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第十章
精霊と卵と妖精と
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せっかく風の精霊が見えるようになったので、店番している間、店内でのその動向をつぶさに観察してみることにした。
幸いということではないが、フェブはちょっとした買い出して席を外している。
他人に見えないものを目で追っていると、どうしても見えていない相手には奇妙に映る。それは店長としての立場上、あまりよろしくない。
シルフィの行動は、どちらかというと人間臭かった。
俺が掃除を始めると、シルフィもお手伝い。
それはいつものことだが、何故かエプロンみたいな物をわざわざ着けてから行なっている。
実際に服を着ているわけではないので風が模しただけだろうが、本来のエプロンとしての意味はなさそうだ。
気分的なものかもしれない。
俺が珈琲を淹れると、カップの近くまで寄って湯気を嗅ぐ仕草をしては、顔をしかめていた。
お客が来店すると、俺に倣ってお辞儀をする。退店時にも言わずもがな。
個人的には、日頃から俺の頭なり肩なりに腰かけて、ほぼ動いていないイメージだったのだが、こうして目の当たりにするシルフィは少しもじっとしておらず、常に動き回っていた。
好奇心も旺盛らしく、新しい素材をさりげなく陳列してみると、四方から忙しなく観察していた。
なんだか、動きがリスっぽい。
ただ、まだ俺に見られていることには慣れないようで、ふいに目が合うとそそくさと物陰に逃げ出してしまう。
(なんか面白い。こんな元気な子だったんだ)
何度か垣間見た俺を守ろうと身体を張る献身的な勇姿とは似つかない。
自由気まま、陽気で元気、でもいざというときには身を惜しまない。
それこそが、この自由を象徴する”風”を司る精霊の本質なのかもしれない。
シルフィの行動を眺めていて、不思議に感じたことがひとつある。それは、たまごろーの存在だ。
たまごろーは依然として、カウンター横の陳列棚の上に鎮座しているわけだが――何故か、その半径1メートル以内に、シルフィは決して近寄ろうとしない。
なにか特殊な協定でもあるのだろうか。
首を傾げるばかりである。
そういえば、シルフィが見えるようになったので、たまごろーにも見た目の変化があるかと思ったのだが……そんなことはなかった。
たまごろ-はやっぱり卵で、艶やかな殻の卵でしかなかった。
レプラカーンの双子は、たまごろーについて見えていたのではなく、なにかを知っているだけだったらしい。
ちなみにそれがなんなのか、まだ教えてくれない。
その気配すらないのが世知辛いところだろう。
その日は、珍しい来客があった。
出迎えたフェブが入り口で戸惑っている。
「お? なに、新人さん? アキも偉くなったもんだねえ、にひ」
フードをすっぽりと被った、小柄すぎる人物――北エルフのデッドリーリート、通称デッドさんだ。
見た目にそぐわぬ偉そうな態度も相変わらずだった。
こうしてフェブと並んでいても、小柄なフェブよりもさらに身長が低い、というか全体的に小さい。
「いやー、そろそろ森の恵みが恋しくなったもんでね、来ちゃった♪ ……ん? どったの、アキ?」
フードを脱いだ下から現れたエルフ耳にフェブが驚いてはいたが、それにフォローできるほど俺には余裕がなかった。
以前までには気づきもしなかった、デッドさんの周囲を飛び交う、精霊、精霊、精霊の数々。
風の精霊どころか、明らかに容姿の違う他の精霊までいる。
その数、およそ20~30ほど。
それが輪舞でも踊るように輪になり、デッドさんを囲んでいた。
「へ~、ついに見えるようになったんか。よかったじゃん。にひひ」
デッドさんは特製の蜂蜜茶を飲みつつ、悪戯っぽく笑っていた。
「いや、驚いたのなんのって。そんなに大勢いたんですね。さすがはエルフのじょ――じょ、助産婦?」
「下手くそか。誤魔化しべたにも程があろーっての。なにさね、助産婦って?」
デッドさんに鼻を弾かれた。
俺たちが話す隣で、フェブは神妙な顔をして大人しく座っている。
会話には付いていけていないが、珍しいエルフとの邂逅に興奮しているのが、紅潮している耳でわかった。
「アキのとこの風精霊も、元はこの中の一員だったってわけさね」
精霊の加護を与えられたあのときか、と懐かしく思い返される。
エルフの郷へと向かうその途中、おでこを噛まれて舐められた――
(……今もって、とても加護を与える儀式には思えないけど)
微妙な気持ちで苦笑する俺を、フェブが不思議な面持ちで眺めていた。
「おかげでシルフィとも出会えたし、感謝ですよ」
珈琲カップの取っ手に座っているシルフィを見下ろして言う。
「シルフィって?」
「あっ、この子の名前です」
「……ふ~ん」
意味ありげな『ふ~ん』だった。
「え、ええ? まずかったですか?」
取り乱す俺に対し、デッドさんはすました顔でお茶を啜った。
「まずくはないさね。ただ、名を与えたことで、本来、自我が希薄な精霊の存在を、より確固たるものにしたってことにはなるさね」
「……それ、なにかまずいんでしょーか……?」
「だから、まずくはないっての。あたいらエルフと精霊との付き合い方とは違うってこと。ま、細かいことは気にしない気にしない」
「はぁ」
すごく気になるんですけど!
なんだか、あっけらかんとエルフの秘匿を喋ったときの感じに似てるし!
とはいえ、本当に問題があるのなら、デッドさんも忠告なり言ってくるはずである。
それがないということは、大丈夫なのだろう――と、とりあえず納得するしかなかった。
「あ、そういえば!」
不意にはたまごろーのことを思い出した。
レプラカーンの双子が知っていることなら、同じ妖精で、しかも長命のエルフなら、なにか知っているかもしれない。
「どったんだ、アキ? 急に大声出して」
「実は、デッドさんに訊きたいことがあって! 実は、あの卵のことなんですけど――」
と、カウンター横の棚の上を指差す。
「……どの卵だって?」
「あれです、あの存在感たっぷりの……あれ?」
存在感というか、存在自体がなくなっていた。
棚の上には座布団だけが残り、その上に置いてあったはずのたまごろーの姿がない。
フェブに視線を送ると、フェブも困惑顔で首を横に振っていた。
つい先刻。
それこそ、デッドさんが来店する直前までは、そこにあったはず。
はて?
その後、デッドさんは袋詰めした蜂蜜の瓶を持って、上機嫌で帰っていったわけだが――
店先まで見送ってから店内に戻ると、当然といわんばかりにたまごろーが元の位置に鎮座していたという。
幸いということではないが、フェブはちょっとした買い出して席を外している。
他人に見えないものを目で追っていると、どうしても見えていない相手には奇妙に映る。それは店長としての立場上、あまりよろしくない。
シルフィの行動は、どちらかというと人間臭かった。
俺が掃除を始めると、シルフィもお手伝い。
それはいつものことだが、何故かエプロンみたいな物をわざわざ着けてから行なっている。
実際に服を着ているわけではないので風が模しただけだろうが、本来のエプロンとしての意味はなさそうだ。
気分的なものかもしれない。
俺が珈琲を淹れると、カップの近くまで寄って湯気を嗅ぐ仕草をしては、顔をしかめていた。
お客が来店すると、俺に倣ってお辞儀をする。退店時にも言わずもがな。
個人的には、日頃から俺の頭なり肩なりに腰かけて、ほぼ動いていないイメージだったのだが、こうして目の当たりにするシルフィは少しもじっとしておらず、常に動き回っていた。
好奇心も旺盛らしく、新しい素材をさりげなく陳列してみると、四方から忙しなく観察していた。
なんだか、動きがリスっぽい。
ただ、まだ俺に見られていることには慣れないようで、ふいに目が合うとそそくさと物陰に逃げ出してしまう。
(なんか面白い。こんな元気な子だったんだ)
何度か垣間見た俺を守ろうと身体を張る献身的な勇姿とは似つかない。
自由気まま、陽気で元気、でもいざというときには身を惜しまない。
それこそが、この自由を象徴する”風”を司る精霊の本質なのかもしれない。
シルフィの行動を眺めていて、不思議に感じたことがひとつある。それは、たまごろーの存在だ。
たまごろーは依然として、カウンター横の陳列棚の上に鎮座しているわけだが――何故か、その半径1メートル以内に、シルフィは決して近寄ろうとしない。
なにか特殊な協定でもあるのだろうか。
首を傾げるばかりである。
そういえば、シルフィが見えるようになったので、たまごろーにも見た目の変化があるかと思ったのだが……そんなことはなかった。
たまごろ-はやっぱり卵で、艶やかな殻の卵でしかなかった。
レプラカーンの双子は、たまごろーについて見えていたのではなく、なにかを知っているだけだったらしい。
ちなみにそれがなんなのか、まだ教えてくれない。
その気配すらないのが世知辛いところだろう。
その日は、珍しい来客があった。
出迎えたフェブが入り口で戸惑っている。
「お? なに、新人さん? アキも偉くなったもんだねえ、にひ」
フードをすっぽりと被った、小柄すぎる人物――北エルフのデッドリーリート、通称デッドさんだ。
見た目にそぐわぬ偉そうな態度も相変わらずだった。
こうしてフェブと並んでいても、小柄なフェブよりもさらに身長が低い、というか全体的に小さい。
「いやー、そろそろ森の恵みが恋しくなったもんでね、来ちゃった♪ ……ん? どったの、アキ?」
フードを脱いだ下から現れたエルフ耳にフェブが驚いてはいたが、それにフォローできるほど俺には余裕がなかった。
以前までには気づきもしなかった、デッドさんの周囲を飛び交う、精霊、精霊、精霊の数々。
風の精霊どころか、明らかに容姿の違う他の精霊までいる。
その数、およそ20~30ほど。
それが輪舞でも踊るように輪になり、デッドさんを囲んでいた。
「へ~、ついに見えるようになったんか。よかったじゃん。にひひ」
デッドさんは特製の蜂蜜茶を飲みつつ、悪戯っぽく笑っていた。
「いや、驚いたのなんのって。そんなに大勢いたんですね。さすがはエルフのじょ――じょ、助産婦?」
「下手くそか。誤魔化しべたにも程があろーっての。なにさね、助産婦って?」
デッドさんに鼻を弾かれた。
俺たちが話す隣で、フェブは神妙な顔をして大人しく座っている。
会話には付いていけていないが、珍しいエルフとの邂逅に興奮しているのが、紅潮している耳でわかった。
「アキのとこの風精霊も、元はこの中の一員だったってわけさね」
精霊の加護を与えられたあのときか、と懐かしく思い返される。
エルフの郷へと向かうその途中、おでこを噛まれて舐められた――
(……今もって、とても加護を与える儀式には思えないけど)
微妙な気持ちで苦笑する俺を、フェブが不思議な面持ちで眺めていた。
「おかげでシルフィとも出会えたし、感謝ですよ」
珈琲カップの取っ手に座っているシルフィを見下ろして言う。
「シルフィって?」
「あっ、この子の名前です」
「……ふ~ん」
意味ありげな『ふ~ん』だった。
「え、ええ? まずかったですか?」
取り乱す俺に対し、デッドさんはすました顔でお茶を啜った。
「まずくはないさね。ただ、名を与えたことで、本来、自我が希薄な精霊の存在を、より確固たるものにしたってことにはなるさね」
「……それ、なにかまずいんでしょーか……?」
「だから、まずくはないっての。あたいらエルフと精霊との付き合い方とは違うってこと。ま、細かいことは気にしない気にしない」
「はぁ」
すごく気になるんですけど!
なんだか、あっけらかんとエルフの秘匿を喋ったときの感じに似てるし!
とはいえ、本当に問題があるのなら、デッドさんも忠告なり言ってくるはずである。
それがないということは、大丈夫なのだろう――と、とりあえず納得するしかなかった。
「あ、そういえば!」
不意にはたまごろーのことを思い出した。
レプラカーンの双子が知っていることなら、同じ妖精で、しかも長命のエルフなら、なにか知っているかもしれない。
「どったんだ、アキ? 急に大声出して」
「実は、デッドさんに訊きたいことがあって! 実は、あの卵のことなんですけど――」
と、カウンター横の棚の上を指差す。
「……どの卵だって?」
「あれです、あの存在感たっぷりの……あれ?」
存在感というか、存在自体がなくなっていた。
棚の上には座布団だけが残り、その上に置いてあったはずのたまごろーの姿がない。
フェブに視線を送ると、フェブも困惑顔で首を横に振っていた。
つい先刻。
それこそ、デッドさんが来店する直前までは、そこにあったはず。
はて?
その後、デッドさんは袋詰めした蜂蜜の瓶を持って、上機嫌で帰っていったわけだが――
店先まで見送ってから店内に戻ると、当然といわんばかりにたまごろーが元の位置に鎮座していたという。
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