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第三章
ミッションフェイルド
しおりを挟む 情報もだいぶ集まってきた。
この塔にいる宮廷魔術師で構成される調査団は、団長であるカミランを除くと男4名、女4名で構成されている。
副官らしき壮年の男性以外は、いずれも10代後半から20代前半と、エリートである宮廷魔術師の平均年齢としてはやたら若い。
野外任務として、体力のある若者が選出されただけなのかもしれないが、注目すべきは年齢のみではない。見た目にも選考基準があるかと疑われるほど、容姿端麗な者ばかりなのだ。
特に女性はスタイルもよく、美人さんばかり。しかも服装にも気を遣っているようで、制服らしき純白の外套こそ一様だが、その下の服装は実に各々個性的だ。
良家出身の令嬢らしき落ち着きのある女性は、折り目正しいドレスシャツにタイトスカート姿。上下をローブに合わせて白一色で統一したコーディネイトは、高潔感を演出している。
気の強そうな赤毛の女性は、豊満な胸元を強調したベアトップワンピース。ローブの純白と、髪色に合わせた原色系の服色とのコントラストが色鮮やかに映えていて、実に見栄えする。
まだ少女のあどけなさを残した女性は、清楚で可愛らしいフリルをあしらったブラウスに、ひらひらのフレアスカートという装いだ。若草系の淡い色が、雰囲気によく合っている。
宮廷魔術師という要職にある意識感からか、だらしない格好をしている者はひとりもいない。
そもそも身をすっぽりと覆うローブのせいで、通常ではインナーはほぼ見えない。颯真のように下から覗き込んでいるのでもなければ。
にもかかわらず、そういった見えない部分でも服装に手を抜かないのは好感が持てる。
そして、全員がスカート派なのも、ポイントが高い。
理由? そんなの言わずもがなでしょ?
いったい、なんの情報収集だと突っ込みたくなるところだが、事実、颯真はすっかり目的を見失っていた。
ちなみに、騎士隊は全員むさくるしい野郎ばかりなので、颯真は興味の欠片もなかった。
残る女性は、あとひとりでコンプリート。情報収集も佳境に入ってきた。
うきうきと待ち構える颯真のもとに、階下から上ってくる足音があった。
颯真は天井にへばり付き、様子をうかがう。
なにやら小難しそうに話し合いながら姿を見せたのは、宮廷魔術師のふたり組だった。
ひとりは男性。ひとりは女性。
男性はどうでもいい。問題の女性のほうは初見だった。
(標的捕捉――!)
さらなる情報収集のため、颯真は天井から壁を伝い、通路を歩くふたりの足元へ這い寄った。
ふたりで熱心に議論に近い情報交換を行なっており、今回もまた足元は疎か。これ幸いと颯真はそのまま女性側に回り込み、並走する。
ほぼ真下まで潜り込まないといけないのは、より話を詳しく聞くためなのだ。そうなのだ。
(やや、しまった。また不可抗力で)
すっかり調子に乗った颯真は、心ばかりの言い訳をしながら、女性のローブの内側を下から覗き込んだ。
女性はかなり際どいミニスカートで、サイドにスリットも入っているものだから、もう丸見え――
(…………)
颯真はいったん女性から離れて、一呼吸置いてから、再び近寄り仰ぎ見た。
(馬鹿な……穿いていない、だと……?)
戦慄が走る。
颯真は念のためにもう一度だけ見上げてみる。ローブに包まれた暗がりの中、ひらひらするスカートの下の影には布地らしきものは見えない。
いや、まさか。いくらなんでも、そんなはずはないだろう。そうこれは、きっとあれだ。黒とか紐とかそういうオチだろう。
見る角度が変われば違うはず。颯真が身を捩って頑張っていると。
――ぶにゅ。
(あ)
「え?」
踏まれた。
そして、降りてきた視線と目(?)が合った。
「きゃああああ――!」
直後に狭い通路に甲高い絶叫が木霊する。
(やばっ!)
颯真は即座に身を滑らせ、通路途中の曲がり角の陰に飛び込んだ。
「な、なんだ、どうした!?」
「今! 今なにか踏んだ、ぶにゅんって! そしたら、影みたいなものがそっちの角に!」
女性が同僚の男性の背に隠れて、颯真の隠れた方向を指差しながら、ぎゃあぎゃあ喚き立てている。
(はっ! そうだった! 俺、潜入作戦の真っ最中だったんだっけ!)
颯真はようやく正気に返った。
だが、時すでに遅しとも言う。
ふたりは警戒しながらも、じりじり颯真との距離を詰めてくる。
広げた手の平を掲げ、いつでも魔術を放てるように臨戦態勢だ。
颯真といえば、焦って曲がり角に飛び込んだはいいが、通路はすぐに途切れ、袋小路となっていた。
やり過ごそうにも、壁や床に身を隠せそうな割れ目や隙間はない。なんちゃってステルス迷彩も、通常ならまだしも、こんな警戒状態では発見される可能性大だろう。
「襲い掛かってくる気配はないみたいだが……古い建物だし、猫かネズミでも棲み付いているんじゃあ……?」
「……そうかしら。もっと大きそうなものに見えたけれど……とにかく、確認しておかないと」
(猫かネズミ……それだ!)
わざわざ与えてくれたヒントに、颯真は飛び上がって喜んだ。
こんなときこそ擬態の出番だ。
昔から決まっているテンプレだと、ここは猫の鳴き真似だが、あいにく猫は取り込んでいない。
だったら――
(これだっ! ネズミ!)
颯真は意気揚々と放電針鼠に擬態した。
ネズミも針ネズミも似たようなものだろう。こんな深い森にある建物なら、針ネズミの1匹や2匹棲み付いていてもおかしくないはずだ。
ひょんなことで放電針鼠の初擬態となってしまったが、擬態自体は上手くいった。
颯真はいかにも害意のない普通の動物を装い、無垢な瞳で小首を傾げる小芝居を織り交ぜながら、ふたりの前に踊り出た。
「なんだ、森の動物が紛れ込んでいただけか、人騒がせな……」
「ええ、そうね。この仔ったら。ふふ」
――などという反応を颯真は期待していたのだが、それとはまったく正反対に、ふたりは目を見開き、表情を強張らせていた。
「ま、まさか――雷獣、放電針鼠!?」
「高危険ランク種の魔獣がどうしてここに!?」
(……あ。そういや、こいつって魔獣だったんだっけ)
状況が悪化しました。
この塔にいる宮廷魔術師で構成される調査団は、団長であるカミランを除くと男4名、女4名で構成されている。
副官らしき壮年の男性以外は、いずれも10代後半から20代前半と、エリートである宮廷魔術師の平均年齢としてはやたら若い。
野外任務として、体力のある若者が選出されただけなのかもしれないが、注目すべきは年齢のみではない。見た目にも選考基準があるかと疑われるほど、容姿端麗な者ばかりなのだ。
特に女性はスタイルもよく、美人さんばかり。しかも服装にも気を遣っているようで、制服らしき純白の外套こそ一様だが、その下の服装は実に各々個性的だ。
良家出身の令嬢らしき落ち着きのある女性は、折り目正しいドレスシャツにタイトスカート姿。上下をローブに合わせて白一色で統一したコーディネイトは、高潔感を演出している。
気の強そうな赤毛の女性は、豊満な胸元を強調したベアトップワンピース。ローブの純白と、髪色に合わせた原色系の服色とのコントラストが色鮮やかに映えていて、実に見栄えする。
まだ少女のあどけなさを残した女性は、清楚で可愛らしいフリルをあしらったブラウスに、ひらひらのフレアスカートという装いだ。若草系の淡い色が、雰囲気によく合っている。
宮廷魔術師という要職にある意識感からか、だらしない格好をしている者はひとりもいない。
そもそも身をすっぽりと覆うローブのせいで、通常ではインナーはほぼ見えない。颯真のように下から覗き込んでいるのでもなければ。
にもかかわらず、そういった見えない部分でも服装に手を抜かないのは好感が持てる。
そして、全員がスカート派なのも、ポイントが高い。
理由? そんなの言わずもがなでしょ?
いったい、なんの情報収集だと突っ込みたくなるところだが、事実、颯真はすっかり目的を見失っていた。
ちなみに、騎士隊は全員むさくるしい野郎ばかりなので、颯真は興味の欠片もなかった。
残る女性は、あとひとりでコンプリート。情報収集も佳境に入ってきた。
うきうきと待ち構える颯真のもとに、階下から上ってくる足音があった。
颯真は天井にへばり付き、様子をうかがう。
なにやら小難しそうに話し合いながら姿を見せたのは、宮廷魔術師のふたり組だった。
ひとりは男性。ひとりは女性。
男性はどうでもいい。問題の女性のほうは初見だった。
(標的捕捉――!)
さらなる情報収集のため、颯真は天井から壁を伝い、通路を歩くふたりの足元へ這い寄った。
ふたりで熱心に議論に近い情報交換を行なっており、今回もまた足元は疎か。これ幸いと颯真はそのまま女性側に回り込み、並走する。
ほぼ真下まで潜り込まないといけないのは、より話を詳しく聞くためなのだ。そうなのだ。
(やや、しまった。また不可抗力で)
すっかり調子に乗った颯真は、心ばかりの言い訳をしながら、女性のローブの内側を下から覗き込んだ。
女性はかなり際どいミニスカートで、サイドにスリットも入っているものだから、もう丸見え――
(…………)
颯真はいったん女性から離れて、一呼吸置いてから、再び近寄り仰ぎ見た。
(馬鹿な……穿いていない、だと……?)
戦慄が走る。
颯真は念のためにもう一度だけ見上げてみる。ローブに包まれた暗がりの中、ひらひらするスカートの下の影には布地らしきものは見えない。
いや、まさか。いくらなんでも、そんなはずはないだろう。そうこれは、きっとあれだ。黒とか紐とかそういうオチだろう。
見る角度が変われば違うはず。颯真が身を捩って頑張っていると。
――ぶにゅ。
(あ)
「え?」
踏まれた。
そして、降りてきた視線と目(?)が合った。
「きゃああああ――!」
直後に狭い通路に甲高い絶叫が木霊する。
(やばっ!)
颯真は即座に身を滑らせ、通路途中の曲がり角の陰に飛び込んだ。
「な、なんだ、どうした!?」
「今! 今なにか踏んだ、ぶにゅんって! そしたら、影みたいなものがそっちの角に!」
女性が同僚の男性の背に隠れて、颯真の隠れた方向を指差しながら、ぎゃあぎゃあ喚き立てている。
(はっ! そうだった! 俺、潜入作戦の真っ最中だったんだっけ!)
颯真はようやく正気に返った。
だが、時すでに遅しとも言う。
ふたりは警戒しながらも、じりじり颯真との距離を詰めてくる。
広げた手の平を掲げ、いつでも魔術を放てるように臨戦態勢だ。
颯真といえば、焦って曲がり角に飛び込んだはいいが、通路はすぐに途切れ、袋小路となっていた。
やり過ごそうにも、壁や床に身を隠せそうな割れ目や隙間はない。なんちゃってステルス迷彩も、通常ならまだしも、こんな警戒状態では発見される可能性大だろう。
「襲い掛かってくる気配はないみたいだが……古い建物だし、猫かネズミでも棲み付いているんじゃあ……?」
「……そうかしら。もっと大きそうなものに見えたけれど……とにかく、確認しておかないと」
(猫かネズミ……それだ!)
わざわざ与えてくれたヒントに、颯真は飛び上がって喜んだ。
こんなときこそ擬態の出番だ。
昔から決まっているテンプレだと、ここは猫の鳴き真似だが、あいにく猫は取り込んでいない。
だったら――
(これだっ! ネズミ!)
颯真は意気揚々と放電針鼠に擬態した。
ネズミも針ネズミも似たようなものだろう。こんな深い森にある建物なら、針ネズミの1匹や2匹棲み付いていてもおかしくないはずだ。
ひょんなことで放電針鼠の初擬態となってしまったが、擬態自体は上手くいった。
颯真はいかにも害意のない普通の動物を装い、無垢な瞳で小首を傾げる小芝居を織り交ぜながら、ふたりの前に踊り出た。
「なんだ、森の動物が紛れ込んでいただけか、人騒がせな……」
「ええ、そうね。この仔ったら。ふふ」
――などという反応を颯真は期待していたのだが、それとはまったく正反対に、ふたりは目を見開き、表情を強張らせていた。
「ま、まさか――雷獣、放電針鼠!?」
「高危険ランク種の魔獣がどうしてここに!?」
(……あ。そういや、こいつって魔獣だったんだっけ)
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