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第十章
謎のたまごろー 1
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「いらっしゃいませー」
「い、いらっしゃいませ!」
来店した客を、フェブが深々と最敬礼して出迎える。
「フェブ、固い。そんなに畏まると、お客のほうがびっくりするよ」
「あ、すいません! つい!」
「やってるね~。調子はどう? フェブくん」
店のドアの外から顔を出したのは、リコエッタだった。
「いやあ。なかなか慣れません。でも、これも修行です!」
「だから固いって」
苦笑してしまう。
なにせ、やること成すこと初めてのフェブにとって、張り切りすぎてついつい全力投球になってしまうのはわからなくもない。
だが、店に出るのも今日で3日目。そろそろ適度な肩の力の抜き具合を覚えてほしいところではある。
毎度毎度、この調子では、すぐに気疲れてしまうだろう。
「まま。いーんじゃないの、アキト。フェブくんはこのくらいで。一生懸命って感じで、近所からの受けもいいしね」
「え、そうなんだ?」
「そうそう。ちょこちょこ動く、小動物みたいで可愛らしいしね」
「……男子たるものに可愛らしいという表現は、如何なものかと思うのですが……」
フェブが口を尖らせた。
「まー、そういったところがね」
リコエッタがくすくすと笑う。
フェブのことは、アールズ家の人間ということは伏せてある。
今のところは『秋人さんとこの知人の息子さんのフェブくん』となっている。
後学のため、ひとり地元から出てきて、シラキ屋でバイト中という設定だ。
さすがに領主の孫となると、お互いに気を使うだろうからとの配慮だったが……このフェブラント少年、領主家の貴族の御曹司という肩書きを外すと、残った評価は”しっかり者で頑張り屋さんの男の子”というものだった。
もっぱら年配の女性――はっきり言うと、マダムに大人気だ。
おかげで、店の売り上げが10%UPした。
まさに、フェブラント効果さまさまだ。
他には老人にも人気で、老人客は買うよりも多く、お菓子の類を置いていく。
おかげで、お茶請けが売るほど出来た。
あれか。時代は○ョタなのか?
なんて馬鹿なことを思っていると、リコエッタが持参したバスケットを来客用のテーブルの上に開けていた。
「今日の差し入れは、パンの上にクッキー生地を載せて焼き上げた試作パン! アイディア提供者は諸都合により秘密です!」
出てきたのは、造形もさることながら色艶共にまさにメロンパン。
ということは、教えたのは言うまでもなく春香だろう。
まさか、異世界でメロンパンを齧る日がこようとは。
「うわあ、美味しそう! ボク、リコエッタさまの焼くパン、大好きです! すぐにお飲み物の準備をしますね!」
ぱたぱたとフェブがカウンターの奥に駆けていく。
紅茶党だったフェブも、ここに来てから珈琲にチャレンジするようになった。
お気に入りはカフェオレらしい。
まあ、まだまだ苦味は苦手なのか、どちらかというと珈琲牛乳のような割合になってはいるが。色も黒より白っぽい。
「ああいう子がいると、お店も華やぐよねー。ねえ、アキト、ウチにも貸してもらえない?」
「お断りします。返してもらえない気がするから」
「ちぇっ」
「え? なんですなんです? なんのお話しですか? ボクも混ぜてくださいよ!」
こうして、賑やかな珈琲ブレイクが過ぎてゆく。
ちなみに、営業時間中だったのは今さらだ。
「ねえ、アキト店長。前から気になってたのですが、これってなんですか?」
朝の営業時間前の準備中、店内の清掃をしていたフェブが出し抜けにそう問いかけてきた。
指差しているのは、陳列棚の上に鎮座する巨大卵の『たまごろー』だ。
「なにかと訊かれると、返答に困るけど……卵?」
「それはボクも見てわかりますけれど……」
フェブの言いたいことはよくわかる。
問題は、なんの卵かということだ。
実のところ、俺こそそれを知りたかったりする。
(すでに棚からはみ出しているし)
そうなのだ。
なぜかここ数日で、たまごろーはまた大きくなっていた。
以前の大きさをバスケットボールとするなら、今のたまごろーは大きめのビーチボールくらいある。直径で40センチくらいか。
もはやメジャーで測って数センチなどというレベルではなく、見た目で明らかにでかくなっていた。
かといって、孵化するような気配は微塵もなく、ただただ殻ごと大きくなってきている。
異世界では珍しくないのかもしれないと思い、来店の際にリコエッタやデジーにも訊いてみたのだが、そんなことはないらしい。
詳しく聞かせてもらったものの、こちらでも大した違いはなく、どこの世界も卵は変わらず卵だった。
やはりどうも、たまごろーが特殊ということになるわけだが……
ちなみにデジーは興味をくすぐられたようで、「割って中身を確かめよう」と真顔で迫ってきた。
阻止するのが大変だった。
「これって、売り物なんですか?」
「ははっ。売れるといいけどね。ま、こんな巨大卵、買いたい人なんていないだろうけど」
今にして思えば、そのときのフェブの問いに、曖昧に答えたのがまずかったのかもしれない。
その後日、そんな会話をしたことをすっかり忘れた頃。
所用で総合ギルド会館に顔を出すため、フェブに店番を任せて店を空けた。
そして、数時間ほど経過して店に戻ったとき、店内の風景が微妙に違うことに気がついた。
(ん? なんだろ?)
店内をじっくりと見回す。
陳列商品には問題なし。来客用テーブルもいつもと同じ。店内の観葉植物は元気そう。窓は磨かれている。床のゴミも特になし。カウンターの上にチラシが置きっ放しなのは別にいい。
「はて?」
「あ、おかえりなさい! ……どうしました、アキト店長?」
フェブも元気で変わりない。
エプロン姿もだいぶ堂に入ってきた。
一見して、普段となんら代わり映えしない光景ではある。
それでも、なにか言い知れぬもやっとした感じに、首を傾げてしまう。
「なんだろう、もやっとする」
「もやっと……ですか?」
フェブも、俺と反対方向に首を傾げる。
「あ、そうそう。さっき来店されたお客さま。すごくたくさん買っていかれましたよ! 珍しい物がいっぱいあるって。食材とか、手芸用品とか、縫製用の生地とか、新入荷の木工素材まで!」
なるほど、確かに棚の商品が目減りしている気はする。
木工素材は、いわゆるベニヤ板だ。
最近知ったのだが、日曜大工は世界共通らしく、簡単な棚や物入れなどは各家庭で自作するのが一般的らしい。
だったらDIY用として、規格でサイズの揃った軽い合板は作成しやすく、金額も本物の木材に比べて手軽で流行るかもと、つい先日仕入れてみた物だ。
さっそく売れるとは幸先いい。
……この得も言われぬもやっと感の正体とは、それだろうか?
「あと、この間言われてた、売れ残っていた卵も一緒に売れましたよ!」
「……卵? そんな売り物あったっけ?」
基本的に、シラキ屋では生鮮などの生ものは扱わない。
あるとしても、魔法具素材の魔獣の各部位が少量くらい。
それも衛生面から、未処理では置かないようにしている。
生卵なんて傷む代名詞のような食品は、言わずもがなだ。
しばし考えてから――おもむろに頭上を仰ぎ見た。
なにか、カウンター横の棚のシルエットが違う。
その上にあるはずの丸いシルエットが……ない。
「ええええ……」
たまごろーが売れていた。
「い、いらっしゃいませ!」
来店した客を、フェブが深々と最敬礼して出迎える。
「フェブ、固い。そんなに畏まると、お客のほうがびっくりするよ」
「あ、すいません! つい!」
「やってるね~。調子はどう? フェブくん」
店のドアの外から顔を出したのは、リコエッタだった。
「いやあ。なかなか慣れません。でも、これも修行です!」
「だから固いって」
苦笑してしまう。
なにせ、やること成すこと初めてのフェブにとって、張り切りすぎてついつい全力投球になってしまうのはわからなくもない。
だが、店に出るのも今日で3日目。そろそろ適度な肩の力の抜き具合を覚えてほしいところではある。
毎度毎度、この調子では、すぐに気疲れてしまうだろう。
「まま。いーんじゃないの、アキト。フェブくんはこのくらいで。一生懸命って感じで、近所からの受けもいいしね」
「え、そうなんだ?」
「そうそう。ちょこちょこ動く、小動物みたいで可愛らしいしね」
「……男子たるものに可愛らしいという表現は、如何なものかと思うのですが……」
フェブが口を尖らせた。
「まー、そういったところがね」
リコエッタがくすくすと笑う。
フェブのことは、アールズ家の人間ということは伏せてある。
今のところは『秋人さんとこの知人の息子さんのフェブくん』となっている。
後学のため、ひとり地元から出てきて、シラキ屋でバイト中という設定だ。
さすがに領主の孫となると、お互いに気を使うだろうからとの配慮だったが……このフェブラント少年、領主家の貴族の御曹司という肩書きを外すと、残った評価は”しっかり者で頑張り屋さんの男の子”というものだった。
もっぱら年配の女性――はっきり言うと、マダムに大人気だ。
おかげで、店の売り上げが10%UPした。
まさに、フェブラント効果さまさまだ。
他には老人にも人気で、老人客は買うよりも多く、お菓子の類を置いていく。
おかげで、お茶請けが売るほど出来た。
あれか。時代は○ョタなのか?
なんて馬鹿なことを思っていると、リコエッタが持参したバスケットを来客用のテーブルの上に開けていた。
「今日の差し入れは、パンの上にクッキー生地を載せて焼き上げた試作パン! アイディア提供者は諸都合により秘密です!」
出てきたのは、造形もさることながら色艶共にまさにメロンパン。
ということは、教えたのは言うまでもなく春香だろう。
まさか、異世界でメロンパンを齧る日がこようとは。
「うわあ、美味しそう! ボク、リコエッタさまの焼くパン、大好きです! すぐにお飲み物の準備をしますね!」
ぱたぱたとフェブがカウンターの奥に駆けていく。
紅茶党だったフェブも、ここに来てから珈琲にチャレンジするようになった。
お気に入りはカフェオレらしい。
まあ、まだまだ苦味は苦手なのか、どちらかというと珈琲牛乳のような割合になってはいるが。色も黒より白っぽい。
「ああいう子がいると、お店も華やぐよねー。ねえ、アキト、ウチにも貸してもらえない?」
「お断りします。返してもらえない気がするから」
「ちぇっ」
「え? なんですなんです? なんのお話しですか? ボクも混ぜてくださいよ!」
こうして、賑やかな珈琲ブレイクが過ぎてゆく。
ちなみに、営業時間中だったのは今さらだ。
「ねえ、アキト店長。前から気になってたのですが、これってなんですか?」
朝の営業時間前の準備中、店内の清掃をしていたフェブが出し抜けにそう問いかけてきた。
指差しているのは、陳列棚の上に鎮座する巨大卵の『たまごろー』だ。
「なにかと訊かれると、返答に困るけど……卵?」
「それはボクも見てわかりますけれど……」
フェブの言いたいことはよくわかる。
問題は、なんの卵かということだ。
実のところ、俺こそそれを知りたかったりする。
(すでに棚からはみ出しているし)
そうなのだ。
なぜかここ数日で、たまごろーはまた大きくなっていた。
以前の大きさをバスケットボールとするなら、今のたまごろーは大きめのビーチボールくらいある。直径で40センチくらいか。
もはやメジャーで測って数センチなどというレベルではなく、見た目で明らかにでかくなっていた。
かといって、孵化するような気配は微塵もなく、ただただ殻ごと大きくなってきている。
異世界では珍しくないのかもしれないと思い、来店の際にリコエッタやデジーにも訊いてみたのだが、そんなことはないらしい。
詳しく聞かせてもらったものの、こちらでも大した違いはなく、どこの世界も卵は変わらず卵だった。
やはりどうも、たまごろーが特殊ということになるわけだが……
ちなみにデジーは興味をくすぐられたようで、「割って中身を確かめよう」と真顔で迫ってきた。
阻止するのが大変だった。
「これって、売り物なんですか?」
「ははっ。売れるといいけどね。ま、こんな巨大卵、買いたい人なんていないだろうけど」
今にして思えば、そのときのフェブの問いに、曖昧に答えたのがまずかったのかもしれない。
その後日、そんな会話をしたことをすっかり忘れた頃。
所用で総合ギルド会館に顔を出すため、フェブに店番を任せて店を空けた。
そして、数時間ほど経過して店に戻ったとき、店内の風景が微妙に違うことに気がついた。
(ん? なんだろ?)
店内をじっくりと見回す。
陳列商品には問題なし。来客用テーブルもいつもと同じ。店内の観葉植物は元気そう。窓は磨かれている。床のゴミも特になし。カウンターの上にチラシが置きっ放しなのは別にいい。
「はて?」
「あ、おかえりなさい! ……どうしました、アキト店長?」
フェブも元気で変わりない。
エプロン姿もだいぶ堂に入ってきた。
一見して、普段となんら代わり映えしない光景ではある。
それでも、なにか言い知れぬもやっとした感じに、首を傾げてしまう。
「なんだろう、もやっとする」
「もやっと……ですか?」
フェブも、俺と反対方向に首を傾げる。
「あ、そうそう。さっき来店されたお客さま。すごくたくさん買っていかれましたよ! 珍しい物がいっぱいあるって。食材とか、手芸用品とか、縫製用の生地とか、新入荷の木工素材まで!」
なるほど、確かに棚の商品が目減りしている気はする。
木工素材は、いわゆるベニヤ板だ。
最近知ったのだが、日曜大工は世界共通らしく、簡単な棚や物入れなどは各家庭で自作するのが一般的らしい。
だったらDIY用として、規格でサイズの揃った軽い合板は作成しやすく、金額も本物の木材に比べて手軽で流行るかもと、つい先日仕入れてみた物だ。
さっそく売れるとは幸先いい。
……この得も言われぬもやっと感の正体とは、それだろうか?
「あと、この間言われてた、売れ残っていた卵も一緒に売れましたよ!」
「……卵? そんな売り物あったっけ?」
基本的に、シラキ屋では生鮮などの生ものは扱わない。
あるとしても、魔法具素材の魔獣の各部位が少量くらい。
それも衛生面から、未処理では置かないようにしている。
生卵なんて傷む代名詞のような食品は、言わずもがなだ。
しばし考えてから――おもむろに頭上を仰ぎ見た。
なにか、カウンター横の棚のシルエットが違う。
その上にあるはずの丸いシルエットが……ない。
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たまごろーが売れていた。
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