148 / 164
第10章 消えた賢者
賢者の行方 ③
しおりを挟む
隣がどたばた騒がしかったので、そちらを向いてみますと――エイキがソファーの上で両足をバタバタしながら、声を殺して大爆笑していました。
いささか妙な表現ですが、実際にそうなのですから仕方ありません。
なにやら口をパクパクしつつ、身振り手振りで大仰に振る舞っていますが、なんなのでしょうね。
新しいパントマイムかなにかでしょうか。
……あ。ああ、なるほど。
先ほどからずっと継続して、寡黙な男を演出中でしたか。どうりで、ずいぶん静かだったわけです。
寡黙とは口数が少ないことと教えましたが、喋らなければいいというものでもないのですけれどね。
それだけ忙しなく手足をばたつかせていては、思い浮かぶのはニヒルどころか池で遊ぶアヒルです。黙っていても騒々しい子ですね、まったく。
エイキは、なおもジェスチャーで私に何事か伝えようとしていますが、どうにも要領を得ません。
「……クリスくん本人がいない場所でアピールしても意味がないのでは?」
はたっとエイキが止まります。
「だね。早く言ってよ」
あっさりと飲み込んでくれました。
単純といいますか、素直といいますか。
「ほれ、貸してみ?」
返事をする前に、エイキに紙とペンをぶん取られました。
「アンちゃんのそのヤバい才能が開花する前に、代わりに俺が描いてやんよ。俺ってアンちゃんと違って、手先器用でさー。イラストなんて、ちょっとしたプロ並みよ?」
エイキはご機嫌そうに口笛を吹きながら、ソファーに深くもたれ掛かりました。
足など組んで悠然とペンを構えるさまは、著名な画家っぽい風格を感じられなくもありませんが……なにせ、エイキはだいたい根拠のない自信に溢れていますからね。話半分で聞いておいて、ちょうどいいかもしれません。
「んで、さっきアンちゃんが見た子って、どんな感じの見ためだったわけ? てきとーでいいから」
「適当って」
思わず苦笑いしてしまいます。
その軽薄さがますます信憑性に欠けますが……言い出したからには本人もやらないことには納得しなさそうですし、とりあえず描いてもらうことにしました。
適当でいいとはいわれましたが、できるだけ細部を思い出しながら説明しますと、エイキは「ほー」だの「ふーん」だのとやる気のない相槌を打ちながら、軽快に紙面にペン先を滑らせていました。
あまりに淀みのない動きなので、傍目には殴り書き――はっきりいいますと、落書きしているようにしか映りませんね。
この様子では、やはり期待は――
「ほいっと完成、こんなもん?」
「――おおおおおお!?」
テーブルの上に無造作に放られた紙には、見事な人物画が描かれていました。
荒く力強いタッチと細く柔らかなタッチ、相反する強弱の線が紙上で織りなすハーモニー。
単色のペンしか用いていないにもかかわらず、繊細にして絶妙、ときに大胆なペン捌きで、むしろ彩り豊かに見えます。
再現度も相当なものですね。
地面まで届きそうなふたつ結いの長い髪、服装はミニスカートに袖なし服にネクタイと――私にはあまり馴染みのない独創的な風貌ですが、私が幻視で見た人物とは、まさにこんな感じでした。
たったあれだけの拙い説明だけで、これほどのものを出してくるとは……私の記憶に残る実物よりも本物っぽく見えるほどです。
おまけに、可愛いらしいポーズでウィンクしているサービス付き。プロの画家さんが描いた作品と紹介されても、疑われないでしょうね。素晴らしい出来栄えです。
さらに絵の隅に、流暢な文字で堂に入ったサイン入りとは、恐れ入りました。
エイキ――あなたは、いったい……
「ふふん、どーよ? だてにガキの頃から姉貴に鍛われてねーし?」
そういえば、エイキにはお姉さんがいましたね。
そのお姉さんが絵に携わる仕事をしている師匠でしょうか。エイキは幼少より英才教育を受けたサラブレッドということですかね?
「おみそれしました」
私の完敗です。
いえ、そもそも競っていたわけではありませんが、稀有な才能を前にして、素直に口をつきました。
私のごとき怪画家が、「どうせ、エイキも私と大差ないでしょうねー」などと侮っていたとは、なんとも恐れ多い。
芸術を冒涜していた私を許していただきたい。
「……泣くほど? ま、鍛われたっつっても、なんも知らないガキんとき、姉貴に無理やり作画手伝わされてた時期があってさ。そんときの名残りみてーなもん? 姉貴、腐ってたから。今じゃ、黒歴史だから内緒な」
やはり、お姉さんは芸術家でしたか……腐っていたという意味はわかりませんが。
「ドヤっといてなんだけど、これってそんな大したものでもねーんだよね。アンちゃんの話を聞いてたら、昔見たことあるのにそっくりだったから、そのまんま描いてみただけだし」
「え? お知り合いの人なんですか?」
幻視でのケンジャンの過剰な反応から、ケンジャンの知人とは思いましたが、エイキもそうだったとは驚きです。
ですが、”昔”というのはいささか妙な表現ですね。
私たちがこの異世界に招かれてから、まだ1年も経過していません。
いくらエイキが若いからとはいえ、たった数ヶ月程度のことを、昔と言い表すのも変じゃないでしょうか。
ということは、もしや、異世界に召喚される前――日本でのふたり共通の知り合いということに……?
「人っつーか、キャラなんだけど。かな~り昔から流行ってたみてーだし、俺よかアンちゃんのほうが年代でしょ? 見たことない?」
「いえ、とんと」
キャラクターが流行っていた?
誰でしょう、独特の芸風で一世風靡した芸能人とかでしょうか……テレビは好きですが、そちらの方面には疎いのでなんとも。
「……ちょっと待ってくださいよ。でしたら、あのときにケンジャンが呟いた……あの”嫁”という言葉も、間違いではなかったということに?」
ケンジャンは名前らしき単語を発した後に、”俺の嫁”と囁いたように聞こえました。
王都の喧騒の中、ただでも小声で聞き取りにくく、てっきり私の聞き違いかと思っていましたが……あの相手も日本出身となれば、話は変わります。
ケンジャンはまだ独身と勝手に思い込んでいましたが、実は日本にいた頃すでに結婚しており、その引き離された結婚相手もまた、この異世界に――ということでしょうか。
なんということでしょう、ケンジャンだけではなく、その奥さんまでもが同じく召喚されていた……?
そうなれば、幻視の中でケンジャンが茫然自失となっていた理由もわかるというものです。
夫婦ともども異世界に連れ去られていた事実を知るところとなり、この境遇を嘆き悲しむべきか、それとも再会できたことを喜ぶべきか、はたまたこの現実に憤るべきか――きっとあのわずかな時間に、ケンジャンの胸中を喜怒哀楽が怒涛のごとく駆け巡ったことでしょう。
それはもう、大好物の手羽唐のことが頭から抜け落ちてしまっても、仕方ないというものです。
「…………くうっ」
その複雑な胸の内を思い、心痛に言葉を失っていますと、隣のエイキはなぜか腹を抱えて大笑いしていました。
いくら奔放なエイキでも、それはあんまりかと。
物事には笑い話にしていいものと悪いものがあります。
そもそも、まだ若く人生経験の浅いエイキには、そのあたりの他人を思いやる心の機微に疎いのでしょう。
ここままではケンジャンの名誉のみならず、エイキの将来にも悪影響を及ぼしかねません。
そのことを懇切丁寧に説明しますと、エイキはなぜかよりいっそう笑いを深めてしまいました。
ソファーに身を横たえ、笑いすぎて息も絶え絶えです。どこにそんな笑いどころが。
「エイキ、いい加減にしてください。これは笑い話ではないのですよ?」
「いや、笑い話でしょ? つーか、笑うっきゃないっって! だってさ、それってネットのバーチャルアイドルなんだぜ? バーチャル、CGな! 2次元の嫁って――さっすがケンジャン、ハマりすぎていて怖い! もしかして、初恋の相手だったりもしちゃうわけ!? そりゃ、ここでそんな似たもん見かけたら、ふらふら付いてっちゃうよねー? はっはっはっはっ! は、腹痛てー! し、死ぬー、笑い死ぬ!」
「???????」
バーチャルアイドル? 2次元? 初恋?
CGとはコンピューターグラフィックスのことですよね? それがどうして恋愛や結婚につながるのです?
困り果てて、対面に座る女王様に縋る目を向けますと、こちら以上の困り顔でした。
まあ、日本出身の私ですら理解できていないのですから、異世界の方ではそうなりますよね。
それでもさすがは女王様、咳払いひとつで困惑を引っ込めました。
「と、ともかく……タンジ殿はこの女人の跡を追ったと見て、間違いないようですね。さっそく国内に手配して、捜索に当たらせましょう。タクミ様、エイキ殿。有力な情報を感謝いたします」
「そ、そうですね。お手数をおかけしますが、お願いします。女王様」
「承りました。もとより、タンジ殿はこの国にとって大恩ある御仁。尽力は惜しみませぬ。国の総力を上げてでも、必ずや捜し当ててみせましょう」
「ええ、もちろん私も協力します。お互いに頑張りましょうね」
女王様と固い握手を交わす横で……エイキはまだソファーの上を転がり回っていました。
せっかく、無理やりシリアスに締めようとしたのが台無しではないですか。
いささか妙な表現ですが、実際にそうなのですから仕方ありません。
なにやら口をパクパクしつつ、身振り手振りで大仰に振る舞っていますが、なんなのでしょうね。
新しいパントマイムかなにかでしょうか。
……あ。ああ、なるほど。
先ほどからずっと継続して、寡黙な男を演出中でしたか。どうりで、ずいぶん静かだったわけです。
寡黙とは口数が少ないことと教えましたが、喋らなければいいというものでもないのですけれどね。
それだけ忙しなく手足をばたつかせていては、思い浮かぶのはニヒルどころか池で遊ぶアヒルです。黙っていても騒々しい子ですね、まったく。
エイキは、なおもジェスチャーで私に何事か伝えようとしていますが、どうにも要領を得ません。
「……クリスくん本人がいない場所でアピールしても意味がないのでは?」
はたっとエイキが止まります。
「だね。早く言ってよ」
あっさりと飲み込んでくれました。
単純といいますか、素直といいますか。
「ほれ、貸してみ?」
返事をする前に、エイキに紙とペンをぶん取られました。
「アンちゃんのそのヤバい才能が開花する前に、代わりに俺が描いてやんよ。俺ってアンちゃんと違って、手先器用でさー。イラストなんて、ちょっとしたプロ並みよ?」
エイキはご機嫌そうに口笛を吹きながら、ソファーに深くもたれ掛かりました。
足など組んで悠然とペンを構えるさまは、著名な画家っぽい風格を感じられなくもありませんが……なにせ、エイキはだいたい根拠のない自信に溢れていますからね。話半分で聞いておいて、ちょうどいいかもしれません。
「んで、さっきアンちゃんが見た子って、どんな感じの見ためだったわけ? てきとーでいいから」
「適当って」
思わず苦笑いしてしまいます。
その軽薄さがますます信憑性に欠けますが……言い出したからには本人もやらないことには納得しなさそうですし、とりあえず描いてもらうことにしました。
適当でいいとはいわれましたが、できるだけ細部を思い出しながら説明しますと、エイキは「ほー」だの「ふーん」だのとやる気のない相槌を打ちながら、軽快に紙面にペン先を滑らせていました。
あまりに淀みのない動きなので、傍目には殴り書き――はっきりいいますと、落書きしているようにしか映りませんね。
この様子では、やはり期待は――
「ほいっと完成、こんなもん?」
「――おおおおおお!?」
テーブルの上に無造作に放られた紙には、見事な人物画が描かれていました。
荒く力強いタッチと細く柔らかなタッチ、相反する強弱の線が紙上で織りなすハーモニー。
単色のペンしか用いていないにもかかわらず、繊細にして絶妙、ときに大胆なペン捌きで、むしろ彩り豊かに見えます。
再現度も相当なものですね。
地面まで届きそうなふたつ結いの長い髪、服装はミニスカートに袖なし服にネクタイと――私にはあまり馴染みのない独創的な風貌ですが、私が幻視で見た人物とは、まさにこんな感じでした。
たったあれだけの拙い説明だけで、これほどのものを出してくるとは……私の記憶に残る実物よりも本物っぽく見えるほどです。
おまけに、可愛いらしいポーズでウィンクしているサービス付き。プロの画家さんが描いた作品と紹介されても、疑われないでしょうね。素晴らしい出来栄えです。
さらに絵の隅に、流暢な文字で堂に入ったサイン入りとは、恐れ入りました。
エイキ――あなたは、いったい……
「ふふん、どーよ? だてにガキの頃から姉貴に鍛われてねーし?」
そういえば、エイキにはお姉さんがいましたね。
そのお姉さんが絵に携わる仕事をしている師匠でしょうか。エイキは幼少より英才教育を受けたサラブレッドということですかね?
「おみそれしました」
私の完敗です。
いえ、そもそも競っていたわけではありませんが、稀有な才能を前にして、素直に口をつきました。
私のごとき怪画家が、「どうせ、エイキも私と大差ないでしょうねー」などと侮っていたとは、なんとも恐れ多い。
芸術を冒涜していた私を許していただきたい。
「……泣くほど? ま、鍛われたっつっても、なんも知らないガキんとき、姉貴に無理やり作画手伝わされてた時期があってさ。そんときの名残りみてーなもん? 姉貴、腐ってたから。今じゃ、黒歴史だから内緒な」
やはり、お姉さんは芸術家でしたか……腐っていたという意味はわかりませんが。
「ドヤっといてなんだけど、これってそんな大したものでもねーんだよね。アンちゃんの話を聞いてたら、昔見たことあるのにそっくりだったから、そのまんま描いてみただけだし」
「え? お知り合いの人なんですか?」
幻視でのケンジャンの過剰な反応から、ケンジャンの知人とは思いましたが、エイキもそうだったとは驚きです。
ですが、”昔”というのはいささか妙な表現ですね。
私たちがこの異世界に招かれてから、まだ1年も経過していません。
いくらエイキが若いからとはいえ、たった数ヶ月程度のことを、昔と言い表すのも変じゃないでしょうか。
ということは、もしや、異世界に召喚される前――日本でのふたり共通の知り合いということに……?
「人っつーか、キャラなんだけど。かな~り昔から流行ってたみてーだし、俺よかアンちゃんのほうが年代でしょ? 見たことない?」
「いえ、とんと」
キャラクターが流行っていた?
誰でしょう、独特の芸風で一世風靡した芸能人とかでしょうか……テレビは好きですが、そちらの方面には疎いのでなんとも。
「……ちょっと待ってくださいよ。でしたら、あのときにケンジャンが呟いた……あの”嫁”という言葉も、間違いではなかったということに?」
ケンジャンは名前らしき単語を発した後に、”俺の嫁”と囁いたように聞こえました。
王都の喧騒の中、ただでも小声で聞き取りにくく、てっきり私の聞き違いかと思っていましたが……あの相手も日本出身となれば、話は変わります。
ケンジャンはまだ独身と勝手に思い込んでいましたが、実は日本にいた頃すでに結婚しており、その引き離された結婚相手もまた、この異世界に――ということでしょうか。
なんということでしょう、ケンジャンだけではなく、その奥さんまでもが同じく召喚されていた……?
そうなれば、幻視の中でケンジャンが茫然自失となっていた理由もわかるというものです。
夫婦ともども異世界に連れ去られていた事実を知るところとなり、この境遇を嘆き悲しむべきか、それとも再会できたことを喜ぶべきか、はたまたこの現実に憤るべきか――きっとあのわずかな時間に、ケンジャンの胸中を喜怒哀楽が怒涛のごとく駆け巡ったことでしょう。
それはもう、大好物の手羽唐のことが頭から抜け落ちてしまっても、仕方ないというものです。
「…………くうっ」
その複雑な胸の内を思い、心痛に言葉を失っていますと、隣のエイキはなぜか腹を抱えて大笑いしていました。
いくら奔放なエイキでも、それはあんまりかと。
物事には笑い話にしていいものと悪いものがあります。
そもそも、まだ若く人生経験の浅いエイキには、そのあたりの他人を思いやる心の機微に疎いのでしょう。
ここままではケンジャンの名誉のみならず、エイキの将来にも悪影響を及ぼしかねません。
そのことを懇切丁寧に説明しますと、エイキはなぜかよりいっそう笑いを深めてしまいました。
ソファーに身を横たえ、笑いすぎて息も絶え絶えです。どこにそんな笑いどころが。
「エイキ、いい加減にしてください。これは笑い話ではないのですよ?」
「いや、笑い話でしょ? つーか、笑うっきゃないっって! だってさ、それってネットのバーチャルアイドルなんだぜ? バーチャル、CGな! 2次元の嫁って――さっすがケンジャン、ハマりすぎていて怖い! もしかして、初恋の相手だったりもしちゃうわけ!? そりゃ、ここでそんな似たもん見かけたら、ふらふら付いてっちゃうよねー? はっはっはっはっ! は、腹痛てー! し、死ぬー、笑い死ぬ!」
「???????」
バーチャルアイドル? 2次元? 初恋?
CGとはコンピューターグラフィックスのことですよね? それがどうして恋愛や結婚につながるのです?
困り果てて、対面に座る女王様に縋る目を向けますと、こちら以上の困り顔でした。
まあ、日本出身の私ですら理解できていないのですから、異世界の方ではそうなりますよね。
それでもさすがは女王様、咳払いひとつで困惑を引っ込めました。
「と、ともかく……タンジ殿はこの女人の跡を追ったと見て、間違いないようですね。さっそく国内に手配して、捜索に当たらせましょう。タクミ様、エイキ殿。有力な情報を感謝いたします」
「そ、そうですね。お手数をおかけしますが、お願いします。女王様」
「承りました。もとより、タンジ殿はこの国にとって大恩ある御仁。尽力は惜しみませぬ。国の総力を上げてでも、必ずや捜し当ててみせましょう」
「ええ、もちろん私も協力します。お互いに頑張りましょうね」
女王様と固い握手を交わす横で……エイキはまだソファーの上を転がり回っていました。
せっかく、無理やりシリアスに締めようとしたのが台無しではないですか。
40
お気に入りに追加
13,730
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

聖女業に飽きて喫茶店開いたんだけど、追放を言い渡されたので辺境に移り住みます!【完結】
青緑
ファンタジー
聖女が喫茶店を開くけど、追放されて辺境に移り住んだ物語と、聖女のいない王都。
———————————————
物語内のノーラとデイジーは同一人物です。
王都の小話は追記予定。
修正を入れることがあるかもしれませんが、作品・物語自体は完結です。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。