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第9章 訓練兵と神隠し
新(神)兵、誕生? ②
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「……助けてもらったみたいで、すんません」
「なんのなんの。困ったときは、お互い様ですよ」
青年は意気消沈しながらも、どうにもそわそわしているようでした。必要以上に川の下流のほうを気にしているようです。
魔物に襲われたことが糸を引いているのかもしれませんが、それだけではないようにも思えます。
「なにか、心配事でもおありで?」
長い前髪で目元が完全に覆われているため、表情からは真意が読めませんが、端的にいうと焦っているように見受けられます。
「差し出がましいですが、差し障りなければ話してみられてはいかがです? 口にするだけでも、いくぶんかは気が安らぐものですよ。もとより、私たちは行きずりの身。木石相手に吐き出すとでも思って……どうです?」
そして、私たちは自己紹介を交わすことになりました。
彼の名は、オリンさん。国軍の東部方面軍に所属する軍人さんらしいです。
ただ、軍人さんとはいっても、ほんの先々月に志願入隊したばかりの新兵さんで、まだ訓練課程にあるとか。
そして現在はこの森に遠征中で、他の皆さんと一緒にこの先の川の下流のほうで、実地訓練を行なっていたそうです。
「なるほど。ひとりのときに魔物に出くわすとは災難でしたね。他のお仲間さんは近くにおられないようですが、そういった訓練なのですか?」
「えっ、いや……その……なんてーか…………ぼそぼそ」
「はい? 今なんと?」
最後があまりに消え入りそうな小声でしたので、聞き取れませでした。
「逃げて……きちゃって、さ。訓練から。ってか、軍からも逃げ出しちゃおうかなー、なんて。あはは」
「それは……なんとも」
私も映画からの知識くらいですが、それって脱走罪とかの重罪に問われる案件ではありませんでしたっけ。
「そんなことをして、大丈夫なんですか?」
「だよね。大丈夫じゃないよね。またすんごく怒られる……ってか、もう逃げ出しちまったんだから遅ーよね。くそっ」
オリンさんは川原の石を感情に任せて思い切り水面へ向けて投げたあと、自己嫌悪したように頭を抱えてその場に蹲ってしまいました。
ちなみに、水切りした石は怒涛の30連を数えて、対岸まで渡り切りました。やりますね。
「……そうなんだよ、まずいんだよ。ああ~、なんでこんなことしちまったんだろ。そもそも話に聞いていたより、訓練も厳しいし……年下の同期からは馬鹿にされるし、ハブられてるし、最悪だよ。最近は妙なことも起こるし、なんなんだよ」
「つまり、いろいろ耐え切れずに逃げ出してきてしまったわけですか?」
「違っ――そ、そう! 田舎の婆ちゃんがもう歳でさ、危篤なんだよ。そりゃ訓練は厳しいし、環境も最悪だけど、そうじゃなくって。婆ちゃんを看取ったら、もちろん戻るつもりだったんだよ、本当さっ! ……って、ここであんたに弁明しても仕方ないんだけどさぁ……」
立ち上がってまくし立ててから――オリンさんはまたもとの姿勢に蹲ってしまいました。
背景の健やかな大自然が、背中から立ち昇る澱んだオーラで陰鬱に歪んでいます。
うーん。情緒不安定というか、重傷のようですね。私のヒーリングで外傷や状態異常は治せますが、心情的な部分までは及びませんし。
「ぉ-ぃ」
不意に、遠くから呼び声のようなものが聞こえました。
声は複数で、呼び声の中にはオリンさんの名前が交じっているようです。
「げっ! まずい、追っ手が来た! あああ、あんた! 俺はこれでおさらばさせてもらうけど、俺のことは内緒にしといてくれよ! あんたはここで誰とも会わなかった――いいねっ!?」
そう言い残しますと、オリンさんは声と反対方向の川の上流に、脱兎のごとく逃げ出しました。
本人はすっかり失念しているようですが、また魔物に襲われることがなければいいのですが……大丈夫ですかね。
しばらくして、入れ代わりにオリンさんと同じような服装をした男女がやってきました。
川辺に立つ私に気づいたふたりが、こちらに一直線に向かってきます。
さて。頼まれたからには、ここは誤魔化してあげるのが人情でしょう。
嘘は苦手ですが、これも人助けです。
「こんにちは。ここにいた人なら――」
「やっと見つけたぞ、オリン! こんなところにいやがったか……例の事件がまた起こったかと思ったぜ」
事件?
「ほら、なにをぼさっとしてるんだよ、オリン。ずいぶん捜したんだからな、手間かけさせやがって……迷惑だから、そのグズっぷりもいい加減にしろよな。さっさと皆のところに合流すんぞ?」
「なーんだ、逃げ出したんじゃなかったんだ? あと少し見つかるのが遅かったら、脱走の意思ありと見做されてたんだから、わざわざ捜しにきたあたしたちに感謝してよね? ほんっとノロマなんだから……勝手にはぐれたあんたのせいで、まーた鬼教官がおかんむりなんだから、早くしてよね」
左右から両脇を抱えられます。
んん? もしかして、私、人違いされてませんかね?
そういえば、最初にオリンさんを見たときに、誰かに似ていると思いましたが……あれ、私でしたね。
若返ってからさほど鏡を見ることもありませんでしたから、咄嗟にピンときませんでした。
黒髪に背格好も似ていますから、ぱっと見の雰囲気がそっくりですよね。
気づけば隣の女性から、じっと見上げられていました。
「あれ? あんた……髪切った? それに、その格好どうしたの? 訓練着は?」
『訓練着、クリエイトします』
「服がなにか?」
「え、見間違い……かな? なんでもない」
コンマ数秒の早着替えです。
もともと普段の服も創生したものですから、瞬間脱着芸はお手の物ですよ。
「前髪は鬱陶しいので切りまして。いめちぇん、とかいうやつです、はい」
「ふ~ん。あんたってば、そんな顔してたんだ。いっつも根暗でボッチだったから、間近で見たのは初めてだけど……ま、そっちのほうがいいんじゃない?」
「それはどうも」
どうやら、人違いということには気づかれていないようですね。
それにしても、こうも疑いを持たれないとは、日頃からどのように希薄な人付き合いをされていたのでしょうね、オリンさんは。
ともあれ、オリンさんが危惧していた脱走扱いにはなっていないようですので、なによりです。
行きずりの身とはいえ、袖振り合うも多生の縁です。偶然、見た目が似ているのも、多少の縁がありそうですし。
なにより、脱走が発覚すれば罪に問われることがわかっている状況で、無関係だからと見捨ててしまうのも、人情に欠けるというものでしょう。
ならばここは、お婆さんを看取ったら戻ってくるつもりだと言ったオリンさんの言葉を信じて、お節介ながらしばらくは代役を務めることにしましょうか。
どうせ暇を持て余している身ですし、正直なところ、レナンくんが所属する国軍の生活にも興味ありますしね。
こうして、国軍での私の新たな生活が幕を開けたのでした。
「なんのなんの。困ったときは、お互い様ですよ」
青年は意気消沈しながらも、どうにもそわそわしているようでした。必要以上に川の下流のほうを気にしているようです。
魔物に襲われたことが糸を引いているのかもしれませんが、それだけではないようにも思えます。
「なにか、心配事でもおありで?」
長い前髪で目元が完全に覆われているため、表情からは真意が読めませんが、端的にいうと焦っているように見受けられます。
「差し出がましいですが、差し障りなければ話してみられてはいかがです? 口にするだけでも、いくぶんかは気が安らぐものですよ。もとより、私たちは行きずりの身。木石相手に吐き出すとでも思って……どうです?」
そして、私たちは自己紹介を交わすことになりました。
彼の名は、オリンさん。国軍の東部方面軍に所属する軍人さんらしいです。
ただ、軍人さんとはいっても、ほんの先々月に志願入隊したばかりの新兵さんで、まだ訓練課程にあるとか。
そして現在はこの森に遠征中で、他の皆さんと一緒にこの先の川の下流のほうで、実地訓練を行なっていたそうです。
「なるほど。ひとりのときに魔物に出くわすとは災難でしたね。他のお仲間さんは近くにおられないようですが、そういった訓練なのですか?」
「えっ、いや……その……なんてーか…………ぼそぼそ」
「はい? 今なんと?」
最後があまりに消え入りそうな小声でしたので、聞き取れませでした。
「逃げて……きちゃって、さ。訓練から。ってか、軍からも逃げ出しちゃおうかなー、なんて。あはは」
「それは……なんとも」
私も映画からの知識くらいですが、それって脱走罪とかの重罪に問われる案件ではありませんでしたっけ。
「そんなことをして、大丈夫なんですか?」
「だよね。大丈夫じゃないよね。またすんごく怒られる……ってか、もう逃げ出しちまったんだから遅ーよね。くそっ」
オリンさんは川原の石を感情に任せて思い切り水面へ向けて投げたあと、自己嫌悪したように頭を抱えてその場に蹲ってしまいました。
ちなみに、水切りした石は怒涛の30連を数えて、対岸まで渡り切りました。やりますね。
「……そうなんだよ、まずいんだよ。ああ~、なんでこんなことしちまったんだろ。そもそも話に聞いていたより、訓練も厳しいし……年下の同期からは馬鹿にされるし、ハブられてるし、最悪だよ。最近は妙なことも起こるし、なんなんだよ」
「つまり、いろいろ耐え切れずに逃げ出してきてしまったわけですか?」
「違っ――そ、そう! 田舎の婆ちゃんがもう歳でさ、危篤なんだよ。そりゃ訓練は厳しいし、環境も最悪だけど、そうじゃなくって。婆ちゃんを看取ったら、もちろん戻るつもりだったんだよ、本当さっ! ……って、ここであんたに弁明しても仕方ないんだけどさぁ……」
立ち上がってまくし立ててから――オリンさんはまたもとの姿勢に蹲ってしまいました。
背景の健やかな大自然が、背中から立ち昇る澱んだオーラで陰鬱に歪んでいます。
うーん。情緒不安定というか、重傷のようですね。私のヒーリングで外傷や状態異常は治せますが、心情的な部分までは及びませんし。
「ぉ-ぃ」
不意に、遠くから呼び声のようなものが聞こえました。
声は複数で、呼び声の中にはオリンさんの名前が交じっているようです。
「げっ! まずい、追っ手が来た! あああ、あんた! 俺はこれでおさらばさせてもらうけど、俺のことは内緒にしといてくれよ! あんたはここで誰とも会わなかった――いいねっ!?」
そう言い残しますと、オリンさんは声と反対方向の川の上流に、脱兎のごとく逃げ出しました。
本人はすっかり失念しているようですが、また魔物に襲われることがなければいいのですが……大丈夫ですかね。
しばらくして、入れ代わりにオリンさんと同じような服装をした男女がやってきました。
川辺に立つ私に気づいたふたりが、こちらに一直線に向かってきます。
さて。頼まれたからには、ここは誤魔化してあげるのが人情でしょう。
嘘は苦手ですが、これも人助けです。
「こんにちは。ここにいた人なら――」
「やっと見つけたぞ、オリン! こんなところにいやがったか……例の事件がまた起こったかと思ったぜ」
事件?
「ほら、なにをぼさっとしてるんだよ、オリン。ずいぶん捜したんだからな、手間かけさせやがって……迷惑だから、そのグズっぷりもいい加減にしろよな。さっさと皆のところに合流すんぞ?」
「なーんだ、逃げ出したんじゃなかったんだ? あと少し見つかるのが遅かったら、脱走の意思ありと見做されてたんだから、わざわざ捜しにきたあたしたちに感謝してよね? ほんっとノロマなんだから……勝手にはぐれたあんたのせいで、まーた鬼教官がおかんむりなんだから、早くしてよね」
左右から両脇を抱えられます。
んん? もしかして、私、人違いされてませんかね?
そういえば、最初にオリンさんを見たときに、誰かに似ていると思いましたが……あれ、私でしたね。
若返ってからさほど鏡を見ることもありませんでしたから、咄嗟にピンときませんでした。
黒髪に背格好も似ていますから、ぱっと見の雰囲気がそっくりですよね。
気づけば隣の女性から、じっと見上げられていました。
「あれ? あんた……髪切った? それに、その格好どうしたの? 訓練着は?」
『訓練着、クリエイトします』
「服がなにか?」
「え、見間違い……かな? なんでもない」
コンマ数秒の早着替えです。
もともと普段の服も創生したものですから、瞬間脱着芸はお手の物ですよ。
「前髪は鬱陶しいので切りまして。いめちぇん、とかいうやつです、はい」
「ふ~ん。あんたってば、そんな顔してたんだ。いっつも根暗でボッチだったから、間近で見たのは初めてだけど……ま、そっちのほうがいいんじゃない?」
「それはどうも」
どうやら、人違いということには気づかれていないようですね。
それにしても、こうも疑いを持たれないとは、日頃からどのように希薄な人付き合いをされていたのでしょうね、オリンさんは。
ともあれ、オリンさんが危惧していた脱走扱いにはなっていないようですので、なによりです。
行きずりの身とはいえ、袖振り合うも多生の縁です。偶然、見た目が似ているのも、多少の縁がありそうですし。
なにより、脱走が発覚すれば罪に問われることがわかっている状況で、無関係だからと見捨ててしまうのも、人情に欠けるというものでしょう。
ならばここは、お婆さんを看取ったら戻ってくるつもりだと言ったオリンさんの言葉を信じて、お節介ながらしばらくは代役を務めることにしましょうか。
どうせ暇を持て余している身ですし、正直なところ、レナンくんが所属する国軍の生活にも興味ありますしね。
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