147 / 164
第10章 消えた賢者
賢者の行方 ②
しおりを挟む
よくよく話を聞いてみますと、物証といっても遺留品でした。
ケンジャンは露店で山盛りの手羽唐を購入したのち、店頭で貪り食べていたのを最後に、姿をくらましたそうです。
そのときにその場に残されていた遺留品というのが、このバーレクパック(in手羽唐の食べ残し)だそうでして。
「残念ながら他に目ぼしい情報がない以上……このようなものでも、僅かなりとも手がかりにならないかと、魔法で状態保存しておりました」
申し訳なさそうに女王様は言いますが、これは安易に一笑に付すべきではないかもしれませんね。
あの食いしん坊なケンジャンが好物のお肉を食べ残していることからして、明らかな異常事態です。
まして、中身が残っていて置き去りにするなどありえません。
食べ物のことを失念してしまうほどの事態に遭遇したのか、はたまた意図してそうなるように仕向けられたのか……いずれにせよ、なんらかの外的要因があったということでしょう。
なにか、第三者による作為的なものを感じますね。
「これまでにも、あらゆる魔法やスキルをはじめ、ほうぼう手を尽くしたものの、結果は振るわず……タクミ様のお力で、なにかわかりませぬか……?」
私の力といいますと、この場合では<森羅万象>でしょうか。
いまだ不完全ながらも、全知と呼ばれる神のスキルだけに、試してみる価値はありそうですね。
「わかりました。及ばずながら、やってみましょう」
なにせ、使い勝手のいい<万物創生>と違いまして、<森羅万象>はとても扱いづらいスキルです。
対価のごとく、すぐに手厳しい頭痛となって返ってきますから、注意するに越したことはありませんね。
バーレルパックに手をかざします。
(手始めですから、まずはお手柔らかにお願いします。いいですか、あくまで軽めですよ? 頼みましたからね? <森羅万象>さん、私に教えてください……!)
脳裏に、凛とした声が響きました。
『食べ残し』
それは見てわかります。
……あまりに、用心が過ぎましたかね。
今度はもう少し詳しく、踏み込んで訊いてみましょう。
『鶏の羽先を油で揚げて調理した物の食べ残し』
……ご丁寧に、鶏の手羽唐の解説が付きました。
むう、なかなか思うようにはいきませんね。
では、もうちょっとだけ詳しく――
「――うっ!?」
「タクミ様! いかがなさいましたか!?」
反射的に頭を抱えた私に、女王様が即座にソファーから上体を起こしました。
「……いえ、大丈夫です。ご心配なく、ちょっとした知恵熱みたいなものですから……」
「は、はあ……?」
いけませんね、余計な心配をかけてしまいました。
とりあえず、女王様には腰を下ろして落ち着いてもらいます。
まさか、手羽唐の解説の次で、鶏の起源から唐揚げを構成する原子配列まで知識として頭に叩き込まれるとは思いませんでしたよ。
情報過多で、あわや脳みそがパンクするところだったじゃないですか。
<森羅万象>さんには、徐行とベタ踏みしかないのでしょうか……
半クラッチのように、もう少し節度といいますか、融通を利かせてほしいものなのですが。
……ああ、そういえば、以前にあの黒い結晶からは、シロンさんたちの過去の情景が映像として読み取れましたよね。
あれ、どうにか再現できませんかね?
(<森羅万象>さん……私にまた過去を見せてください……――おおっ!?)
突如、視界が切り替わりました。
目の前に広がるのは、お城の室内ではなく――大勢の人の行き交う街中の風景でした。
これは王都の城下町ですかね。ちらほらと私にも見覚えのある建物が見受けられます。
(どうやら、上手いこと成功したみたいですね……)
その視界の中には、捜し求めるケンジャンの姿がありました。
私と最後に会ってからさらにボリュームアップしたようで、横綱クラスから殿堂入りクラスにパワーアップしています。どこまで高みを目指しているのでしょうかね。
ケンジャンは手羽唐が山盛りに詰まったバーレルパックを魔法で宙に浮かせ、中身を両手で鷲掴みにし、交互に貪っている最中でした。
なんとも、無駄に間違った魔法の使い方のような気がしてなりませんね。
そんなケンジャンの視線が、不意に前方を行き交う人混みの一点で留まりました。
目を見開くケンジャン。唖然と口を開けたせいで、咥えていた5本の手羽唐が次々と地面に落ちました。
見つめる先には、人の流れから孤立するように、ひとりの若いお嬢さんが立ち尽くしています。少女といってもいいくらいの年齢の子です。
その子もまた、真っ直ぐにケンジャンを見つめ返していますね。お知り合いでしょうか……?
その子もまた、真っ直ぐにケンジャンを見つめ返していますね。
ふたりはお知り合いでしょうか……?
「そんな、まさか……どうしてこんなところに……」
ケンジャンは震える声で、誰かの名前らしきものを呟きました。
私には聞き覚えのない名前でした。
地面に落ちたバーレルパックが転がり、中身がぶちまけられましたが、ケンジャンには気にするだけの余裕もないようです。
「あ……待って……待ってくれ!」
女の子はくすりと笑ってから身を翻し、再び人混みの中に埋もれていきます。
ケンジャンもまたふらふらとした足取りで、追い縋るように手を伸ばし、人の波の中に消えていきました……
――場面はそこで途切れました。
肝心なその後も追いかけてほしいところでしたが、どうやら私の見ていた視点は、足元に落ちたバーレルパックだったようです。
バーレルパックの記憶だったのでしょうか……言っている私自身、よく意味がわかりませんが。
「ですがこれは、重要な情報ですね」
意識が現実に戻った私は、今しがた見たことを女王様に説明しました。
それなりの時間が過ぎた感覚だったのですが、傍目には一瞬だったようですね。
証明する手段もないですから、信じてもらえるか少々不安でしたが、女王様はすんなりと受け入れてくれました。
「その女性……少女でしたか。タクミ様の幻視に現われたその人物が、此度のタンジ殿の失踪のキーパーソンとみて間違いないようですね」
「私もそう思います。見慣れない変わった服装で、独特な髪型をしている子でした。ええっと、こう……なんといいますか……」
できるだけ具体的な特徴を伝えようとしましたが、口だけでは伝わりにくいものですね。
私の語彙力の無さが恨めしい。まさか、<万物創生>で実物を創生するわけにもいきませんし。
「そうだ、絵に描いてみましょう!」
我ながらいいアイディアと思いまして、さっそく紙とペンを創生し、意気揚々と似顔絵を描いてみたのですが……悲しいことに、語彙力以上に私の画力は壊滅的でした。
なにか、意図せずムンクの叫び調の絵になっています。あちらは絵画ですが、こちらは怪画といえなくもありません。
これで個人の特定ができたのなら、まずはできた人のほうを称賛したいほどです。
普段から絵を描くことなど皆無でしたからね。
人間、勢いだけではどうにもならないようです。がっくしですね。
「これは……うむむ、いささか前衛的と申しますか……」
女王様も渋い顔です。
脇に控えるライカさんとフウカさんも、視界に入れないようにさり気なく視線だけ天井付近を真顔で見上げつつも、肩が細かく震えていました。
それほどですか、そうですか。
ケンジャンは露店で山盛りの手羽唐を購入したのち、店頭で貪り食べていたのを最後に、姿をくらましたそうです。
そのときにその場に残されていた遺留品というのが、このバーレクパック(in手羽唐の食べ残し)だそうでして。
「残念ながら他に目ぼしい情報がない以上……このようなものでも、僅かなりとも手がかりにならないかと、魔法で状態保存しておりました」
申し訳なさそうに女王様は言いますが、これは安易に一笑に付すべきではないかもしれませんね。
あの食いしん坊なケンジャンが好物のお肉を食べ残していることからして、明らかな異常事態です。
まして、中身が残っていて置き去りにするなどありえません。
食べ物のことを失念してしまうほどの事態に遭遇したのか、はたまた意図してそうなるように仕向けられたのか……いずれにせよ、なんらかの外的要因があったということでしょう。
なにか、第三者による作為的なものを感じますね。
「これまでにも、あらゆる魔法やスキルをはじめ、ほうぼう手を尽くしたものの、結果は振るわず……タクミ様のお力で、なにかわかりませぬか……?」
私の力といいますと、この場合では<森羅万象>でしょうか。
いまだ不完全ながらも、全知と呼ばれる神のスキルだけに、試してみる価値はありそうですね。
「わかりました。及ばずながら、やってみましょう」
なにせ、使い勝手のいい<万物創生>と違いまして、<森羅万象>はとても扱いづらいスキルです。
対価のごとく、すぐに手厳しい頭痛となって返ってきますから、注意するに越したことはありませんね。
バーレルパックに手をかざします。
(手始めですから、まずはお手柔らかにお願いします。いいですか、あくまで軽めですよ? 頼みましたからね? <森羅万象>さん、私に教えてください……!)
脳裏に、凛とした声が響きました。
『食べ残し』
それは見てわかります。
……あまりに、用心が過ぎましたかね。
今度はもう少し詳しく、踏み込んで訊いてみましょう。
『鶏の羽先を油で揚げて調理した物の食べ残し』
……ご丁寧に、鶏の手羽唐の解説が付きました。
むう、なかなか思うようにはいきませんね。
では、もうちょっとだけ詳しく――
「――うっ!?」
「タクミ様! いかがなさいましたか!?」
反射的に頭を抱えた私に、女王様が即座にソファーから上体を起こしました。
「……いえ、大丈夫です。ご心配なく、ちょっとした知恵熱みたいなものですから……」
「は、はあ……?」
いけませんね、余計な心配をかけてしまいました。
とりあえず、女王様には腰を下ろして落ち着いてもらいます。
まさか、手羽唐の解説の次で、鶏の起源から唐揚げを構成する原子配列まで知識として頭に叩き込まれるとは思いませんでしたよ。
情報過多で、あわや脳みそがパンクするところだったじゃないですか。
<森羅万象>さんには、徐行とベタ踏みしかないのでしょうか……
半クラッチのように、もう少し節度といいますか、融通を利かせてほしいものなのですが。
……ああ、そういえば、以前にあの黒い結晶からは、シロンさんたちの過去の情景が映像として読み取れましたよね。
あれ、どうにか再現できませんかね?
(<森羅万象>さん……私にまた過去を見せてください……――おおっ!?)
突如、視界が切り替わりました。
目の前に広がるのは、お城の室内ではなく――大勢の人の行き交う街中の風景でした。
これは王都の城下町ですかね。ちらほらと私にも見覚えのある建物が見受けられます。
(どうやら、上手いこと成功したみたいですね……)
その視界の中には、捜し求めるケンジャンの姿がありました。
私と最後に会ってからさらにボリュームアップしたようで、横綱クラスから殿堂入りクラスにパワーアップしています。どこまで高みを目指しているのでしょうかね。
ケンジャンは手羽唐が山盛りに詰まったバーレルパックを魔法で宙に浮かせ、中身を両手で鷲掴みにし、交互に貪っている最中でした。
なんとも、無駄に間違った魔法の使い方のような気がしてなりませんね。
そんなケンジャンの視線が、不意に前方を行き交う人混みの一点で留まりました。
目を見開くケンジャン。唖然と口を開けたせいで、咥えていた5本の手羽唐が次々と地面に落ちました。
見つめる先には、人の流れから孤立するように、ひとりの若いお嬢さんが立ち尽くしています。少女といってもいいくらいの年齢の子です。
その子もまた、真っ直ぐにケンジャンを見つめ返していますね。お知り合いでしょうか……?
その子もまた、真っ直ぐにケンジャンを見つめ返していますね。
ふたりはお知り合いでしょうか……?
「そんな、まさか……どうしてこんなところに……」
ケンジャンは震える声で、誰かの名前らしきものを呟きました。
私には聞き覚えのない名前でした。
地面に落ちたバーレルパックが転がり、中身がぶちまけられましたが、ケンジャンには気にするだけの余裕もないようです。
「あ……待って……待ってくれ!」
女の子はくすりと笑ってから身を翻し、再び人混みの中に埋もれていきます。
ケンジャンもまたふらふらとした足取りで、追い縋るように手を伸ばし、人の波の中に消えていきました……
――場面はそこで途切れました。
肝心なその後も追いかけてほしいところでしたが、どうやら私の見ていた視点は、足元に落ちたバーレルパックだったようです。
バーレルパックの記憶だったのでしょうか……言っている私自身、よく意味がわかりませんが。
「ですがこれは、重要な情報ですね」
意識が現実に戻った私は、今しがた見たことを女王様に説明しました。
それなりの時間が過ぎた感覚だったのですが、傍目には一瞬だったようですね。
証明する手段もないですから、信じてもらえるか少々不安でしたが、女王様はすんなりと受け入れてくれました。
「その女性……少女でしたか。タクミ様の幻視に現われたその人物が、此度のタンジ殿の失踪のキーパーソンとみて間違いないようですね」
「私もそう思います。見慣れない変わった服装で、独特な髪型をしている子でした。ええっと、こう……なんといいますか……」
できるだけ具体的な特徴を伝えようとしましたが、口だけでは伝わりにくいものですね。
私の語彙力の無さが恨めしい。まさか、<万物創生>で実物を創生するわけにもいきませんし。
「そうだ、絵に描いてみましょう!」
我ながらいいアイディアと思いまして、さっそく紙とペンを創生し、意気揚々と似顔絵を描いてみたのですが……悲しいことに、語彙力以上に私の画力は壊滅的でした。
なにか、意図せずムンクの叫び調の絵になっています。あちらは絵画ですが、こちらは怪画といえなくもありません。
これで個人の特定ができたのなら、まずはできた人のほうを称賛したいほどです。
普段から絵を描くことなど皆無でしたからね。
人間、勢いだけではどうにもならないようです。がっくしですね。
「これは……うむむ、いささか前衛的と申しますか……」
女王様も渋い顔です。
脇に控えるライカさんとフウカさんも、視界に入れないようにさり気なく視線だけ天井付近を真顔で見上げつつも、肩が細かく震えていました。
それほどですか、そうですか。
21
お気に入りに追加
13,655
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
魔物をお手入れしたら懐かれました -もふプニ大好き異世界スローライフ-
うっちー(羽智 遊紀)
ファンタジー
3巻で完結となっております!
息子から「お父さん。散髪する主人公を書いて」との提案(無茶ぶり)から始まった本作品が書籍化されて嬉しい限りです!
あらすじ:
宝生和也(ほうしょうかずや)はペットショップに居た犬を助けて死んでしまう。そして、創造神であるエイネに特殊能力を与えられ、異世界へと旅立った。
彼に与えられたのは生き物に合わせて性能を変える「万能グルーミング」だった。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。