? なら、中を見てみますか?」
とそう聞いてくれた。もちろん見たくて聞いたのだから、
「あ、はい」
と答えるに決まっている。すると女の人は、今日私に渡す分だった発泡スチロールの箱をパコッと開けて、
「はい、どうぞ」
といった感じに私に見せてくれた。
「む」
と中を覗き込んでみると、何てことはない、ただの緑色の植物がそこそこの分量入っているだけだった。
私は確かにお頭(つむ)の弱い人間だったけど、頭のどこかでは鼻から吸い込んだら気持ち良くなる白いアレとか、トリガーを引くと弾が出るヤクザ必須のアレとかがあるかもしれないと思っていたりしたから、それを見てちょっと拍子抜けした。
「なーんだ」
と思い、
「はい、分かりました」
と女の人に淡泊にそう返しておいた。この時の私は、薬も麻薬も元は植物だとか、ただの植物を運んだだけで5万円も貰える何てどう考えてもおかしいだろとか、そういう当たり前のことが分からなくて、身の危険を感じることもなく、これじゃあまるで植物と援交してるみたいだなと思っただけだった。
と、そんなこんなで月日が経ち7月になったところで私の人生は明確に暗転した。理由は簡単、警察に捕まったからだった。
いつも通り白い箱を配達している時のことだったのだけど、ここに置けと言われていた廃工場の中に置いて外に出てみると、警察官数人が私を待ち構えていて、
「万年(おもと)椿ちゃんだね?」
と私にそう声をかけてきた。
「へ?」
と間の抜けた声を出したまでは覚えている。
あとは一連の動作のように逮捕、退学、新聞報道、家からの追放という不幸が連鎖し、気が付けば私は高校を追い出された前科付きホームレス野郎になっていた。
ただ、お金だけはあった。色々使ったのだけど150万くらいは残っていて、これで何とかなると言えば何とかなった……のだけど、自暴自棄になったからそのことが分からなかった。
それでどうしたのかと言うと、荒れた私は酒に走った。友達がバイトしているコンビニで酒を大量に買い込んで、それをガッポガッポ飲んで夜の街を徘徊した。
実は初めてお酒を飲んだというのが悪かった。だからアルコール度数というものや、チャンポンをしてはいけないということが分からず、気が付けば私は歩くのもやっとのヘベレケ状態になっていた。
本当はいつ泡を吹いて倒れてもおかしくないくらい危ない状態だったのだけど、そんなこと知ったことではなかった。むしろもういっそ死んでしまえと思っていたし、どうせもうまともな復帰は出来ないんだチクショウということで、破滅衝動そのままに開き直っていた。
そんな危ない心理状態の時に事は起こった。国道を歩いている時のことだったのだけど、何だかライトが光って綺麗だなと思いそこに飛び込んでみると、プアーという音が鳴って次の瞬間に私の体が吹っ飛んだ。
凄い衝撃が体に走って訳が分からなくなったけど、何となく本能では、
「ああ、死んだんだな」
と思って不思議と解放的な気分になった。
さて、何から話し始めればいいのか。
短期間で色々悪いことを経験してしまったのだけど、まずはやはりあれか、私がしていたちょっとした労力でバカみたいに高いお金が入るアルバイトの話をするべきかもしれない。ということで、その話を。
まともな人間だったら、
「短時間・高収入」
というマジックワードが出て来たら、そんなのウソだと警戒して近寄らないのが普通だと思うのだけど、私は頭がちょっとアレだったからそれとは違う行動を取ってしまった。
ちなみに、そのブラックなバイトは、鼻に2つピアスを付けて、感動を表す言葉のレパートリーが、
「やべー」
しかない先輩が紹介してくれた、という時点でどのようなバイトなのか推して知るべしだけど、その先輩が言った、
「渡された箱を届けるだけで一日5万貰えるバイトあるって言ったらやばくね?」
という言葉に理性を骨抜きにされて、
「何ですかそれ、やばいっすね、教えて下さい」
と私はそのようなことを聞いてしまった。
今思えば、本当に私には本質を見抜く知性とか、現実に即した知力とかが抜け落ちていたと思う。もしそれがありさえすれば、これを契機としてドッと押し寄せて来る不幸の大波からも身を守ることが出来たはずだった。
でも残念ながら、私はそういうものを持たない人間だった。理由は、えーと、分からない。
いや、分かるのだけど、自分で自分のことをバカとは言いたくないから、ここは「分からない」と言って、自分がノータリンな人間だという事実から目を逸らしておこうと思う。
ただ、これで生きて行くのに支障があったのかと言うと、別になかった。少なくともこの時までは。
私は享楽的かつ楽天的な人間で、その瞬間その瞬間が楽しければそれでいいやと思っていたから、1の労力で10の結果が付いて来るという話があれば喜んで飛び付いた。だってそういう話に飛び付かないと、努力せずに死ぬまで楽をして生きるということが出来ないのだ。
そういう人間だから弱冠15歳で人生を破滅させることになるのだけど、警察に捕まるまではそれが分からず、バイトをすることになった次の日から事務所に行って、指定された場所までそれを届けて、ということを週に5日のペースで繰り返していた。
一日の労働時間が数十分で日給が5万円だから恐ろしく割りの良いバイトだった。割が良いどころかきっと世界でもトップレベルにクオリティの高い仕事で、一ヶ月経って稼いだお金が100万円を超えると、高校を出てもどこかで働く必要はもうないんじゃないかと思うようになった。
始めは特に何を運んでいるのか気にかけなかったのだけど、一ヶ月も経ち仕事に慣れてくると、次第に箱の中に何が入っているのかに興味を持つようになった。
それでも普通は興味を持つだけで中身を確認したりはしないのではないかと思うのだけど、こういう場合私は好奇心旺盛で、知りたいと思ったら何とかして中身を知ろうとする性分をしていた。
だから、箱を運び始めて一ヶ月とちょい経った日のこと、いつも行く事務所の女の人に、
「そう言えばこれ、何が入っているんですかね?」
とそう聞いたことがあった。
聞いてはいけない雰囲気剥き出しのところで聞いたから、静かな授業中にクラスのマドンナが巨大なオナラをしたみたいな空気になったけど、私にそう言われた女の人はイヤな顔一つせず、
「あれ、興味がありますか? なら、中を見てみますか?」
とそう聞いてくれた。もちろん見たくて聞いたのだから、
「あ、はい」
と答えるに決まっている。すると女の人は、今日私に渡す分だった発泡スチロールの箱をパコッと開けて、
「はい、どうぞ」
といった感じに私に見せてくれた。
「む」
と中を覗き込んでみると、何てことはない、ただの緑色の植物がそこそこの分量入っているだけだった。
私は確かにお頭(つむ)の弱い人間だったけど、頭のどこかでは鼻から吸い込んだら気持ち良くなる白いアレとか、トリガーを引くと弾が出るヤクザ必須のアレとかがあるかもしれないと思っていたりしたから、それを見てちょっと拍子抜けした。
「なーんだ」
と思い、
「はい、分かりました」
と女の人に淡泊にそう返しておいた。この時の私は、薬も麻薬も元は植物だとか、ただの植物を運んだだけで5万円も貰える何てどう考えてもおかしいだろとか、そういう当たり前のことが分からなくて、身の危険を感じることもなく、これじゃあまるで植物と援交してるみたいだなと思っただけだった。
と、そんなこんなで月日が経ち7月になったところで私の人生は明確に暗転した。理由は簡単、警察に捕まったからだった。
いつも通り白い箱を配達している時のことだったのだけど、ここに置けと言われていた廃工場の中に置いて外に出てみると、警察官数人が私を待ち構えていて、
「万年(おもと)椿ちゃんだね?」
と私にそう声をかけてきた。
「へ?」
と間の抜けた声を出したまでは覚えている。
あとは一連の動作のように逮捕、退学、新聞報道、家からの追放という不幸が連鎖し、気が付けば私は高校を追い出された前科付きホームレス野郎になっていた。
ただ、お金だけはあった。色々使ったのだけど150万くらいは残っていて、これで何とかなると言えば何とかなった……のだけど、自暴自棄になったからそのことが分からなかった。
それでどうしたのかと言うと、荒れた私は酒に走った。友達がバイトしているコンビニで酒を大量に買い込んで、それをガッポガッポ飲んで夜の街を徘徊した。
実は初めてお酒を飲んだというのが悪かった。だからアルコール度数というものや、チャンポンをしてはいけないということが分からず、気が付けば私は歩くのもやっとのヘベレケ状態になっていた。
本当はいつ泡を吹いて倒れてもおかしくないくらい危ない状態だったのだけど、そんなこと知ったことではなかった。むしろもういっそ死んでしまえと思っていたし、どうせもうまともな復帰は出来ないんだチクショウということで、破滅衝動そのままに開き直っていた。
そんな危ない心理状態の時に事は起こった。国道を歩いている時のことだったのだけど、何だかライトが光って綺麗だなと思いそこに飛び込んでみると、プアーという音が鳴って次の瞬間に私の体が吹っ飛んだ。
凄い衝撃が体に走って訳が分からなくなったけど、何となく本能では、
「ああ、死んだんだな」
と思って不思議と解放的な気分になった。
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