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冒険家と出会う
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落下しながらも咄嗟に蔦を腕に巻きつけたのは、我ながらファインプレーだったと思う。
振り子のように振り回されて岩壁に叩きつけられはしたものの、激流に呑まれるのは免れた。水面までのその距離50cmほど。
オムツを替える赤ん坊のように両足を上げて、なんとかセーフ。
今度こそ水没は避けられた。
だけど、すぐ下の激流からの水飛沫が、丸出しのお尻に冷たい。
とても、人さまにはお見せできない格好ではある。
「ふぃ~。なんとか助かった……」
さて、残る問題は。
僕は蔦を引っ張ってみた。
あれだけの勢いでも外れたり切れたりしなかったのだから、蔦の強度はかなりのもの。結び目も解けることはなさそう。
ただ――
僕はまた、蔦を引っ張ってみる。
うん、びくともしない。僕の身体が。
実のところ、先ほどから蔦を引っ張っているのではなく、蔦を伝ってよじ登ろうとしているのだけれども、僕の非力な腕力では、重力に逆らってまで体重を押し上げることができない、というわけだ。
そういえば、体育の授業でも、懸垂の最高記録は6回だった。
手足を使える木登りくらいならともかく、揺れる細い蔦を頼りに、腕力だけでの綱登りなんて、僕にはハードルが高すぎるように思える。
幸い、体力だけはあるので(体力しかないというのは置いておいて)、ぶら下がっている分には問題ないけれど、いつまでもこのままってわけにもいかないよね。どうしよう。
しかもこの、河の水面すれすれに、ゆらゆら蔦にぶら下がっている状況。
傍目には、魚釣りの餌っぽい感じがする。
まさか、水中から飛び上がった巨大魚にひょいぱくされることなんてないよね?
ああいうのは、人生で一度経験すると充分。一度でも充分すぎる気もするけれど。
「キュイ?」
しろが僕の隣でホバリングしている。
『なにしてるの、登らないの?』って言いたげだけど、残念、登ろうにも登れないんだよ。はっはっ。
……虚しい。
僕にも、しろみたいに翼があったのならよかったのだけれど。
「おーい、そこのきみー!」
いっそ、岩壁に立って、ロッククライミングにでもチャレンジしてみようかな。
滑って落ちるイメージしか浮かばないけど。
「おーいってばー! 聞こえてる、そこのきみー!」
河面に近くて苔だらけで滑るし、そもそもの岩質が脆くて崩れやすい。
せめて、岩壁がもっとしっかりしていればなー。
「なんでかわかんないけど、頑なに聞こえないふりしている、そこのきみー! 聞こえるー? ってか、そろそろ聞いてー!」
……ん?
極限に追い込まれた僕の精神が、ついに幻聴でも起こし始めたかと思って無視し続けていたけど、これはもしや本物の人の声?
僕が真上を見上げると、崖の淵から首を覗かせている女の人と目が合った。
「あ! ようやく見てくれた! 困っているなら手伝うよー? 特殊な趣味だったらほっとくけど」
「趣味じゃありません! 助けてください!」
女の人は、にっと笑った。
◇◇◇◇◇
女の人は細身の割にはすごいパワフルで、細腕なのにあっさりと僕を引き上げてくれた。
助かった。でも今はそれすらどうでもいい。
人。人だ。人がいた。しかも、言葉が通じる人だよ!?
見た目もしっかり文明人。
上から順に、ラフなジャケット、タンクトップにショートパンツ、皮のブーツという、ワイルド系スタイルのかっこいいおねーさん。
年はたぶん、20歳前後。ショートにした赤毛が勝気な表情によく似合っている。
日本人っぽくはないけど、日本語を喋っているから日系かな?
「ねえ、きみ。すごい格好しているけど、それって民族衣装かなにか? ここらへんの部族の子?」
「え。あ、違います。これはちょっと成り行きでいただいた物なんです」
「だよねー。迷子なんだ。狩猟を生業とする部族の子にしちゃあ、きみ、ひょろいもんねー」
おねーさんは、けたけたと笑う。
うん、もうちょっと歯に衣を着せてくれると嬉しいな。重々承知しているだけに凹みますよ?
でも、脳筋扱いされても凹むけどね。難しいお年頃なのですよ。
「わたしは冒険者のレニ。ちょっとした依頼事を片付けに、このずっと先にある町から来たんだ」
「そうなんですね。僕の名前は蒼。斑鳩蒼って言います。こっちが友達のしろ」
「キュイ!」
「もしかして、白竜の仔? 珍しい、ってか、初めて見た。おちびちゃんもよろしくね!」
レニさんがしろの頭を撫でている。
しろも満更ではなさそうだ。
よかった。久しぶりに会えた人が、いい人そうでホントよかった。
…………
あれ? このおねーさん、おかしなことを言わなかった?
「冒険者……? ああ、冒険家ですね! こんな秘境っぽいところですもんね」
冒険家や探検家なんて、珍しい職業の人もいるって聞くし。
言われてみると、ここいらの場所では、すごくマッチしている気がする。
「?」
「そういえば、この辺りって、何県のどこになるんですか? 気づいたらずっと向こうの山奥にいて、土地勘もないし、もう、なにがなにやらでして」
「ケンって? 土地名だったら、ここはサリバニア地方だけど」
……聞かない地名だね。
だとしたら、ここはやっぱり外国なのかもしれない。
突然、外国に飛ばされるなんて、不思議なこともあるものだね!
でも、一瞬で数千Kmを移動した少女とか、世界には科学では説明できない超常現象の前例もあるしね。
「でしたら、レニさんは日本から移住とかですか?」
「ニホン? それ、地名? どこ?」
……じゃあ、レニさんは日系の方かなー。
ずいぶん流暢な日本語だけどね。
「実家に連絡を取りたいので、電話とかお借りできますか? 携帯がなければ、どこか電話のあるところを教えてもらえると嬉しいんですけど。僕のスマホは壊れてしまって。ははっ」
「?? デンワ? ケイタイ? スマホ? なんのこと?」
……ま、まあ、外国でも辺境っぽいし、途上国には電話が開通してないところもあるよね!
なんだかんだで日本は恵まれているから、日本人的な感覚で話すとダメだよね。
「それにしても、レニさんは日本語お上手ですよね。どちらで言葉を学ばれたんですか?」
「だから、ニホンってなに? わたしが喋っているのは、一般的な連合国共通語だけどさ」
レニさんは、肩を竦めて苦笑していた。
…………
きっと、呼び名が違うだけだよね。
でも、この話題はもう止めよう。出会ってばかりで、質問攻めは申し訳ないし。
うん、そうしよう。そうしよう。はい、しゅーりょー。
振り子のように振り回されて岩壁に叩きつけられはしたものの、激流に呑まれるのは免れた。水面までのその距離50cmほど。
オムツを替える赤ん坊のように両足を上げて、なんとかセーフ。
今度こそ水没は避けられた。
だけど、すぐ下の激流からの水飛沫が、丸出しのお尻に冷たい。
とても、人さまにはお見せできない格好ではある。
「ふぃ~。なんとか助かった……」
さて、残る問題は。
僕は蔦を引っ張ってみた。
あれだけの勢いでも外れたり切れたりしなかったのだから、蔦の強度はかなりのもの。結び目も解けることはなさそう。
ただ――
僕はまた、蔦を引っ張ってみる。
うん、びくともしない。僕の身体が。
実のところ、先ほどから蔦を引っ張っているのではなく、蔦を伝ってよじ登ろうとしているのだけれども、僕の非力な腕力では、重力に逆らってまで体重を押し上げることができない、というわけだ。
そういえば、体育の授業でも、懸垂の最高記録は6回だった。
手足を使える木登りくらいならともかく、揺れる細い蔦を頼りに、腕力だけでの綱登りなんて、僕にはハードルが高すぎるように思える。
幸い、体力だけはあるので(体力しかないというのは置いておいて)、ぶら下がっている分には問題ないけれど、いつまでもこのままってわけにもいかないよね。どうしよう。
しかもこの、河の水面すれすれに、ゆらゆら蔦にぶら下がっている状況。
傍目には、魚釣りの餌っぽい感じがする。
まさか、水中から飛び上がった巨大魚にひょいぱくされることなんてないよね?
ああいうのは、人生で一度経験すると充分。一度でも充分すぎる気もするけれど。
「キュイ?」
しろが僕の隣でホバリングしている。
『なにしてるの、登らないの?』って言いたげだけど、残念、登ろうにも登れないんだよ。はっはっ。
……虚しい。
僕にも、しろみたいに翼があったのならよかったのだけれど。
「おーい、そこのきみー!」
いっそ、岩壁に立って、ロッククライミングにでもチャレンジしてみようかな。
滑って落ちるイメージしか浮かばないけど。
「おーいってばー! 聞こえてる、そこのきみー!」
河面に近くて苔だらけで滑るし、そもそもの岩質が脆くて崩れやすい。
せめて、岩壁がもっとしっかりしていればなー。
「なんでかわかんないけど、頑なに聞こえないふりしている、そこのきみー! 聞こえるー? ってか、そろそろ聞いてー!」
……ん?
極限に追い込まれた僕の精神が、ついに幻聴でも起こし始めたかと思って無視し続けていたけど、これはもしや本物の人の声?
僕が真上を見上げると、崖の淵から首を覗かせている女の人と目が合った。
「あ! ようやく見てくれた! 困っているなら手伝うよー? 特殊な趣味だったらほっとくけど」
「趣味じゃありません! 助けてください!」
女の人は、にっと笑った。
◇◇◇◇◇
女の人は細身の割にはすごいパワフルで、細腕なのにあっさりと僕を引き上げてくれた。
助かった。でも今はそれすらどうでもいい。
人。人だ。人がいた。しかも、言葉が通じる人だよ!?
見た目もしっかり文明人。
上から順に、ラフなジャケット、タンクトップにショートパンツ、皮のブーツという、ワイルド系スタイルのかっこいいおねーさん。
年はたぶん、20歳前後。ショートにした赤毛が勝気な表情によく似合っている。
日本人っぽくはないけど、日本語を喋っているから日系かな?
「ねえ、きみ。すごい格好しているけど、それって民族衣装かなにか? ここらへんの部族の子?」
「え。あ、違います。これはちょっと成り行きでいただいた物なんです」
「だよねー。迷子なんだ。狩猟を生業とする部族の子にしちゃあ、きみ、ひょろいもんねー」
おねーさんは、けたけたと笑う。
うん、もうちょっと歯に衣を着せてくれると嬉しいな。重々承知しているだけに凹みますよ?
でも、脳筋扱いされても凹むけどね。難しいお年頃なのですよ。
「わたしは冒険者のレニ。ちょっとした依頼事を片付けに、このずっと先にある町から来たんだ」
「そうなんですね。僕の名前は蒼。斑鳩蒼って言います。こっちが友達のしろ」
「キュイ!」
「もしかして、白竜の仔? 珍しい、ってか、初めて見た。おちびちゃんもよろしくね!」
レニさんがしろの頭を撫でている。
しろも満更ではなさそうだ。
よかった。久しぶりに会えた人が、いい人そうでホントよかった。
…………
あれ? このおねーさん、おかしなことを言わなかった?
「冒険者……? ああ、冒険家ですね! こんな秘境っぽいところですもんね」
冒険家や探検家なんて、珍しい職業の人もいるって聞くし。
言われてみると、ここいらの場所では、すごくマッチしている気がする。
「?」
「そういえば、この辺りって、何県のどこになるんですか? 気づいたらずっと向こうの山奥にいて、土地勘もないし、もう、なにがなにやらでして」
「ケンって? 土地名だったら、ここはサリバニア地方だけど」
……聞かない地名だね。
だとしたら、ここはやっぱり外国なのかもしれない。
突然、外国に飛ばされるなんて、不思議なこともあるものだね!
でも、一瞬で数千Kmを移動した少女とか、世界には科学では説明できない超常現象の前例もあるしね。
「でしたら、レニさんは日本から移住とかですか?」
「ニホン? それ、地名? どこ?」
……じゃあ、レニさんは日系の方かなー。
ずいぶん流暢な日本語だけどね。
「実家に連絡を取りたいので、電話とかお借りできますか? 携帯がなければ、どこか電話のあるところを教えてもらえると嬉しいんですけど。僕のスマホは壊れてしまって。ははっ」
「?? デンワ? ケイタイ? スマホ? なんのこと?」
……ま、まあ、外国でも辺境っぽいし、途上国には電話が開通してないところもあるよね!
なんだかんだで日本は恵まれているから、日本人的な感覚で話すとダメだよね。
「それにしても、レニさんは日本語お上手ですよね。どちらで言葉を学ばれたんですか?」
「だから、ニホンってなに? わたしが喋っているのは、一般的な連合国共通語だけどさ」
レニさんは、肩を竦めて苦笑していた。
…………
きっと、呼び名が違うだけだよね。
でも、この話題はもう止めよう。出会ってばかりで、質問攻めは申し訳ないし。
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