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第10章 消えた賢者
『青狼のたてがみ』との再会
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振り向いた先にいたのは、三人の男女――声をかけてきたレーネさんを先頭に、カレッツさんにフェレリナさん、紛うことなき『青狼のたてがみ』のお三方でした。
皆さんとお会いするのは、かれこれ二ヶ月ぶりほどでしょうか。
トランデュートの樹海で修行するといわれてましたから、心なしか皆さん逞しくなったように思えますね。
「このようなところで再会できるとは――奇遇ですね!」
我ながら現金なものでして、先ほどまでの落胆もどこへやら、つい嬉しくなってしまい、歩み寄ったのですが――
……ん?
その分だけ、三人も後退りしてしまいました。
……おや?
もう数歩だけ歩を進めますと、きっかり同じだけ距離を取られてしまいます。
レーネさんなど、いつの間にかカレッツさんの背後に隠れてしまっていますね。
これはどうしたことでしょう。
「へ――」
レーネさんから、わなわなと震える指を突きつけられました。
「へ?」
「変態だー!」
へ、変態とは?
すぐさま後ろを確認しましたが、背後には誰もいませんね。
少し離れた場所に数人いないこともありませんが、見た目、普通っぽい人たちです。
念のために、ジェスチャーで問いかけましたが、ぶんぶんと首を振って否定され、逆に指を差し返されてしまいました。
ということは……もしや変態って――私のことだったりするのですか!?
「し、失礼しましたー!」
レーネさんの口元を押さえて小脇に抱えながら、カレッツさんたちが脱兎のごとく逃げ出しました。
「ええっ!? 待ってくださーい!」
訳はわかりませんが、とりあえず追いかけることにします。
道すがら行き交う人々が次々と道を開けてくれますが、私たちが突然走ってきたことに驚いてというよりも、驚きの視線の先はどうも私に向いていませんかね。
かといって視線を返しますと、慌てたように視線を逸らされてしまいます。
通行人が障害になっていることもあり、カレッツさんたちになかなか追いつけません。
それどころか、わずかなりとも距離を詰めようものなら、遮二無二に全力疾走されてしまいます。
あれって、フェレリナさんの身体補強の精霊魔法まで使っていませんかね?
「連れが失礼して、すみませんでした! 人違いなんです! こっちに来ないでくださいー!」
なにか、ものすごく嫌がられているような気が。
それに人違いって、どういう――あ。
「間違えじゃありませんよ! 私、タクミです!」
”変化の指輪”! そういえば、ずっと付けっぱなしでしたね。
ここ一週間ばかり外すことがありませんでしたから、すっかりと忘れてしまっていました。
きっと、カレッツさんたちには、私がまったくの別人に見えているはずです。
「お~い、ほら見てくださいよ! ほらほら! ね?」
急いで指輪を外してアピールしました。
「「「…………あ、ああっ!」」」
お互いに走り続けること十分。
ようやく逃走&追走劇が終了したのでした。
◇◇◇◇◇
「いや~、焦っちゃったよ。タクミんだと思って声かけたら、あんなんが振り向くんだもん。そりゃ、逃げるってば。タクミんてば、人が悪すぎ」
小さな四人席の隣に座るレーネさんから、テーブルの下で脇腹を小突かれました。
頬を膨らませているものの、怒っているというよりもからかい半分といったふうです。
「いやはや、申し訳ありませんでした、レーネさん。カレッツさんにフェレリナさんも、皆さんを驚かせるつもりはなかったのですが」
「謝らないでください、タクミさん。こちらこそ咄嗟に逃げ出してしまうような真似をしてしまい、すみませんでした」
対面席のカレッツさんは困り顔です。
対して、その隣のフェレリナさんは、眉を顰めて迷惑顔です。
「悪気がなければいいというものでもないけれどね。おかげで無駄な体力を消耗したわ」
「こら、フェレリナ!」
「そうはいうけれど、あの不意打ちで驚くなというほうが無理でしょう? リーダーだって、いの一番に逃げたじゃないの」
「そそ、フェレリんの言うとーり! 実際、どうなの? リーダーもヤバい奴だって、思ったんじゃないのぉ?」
「そ、それはだな……確かに、ちょっと危ない人かなーくらいは思ったけど!」
「だよねー。白昼堂々、町中であれはないよねー。うんうん」
……お三方が、私を肴に盛り上がっていますね。
誤解(?)が無事に解けてから、往来で人目を集めたこともあって、近くの飲食店に避難することになりました。
再会の挨拶もそこそこに、席についた早々、こうして先ほどの騒動の発端の話になったのですが……
今さらながら、変化の指輪で変身した私の姿って、他人にはどのように見えていたのでしょうね。
どう好意的にとらえようとしましても、”あんなん”だの”ヤバい”だの”危ない”だのと、まともな単語が出てきません。
知ってみたくはありますが、どうにも聞くのが怖い気もします。
「それで、その――”変化の指輪”だっけ。そいつを複製して、冒険者の団体さんの船に潜り込んで、遠路遥々ここまできたんだ? ってか、タクミんさ、なにやってんの。タクミんっぽくって面白くはあるけど」
これまでの一部始終を説明しますと、レーネさんに呆れたように肩を竦まれました。
「本当に、私はなにをやってるんでしょうね……」
ケンジャンを捜そうと、意気込んで王都を飛び出したはいいものの、カランドーレでは船を間違えて女王様が手配してくれた厚意をふいにしてしまい、ここミシシップでは寝過ごして他の冒険者さんたちから置いてけぼり。
あらためて思い返しますと、いいところがひとつもありません。落ち込んじゃいますね。
「でもさ、タクミんなら予想の斜め上くらいは軽く超えてくるかと思って、こうして待ってて正解だったよねー?」
「連絡のあった高速艇に乗っていないって知ったときには、どうしようかと思ったけどな」
「約束の日にちを三日以上も過ぎても現われないから、さすがにヤキモキしたけれど」
「え……? それはどういう……?」
三人で楽しげに目配せをしてから、カレッツさんがテーブルの上にとある一枚の紙を差し出してきました。
それは何度か目にしたことのある冒険者ギルド発行の依頼書で、依頼主の記載欄には、『ベアトリー・オブ・カレドサニア』――女王様の署名がなされています。
「女王様の指名依頼により、俺たち『青狼のたてがみ』が、トランデュートの樹海でのタクミさんの案内役を引き受けることになりました」
「おおっ、それは!」
つまり、カランドーレの役所で聞いた、ミシシップで待つ水先案内人とは、『青狼のたてがみ』の皆さんのことだったけですね。
なんとも、女王様の粋な計らいです。内緒にしてあったのは、女王様なりのサプライズだったのでしょうか。
なんせよ、ありがたいことです。
不慣れな場所で、気心の知れた方々に同行してもらえるとは心強い。
もとより、他の方が案内人でしたら、何日も遅れた時点で帰ってしまっていたでしょうし。
カレッツさんが席から立ち上がり、右手を差し出されました。
「あれから俺たちながらに、修練に励んできました。まだまだタクミさんの足元にも及びませんが――それでも、少しは胸をはれる程度に成長したつもりです。今回はその成果をお見せします。まだ一時的ですけど――新生『青狼のたてがみ』の再始動といきましょう!」
「ええ、こちらこそ、よろしくお願いします」
こちらも立ちまして握手に応じますと、力強い笑顔と握力で返されました。
いつもながらに、熱く爽やかで好感が持てる青年ですよね。
思わず、嬉しくなって笑みが零れてしまいます。
さすがに少しばかり熱を込めすぎたのか、ちょっとだけ気恥ずかしさを残しているのも、カレッツさんらしいですね。
「照れるんなら、普通にすればいいのに。にしし」
「うっせ」
ここぞとばかりに茶化してくるのも、レーネさんらしいですね。
それでもその手はしっかりと、私たちの上に乗せられています。
「まあ、そういうわけだから……よろしく」
フェレリナさんもまた、さらに手を重ねました。
こうして皆さんと手を繋いでいるだけなのに、なにやら無性に嬉しくなってしまうのはどうしてでしょうね。
皆さんとお会いするのは、かれこれ二ヶ月ぶりほどでしょうか。
トランデュートの樹海で修行するといわれてましたから、心なしか皆さん逞しくなったように思えますね。
「このようなところで再会できるとは――奇遇ですね!」
我ながら現金なものでして、先ほどまでの落胆もどこへやら、つい嬉しくなってしまい、歩み寄ったのですが――
……ん?
その分だけ、三人も後退りしてしまいました。
……おや?
もう数歩だけ歩を進めますと、きっかり同じだけ距離を取られてしまいます。
レーネさんなど、いつの間にかカレッツさんの背後に隠れてしまっていますね。
これはどうしたことでしょう。
「へ――」
レーネさんから、わなわなと震える指を突きつけられました。
「へ?」
「変態だー!」
へ、変態とは?
すぐさま後ろを確認しましたが、背後には誰もいませんね。
少し離れた場所に数人いないこともありませんが、見た目、普通っぽい人たちです。
念のために、ジェスチャーで問いかけましたが、ぶんぶんと首を振って否定され、逆に指を差し返されてしまいました。
ということは……もしや変態って――私のことだったりするのですか!?
「し、失礼しましたー!」
レーネさんの口元を押さえて小脇に抱えながら、カレッツさんたちが脱兎のごとく逃げ出しました。
「ええっ!? 待ってくださーい!」
訳はわかりませんが、とりあえず追いかけることにします。
道すがら行き交う人々が次々と道を開けてくれますが、私たちが突然走ってきたことに驚いてというよりも、驚きの視線の先はどうも私に向いていませんかね。
かといって視線を返しますと、慌てたように視線を逸らされてしまいます。
通行人が障害になっていることもあり、カレッツさんたちになかなか追いつけません。
それどころか、わずかなりとも距離を詰めようものなら、遮二無二に全力疾走されてしまいます。
あれって、フェレリナさんの身体補強の精霊魔法まで使っていませんかね?
「連れが失礼して、すみませんでした! 人違いなんです! こっちに来ないでくださいー!」
なにか、ものすごく嫌がられているような気が。
それに人違いって、どういう――あ。
「間違えじゃありませんよ! 私、タクミです!」
”変化の指輪”! そういえば、ずっと付けっぱなしでしたね。
ここ一週間ばかり外すことがありませんでしたから、すっかりと忘れてしまっていました。
きっと、カレッツさんたちには、私がまったくの別人に見えているはずです。
「お~い、ほら見てくださいよ! ほらほら! ね?」
急いで指輪を外してアピールしました。
「「「…………あ、ああっ!」」」
お互いに走り続けること十分。
ようやく逃走&追走劇が終了したのでした。
◇◇◇◇◇
「いや~、焦っちゃったよ。タクミんだと思って声かけたら、あんなんが振り向くんだもん。そりゃ、逃げるってば。タクミんてば、人が悪すぎ」
小さな四人席の隣に座るレーネさんから、テーブルの下で脇腹を小突かれました。
頬を膨らませているものの、怒っているというよりもからかい半分といったふうです。
「いやはや、申し訳ありませんでした、レーネさん。カレッツさんにフェレリナさんも、皆さんを驚かせるつもりはなかったのですが」
「謝らないでください、タクミさん。こちらこそ咄嗟に逃げ出してしまうような真似をしてしまい、すみませんでした」
対面席のカレッツさんは困り顔です。
対して、その隣のフェレリナさんは、眉を顰めて迷惑顔です。
「悪気がなければいいというものでもないけれどね。おかげで無駄な体力を消耗したわ」
「こら、フェレリナ!」
「そうはいうけれど、あの不意打ちで驚くなというほうが無理でしょう? リーダーだって、いの一番に逃げたじゃないの」
「そそ、フェレリんの言うとーり! 実際、どうなの? リーダーもヤバい奴だって、思ったんじゃないのぉ?」
「そ、それはだな……確かに、ちょっと危ない人かなーくらいは思ったけど!」
「だよねー。白昼堂々、町中であれはないよねー。うんうん」
……お三方が、私を肴に盛り上がっていますね。
誤解(?)が無事に解けてから、往来で人目を集めたこともあって、近くの飲食店に避難することになりました。
再会の挨拶もそこそこに、席についた早々、こうして先ほどの騒動の発端の話になったのですが……
今さらながら、変化の指輪で変身した私の姿って、他人にはどのように見えていたのでしょうね。
どう好意的にとらえようとしましても、”あんなん”だの”ヤバい”だの”危ない”だのと、まともな単語が出てきません。
知ってみたくはありますが、どうにも聞くのが怖い気もします。
「それで、その――”変化の指輪”だっけ。そいつを複製して、冒険者の団体さんの船に潜り込んで、遠路遥々ここまできたんだ? ってか、タクミんさ、なにやってんの。タクミんっぽくって面白くはあるけど」
これまでの一部始終を説明しますと、レーネさんに呆れたように肩を竦まれました。
「本当に、私はなにをやってるんでしょうね……」
ケンジャンを捜そうと、意気込んで王都を飛び出したはいいものの、カランドーレでは船を間違えて女王様が手配してくれた厚意をふいにしてしまい、ここミシシップでは寝過ごして他の冒険者さんたちから置いてけぼり。
あらためて思い返しますと、いいところがひとつもありません。落ち込んじゃいますね。
「でもさ、タクミんなら予想の斜め上くらいは軽く超えてくるかと思って、こうして待ってて正解だったよねー?」
「連絡のあった高速艇に乗っていないって知ったときには、どうしようかと思ったけどな」
「約束の日にちを三日以上も過ぎても現われないから、さすがにヤキモキしたけれど」
「え……? それはどういう……?」
三人で楽しげに目配せをしてから、カレッツさんがテーブルの上にとある一枚の紙を差し出してきました。
それは何度か目にしたことのある冒険者ギルド発行の依頼書で、依頼主の記載欄には、『ベアトリー・オブ・カレドサニア』――女王様の署名がなされています。
「女王様の指名依頼により、俺たち『青狼のたてがみ』が、トランデュートの樹海でのタクミさんの案内役を引き受けることになりました」
「おおっ、それは!」
つまり、カランドーレの役所で聞いた、ミシシップで待つ水先案内人とは、『青狼のたてがみ』の皆さんのことだったけですね。
なんとも、女王様の粋な計らいです。内緒にしてあったのは、女王様なりのサプライズだったのでしょうか。
なんせよ、ありがたいことです。
不慣れな場所で、気心の知れた方々に同行してもらえるとは心強い。
もとより、他の方が案内人でしたら、何日も遅れた時点で帰ってしまっていたでしょうし。
カレッツさんが席から立ち上がり、右手を差し出されました。
「あれから俺たちながらに、修練に励んできました。まだまだタクミさんの足元にも及びませんが――それでも、少しは胸をはれる程度に成長したつもりです。今回はその成果をお見せします。まだ一時的ですけど――新生『青狼のたてがみ』の再始動といきましょう!」
「ええ、こちらこそ、よろしくお願いします」
こちらも立ちまして握手に応じますと、力強い笑顔と握力で返されました。
いつもながらに、熱く爽やかで好感が持てる青年ですよね。
思わず、嬉しくなって笑みが零れてしまいます。
さすがに少しばかり熱を込めすぎたのか、ちょっとだけ気恥ずかしさを残しているのも、カレッツさんらしいですね。
「照れるんなら、普通にすればいいのに。にしし」
「うっせ」
ここぞとばかりに茶化してくるのも、レーネさんらしいですね。
それでもその手はしっかりと、私たちの上に乗せられています。
「まあ、そういうわけだから……よろしく」
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