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第10章 消えた賢者
冒険者パーティ『白き砲弾』
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通路の暗がりから出た矢先に、近くにいた酒瓶を手にした男性の顔が、不意にこちらを向きました。
恰幅がよく、いかにも冒険者さん然とした格好の方ですね。
無精髭のせいで三十代ほどに見えますが、実際はもっとお若いのかもしれません。
口臭どころかすでに全身が酒臭く、上着もだらしなくはだけており、だいぶアルコールが入っているようですね。
「これはどうも。こんばんは」
つい今しがたここにやってきたばかりというような、ごくさりげないふうを装ったつもりなのですが……なんでしょう、物凄く凝視されているような気がします。
「……そりゃあないだろ」
なにがです?
あまり初対面の挨拶としては適さないような言葉を返されてしまいました。
もしや、危惧したとおりに変化の指輪の効果が表れていないとかでしょうか。
ですが、それにしては相手の反応がちょっとおかしいですね。
仮に普段の私のままだったとしましても、見た目や格好は冒険者っぽくはないかもしれませんが、このような奇異に見られるほどではないと思うのですが。はて。
「どうです、楽しんでおられますか?」
ここで変に動揺しては、怪しまれてしまいます。
とりあえず、当たり障りのない会話をしてみることにしました。
しかし、それでも返答はなく、代わりにジロジロと無遠慮な視線に晒されました。
そして、真顔で一言。
「いやあ……ないわ」
だから、なにがです?
「……ま、世の中にゃあ、いろんな変わった奴がいるからなぁ。俺様的にはなしだが、あんた的にはありなんだろーさ。この俺様は、そんな些細なことで他人を馬鹿にするほど狭量じゃないからよ、安心しな兄弟!」
一転して陽気に肩を組まれました。
その台詞自体がすでに、いろいろとご無礼な気がしないでもないですが。
どうも、酔っ払っているだけの言動でもないようです。
もしかして、変化の指輪は効いていて、その結果、私のことがとんでもない姿に見えているとかでしょうか。
うーん、それはそれで目立ってしまい、困るのですが……
さりとて、一度こうして姿を晒してしまったからには、今さら引っ込むのも不自然ですよね。
要は、正体が隠せればいいわけですから、後は野となれ山となれの精神で、突き進んでしまいましょう。
「それはそれは。ありがとうございます」
「がっはっはっ、おもしれー奴だな! とにかく、こんな隅っこに突っ立ってないで、せっかくのタダ酒なんだぜ、呑まなきゃ損ってなもんだ。よっしゃ、こっち来て飲もうぜ兄弟!」
肩を組まれたまま、会場の中央のほうになかば強引に連れて行かれました。
大声で鼻歌まじりに練り歩く男性ですが、周りもずいぶんと賑やかなので、特に目立ってなさそうなのが幸いです。
向かった先はテーブル席のひとつで、すでにふたり組の先客がおり、横並びに座ってこちらに背を向けていました。
いずれも女性のようですね。
「おい、戻ったぞー!」
男性の声に反応して、ふたりがほぼ同時に振り返りました。
気軽に声をかけているあたり、お連れの方々なのでしょう。
この船に乗っているということはこのおふたりも冒険者で、おそらく同じ冒険者パーティのメンバーといったところでしょうか。
最初に目があったのは、幼い感じがする黒髪の女の子でした。
幼いとはいいましても、冒険者登録規定の十四歳以上なのでしょうが、あどけない表情と無造作にまとめた癖っ毛で、より幼く見えるのかもしれません。
「…………」
果実水らしきコップを飲む手を止めて、食い入るように見つめられます。
ちょっと猫背ということもあり、どことなく猫っぽい雰囲気の子です。
「変な格好」
うん、ズバリ直球ですね。
「あ~? どなたかにゃ~?」
そのお隣では、もうひとりの女性が半分テーブルに寝そべりながら、エールのジョッキを傾けていました。
(おお……)
こちらはなんと猫っぽいというよりもそのまんま猫な方で、いわゆる猫の獣人さんでした。
獣人さんの年は見た目でわかりかねますが、少なくとももうひとりの女の子よりひと回りは年上でしょう。
すっかり酔いが回っているのか、女獣人さんは眠たげに体毛に覆われた目の周りをくしくしと手の甲で擦っていました。
そして、半開きの眼で私を一瞥してから、もう一度、確かめるように目を拭ったあと――
「おかしな奴、発見~! にゃはは~!」
指を差されて大笑いされました。
そうですか、眠気を吹き飛ばすほどのインパクトでしたか。
皆が皆、初対面でこんな反応とは、今の私ってどんな姿に見えているというのでしょうね。
なにやら、知るのが怖くなってきました。
「ねえ」
女の子が、男性の服の裾をクイクイと引っ張りました。
「なんだよ? あ、そっか。このへんてこな兄弟はな……」
へんてこなは余計です。
「えっ~と、誰だっけか? がっはっはっ!」
そういえば、お互いに自己紹介がまだでしたね。
うっかりしていました。
「はじめまして。タクミと申します。よろしくお願いします」
名乗ってしまってから、はたと気づきましたが……本名はまずかったですかね。
せっかく、古代遺物を使ってまで正体を隠していたのですから、偽名を使うべきだったかもしれません。
ついつい、ぺらっと出てしまいました。
下手に偽名を使っても、呼ばれて自然に反応できるか自信がありませんし、”タクミ”なんてよくある名前ですから、まあ大丈夫でしょう。
「よっしゃ、今度は俺様たちの番だな!? 行くぞ、おめーら!」
いきなり男性が叫んで、テーブルに跳び上がりました。
「遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ!」
なんて大声を張り上げるものですから、さすがに会場の喧騒が止み、言葉通りに周囲の注目が集まります。
「新進気鋭、目下売出し中の冒険者パーティ『白き砲弾』! なにを隠そう、この俺様がリーダーにして、人呼んで”屈強の斧使い”――リック!」
リックさんですね。
狭いテーブルの上で、ばばーんとダイナミックなポーズを取っています。
「こっちが”闇の女豹”の異名を持つ――カイリ!」
「にゃはは~! カイリよ~ん。黒毛猫の獣人だよ~」
猫なんですね。
なのに女豹。奥が深い。
カイリさんは身軽に空中で回転し、リックさんと同じくテーブルに乗っかってポーズを取りました。
戦隊ものよろしく、背後で爆発でも起きそうな勢いですね。
「そして、”華麗なる流脚”――クゥ!」
「…………」
クゥさんだけはそれに参加せずに、とことこと私のもとまで歩いてきて、
「わたし、クゥ。よろしく。あっちのふたりが恥ずかしくてごめんなさい」
と、深々と謝られてしまいました。
「クゥさんですね。これはどうもご丁寧に」
うん、とてもいい子ですね。
「あっ! こら、クゥ! おめーも参加しろって、いつも言ってるだろ!? 三人揃わねーと、バランスがだなあ!」
「知らない、馬鹿!」
「にゃはは~! リック怒られてやんの~。クゥちゃん、きっびし~」
「あ~も~、カイリもだから! ふたりとも、さっさと降りて! 恥ずかしいんだから、もー!」
『白き砲弾』でしたか。生憎とその名を耳にしたことはありませんが、冒険者パーティを組んでいるだけあって、独特の一体感といいますか、熟れた空気がありますね。
恰幅がよく、いかにも冒険者さん然とした格好の方ですね。
無精髭のせいで三十代ほどに見えますが、実際はもっとお若いのかもしれません。
口臭どころかすでに全身が酒臭く、上着もだらしなくはだけており、だいぶアルコールが入っているようですね。
「これはどうも。こんばんは」
つい今しがたここにやってきたばかりというような、ごくさりげないふうを装ったつもりなのですが……なんでしょう、物凄く凝視されているような気がします。
「……そりゃあないだろ」
なにがです?
あまり初対面の挨拶としては適さないような言葉を返されてしまいました。
もしや、危惧したとおりに変化の指輪の効果が表れていないとかでしょうか。
ですが、それにしては相手の反応がちょっとおかしいですね。
仮に普段の私のままだったとしましても、見た目や格好は冒険者っぽくはないかもしれませんが、このような奇異に見られるほどではないと思うのですが。はて。
「どうです、楽しんでおられますか?」
ここで変に動揺しては、怪しまれてしまいます。
とりあえず、当たり障りのない会話をしてみることにしました。
しかし、それでも返答はなく、代わりにジロジロと無遠慮な視線に晒されました。
そして、真顔で一言。
「いやあ……ないわ」
だから、なにがです?
「……ま、世の中にゃあ、いろんな変わった奴がいるからなぁ。俺様的にはなしだが、あんた的にはありなんだろーさ。この俺様は、そんな些細なことで他人を馬鹿にするほど狭量じゃないからよ、安心しな兄弟!」
一転して陽気に肩を組まれました。
その台詞自体がすでに、いろいろとご無礼な気がしないでもないですが。
どうも、酔っ払っているだけの言動でもないようです。
もしかして、変化の指輪は効いていて、その結果、私のことがとんでもない姿に見えているとかでしょうか。
うーん、それはそれで目立ってしまい、困るのですが……
さりとて、一度こうして姿を晒してしまったからには、今さら引っ込むのも不自然ですよね。
要は、正体が隠せればいいわけですから、後は野となれ山となれの精神で、突き進んでしまいましょう。
「それはそれは。ありがとうございます」
「がっはっはっ、おもしれー奴だな! とにかく、こんな隅っこに突っ立ってないで、せっかくのタダ酒なんだぜ、呑まなきゃ損ってなもんだ。よっしゃ、こっち来て飲もうぜ兄弟!」
肩を組まれたまま、会場の中央のほうになかば強引に連れて行かれました。
大声で鼻歌まじりに練り歩く男性ですが、周りもずいぶんと賑やかなので、特に目立ってなさそうなのが幸いです。
向かった先はテーブル席のひとつで、すでにふたり組の先客がおり、横並びに座ってこちらに背を向けていました。
いずれも女性のようですね。
「おい、戻ったぞー!」
男性の声に反応して、ふたりがほぼ同時に振り返りました。
気軽に声をかけているあたり、お連れの方々なのでしょう。
この船に乗っているということはこのおふたりも冒険者で、おそらく同じ冒険者パーティのメンバーといったところでしょうか。
最初に目があったのは、幼い感じがする黒髪の女の子でした。
幼いとはいいましても、冒険者登録規定の十四歳以上なのでしょうが、あどけない表情と無造作にまとめた癖っ毛で、より幼く見えるのかもしれません。
「…………」
果実水らしきコップを飲む手を止めて、食い入るように見つめられます。
ちょっと猫背ということもあり、どことなく猫っぽい雰囲気の子です。
「変な格好」
うん、ズバリ直球ですね。
「あ~? どなたかにゃ~?」
そのお隣では、もうひとりの女性が半分テーブルに寝そべりながら、エールのジョッキを傾けていました。
(おお……)
こちらはなんと猫っぽいというよりもそのまんま猫な方で、いわゆる猫の獣人さんでした。
獣人さんの年は見た目でわかりかねますが、少なくとももうひとりの女の子よりひと回りは年上でしょう。
すっかり酔いが回っているのか、女獣人さんは眠たげに体毛に覆われた目の周りをくしくしと手の甲で擦っていました。
そして、半開きの眼で私を一瞥してから、もう一度、確かめるように目を拭ったあと――
「おかしな奴、発見~! にゃはは~!」
指を差されて大笑いされました。
そうですか、眠気を吹き飛ばすほどのインパクトでしたか。
皆が皆、初対面でこんな反応とは、今の私ってどんな姿に見えているというのでしょうね。
なにやら、知るのが怖くなってきました。
「ねえ」
女の子が、男性の服の裾をクイクイと引っ張りました。
「なんだよ? あ、そっか。このへんてこな兄弟はな……」
へんてこなは余計です。
「えっ~と、誰だっけか? がっはっはっ!」
そういえば、お互いに自己紹介がまだでしたね。
うっかりしていました。
「はじめまして。タクミと申します。よろしくお願いします」
名乗ってしまってから、はたと気づきましたが……本名はまずかったですかね。
せっかく、古代遺物を使ってまで正体を隠していたのですから、偽名を使うべきだったかもしれません。
ついつい、ぺらっと出てしまいました。
下手に偽名を使っても、呼ばれて自然に反応できるか自信がありませんし、”タクミ”なんてよくある名前ですから、まあ大丈夫でしょう。
「よっしゃ、今度は俺様たちの番だな!? 行くぞ、おめーら!」
いきなり男性が叫んで、テーブルに跳び上がりました。
「遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ!」
なんて大声を張り上げるものですから、さすがに会場の喧騒が止み、言葉通りに周囲の注目が集まります。
「新進気鋭、目下売出し中の冒険者パーティ『白き砲弾』! なにを隠そう、この俺様がリーダーにして、人呼んで”屈強の斧使い”――リック!」
リックさんですね。
狭いテーブルの上で、ばばーんとダイナミックなポーズを取っています。
「こっちが”闇の女豹”の異名を持つ――カイリ!」
「にゃはは~! カイリよ~ん。黒毛猫の獣人だよ~」
猫なんですね。
なのに女豹。奥が深い。
カイリさんは身軽に空中で回転し、リックさんと同じくテーブルに乗っかってポーズを取りました。
戦隊ものよろしく、背後で爆発でも起きそうな勢いですね。
「そして、”華麗なる流脚”――クゥ!」
「…………」
クゥさんだけはそれに参加せずに、とことこと私のもとまで歩いてきて、
「わたし、クゥ。よろしく。あっちのふたりが恥ずかしくてごめんなさい」
と、深々と謝られてしまいました。
「クゥさんですね。これはどうもご丁寧に」
うん、とてもいい子ですね。
「あっ! こら、クゥ! おめーも参加しろって、いつも言ってるだろ!? 三人揃わねーと、バランスがだなあ!」
「知らない、馬鹿!」
「にゃはは~! リック怒られてやんの~。クゥちゃん、きっびし~」
「あ~も~、カイリもだから! ふたりとも、さっさと降りて! 恥ずかしいんだから、もー!」
『白き砲弾』でしたか。生憎とその名を耳にしたことはありませんが、冒険者パーティを組んでいるだけあって、独特の一体感といいますか、熟れた空気がありますね。
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