135 / 164
第9章 訓練兵と神隠し
黒い結晶 ①
しおりを挟む
これで、私のアンカーレン城砦での役割も終えることになりました。
実は此度の事変の折、私が身代わりをしていた本物のオリンさんも発見されておりまして。
なんとオリンさん、魔物堕ちした方々の一員として、あの騒動の渦中にいたようなのですよね。
おそらく、表面化していなかった”神隠し”の被害者は、首謀者のシロンさんの手により、城砦内部のどこかにひっそりと匿われていたのでしょう。
オリンさんも、その中のひとりだったというわけです。
シロンさんは、あの日の出来事を”実験”と称していましたから、その実験決行の日に向けて、水面下で着々と備えていたのだと思います。
私がホーリーライトを駆使して、城砦中を魔物堕ちから解放して回った被害者の中に、オリンさんもいたらしく。
騒動のさなか、リリレアさんが私を見て戸惑っていたのは、そういうわけだったのですね。
どうりで、幽霊でも目撃したように挙動不審だったわけです。納得しました。
それで、オリンさんやレナンくんの隊の方々、訓練兵仲間のランドルさんやアーシアさんには申し訳ないのですが、この機にこっそりと入れ替わることにしました。
実際は、もとの状態に戻るというのが正しいのかもしれませんね。
”神隠し”に遭った方には、大小の差はあれ、後遺症として記憶障害が起きます。
オリンさんの場合は正気に戻ったあと、一ヶ月分の記憶――つまり、遠征で私と初めて出会ったあの森以降の記憶がすっぽりと抜け落ちていました。
言い換えますと、オリンさんとして私が訓練兵に紛れ込んでいた期間が、丸々本人から失われていたわけです。
神憑り的ではありますが、私にとって非常に好都合な事態ではありました。
これ幸いと、しれっと再度の入れ替わりは成功し――ついでに、入れ替わり中のオリンさんと私との性格の差異は、もうひとつの”神隠し”の後遺症、例の『”神隠し”に遭うと性格が一変する』だったと、割とすんなり周囲から認知されました。
これには、事情を知るレナンくんから皆さんへの口添えのおかげもあってのことです。
せっかく親しくなった知人から、私という個人の記憶が失われてしまうのは、若干寂しくもありましたが、こればかりは致し方ありません。
もとより覚悟していたことでもありますので、私ひとりが我慢すればいいことですよね。
その後しばらく、訓練兵という役目からも解放された私は、ほとぼりが冷めるまで城砦内の一角にある一般人用の宿屋で過ごすことにしました。
これまで過密なスケジュールで、朝から晩まで訓練や調査に勤しんでいたからか、ずいぶんと暇を持て余したものです。
レナンくんの叙勲式から5日後、一番見つかりたくない女王様御一行が王都へと帰還したところで、私もこの地を離れることにしました。
いくら、オリンさんとの入れ替わりは済んでいるとはいえ、一月も生活してきた場所ですから、私が思う以上に、そこかしこに顔見知りがいないとも限りません。
ここで私の存在が露見してしまっては、意味がありませんからね。
誰にもあらためて別れの挨拶もできないのが辛いところです。
せめて、レナンくんくらいには会っておきたいところでしたが、新たな若き将軍はほうぼうから引っ張りだこになっており、大忙しみたいでした。
無理に押しかけては、迷惑になってしまいますからね。またの再会と、さらなる成長の飛躍を期待して、ここは静かにお別れすることにしました。
新たな旅立ちの前夜。
私はベッドに横たわり、傍らの窓から夜空を眺めていました。
行き先はもう決めています。
北東のミラドナル地方――ランドルさんの実家のある、マークレーン子爵家の領地ですね。
いつか世間話をした際に、場所を聞いていたので助かりました。
かつては、かなりの権力を持った領主が治めていた土地らしく、大きな都もあった場所だとか。
ですが50年ほど前、都は一夜にして謎の滅亡を迎え、それ以降、不毛の荒れた大地を晒すばかりとなったそうです。
当時は、謀反を企てた咎でカレドサニア王家に秘密裏に攻め滅ぼされた、危険な古代遺物を暴走させて滅んだ、などと実しやかに囁かれたそうですが、今となっては真実は闇の中らしいです。
マークレーン家に封地されたのは30年前らしく、
『何十年経っても草木も生えない忌み地だぜ? あんなだだっ広いだけの荒れ地、押し付けられるこっちの身にもなってみろってんだ!』
それでうちは万年貧乏なんだ、とランドルさんがぼやたこともありました。
マークレーン家は貧乏くじを引かされたみたいですね。
それで、どうして私がそこに向かう決意をしたかといいますと――
先先日のことですが、宿屋に閉じこもり、暇を持て余していた私は、久しぶりに自分のステータスを見ました。
―――――――――――――――
レベル5
HP ☆
MP ◎
ATK ○
DEF ☆
INT ×
AGL ◎
職業 神
―――――――――――――――
レベルが上がっていました。
前回確認したのが王都奪還後すぐの頃でしたので、かれこれ3~4ヶ月近く経ちますかね。
いつの間に上がったのかわかりませんが……レベル5、四捨五入すると10ですね。
ある意味、レベル2桁といっても過言ではないかと。
相変わらず能力は文字化けしているものの、表記が微妙に変わっていました。
これは全体的に上がっている……のでしょうかね?
頑なに×を固持する賢さに、そろそろ本格的に悪意を感じなくもないですが、それはさておき。
『万物創生。スキルの一種。唯一無二の創生スキル。万物を創造する全能なる神の力。第三段階』
『森羅万象。スキルの一種。鑑定系スキルの極み。万象に於ける全知を得る神の力。第三段階』
ついでに鑑定してみますと、スキルのほうにも変化がありました。
各々、第二段階だったのが一段上がっていました。
日常的にも使用頻度の高い<万物創生>に比べ、なにかと謎も多い<森羅万象>です。
なにか試しに鑑定してみたいと思い、ごそごそ手持ちのものを探してみますと――
「……あのときは、ちょっとした好奇心だったのですがねぇ……」
ポケットから、1センチほどの大きさの黒い結晶を取り出し、星空に向かって仰ぎ見ます。
表面は一見つるつるしているのに光沢はなく、逆に光が呑み込まれる昏さを覚えます。
どこか禍々しさを感じるそれは、魔物の黒い靄に通じるものがありますね。
この結晶は、操られていたレナンくんの額に刺さっていたものです。
あの日まで、ポケットに仕舞ったまま、すっかりと忘れ去っていました。
実は此度の事変の折、私が身代わりをしていた本物のオリンさんも発見されておりまして。
なんとオリンさん、魔物堕ちした方々の一員として、あの騒動の渦中にいたようなのですよね。
おそらく、表面化していなかった”神隠し”の被害者は、首謀者のシロンさんの手により、城砦内部のどこかにひっそりと匿われていたのでしょう。
オリンさんも、その中のひとりだったというわけです。
シロンさんは、あの日の出来事を”実験”と称していましたから、その実験決行の日に向けて、水面下で着々と備えていたのだと思います。
私がホーリーライトを駆使して、城砦中を魔物堕ちから解放して回った被害者の中に、オリンさんもいたらしく。
騒動のさなか、リリレアさんが私を見て戸惑っていたのは、そういうわけだったのですね。
どうりで、幽霊でも目撃したように挙動不審だったわけです。納得しました。
それで、オリンさんやレナンくんの隊の方々、訓練兵仲間のランドルさんやアーシアさんには申し訳ないのですが、この機にこっそりと入れ替わることにしました。
実際は、もとの状態に戻るというのが正しいのかもしれませんね。
”神隠し”に遭った方には、大小の差はあれ、後遺症として記憶障害が起きます。
オリンさんの場合は正気に戻ったあと、一ヶ月分の記憶――つまり、遠征で私と初めて出会ったあの森以降の記憶がすっぽりと抜け落ちていました。
言い換えますと、オリンさんとして私が訓練兵に紛れ込んでいた期間が、丸々本人から失われていたわけです。
神憑り的ではありますが、私にとって非常に好都合な事態ではありました。
これ幸いと、しれっと再度の入れ替わりは成功し――ついでに、入れ替わり中のオリンさんと私との性格の差異は、もうひとつの”神隠し”の後遺症、例の『”神隠し”に遭うと性格が一変する』だったと、割とすんなり周囲から認知されました。
これには、事情を知るレナンくんから皆さんへの口添えのおかげもあってのことです。
せっかく親しくなった知人から、私という個人の記憶が失われてしまうのは、若干寂しくもありましたが、こればかりは致し方ありません。
もとより覚悟していたことでもありますので、私ひとりが我慢すればいいことですよね。
その後しばらく、訓練兵という役目からも解放された私は、ほとぼりが冷めるまで城砦内の一角にある一般人用の宿屋で過ごすことにしました。
これまで過密なスケジュールで、朝から晩まで訓練や調査に勤しんでいたからか、ずいぶんと暇を持て余したものです。
レナンくんの叙勲式から5日後、一番見つかりたくない女王様御一行が王都へと帰還したところで、私もこの地を離れることにしました。
いくら、オリンさんとの入れ替わりは済んでいるとはいえ、一月も生活してきた場所ですから、私が思う以上に、そこかしこに顔見知りがいないとも限りません。
ここで私の存在が露見してしまっては、意味がありませんからね。
誰にもあらためて別れの挨拶もできないのが辛いところです。
せめて、レナンくんくらいには会っておきたいところでしたが、新たな若き将軍はほうぼうから引っ張りだこになっており、大忙しみたいでした。
無理に押しかけては、迷惑になってしまいますからね。またの再会と、さらなる成長の飛躍を期待して、ここは静かにお別れすることにしました。
新たな旅立ちの前夜。
私はベッドに横たわり、傍らの窓から夜空を眺めていました。
行き先はもう決めています。
北東のミラドナル地方――ランドルさんの実家のある、マークレーン子爵家の領地ですね。
いつか世間話をした際に、場所を聞いていたので助かりました。
かつては、かなりの権力を持った領主が治めていた土地らしく、大きな都もあった場所だとか。
ですが50年ほど前、都は一夜にして謎の滅亡を迎え、それ以降、不毛の荒れた大地を晒すばかりとなったそうです。
当時は、謀反を企てた咎でカレドサニア王家に秘密裏に攻め滅ぼされた、危険な古代遺物を暴走させて滅んだ、などと実しやかに囁かれたそうですが、今となっては真実は闇の中らしいです。
マークレーン家に封地されたのは30年前らしく、
『何十年経っても草木も生えない忌み地だぜ? あんなだだっ広いだけの荒れ地、押し付けられるこっちの身にもなってみろってんだ!』
それでうちは万年貧乏なんだ、とランドルさんがぼやたこともありました。
マークレーン家は貧乏くじを引かされたみたいですね。
それで、どうして私がそこに向かう決意をしたかといいますと――
先先日のことですが、宿屋に閉じこもり、暇を持て余していた私は、久しぶりに自分のステータスを見ました。
―――――――――――――――
レベル5
HP ☆
MP ◎
ATK ○
DEF ☆
INT ×
AGL ◎
職業 神
―――――――――――――――
レベルが上がっていました。
前回確認したのが王都奪還後すぐの頃でしたので、かれこれ3~4ヶ月近く経ちますかね。
いつの間に上がったのかわかりませんが……レベル5、四捨五入すると10ですね。
ある意味、レベル2桁といっても過言ではないかと。
相変わらず能力は文字化けしているものの、表記が微妙に変わっていました。
これは全体的に上がっている……のでしょうかね?
頑なに×を固持する賢さに、そろそろ本格的に悪意を感じなくもないですが、それはさておき。
『万物創生。スキルの一種。唯一無二の創生スキル。万物を創造する全能なる神の力。第三段階』
『森羅万象。スキルの一種。鑑定系スキルの極み。万象に於ける全知を得る神の力。第三段階』
ついでに鑑定してみますと、スキルのほうにも変化がありました。
各々、第二段階だったのが一段上がっていました。
日常的にも使用頻度の高い<万物創生>に比べ、なにかと謎も多い<森羅万象>です。
なにか試しに鑑定してみたいと思い、ごそごそ手持ちのものを探してみますと――
「……あのときは、ちょっとした好奇心だったのですがねぇ……」
ポケットから、1センチほどの大きさの黒い結晶を取り出し、星空に向かって仰ぎ見ます。
表面は一見つるつるしているのに光沢はなく、逆に光が呑み込まれる昏さを覚えます。
どこか禍々しさを感じるそれは、魔物の黒い靄に通じるものがありますね。
この結晶は、操られていたレナンくんの額に刺さっていたものです。
あの日まで、ポケットに仕舞ったまま、すっかりと忘れ去っていました。
40
お気に入りに追加
13,730
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

聖女業に飽きて喫茶店開いたんだけど、追放を言い渡されたので辺境に移り住みます!【完結】
青緑
ファンタジー
聖女が喫茶店を開くけど、追放されて辺境に移り住んだ物語と、聖女のいない王都。
———————————————
物語内のノーラとデイジーは同一人物です。
王都の小話は追記予定。
修正を入れることがあるかもしれませんが、作品・物語自体は完結です。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。