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第六章
妖精と出会いました 2
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ようやく客足が落ち着いたところで、春香がバスケット片手に、リコエッタを伴ってシラキ屋にやって来た。
店に入ってきた瞬間、えも言われぬ甘い香りが店内に広がる。
「どう? 見てた、にいちゃん? ついに完成した、わたしとリコの新作パン! すごい繁盛ぶりだったと思わない?」
「いや~、あたしも売りながら、お腹が鳴っちゃいそうになるくらいだったもん。これは、やばいね!」
春香が開けたバスケットの中には、一斤の芳しい焼きたてパンが鎮座していた。
「蜂蜜の香り? これってハニートースト?」
「にいちゃん、正解! といっても、アレンジした特製だけどね。こっちでは蜂蜜って希少らしいのよね、知ってた?」
「ハルカには大助かりだわ。あたしも以前から絶対にパンに合うと思ってたんだけど、なかなか手に入るものでもないしねー。今回はその蜂蜜を贅沢に使って、まずは生地に練り込み、中にも包み込み、最後に焼いた上からもたっぷりかけて、蜂蜜づくしで仕上げてみました」
実家からの帰りがけのスーパーで、春香がなにをこそこそ大量に購入してるかと思っていたら、このためだったとは。
「もち、採算は度外視です!」
「「ねー」」
息がぴったり合って、なんだかすごく楽しそう。
出会って日が浅いのに、ここまで仲良くなれるというのも、よほど波長が合うのだろう。
10年来の幼馴染のようでもある。
「休憩がてら、アキトにもサービスね」
リコエッタがパンを山型に沿って千切ると、ふんわり蜂蜜の香りが増した。
ふたりの受け売りではないが、贅沢な蜂蜜づくしで食欲を刺激されて、実に美味しそうだ。
「じゃあ、俺は珈琲の準備でもしようかな」
「あたし、カフェオレで」
「あ、にいちゃん! ミルク多めの砂糖少なめでよろしく!」
「へいへい」
適当に返事しながら、珈琲の準備のためにカウンターへ足を向けると――
ピロン♪
軽い電子音が2重に鳴った。
音源は、俺と春香のふたりが持つスマホからだった。
「あれ、にいちゃん? なんでかいきなりオンラインになったんだけど。メッセージ受信した」
「本当だ。こっちはメールの着信だな。おかしいな、電波が届くはずはないんだけど」
「近くで新しいWi-Fiができたり?」
「こっちで? ありえないだろ」
ふたりで首を傾げる。
置いてけぼりのリコエッタは、疑問符顔でとりあえずパンを齧っていた。
「うん、我ながら美味しい。上出来ね」
「ほんとだ、こりゃうめー。うわ、これ蜂蜜じゃん!? 『森の恵み』がこんなにたっぷり~。マジか! マジなのか!? けしからん! んぐんぐ」
リコエッタの独白に返したのは、俺でも春香でもなく――いつの間にか店内にいた第三者だった。
ボロボロのフードにマント姿の、一見すると旅人ふうの見知らぬ人物が、一心不乱にパンに貪りついていた。
なんというか……小柄というより、とにかく小さい。
雰囲気から子供ではないようだが、身長が130センチあるかないか。
立っているのに、隣で椅子に座っているリコエッタよりも確実に頭の位置が低い。
長いマントの下で見え隠れする手足、剥き出しの腰周りも、なにもかもが細い。
痩身矮躯という言葉がぴったり当て嵌りそうな風体だった。
皆で唖然としている中、その人物は我関せずと3人分のパンを食べ尽くし、最後に未練がましく両手の指についた蜂蜜を舐めとっていた。
「……リコエッタの知り合い?」
訊ねたが、リコエッタはふるふると首を左右に振るばかりだった。
完食して満足したのか、その人物はあらためて周囲を見回し――突然、俺目がけて飛びついてきた。
「おわわっ!?」
反射的に避けようとしたが避け切れず、次の瞬間には視界が覆われていた。
かなりの身長差があるはずなのに、意に介さない跳躍力で肩に飛び乗られ、真正面から頭に抱きつかれてしまっていた。
「ん~♪」
不自然な体勢ながら、頭に乱暴に頬ずりされているようだった。
驚くほど体重が軽いため、首で支えきれないこともなく大丈夫だが、顔面が素肌の腹に押しつけられていて、どうにも息苦しい。
「ようやく見っけたぜ、セージ!」
(セージ? 征司って……叔父さん?)
飛び出した名前に、どきりとする。
必死に引き剥がそうとうーうー唸っていると、その人物はようやく戒めを解いてくれた。
鼻先10センチの至近距離で目が合う。
少年――いや、おそらく少女。
「んお? ありゃ、おめーしばらく見ない間に……なんか縮んでないか? ってか、そんな貧弱そうなナリだったっけ? …………おんやぁ? もしかして、別人だったり?」
貧弱で悪かったな、という文句は飲み込んで、首に巻きついた少女の身体ごと頷いた。
「あ~……そっか、そっか。人違いか~」
バツが悪そうな声音で呟くと、その少女は登った木から降りるように、俺の身体を逆に伝って床に降り立った。
こほんっと、ひとつ咳払い。
少女がフードを脱ぐと、その下に収められていた癖っ毛の長い金髪が溢れ出してきた。
金髪に金目――そして、右側の先端が欠けている尖った耳。
悪戯っ子そのままの勝気な表情で、少女は告げた。
「勘違いして悪かったな。あたいは冒険者のデッドリーリート。見ての通りのエルフさね。にひ」
細い、薄い、小さい。
空想していたのとはだいぶ違うが、ファンタジーの定番――森の妖精エルフとの邂逅だった。
店に入ってきた瞬間、えも言われぬ甘い香りが店内に広がる。
「どう? 見てた、にいちゃん? ついに完成した、わたしとリコの新作パン! すごい繁盛ぶりだったと思わない?」
「いや~、あたしも売りながら、お腹が鳴っちゃいそうになるくらいだったもん。これは、やばいね!」
春香が開けたバスケットの中には、一斤の芳しい焼きたてパンが鎮座していた。
「蜂蜜の香り? これってハニートースト?」
「にいちゃん、正解! といっても、アレンジした特製だけどね。こっちでは蜂蜜って希少らしいのよね、知ってた?」
「ハルカには大助かりだわ。あたしも以前から絶対にパンに合うと思ってたんだけど、なかなか手に入るものでもないしねー。今回はその蜂蜜を贅沢に使って、まずは生地に練り込み、中にも包み込み、最後に焼いた上からもたっぷりかけて、蜂蜜づくしで仕上げてみました」
実家からの帰りがけのスーパーで、春香がなにをこそこそ大量に購入してるかと思っていたら、このためだったとは。
「もち、採算は度外視です!」
「「ねー」」
息がぴったり合って、なんだかすごく楽しそう。
出会って日が浅いのに、ここまで仲良くなれるというのも、よほど波長が合うのだろう。
10年来の幼馴染のようでもある。
「休憩がてら、アキトにもサービスね」
リコエッタがパンを山型に沿って千切ると、ふんわり蜂蜜の香りが増した。
ふたりの受け売りではないが、贅沢な蜂蜜づくしで食欲を刺激されて、実に美味しそうだ。
「じゃあ、俺は珈琲の準備でもしようかな」
「あたし、カフェオレで」
「あ、にいちゃん! ミルク多めの砂糖少なめでよろしく!」
「へいへい」
適当に返事しながら、珈琲の準備のためにカウンターへ足を向けると――
ピロン♪
軽い電子音が2重に鳴った。
音源は、俺と春香のふたりが持つスマホからだった。
「あれ、にいちゃん? なんでかいきなりオンラインになったんだけど。メッセージ受信した」
「本当だ。こっちはメールの着信だな。おかしいな、電波が届くはずはないんだけど」
「近くで新しいWi-Fiができたり?」
「こっちで? ありえないだろ」
ふたりで首を傾げる。
置いてけぼりのリコエッタは、疑問符顔でとりあえずパンを齧っていた。
「うん、我ながら美味しい。上出来ね」
「ほんとだ、こりゃうめー。うわ、これ蜂蜜じゃん!? 『森の恵み』がこんなにたっぷり~。マジか! マジなのか!? けしからん! んぐんぐ」
リコエッタの独白に返したのは、俺でも春香でもなく――いつの間にか店内にいた第三者だった。
ボロボロのフードにマント姿の、一見すると旅人ふうの見知らぬ人物が、一心不乱にパンに貪りついていた。
なんというか……小柄というより、とにかく小さい。
雰囲気から子供ではないようだが、身長が130センチあるかないか。
立っているのに、隣で椅子に座っているリコエッタよりも確実に頭の位置が低い。
長いマントの下で見え隠れする手足、剥き出しの腰周りも、なにもかもが細い。
痩身矮躯という言葉がぴったり当て嵌りそうな風体だった。
皆で唖然としている中、その人物は我関せずと3人分のパンを食べ尽くし、最後に未練がましく両手の指についた蜂蜜を舐めとっていた。
「……リコエッタの知り合い?」
訊ねたが、リコエッタはふるふると首を左右に振るばかりだった。
完食して満足したのか、その人物はあらためて周囲を見回し――突然、俺目がけて飛びついてきた。
「おわわっ!?」
反射的に避けようとしたが避け切れず、次の瞬間には視界が覆われていた。
かなりの身長差があるはずなのに、意に介さない跳躍力で肩に飛び乗られ、真正面から頭に抱きつかれてしまっていた。
「ん~♪」
不自然な体勢ながら、頭に乱暴に頬ずりされているようだった。
驚くほど体重が軽いため、首で支えきれないこともなく大丈夫だが、顔面が素肌の腹に押しつけられていて、どうにも息苦しい。
「ようやく見っけたぜ、セージ!」
(セージ? 征司って……叔父さん?)
飛び出した名前に、どきりとする。
必死に引き剥がそうとうーうー唸っていると、その人物はようやく戒めを解いてくれた。
鼻先10センチの至近距離で目が合う。
少年――いや、おそらく少女。
「んお? ありゃ、おめーしばらく見ない間に……なんか縮んでないか? ってか、そんな貧弱そうなナリだったっけ? …………おんやぁ? もしかして、別人だったり?」
貧弱で悪かったな、という文句は飲み込んで、首に巻きついた少女の身体ごと頷いた。
「あ~……そっか、そっか。人違いか~」
バツが悪そうな声音で呟くと、その少女は登った木から降りるように、俺の身体を逆に伝って床に降り立った。
こほんっと、ひとつ咳払い。
少女がフードを脱ぐと、その下に収められていた癖っ毛の長い金髪が溢れ出してきた。
金髪に金目――そして、右側の先端が欠けている尖った耳。
悪戯っ子そのままの勝気な表情で、少女は告げた。
「勘違いして悪かったな。あたいは冒険者のデッドリーリート。見ての通りのエルフさね。にひ」
細い、薄い、小さい。
空想していたのとはだいぶ違うが、ファンタジーの定番――森の妖精エルフとの邂逅だった。
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